ギリシャ語:μέτριος
読み方:メトゥリオ・メートゥリオ
ラテン文字:metrios
古代ギリシャ語の μέτριος(ほどよい、度を越さない)に由来。名詞 μέτρον(μέτρο, 尺度)からできた形容詞で、「尺度に合った」が本来の意味。
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ギリシャ語:μέτριος
読み方:メトゥリオ・メートゥリオ
ラテン文字:metrios
古代ギリシャ語の μέτριος(ほどよい、度を越さない)に由来。名詞 μέτρον(μέτρο, 尺度)からできた形容詞で、「尺度に合った」が本来の意味。
ギリシャ語:ωραίος
読み方:オレオス・オレーオス
ラテン文字:oraios
古代ギリシャ語の ὡραῖος(ころあいのよい、旬の、時宜にかなった)に由来。ὥρα(時、季節、ころあい)に形容詞語尾 -ιος が付いた派生形。現代の「きれいな、すてきな」の意味は、フランス語 beau からの意味借用で広がった。元の ὥρα は印欧祖語の「年、季節」を表す語根から続き、現代ギリシャ語では ώρα と書く。英語 hour や year も同じ語根の仲間。
ギリシャ語:άχρηστος
読み方:アフリストス・アーフリストス
ラテン文字:achristos
古代ギリシャ語の ἄχρηστος(役に立たない)を継承。否定の ἀ- と χρηστός(役に立つ)からできた語。χρηστός は「使う」を意味する動詞 χρῶμαι からできた形容詞で、同じ語根から現代の χρήσιμος(役に立つ)も続く。
ギリシャ語:λάθος
読み方:ラソス・ラーソス・ラトス・ラートス
ラテン文字:lathos
動詞 λανθάνω(気づかれずに過ぎる, 忘れられる)から派生した古代ギリシャ語の名詞 λάθος(見落とし, 誤り)を継承。ギリシャ神話の忘却の川 Λήθη(レテ)や英語の lethargy(無気力)も同じ語根。
ギリシャ語:σημαντικός
読み方:シマディコス・シマディコース・シマンディコス・シマンディコース
ラテン文字:simantikos
動詞 σημαίνω(意味する, しるしを与える)から派生した古代ギリシャ語の形容詞 σημαντικός(意味を持つ, 指し示す)に由来。現代の「重要な, 大事な」の意味は, フランス語 significatif, 英語 significant からの意味借用で広がった。
ギリシャ語:βάση
読み方:ヴァシ・ヴァーシ
ラテン文字:vasi
βάση は古代ギリシャ語の βάσις(足取り、立つ位置、台座、土台)に由来する。さらにさかのぼると、βαίνω(歩く、踏む、進む)という動詞につながっており、もともとの核には「足を置く場所」「立つための位置」という感覚がある。
そこから現代ギリシャ語では、物が立つための台座や底部、議論や制度を支える基礎、軍事や仕事の拠点、成分のベース、化学の塩基まで広く表すようになった。英語の basis は同じ古代ギリシャ語 βάσις に由来する学術語で、base も近い系統の語として並ぶ。
抽象的な用法では、θεωρία(理論)や λογική(論理、考え方)を支える根拠として βάση が現れやすい。具体的な用法では、幾何の τρίγωνο(三角形)の底辺や、円錐・ピラミッドの底面を言うときにも使う。
中心にあるのは「何かがその上に成り立つ土台」という感覚である。物理的な台座や底部にも、抽象的な基礎や根拠にも使え、さらに基地、本拠地、支持基盤、主成分、下地、塩基などへ広がる。複数形 βάσεις(合格ライン、基礎)は、入試の合格ラインや「基礎がある」という意味でもよく使われる。
固定表現では、「〜に基づいて」「基本的には」「〜ベースで」「重視する、気にかける」といった意味を作る言い回しが多い。
ギリシャ語:κακός
読み方:カコス・カコース
ラテン文字:kakos
古代ギリシャ語の κακός(悪い、卑しい)を継承。対義語は καλός(良い)。比較級 χειρότερος(より悪い), 最上級 χείριστος(最悪の)は別語根から引き継いだ形で、古代から κακός の比較形として使われている。
派生語に κακία(悪意、悪), κακώς(副詞、悪く、不適切に)。接頭辞 κακο- は合成語で生産的で、κακοτυχία(不運), κακόγουστος(趣味の悪い), κακοφωνία(不協和音)などを作る。英語の caco- 接頭辞(cacophony, cacography)はこの κακο- から入った。
