ギリシャ語:αντηλιακός
読み方:アンディリアコス・アンディリアコース
ラテン文字:antiliakos
αντιηλιακός(日焼け止めの、日焼け止め)の別形。意味の中心は同じで、日焼け止めクリームの連語では αντηλιακή κρέμα の形がよく使われる。
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ギリシャ語:αντηλιακός
読み方:アンディリアコス・アンディリアコース
ラテン文字:antiliakos
αντιηλιακός(日焼け止めの、日焼け止め)の別形。意味の中心は同じで、日焼け止めクリームの連語では αντηλιακή κρέμα の形がよく使われる。
ギリシャ語:τετράφυλλο
読み方:テトラフィロ・テトラフィーロ
ラテン文字:tetrafyllo
τετράφυλλος(四つ葉の、四枚の葉を持つ)の中性形。形容詞としては四枚の葉や板状の部分を持つものを表し、中性名詞 το τετράφυλλο は四つ葉や四葉形を指す。
ギリシャ語:μία
読み方:ミア・ミーア
ラテン文字:mia
古代ギリシャ語 εἷς(一)の女性形 μία を継承。現代ギリシャ語では、男性形は ένας、中性形は ένα。
もとは「一」を表す数詞だが、中世ギリシャ語の段階で「ある人、誰か」を指す不定用法も加わった。現代ギリシャ語では数詞のほか、不定冠詞や不定代名詞としての役割も担う。
アクセントのない短い形 μια は、通常の不定冠詞・不定代名詞や、μια ... μια ..., μια και, μια που などの固定表現で広く使われる。μία は、数としての「一」や「ただ一つ」をはっきり出すときに現れやすい。
関連語には μονάδα(単位、ユニット)、μοναδικός(唯一の、独特の)、καθένας(各自、誰でも)、κανένας(誰か、誰も〜ない)などがある。
ギリシャ語:μηδέν
読み方:ミデン・ミデーン
ラテン文字:miden
古代ギリシャ語の μηδέν(何もないもの)に由来。μηδέν は μηδείς(誰もない、何もない)の中性形で、さらに μηδέ(そして〜ない)と εἷς(一)に分解できる。
数としての 0、目盛りの基準、評価の最低値などの用法は、フランス語の nul(le) や zéro などからの意味借用で定着した。このフランス語の zéro はイタリア語や中世ラテン語を経て、アラビア語の sifr(空、ゼロ)に遡る。英語の zero や cipher も同じ語源につながる。
派生語には μηδενικός(ゼロの、無の)、μηδενίζω(ゼロにする、無効にする)、μηδενισμός(ニヒリズム、無化)などがある。
ギリシャ語:συμπονετικός
読み方:シンボネティコス・シンボネティコース
ラテン文字:symponetikos
συμπονώ(同情する、思いやる)の語幹 συμπονε- に、形容詞を作る接尾辞 -τικός が付いた語。
副詞形は συμπονετικά(思いやりをもって、同情的に)。関連語には συμπόνια(同情、憐れみ)、ευσπλαχνία(慈愛)など。類義語には σπλαχνικός(情け深い、慈悲深い)などがある。
ギリシャ語:τυχερός
読み方:ティヘロス・ティヘロース
ラテン文字:tycheros
中世ギリシャ語の τυχερός(幸運な)を継承。古代ギリシャ語 τυχηρός(運に関わる、幸運な)から来ており、ρ の前の弱い η の音が ε に変わって今の形になった。
もとになる名詞は τύχη(運、巡り合わせ、運命)。これは動詞 τυγχάνω(出会う、得る、巡り合う)から作られた語である。
対義語は άτυχος(不運な)。幸運をもたらす物や縁起物には γούρι(お守り、縁起物)などが関わる。運命や巡り合わせを言う語には μοίρα(運命、宿命)などもある。
名詞的には ο τυχερός / η τυχερή が「幸運な人、当選者」などを指す。中性形 το τυχερό は「運、巡り合わせ」、複数形 τα τυχερά は臨時収入や役得、また司祭への謝礼などを指すことがある。指小形には τυχερούλης(運のいい人、かわいく言う形)などがある。
ギリシャ語:θεϊκός
読み方:セイコス・セイコース・テイコス・テイコース
ラテン文字:theikos
