ギリシャ語:ζαφειρένιος
読み方:ザフィレニョス・ザフィレーニョス
ラテン文字:zafirenios
ζαφείρι(サファイア)に、素材や性質を表す形容詞接尾辞 -ένιος が付いた形。宝石そのものに関わる意味のほか、サファイアを思わせる青色にも使う。
μπλε(青)は青全般を指す語。ζαφειρένιος は宝石に基づく色名で、深く澄んだ青を表す。宝石由来の色名としては σμαραγδένιος(エメラルド製の、エメラルド色の)などと並ぶ。
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ギリシャ語:ζαφειρένιος
読み方:ザフィレニョス・ザフィレーニョス
ラテン文字:zafirenios
ζαφείρι(サファイア)に、素材や性質を表す形容詞接尾辞 -ένιος が付いた形。宝石そのものに関わる意味のほか、サファイアを思わせる青色にも使う。
μπλε(青)は青全般を指す語。ζαφειρένιος は宝石に基づく色名で、深く澄んだ青を表す。宝石由来の色名としては σμαραγδένιος(エメラルド製の、エメラルド色の)などと並ぶ。
ギリシャ語:καταγάλανος
読み方:カタガラノス・カタガーラノス
ラテン文字:katagalanos
γαλανός(澄んだ明るい青の)に、強調の接頭辞 κατα- が付いた形。κατα- は κατακόκκινος(真っ赤な)、κατάλευκος(真っ白な)、κατάμαυρος(真っ黒な)、καταπράσινος(真っ緑の)などと同じように、色の鮮やかさや一面に広がる様子を強める。
καταγάλανος は、特に空や海などについて、γαλανός の澄んだ青が一面に強く出ている状態を指す。
ギリシャ語:μπλε
読み方:ブレ・ブレー
ラテン文字:ble
フランス語 bleu(青色)からの外来借用(δάνειο)。性・数・格で語形が変化しない不変化形容詞として現代ギリシャ語に取り入れられた。μπεζ(ベージュ)や γκρι(グレー)など、他のフランス語由来の色名と共通する形で定着している。
フランス語 bleu はフランク語 *blao を経たゲルマン起源の語で、ゲルマン語の「青」を表す語根に由来。同じ語族にはドイツ語 blau、英語 blue、オランダ語 blauw などが並ぶ。
古代以来、ギリシャ語固有の「青」を表す語には κυανός や γαλάζιος などがある。しかし、19世紀以降はフランス語からの借用語である μπλε が、日常の中心語としての地位を占めるようになった。
派生・関連語に乏しい不変化形容詞だが、修飾語を加えて色合いを細分化する慣用的な連語は多い。例えば、μπλε ρουά(ロイヤルブルー、< γαλλ. bleu royal)、μπλε νουάρ(ブルーブラック、< γαλλ. bleu noir)、μπλε μαρέν(マリンブルー、ネイビー、< γαλλ. bleu marine)などが挙げられる。
他にも、ανοιχτό μπλε(明るい青)や σκούρο μπλε(濃い青)といった表現がある。類義語の κυανός は文学・科学寄りの語で、化合物名や象徴的な場面で使われる。一方、γαλάζιος は空色や淡い青を指す。
中性形と同じ形で名詞としても使い、「青色という色」そのものを指す(το μπλε)。
ギリシャ語:θαλασσής
読み方:サラシス・サラシース・タラシス・タラシース
ラテン文字:thalassis
ギリシャ語:κυανό
読み方:キャノ・キャノー
ラテン文字:kyano
形容詞 κυανός(青い)の中性単数形。色名として名詞的に用いられる。
青、青色を指す色名。
ギリシャ語:κυανός
読み方:キャノス・キャノース
ラテン文字:kyanos
古代ギリシャ語の形容詞 κυανοῦς(深い青の、暗い青の)を、近代以降に書き言葉から再導入し、ふつうの形容詞語尾 -ός / -ή / -ό に合わせて κυανός の形に整えなおした学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。中世ギリシャ語にも κυανός の形がすでに見られる。源にある古代の κυάνεος / κυανοῦς は名詞 κύανος(紺青、青い染料、青色顔料、ラピスラズリ)から派生した形容詞で、その κύανος はおそらくギリシャ語成立以前の地中海地域の言語層から入った先ギリシャ語基層の語と見られる。
