#💰 経済
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ギリシャ語:τράπεζα
読み方:トゥラペザ・トゥラーペザ
ラテン文字:trapeza
古代ギリシャ語の τράπεζα(食卓, 両替台)を継承。τρι-(三)と πέζα(足, πούς「足」の語族)からなる合成語で, 「三本足の台」がもとの意味。両替商が台の上で金銭を扱ったことから「両替台」の意味が加わり, 現代の「銀行」の意味は英語 bank からの意味借用で整った。ミケーネ時代の線文字 B にも to-pe-za の形で現れる。
英語 trapeze(空中ブランコ), trapezoid(台形), trapezius(僧帽筋)はいずれも同じ τράπεζα から形の連想でできた語。
派生に τραπεζίτης(銀行家), τραπεζικός(銀行の), τραπέζι(テーブル。指小形からできた現代の語形)。
λογαριασμός(勘定, 口座, 請求書)が個別の口座や請求書を指すのに対し, τράπεζα は金融機関そのものを指す。κέρδος(利益, 儲け)は金融活動の結果として残るものを指す。
ギリシャ語:τιμή
読み方:ティミ・ティミー
ラテン文字:timi
古代ギリシャ語の τιμή(名誉, 評価, 値)を継承。印欧祖語で「価値づける, 敬う」を表す語根に続き, 動詞 τίω(敬う, 値をつける)から抽象名詞を作る -μή が付いてできた語。「名誉」「敬意」「値段」「料金」の現代の使い分けは, フランス語 honneur と valeur の意味配置と重なって整った。
派生に τίμιος(誠実な, 正直な, 価値ある), 動詞 τιμώ(敬う, 値段をつける), τιμητικός(名誉の)。合成語に ατιμία(不名誉。α- + τιμή + -ία), τιμοκατάλογος(価格表)。
κέρδος(利益, 利得)が売買の結果として残る儲けを指すのに対し, τιμή は売買の場でつく価格そのものを指す。人への敬意の意味では δόξα(栄光)と並び, 「τιμή και δόξα(名誉と栄光)」のように対で使う。
ギリシャ語:εμπόριο
読み方:エボリオ・エボーリオ・エンボリオ・エンボーリオ
ラテン文字:emporio
古代ギリシャ語の ἐμπόριον(交易の場、商い)に由来。ἐν-(中に)+ πόρος(通路、道)からなる ἔμπορος(旅する商人)に、場所を表す -ιον が付いた語で、商人が行き交う場を指した。πόρος は英語 port(港)、portal(入り口)と同じ印欧祖語の語根から。現代ギリシャ語にはカサレヴサを通じて入り、フランス語 commerce、英語 trade からの意味借用で「貿易、商業」を言う語として整えられた。
英語 emporium(大商店、通商地)もラテン語を経てこの ἐμπόριον から。
派生語に εμπορικός(商業の)、εμπορεύομαι(商う、取引する)、έμπορος(商人)、εμπόρευμα(商品)。関連語に αγορά(市場)、κατάστημα(店舗)、συναλλαγή(取引)、κέρδος(利益)など。
ギリシャ語:φόρος
読み方:フォロス・フォーロス
ラテン文字:foros
古代ギリシャ語の動詞 φέρω(運ぶ、もたらす)から派生した φόρος(貢ぎ、納付)に由来。共同体や支配者に差し出す納付物を古代から表した。現代の「税、税金」の意味は、フランス語 taxe、英語 tax からの意味借用で整えられた。
派生語に φορολογία(税制、課税), φοροδιαφυγή(脱税), αφορολόγητος(非課税の)。関連語に δασμός(関税)。
ギリシャ語:λογαριασμός
読み方:ロガリアズモス・ロガリアズモース
ラテン文字:logariasmos
中世ギリシャ語の λογαριασμός(計算、勘定)を継承。
中世期の動詞 λογαριάζω(計算する、考慮する)に行為名詞を作る接尾辞 -μός を付けた形で、古代ギリシャ語 λόγος(言葉、理、数え上げ)の系列にさかのぼる。
現代の「口座」「請求書」としての使い方は、フランス語 compte、英語 account・bill などからの意味借用で近代に整えられた。
共通の語源を持つ関連語に λογαριάζω(計算する、見積もる、当てにする)、λογιστής(会計士)、λογιστική(会計学)、λογιστήριο(経理部、会計室)などがある。