ギリシャ語:μοναχός
読み方:モナホス・モナホース
ラテン文字:monachos
古代ギリシャ語 μόνος(一人の、唯一の)から作られたヘレニズム期ギリシャ語 μοναχός(単独の、孤独な)を継承。
名詞の ο μοναχός(修道士)は、この形容詞の男性形が名詞化したもの。女性形 η μοναχή(修道女)は、中世ギリシャ語で μοναχός に女性名詞語尾 -ή が付いて作られた。
形容詞・限定代名詞的には μοναχός -ή -ό の形で「一人の、一人で」「自分で」「自分から」などの意味を表す。強勢位置の異なる μονάχος -η -ο も、同じ意味領域で用いられる別形。
英語 monk は、後期ラテン語 monachus / monicus を経て、古代ギリシャ語 μοναχός に遡る借用語。英語 monastic も同根語である。
関連語には μόνος(一人の、唯一の)、μοναστήρι(修道院)、μοναστικός(修道の)、μοναχισμός(修道制)、καλόγερος(修道士)、ιερέας(司祭、神父)などがある。
ギリシャ語:ιερός
読み方:イェロス・イェロース
ラテン文字:ieros
古代ギリシャ語の ἱερός(聖なる、神に属する)に由来。さらに印欧祖語で「聖なる、強い、活力ある」を表す語根に遡るとされる。
英語 hierarchy(階層、聖職階級)、hieroglyph(象形文字)、hieratic(神官の、神聖文字の)などに含まれる hiero- も、古代ギリシャ語 ἱερός に由来。
中性形 ιερό は名詞として「聖域、神殿、至聖所」を指す。派生語や関連語には ιερέας(司祭、神父)、ιεραρχία(聖職者の階級制、ヒエラルキー)、ιεροσύνη(聖職)などが挙げられる。
類義語には άγιος(聖なる、聖人の)、θεϊκός(神の、神的な)、όσιος(敬虔な、聖者の)などがある。比喩的には、強い尊重や義務を伴うものにも使われる。
ギリシャ語:τετράφυλλος
読み方:テトラフィロス・テトラフィーロス
ラテン文字:tetrafyllos
ヘレニズム期ギリシャ語の τετράφυλλος(四つ葉の)に由来。
τέσσερις(4、四)を語根とする連結形の τετρα- と、φύλλο(葉)から構成される。
形容詞としては、四枚の葉や板状の部分を持つものを指す。植物では τετράφυλλο τριφύλλι(四つ葉のクローバー)、建具では τετράφυλλη πόρτα(四枚戸)や τετράφυλλο παράθυρο(四枚の窓)などのように使われる。
中性形の τετράφυλλο は、植物学や幾何学では名詞としても使われる。
関連語には τετράφυλλο τριφύλλι(四つ葉のクローバー)、τυχερό τριφύλλι(幸運のクローバー)、γούρι(縁起物、幸運のお守り)などがある。
ギリシャ語:τέσσερις
読み方:テセリス・テーセリス
ラテン文字:tesseris
古代ギリシャ語の τέσσαρες / τέσσερες(四)を継承。さらに印欧祖語で「四」を表す語根に遡る。
現代ギリシャ語では、τέσσερις が男性・女性、τέσσερα が中性に用いられる。属格は性にかかわらず τεσσάρων。辞書では、現代形 τέσσερις の語尾 -ις は τρεις(三)の形に引かれて整えられたものとされる。
ラテン語 quattuor、フランス語 quatre、英語 four も同じ系統に属する。ギリシャ語の τετρα- は「四」を表す合成要素で、τετράγωνο(正方形)、τετράφυλλος(四つ葉の)などに現れる。
関連語に τέταρτος(第四の、4番目の)、τετράδα(四つ組、4人組)、τετραπλός(四倍の)などがある。
ギリシャ語:ανθρακούχος
読み方:アンスラクホス・アンスラクーホス・アントラクホス・アントラクーホス
ラテン文字:anthrakouchos
άνθρακας(炭、炭素)に由来する ανθρακ(ο)- と、「〜を持つ、〜を含む」を表す接尾辞 -ούχος から構成される。
化学元素としての炭素を含むものを指す意味は、ドイツ語 kohlenstoffhaltig をなぞった翻訳借用。kohlenstoffhaltig は Kohlenstoff(炭素)と -haltig(〜を含む)からなり、ανθρακ(ο)- と -ούχος の構成に対応している。