ラテン語に cyaneus, cyanus として入り、英語 cyan(シアン、青緑色), cyanide(シアン化物), cyanometer(青色計), cyanosis(チアノーゼ、青色症)など、化学・医学・色彩の専門用語の語幹となっている。色彩接頭辞 cyano- もこの κυανός から派生したもので、cyanobacteria(藍色細菌、シアノバクテリア)などにも残る。
派生に κυάνωση(チアノーゼ), κυανιούχος(シアン化物を含んだ), κυανόλευκος(青と白の、ギリシャ国旗の配色を指す合成語)。類義語に γαλάζιος(空色、淡い青、日常の中心語), μπλε(青、フランス語からの外来借用、現代の日常で最も広く使う語), γαλανός(澄んだ明るい青、詩的な響き)。κυανός は化合物名・象徴的表現・国旗の配色など、書きことば・科学・象徴の場面で使う語。
ギリシャ語:γαλανός
読み方:ガラノス・ガラノース
ラテン文字:galanos
ヘレニズム期のギリシャ語 καλλεανός(カライス石の色をした、トルコ石色の)を継承。中世期に語頭の κ が γ に変わり、母音連続を避けるために [e] が落ちて γαλανός になった。源にあるのは古代ギリシャ語 κάλλαϊς / κάλαϊς(ターコイズ、トルコ石)で、これ自体はギリシャ語成立以前の地中海地域の言語層から入ったと見られる先ギリシャ語基層の借用語。
同じ κάλαϊς から派生した γαλάζιος(空色の、淡い青の)と対になる関係にある。γαλάζιος が日常で広く使う色の形容詞なのに対し、γαλανός は澄んだ自然の青を強調する詩的・文学的な響きを持つ。
ギリシャ国旗の通称 γαλανόλευκη(青と白、γαλανός + λευκός)は、1822年の国旗制定時にギリシャの空と海を象徴する詩的な青としてこの語が選ばれたことに由来。現代の国旗の青は濃い色味だが、この呼称は特定の色味の指定ではなく、国土の自然を象徴する文化的な呼称として定着している。
派生語には γαλάνεια(澄んだ青さ、晴朗)、γαλανομάτης(青い目の人、男性形)、γαλανομάτα(青い目の女性、女性形)など。類義語に γαλάζιος(空色、淡い青、日常の中心語)、κυανός(青、文学・科学寄りの形)、μπλε(青、フランス語からの借用語、現代の日常で最も広く使う語)など。
ギリシャ語:γαλάζιο
読み方:ガラジオ・ガラージオ・ガラズィオ・ガラーズィオ
ラテン文字:galazio
形容詞 γαλάζιος(空色の)の中性単数形。色名として名詞的に用いられる。
空色、青色を指す色名。
ギリシャ語:γαλάζιος
読み方:ガラジオス・ガラージオス・ガラズィオス・ガラーズィオス
ラテン文字:galazios
ヘレニズム期のギリシャ語 κάλαϊς(カライス、ターコイズ、トルコ石)から派生した動詞 *καλαΐζω(カライス石の色をしている、青緑色をしている)の現在分詞 *καλαΐζων を経て、中世期に [k > γ] の音変化(男性対格冠詞 τόν との連声で τὸν καλαΐζων → toŋg → γ)を起こして γαλαΐζων となり、語形整理で *γαλαΐζος、母音調整で *γαλάιζος、半母音の入れ替えで γαλάζιος の形に落ち着き、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。
源にある κάλαϊς(ターコイズ)は、ギリシャ語成立以前の地中海地域の言語層から入ったと見られる先ギリシャ語基層の借用語。同じ κάλαϊς からは詩的な響きの形容詞 γαλανός(澄んだ明るい青の)も別経路で派生し、現代では γαλάζιος が日常で「空色、淡い青」を指す中心語、γαλανός が文学・詩で使う書きことば寄りの形、と役割が分かれている。
派生に γαλαζωπός(青みがかった、青っぽい), γαλαζοπράσινος(青緑色の、ターコイズ色の)。歴史用語の Γαλάζιοι(青党)はビザンツ帝国の競馬競技場における政治派閥のひとつで、Βένετοι とも呼ばれる。類義語に γαλανός(澄んだ青、詩的な語), κυανός(青、文学・科学の語), μπλε(青、フランス語からの外来借用、現代の日常で最も広く使う語)。