ギリシャ語:μισθός
読み方:ミスソス・ミスソース・ミストス・ミストース
ラテン文字:misthos
ギリシャ語:γαζέλα
読み方:ガゼラ・ガゼーラ
ラテン文字:gazela
フランス語の gazelle(ガゼル)から入った借用語で、そのフランス語は古フランス語の gazel を経てアラビア語の غزال(ガゼル)にさかのぼる。現代ギリシャ語では、この国際的な動物名がそのまま定着した。
γαζέλα はガゼル類を指す語で、ελάφι(シカ)のようなシカ全般の基本語とは区別される。そこから、長い脚や軽やかな身のこなしを連想させて、すらりとした美しい女性やモデルをたとえる語にも広がった。
まれに γκαζέλα(同じ意味の別綴り)とも綴る。語頭の /g/ を二文字で書いた形で、意味の中心は変わらない。
経済の文脈では、アメリカ英語の gazelle company にならった言い方として、短期間で大きく成長する中小企業を指す。動物のすばやさや身軽さを重ねた比喩的な用法である。
主な意味は「ガゼル」。そこから、優雅で細身の美女をほめて言う比喩や、急成長する企業を指す経済用語にも使われる。
ギリシャ語:καπέλο
読み方:カペロ・カペーロ
ラテン文字:kapelo
καπέλο(帽子)は中世ギリシャ語の καπέλο(帽子)を経た借用語で、そのもとはヴェネツィア語 capelo にある。西欧由来の服飾語が現代ギリシャ語に入った例のひとつで、今では日常語として完全に定着している。
衣類全般を広く言う ρούχο(布製品、服、衣類)に対して、καπέλο は頭にかぶる帽子そのものを指す。素材や用途を添えて言うことが多く、ふだんの帽子から軍帽まで広く使える。
主な意味は頭にかぶる帽子。そこから、似た形で上にかぶさる部分という感覚で、λάμπα(ランプ、電球、照明器具)の笠や μανιτάρι(キノコ)の傘、煙突の覆いのような部分も言う。さらに口語では、値段や請求に上から載せられる不当な割増にも意味が広がっている。
指小語 καπελάκι(小さな帽子)は、小さな帽子のほか、顔のまわりを帽子のように囲む短いボブの髪型も指す。成句では、感服して「脱帽する」、話題を切り分けて「それは別の話だ」、皮肉を込めて「お偉方」と言うような言い方によく現れる。
ギリシャ語:μαγαζί
読み方:マガジ・マガジー・マガズィ・マガズィー
ラテン文字:magazi
μαγαζί はヴェネツィア語系の *magazin に由来し、さらにアラビア語 mahāzin(店の倉庫、保管場所)にさかのぼる。ギリシャ語では語末の n が落ちて現在の形になり、もとの「保管する場所」から、商品を並べて売る「店」を表す日常語として定着した。
同じアラビア語源は英語 magazine にもつながる。
買い物の場を表す近い語には αγορά(市場、購買、アゴラ)がある。κατάστημα(店舗)という言い換えもあり、指小語 μαγαζάκι(小さな店、こぢんまりした店)は親しみをこめた形として使われる。
最も基本的には、商品を並べて売る個々の店を指す。そこから、歌手が出演するような娯楽の店、くだけた言い方では事業や役所、さらに複数形では商店街にも広がる。営業しているかどうかの文脈では ανοιχτός(開いている、営業している)と対で現れやすい。
ギリシャ語:δείκτης
読み方:ディクティス・ディークティス
ラテン文字:deiktis
文語的には、ヘレニズム期の δείκτης(示すもの、明らかにするもの)を土台にした語。のちにフランス語の indice・indicateur やドイツ語の Anzeiger・Anzeige になぞらえる形で意味が広がり、現代ギリシャ語では「針」「指数」「添字」「指示薬」のように、何かを示したり表したりするもの全般を表すようになった。
「人差し指」の意味は、ヘレニズム期の δεικτικός δάκτυλος(指し示す指)に沿う用法で、フランス語の index に対応する。χέρι(手、腕)の親指の隣にある指を指す。
口語寄りの綴りに δείχτης(「指針」「人差し指」で使われる別綴り)もあり、とくに具体物としての「指針」「人差し指」の意味で使われる。これは語中の /kt/ が /xt/ に寄った形。