石炭や炭層を含む地層・地域を指す用法は、フランス語 carbonifère やドイツ語 kohlehaltig の意味借用にあたる。kohlehaltig は Kohle(石炭)と -haltig(〜を含む)からなる。
関連語には άνθρακας(炭、炭素)、ανθρακοφόρος(含炭の、石炭を含む)、ένωση(化合物)、μέταλλο(金属)、ανθρακούχο νερό(炭酸水)などが挙げられる。
ギリシャ語:κοινόχρηστος
読み方:キノフリストス・キノーフリストス
ラテン文字:koinochristos
ギリシャ語:αεροπορικός
読み方:アエロポリコス・アエロポリコース
ラテン文字:aeroporikos
αεροπόρος(飛行士、もとは「空中を進むもの」)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いて作られた語。αεροπόρος は古代ギリシャ語 ἀεροπόρος(空中を進む)にさかのぼり、ἀήρ(空気)と πόρος(通路、道、旅)からなる。
英語の aero- も同じ古代ギリシャ語 ἀήρ に由来する。
関連語には αέρας(空気、風)、αεροπλάνο(飛行機)、αεροδρόμιο(空港)、αεροπορία(航空、空軍)、αεροπόρος(飛行士)などがある。副詞は αεροπορικώς(航空便で、飛行機で)。
ギリシャ語:μεταλλικός
読み方:メタリコス・メタリコース
ラテン文字:metallikos
ヘレニズム期ギリシャ語の μεταλλικός(鉱山に属する、鉱山の)に由来。これは μέταλλο(金属)から派生した形容詞である。
英語の metallic も、ラテン語の metallicus を経て同じ古代ギリシャ語 μεταλλικός に遡る。
類義語の μετάλλινος(金属製の)に加え、関連語には μέταλλο(金属)、μετάλλευμα(鉱石)、μεταλλείο(鉱山)、μεταλλικά άλατα(鉱物塩、無機塩)、μεταλλικό νερό(ミネラルウォーター)などがある。
ギリシャ語:πιστωτικός
読み方:ピストティコス・ピストティコース
ラテン文字:pistotikos
ヘレニズム期ギリシャ語の πιστωτικός(確証する、確認する)に由来。現代の意味は πίστωση(信用供与、入金、貸方)に対応して整えられた。
πίστωση は πίστη(信仰、信頼、信用)と同じ語族に属する。経済分野では、英語 credit に対応して「信用、与信、クレジット、貸方」の意味で使われる。
関連語には πίστωση(信用供与、入金、貸方)、πιστωτής(債権者)、πιστωτικό ίδρυμα(信用機関、主に銀行)、πιστωτικό όριο(信用限度額)、πιστωτική κάρτα(クレジットカード)などがある。反対側の概念には χρέωση(請求、引き落とし、借方)や χρεωστικός(借方の、デビットの)などがある。
ギリシャ語:αντιηλιακός
読み方:アンディイリアコス・アンディイリアコース / アンディリアコス・アンディリアコース
ラテン文字:antiiliakos
αντί(〜の代わりに、〜に対して)の合成形 αντι- / αντ(ι)- と ηλιακός(太陽の、太陽光線の)から作られた形容詞。
ηλιακός は ήλιος(太陽)に由来。
形には αντιηλιακός と αντηλιακός がある。中性形 το αντιηλιακό と το αντηλιακό は名詞として「日焼け止め」を指す。
関連語には κρέμα(クリーム)、αντιηλιακή κρέμα、αντηλιακή κρέμα(日焼け止めクリーム)、αντιηλιακό λάδι(日焼け止めオイル)などがある。
ギリシャ語:ταχυδρομικός
読み方:タヒドゥロミコス・タヒドゥロミコース
ラテン文字:tachydromikos
ταχυδρομείο(郵便局、郵便)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。ταχυδρομείο はカサレヴサの ταχυδρομεῖον に由来し、さらに ταχυδρόμος(郵便配達員)へさかのぼる。