ギリシャ語:ομορφιά
読み方:オモルフィア・オモルフィアー
ラテン文字:omorfia
古代ギリシャ語の εὐμορφία(形の良さ)が起源。εὐ-(良い)と μορφή(形)から成る語で、中世ギリシャ語では εμορφία(形の良さ)となった。そこから、形容詞 όμορφος(美しい)の影響で語頭の e が o へ変わり、ομορφία(形の良さ)を経て、母音の連続を避ける音節短縮によって現代ギリシャ語の ομορφιά に至った。
この過程で [vm] が [mm] へと同化し、さらに単一の [m] へと簡略化された。
英語で使われる接頭辞 eu-(良い)や morph-(形)も、ομορφιά のもとになったギリシャ語の要素と同じ語源から来ている。
類義語には、より文語的な ωραιότητα(美しさ、麗しさ)がある。対義語は ασχήμια(醜さ)で、肉体的なものについては δυσμορφία(異形、醜形)が用いられる。
主な意味は「美しさ」。視覚的な美しさだけでなく、内面的な美徳や、風景の素晴らしさを指すのにも使われる。複数形 ομορφιές は、美しさによって際立っている場所や風景も表す。
ギリシャ語:μαγεία
読み方:マイア・マイーア・マギア・マギーア
ラテン文字:mageia
古代ペルシア語 magu-(祭司階級の呼び名)からギリシャ語に入った μάγος(魔術師)に接尾辞 -εία(〜の業)が付いた古代ギリシャ語の女性名詞 μαγεία(魔術)を継承。ラテン語 magia を経て, 英語 magic もここから。現代の「魅力, 魅惑」の意味は, フランス語 magie(魔法, 魅惑)からの意味借用で広がった。
派生語に動詞 μαγεύω(魅了する、魔法をかける)、形容詞 μαγικός(魔法の、不思議な)、中性複数 τα μάγια(具体的な魔術行為やまじない)など。μάγος の女性形は μάγισσα(魔女)。
近い語に μαγγανεία(害意のあるまじない、いかがわしい術策)があり、古代ギリシャ語の別語 μάγγανον(まじないの仕掛け)から派生した語。呪文の文句は επωδή や ξόρκι、民間のまじないは γητειά、害意のある呪いは κατάρα、悪霊祓いの儀式は εξορκισμός。
ギリシャ語:αξία
読み方:アクシア・アクシーア
ラテン文字:axia
古代ギリシャ語の形容詞 ἄξιος(ふさわしい、価値がある)の女性名詞形 ἀξία を継承。英語の axiology(価値論)や axiom(公理)の axio- も同じ起源。現代の「価格」「重要性」などの用法にはフランス語 valeur、「音価」などの専門用法にはドイツ語 Wert の意味借用が含まれる。
類義語の τιμή は市場での「値段」や、名誉としての「誉れ」を指すのに対し、αξία はより本質的な「価値」や「値打ち」を表す。σπουδαιότητα は物事の重要性に焦点を当てた語である。
派生語には、άξιος(価値のある、有能な)、αξιολογία(価値論、評価)、πολύτιμος(貴重な)、απαξία(無価値、軽蔑)がある。
主な意味は「価値」。人間の美徳や能力、物事の重要性、芸術的な質、社会的な価値観、経済的な価格や有価証券、音楽の音価、文法上の用法まで、きわめて広い範囲で使われる。
ギリシャ語:καλός
読み方:カロス・カロース
ラテン文字:kalos
古代ギリシャ語の καλός(美しい、立派な)を継承。古代では外見の美しさや内面の高貴さを主に表したが、現代ギリシャ語では「良い」全般に意味の中心が移り、性格、能力、品質、状態、好都合さまで幅広く使う。対義語は κακός(悪い)。比較級は καλύτερος、最上級には文語的な άριστος(非常に優れた)や κάλλιστος(最良の)も使う。
派生語に κάλλος(美), καλοσύνη(善良さ、親切), καλοσυνάτος(気のいい)。接頭辞 καλο- は合成語で非常に生産的で、καλημέρα(おはよう), καλοκαίρι(夏), καλόγουστος(趣味の良い), καλοφαγάς(食通)などを作る。英語 calligraphy(書道)は κάλλος と γράφω(書く)の合成 καλλιγραφία から、フランス語 calligraphie 経由で入った。kaleidoscope(万華鏡)は καλός, εἶδος(形), σκοπέω(見る)を組み合わせてブリュースターが1817年に造語した。