主な核にあるのは「何かを指し示すもの」という感覚で、計器の針や指示棒のような具体物から、統計や経済の指数、数学や化学で使う添字・指示薬まで広く表す。固定した言い方では οικονομικός δείκτης(経済指標)や δείκτης νοημοσύνης(知能指数、IQ)がよく使われる。
ギリシャ語:πληρώνω
読み方:プリロノ・プリローノ
ラテン文字:plirono
古代ギリシャ語の πληρόω(満たす、いっぱいにする)に由来する。中世ギリシャ語で現在の πληρώνω の形になり、ヘレニズム期にはすでに「払い終える、弁済する」の意味が現れていた。もとの「満たす」から、勘定や義務を満額にして済ませることを言うようになり、現代の「払う」へつながった。
基本は χρήμα(金、お金、通貨、貨幣) を渡して代金や請求を済ませることを言う。そこから、人に金を渡して動かす「買収する」、さらに罪や失敗や勝利のために何かを失う「代償を払う」まで意味が広がっている。受け身の πληρώνομαι(支払いを受ける、給料をもらう)もよく使う。
日常の会計、家賃や税金の支払い、賃金の支給、買収、報復、つけを払うことまで幅広く言える動詞である。成句では、πληρώνω από την τσέπη μου(自腹で払う)、πληρώνω τα σπασμένα(他人の失敗のしわ寄せを受ける)、πληρώνω κάποιον με το ίδιο νόμισμα(同じやり方でやり返す)などがよく使われる。
ギリシャ語:λεπτό
読み方:レプト・レプトー
ラテン文字:lepto
λεπτό は中世ギリシャ語の λεπτόν(細かいもの、小単位)を受け継いだ語で、現代では時間の「分」、ユーロや旧ドラクマの補助単位、角度の「分」に使われる。時間や角度を細かく区切る小単位として日常語にも専門語にもまたがっている。
ώρα(時間、時刻)は「1時間」や時計の時刻を表し、λεπτό はその ώρα を60に割った単位を表す。χρόνος(時間、時、期間、年、時制、タイム、拍)はより広い「時間」全体や長さを言えるが、λεπτό は数えて測る短い単位に使う。
角度では μοίρα(度)をさらに60に分けた単位を表す。口語では λεφτό(同語の口語綴り)と綴ることもあり、指小形 λεπτάκι / λεπτούλι(かわいく言う「ちょっと」「ちょっとだけ」)は「ちょっと待って」のような柔らかい言い方で使われる。
主な意味は「分」。そこから「ほんの短い時間」「セント硬貨の単位」「角度の分」へ広がる。日常会話では待ち時間や所要時間を表すほか、料金、携帯電話の無料通話分、黙祷、実況のような分刻みの進行でもよく使う。
ギリシャ語:πίστη
読み方:ピスティ・ピースティ
ラテン文字:pisti
古代ギリシャ語の動詞 πείθω(説得する)から派生した名詞 πίστις(信頼、確信)が起源。もとは「説得されて信じること」で、現代ギリシャ語で πίστη となった。
英語 faith(信仰)はラテン語 fidēs(信頼)から古フランス語を経て入った語で、fidelity(忠実さ)や fealty(忠誠)、スペイン語 fe(信仰)も同じ fidēs から。ギリシャ語 πίστις とこれらは「信じる」を意味する同じ印欧語根を共有する。
ギリシャ語:χρυσάφι
読み方:フリサフィ・フリサーフィ
ラテン文字:chrysafi
古代ギリシャ語で「金」を意味する χρυσός から、ヘレニズム期に指小語 χρυσάφιον が生まれ、中世ギリシャ語で χρυσάφι(ν) を経て現代の形に至った。もとは χρυσός の縮小形だったが、指小の意味は失われ、日常的に「金」を指す語として定着した。χρυσός が学術的・公的な場面でも用いられるのに対し、χρυσάφι は口語的な響きを持つ。
英語の chrysalis(さなぎ)や chrysanthemum(菊)も同じ χρυσός を語源に持つ。
χρυσάφι からは色彩を表す形容詞 χρυσαφής(金色の)が派生した。その中性形 χρυσαφί(黄金色)は色の名詞としても使われ、χρυσάφι(金)と綴りは同じだがストレスの位置が異なる。
主な意味は金属としての金や金製品。そこから富や財産の象徴、比喩的に非常に価値のあるもの、親愛の情を込めた呼びかけにも使われる。
ギリシャ語:χρυσός
読み方:フリソス・フリソース
ラテン文字:chrysos
フェニキア語 ḥrṣ, ヘブライ語 חָרוּץ(ḥārūṣ), アッカド語 ḫurāṣum など, 古代西アジアのセム語系で「金」を表す語から借用した古代ギリシャ語 χρυσός(金, 金の)を継承。