連語には ταχυδρομικός κώδικας(郵便番号)、ταχυδρομικά τέλη(郵便料金)、ταχυδρομική κάρτα(郵便はがき)などがある。
名詞としては ο ταχυδρομικός が「郵便職員」、複数中性の τα ταχυδρομικά が「郵便料金」を指す。副詞には ταχυδρομικά / ταχυδρομικώς(郵便で)がある。
関連語には ταχυδρόμος(郵便配達員)、ταχυδρομείο(郵便局、郵便)、ταχυδρομικός κώδικας(郵便番号)などがある。
ギリシャ語:οδοντικός
読み方:オドンディコス・オドンディコース
ラテン文字:odontikos
ヘレニズム期ギリシャ語の ὀδοντικός(歯の)に由来。これは古代ギリシャ語 ὀδούς(歯、語幹 ὀδοντ-)から作られた形容詞で、δόντι(歯)と同じ語族に属する。ὀδούς はさらに印欧祖語で「歯」を表す語根に遡り、ラテン語 dens, dentis や英語 tooth も同じ系統に属する。
英語 dental, dentist はラテン語 dens, dentis から、orthodontics や odontology はギリシャ語 ὀδοντ- を含む語から作られている。
οδοντικός は歯や歯科に関わるものを表し、οδοντικό νεύρο(歯の神経)や οδοντική πλάκα(歯垢、プラーク)などのように使う。身体の手入れでは οδοντική κλωστή(デンタルフロス)という連語もある。
言語学では οδοντικά σύμφωνα(歯音)を指し、γλώσσα(舌)の先などを上の歯の裏側付近に当てて発音する音をいう。中性複数形 τα οδοντικά は名詞的に「歯音」を指す。
関連語には φατνιακός(歯茎音の、歯槽音の)、μεσοδοντικός(歯間音の)、χειλοδοντικός(唇歯音の)などがある。
ギリシャ語:πρώτος
読み方:プロトス・プロートス
ラテン文字:protos
古代ギリシャ語の πρῶτος(第一の、最初の)に由来。πρῶτος は古代ギリシャ語 πρό(前に、先に)と同系統の語であり、さらに「前に、先に」を表す印欧祖語の語根に遡る。
ラテン語 primus(第一の)、prior(前の)、フランス語 premier、英語 first, fore, former なども同じ系統に属する。現代の「第一級の、最上位の」という意味の一部は、フランス語 premier からの意味借用によって強まった。
πρώτος は序数詞として「1番目の」を表すほか、時間的に「最初の」、位置や順位で「先頭の」といった意味を持つ。さらに、品質や重要性で「第一級の、主要な」などの意味でも使われる。
名詞的には ο πρώτος / η πρώτη / το πρώτο の形で「第一の人・もの」を指す。副詞としては πρώτα(まず、以前は)、πρώτον(第一に)など。
関連語に δεύτερος(第二の)、τρίτος(第三の)、τελευταίος(最後の)、πρώιμος(早い、早熟の)、πρωί(朝)、πρωτεύουσα(首都)など。
ギリシャ語:φυσικός
読み方:フィシコス・フィシコース
ラテン文字:fysikos
古代ギリシャ語の φυσικός(自然に関する、自然の)に由来。これは φύση(自然、本性)に対応する古代ギリシャ語 φύσις から作られた形容詞で、さらに動詞 φύω(生じる、育つ、生やす)へと遡る。語根は「育つ、生まれる」を表す印欧祖語にまで至る。
現代の「自然の、天然の、自然な」という意味の一部は、フランス語 naturel や英語 natural からの意味借用によって整えられた。「物理の、物理学の」や名詞の「物理学者」の意味は、フランス語 physique, physicien や英語 physics, physicist との対応によって定着したもの。古代には φυσικός φιλόσοφος(自然を探究する哲学者、自然哲学者)という表現も存在した。
英語 physics, physical, physician, physiology なども同じ古代ギリシャ語 φύσις の語族に属する。関連語として φύση(自然、本性)、φυσική(物理学)、φυσικά(自然に、もちろん)、φυσιολογία(生理学)、φυσιολογικός(生理的な、正常な)などがある。
名詞としては、ο φυσικός / η φυσικός が「物理学者、物理教師」を指す。女性にも同じ形 φυσικός を用いる。中性形 το φυσικό は「性質、気質」のほか、印刷・図版などで実物と同じ大きさを指す用法などを持つ。
ギリシャ語:κοινωνικός
読み方:キノニコス・キノニコース
ラテン文字:koinonikos
古代ギリシャ語の κοινωνικός(仲間に関わる、共同の、社会的な)に由来。κοινωνικός は κοινωνία(社会、交わり、共同生活)や κοινωνός(共に持つ者、仲間)と同じ語族で、さらに κοινός(共通の、共有の)につながる。
現代の「社会的な」や「人付き合いのよい」という意味は、フランス語 social, sociable からの意味借用によって整えられた。英語 social, sociable もラテン語 socius(仲間、同盟者)に由来し、「人と結びつく、共同体に属する」という意味領域で κοινωνικός と対応している。
派生語に κοινωνικά(社会的に)、κοινωνικότητα(社交性)、κοινωνιολογία(社会学)、κοινωνικοποίηση(社会化)などがある。中性複数形 τα κοινωνικά は、新聞などで結婚、葬儀、婚約などを載せる「社会欄」を指す名詞としても使われる。
社会の仕組みを言うときは κοινωνία(社会)、κοινότητα(共同体)、κράτος(国家)などと結びつく。人付き合いの文脈では κοινωνικές σχέσεις(社会的関係、人間関係)、κοινωνικές επαφές(社会的な接触、交際)などの形で使う。対義語には αντικοινωνικός(反社会的な、人付き合いを避ける)や ακοινώνητος(人付き合いの悪い、孤立した)がある。
ギリシャ語:ψυχρός
読み方:プシフロス・プシフロース
ラテン文字:psychros
古代ギリシャ語の ψυχρός(冷たい)に由来。ψυχρός は古代ギリシャ語の動詞 ψύχω(吹く、冷やす)に、形容詞を作る接尾辞 -ρός が付いた形。
ψύχω のさらに前の由来は確定していない。印欧祖語で「吹く」ことを表す語根に結びつける説がある一方、前ギリシャ語由来と見る説もある。
同根語や派生語には ψυχή(魂、心)、ψύχος(寒さ、冷気)、ψύξη(冷却、冷房)、ψυχρότητα(冷たさ、冷淡さ)などがある。科学語の psychro-(低温、寒冷に関する)もこの系統に属する。
物理的な冷たさでは類義語に κρύος(冷たい、寒い)、παγωμένος(凍った、冷えきった)などがある。対義語は θερμός(温かい、熱い)。態度や感情の文脈では χαρακτήρας(性格)、λογική(論理)、σκέψη(思考)、βλέμμα(まなざし)などと結びつく。
連語 ψυχρός πόλεμος(冷戦)は、英語 cold war に基づく翻訳借用。英語の表現は、さらにスペイン語 guerra fría に基づくものとされる。
ギリシャ語:κλιματικός
読み方:クリマティコス・クリマティコース
ラテン文字:klimatikos
κλίμα(気候、雰囲気)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。ヘレニズム期ギリシャ語の κλιματικός(地球の傾きに関する、気候帯に関する)に由来し、現代では「気候の、気候に関する」を表す。
関連表現に κλιματικές ζώνες(気候帯)、κλιματικές διαφορές(気候の違い)、κλιματικές συνθήκες(気候条件)、κλιματική αλλαγή(気候変動)などがある。
周辺語には καιρός(天気、天候)、ατμόσφαιρα(大気、雰囲気)、κλιματισμός(空調)、κλιματιστικός(空調の、エアコン)などがある。
ギリシャ語:μαζικός
読み方:マジコス・マジコース
ラテン文字:mazikos