形容詞の χρυσός は中世に古代形 χρυσοῦς(音約形)を一般的な -ός 型に整え直した形で続いている。日常的に「金」を指す名詞は χρυσάφι(ヘレニズム期の指小語 χρυσάφιον から)。色を表す語は χρυσάφι から派生した χρυσαφής(金色の)や中性名詞 χρυσαφί(黄金色)で、素材を表す χρυσός とは区別される。
派生・複合語に χρυσώνω(金メッキする)、χρυσοχόος(金細工師)、χρυσοχοείο(金細工店、宝飾店)、χρυσόφυλλο(金箔)、χρυσοθήρας(金探し)、χρυσάνθεμο(菊)、χρυσαλλίδα(さなぎ)、χρυσόψαρο(金魚)、χρυσαφικά(貴金属、宝飾品)など。
英語 chrysalis(さなぎ)は古代ギリシャ語 χρυσαλλίς(金色のもの)をもとにした語で、さなぎの殻が金色に輝くことから名づけられた。chrysanthemum(菊)は χρυσός と ἄνθεμον(花)の合成で「金の花」の意。クリソライト(貴橄欖石)、クリソプレーズ、金緑石などの宝石名(英語 chrysolite / chrysoprase / chrysoberyl)も同じ χρυσός をもとにした学術語。4世紀の「金口ヨハネ」を指す Chrysostom は χρυσός と στόμα(口)の合成で「金の口」つまり雄弁を表す名。
ギリシャ語:αξία
読み方:アクシア・アクシーア
ラテン文字:axia
古代ギリシャ語の形容詞 ἄξιος(ふさわしい、価値がある)の女性名詞形 ἀξία を継承。英語の axiology(価値論)や axiom(公理)の axio- も同じ起源。現代の「価格」「重要性」などの用法にはフランス語 valeur、「音価」などの専門用法にはドイツ語 Wert の意味借用が含まれる。
類義語の τιμή は市場での「値段」や、名誉としての「誉れ」を指すのに対し、αξία はより本質的な「価値」や「値打ち」を表す。σπουδαιότητα は物事の重要性に焦点を当てた語である。
派生語には、άξιος(価値のある、有能な)、αξιολογία(価値論、評価)、πολύτιμος(貴重な)、απαξία(無価値、軽蔑)がある。
主な意味は「価値」。人間の美徳や能力、物事の重要性、芸術的な質、社会的な価値観、経済的な価格や有価証券、音楽の音価、文法上の用法まで、きわめて広い範囲で使われる。
ギリシャ語:χρήμα
読み方:フリマ・フリーマ
ラテン文字:chrima
古代ギリシャ語の動詞 χράομαι(使用する、必要とする)から派生した χρῆμα(必要なもの、物、財産)に由来。現代ギリシャ語では主に「金」「通貨」を表す。
類義語に λεφτά(より口語的・日常的)、παράδες(トルコ語由来、口語)、φράγκα(俗語的、元はフラン貨に由来)がある。これらが日常的な「お金」を指すのに対し、χρήμα は公式な文脈や経済用語として使われやすい。
派生語に χρηματικός(金銭の)、χρηματίζω(金銭を動かす、収賄する)、χρηματιστήριο(証券取引所)、χρηματαγορά(金融市場)がある。
形容詞と組み合わせて μαύρο χρήμα(ブラックマネー)、ζεστό χρήμα(現金、またはホットマネー)、ηλεκτρονικό χρήμα(電子マネー)、ψηφιακό χρήμα(デジタル通貨)、δημόσιο χρήμα(公金)など、経済や報道で使われる専門表現を多く作る。
主な意味は「金(かね)」「通貨」。経済用語としての公式な支払い手段から、日常的な現金、さらには富や権力の象徴としても使われる。複数形 χρήματα は「金額」「現金」の意味で用いられることが多い。

中性名詞
人 
天文
星座 


法 

仕事 
動物
哺乳類 
衣類 
施設・建物 
道具
身体・健康
数量 
動詞 
形容詞
食べ物
飲み物 
時
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空間
生と死
言葉 

人間関係 
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化学
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