μάζα(質量、かたまり、大衆)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。フランス語 en masse(大量に、一斉に)に対応する形で定着した。
関連表現に μαζική παραγωγή(大量生産)、μαζικές μετακινήσεις(大規模な移動)、μέσα μαζικής ενημέρωσης(マスメディア)、μαζικά μέσα ενημέρωσης(マスメディア)、μέσα μαζικών μεταφορών(大量輸送機関、公共交通機関)、μαζική κοινωνία(大衆社会)などがある。
物理・化学では μαζικός αριθμός(質量数)のように使われる。
ギリシャ語:ανθρωπινός
読み方:アンスロピノス・アンスロピノース・アントゥロピノス・アントゥロピノース
ラテン文字:anthropinos
中世ギリシャ語の ανθρωπινός を継承。ανθρώπινος(人間の、人間らしい)の語幹 ανθρώπ- に、形容詞を作る接尾辞 -ινός が付いた形。
ανθρωπινός は、強勢位置が違う ανθρώπινος とは別の単語。ανθρώπινος より意味が狭く、人として最低限まともだと言える水準を満たすことを指す。ほかに、人の身体や肉を表す語を修飾して「人間の、人の」という意味でも使われる。
関連語に άνθρωπος(人間、人)、ανθρώπινος(人間の、人間らしい)、αξιοπρέπεια(尊厳、品位)など。身体に関わる用法では κρέας(肉)などと結びつく。
ギリシャ語:ανθρώπινος
読み方:アンスロピノス・アンスローピノス・アントゥロピノス・アントゥローピノス
ラテン文字:anthropinos
古代ギリシャ語の ἀνθρώπινος(人間の、人間に属する)に由来。ἀνθρώπινος は άνθρωπος(人間、人)に形容詞を作る接尾辞 -ινος が付いた形。
άνθρωπος 自体のさらに前の由来は確定していない。古くから、ἀνήρ(男、人)と ὤψ(顔、目)を結びつけて「人の顔を持つもの」と説明する説がある一方、ギリシャ語以前の基層語に由来すると見る説もある。また、印欧祖語で「地上の存在、人間」を表す語根に結びつけ、ラテン語 homo(人)などと関係づける説もある。
ανθρώπινος は、生物としての人間に関わるもの、人間の性質や限界、人間らしい温かさや配慮を表す。名詞的に το ανθρώπινο と言うと「人間的なもの、人間性」、複数中性の τα ανθρώπινα は「人間の運命、人の世のこと」を指す。
強勢位置が違う ανθρωπινός は、ανθρώπινος とは別の単語。ανθρώπινος より意味が狭く、人として最低限まともだと言える水準を満たすことや、人の身体や肉を表す語を修飾して「人間の、人の」という意味を持つ。
関連語に άνθρωπος(人間、人)、ανθρωπιά(人間らしさ、人情)、ανθρωπότητα(人類、人間性)、συνάνθρωπος(同じ人間、隣人)など。連語には ανθρώπινη αξιοπρέπεια(人間の尊厳)、ανθρώπινα δικαιώματα(人権)などがある。
ギリシャ語:λαϊκός
読み方:ライコス・ライコース
ラテン文字:laikos
ヘレニズム期ギリシャ語の λαϊκός(民衆の、一般信徒の)を継承。λαός(民衆、国民)に形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。
基本は形容詞だが、性・数の形がそのまま名詞としても使われる。中性複数 τα λαϊκά は口語で「民衆歌謡、ライカ音楽」、男性形 ο λαϊκός は教会文脈で「平信徒、俗人」、女性形 η λαϊκή は λαϊκή αγορά の省略として「青空市、定期市」を指す。
現代の「民衆の、大衆的な、庶民的な」という意味は、フランス語 populaire からの意味借用によって輪郭が整えられた。
類義語には δημοτικός(民衆の、民俗の)、παραδοσιακός(伝統的な)などがある。対義語には文脈に応じて αριστοκρατικός(貴族的な)、λόγιος(学者的な、文語的な)などが並ぶ。
関連語に λαός(民衆、国民)、λαογραφία(民俗学)、λαϊκή αγορά(青空市、定期市)、λαϊκό τραγούδι(民衆歌謡、ライカ音楽)などがある。