ギリシャ語:λακκούβα
読み方:ラクヴァ・ラクーヴァ
ラテン文字:lakkouva
スラヴ系の語からの借用。ギリシャ語にある λάκκος(穴、坑)との連想で、kk の重子音で綴られるようになった。
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ギリシャ語:λακκούβα
読み方:ラクヴァ・ラクーヴァ
ラテン文字:lakkouva
スラヴ系の語からの借用。ギリシャ語にある λάκκος(穴、坑)との連想で、kk の重子音で綴られるようになった。
ギリシャ語:ευθεία
読み方:エフシア・エフシーア・エフティア・エフティーア
ラテン文字:eftheia
古代ギリシャ語の εὐθεῖα(直線, まっすぐなもの)を継承。形容詞 εὐθύς(まっすぐな, 直接の)の女性形から名詞化した語で, 「まっすぐな線」がもとの意味。印欧祖語で「向きをまっすぐに定める」を表す語根に続く。
同じ εὐθύς の語族に現代の ευθύς(まっすぐな, 直接の), κατευθείαν(まっすぐに, 直接に), ευθύτητα(正直さ), 合成語 ευθύγραμμος(直線の)。
γραμμή(線)が曲線や折れ線を含む線一般を指すのに対し, ευθεία は曲がらないまっすぐな線に限って使う。対になる語は καμπύλη(曲線)で, 形容詞 καμπύλος(曲がった, 湾曲した)と名詞 καμπύλωση(湾曲, 屈曲)も同じ語族。
ギリシャ語:τετράγωνο
読み方:テトゥラゴノ・テトゥラーゴノ
ラテン文字:tetragono
古代ギリシャ語の τετράγωνον(正方形、四角いもの)から。語の形としては、数を表す τετρα-(四)と、γωνία(角)に対応する要素から成り、文字どおりには「四つの角をもつもの」という造りである。
現代ギリシャ語でも、図形としての「正方形」の意味はこの古い語からそのまま続いている。一方、数学で αριθμός στο τετράγωνο(数の二乗)のように使う意味は、フランス語の carré(四角形、二乗)に対応する近代的な用法である。さらに οικοδομικό τετράγωνο(街区、街の一区画)は、英語の square に対応する複合表現として使われる。
いちばん近い基本語は γωνία(角、角度)。正方形は四つの直角をもつ図形なので、語の芯もここにつながっている。図形としては τρίγωνο(三角形)と並べて覚えやすい。指小語の τετραγωνάκι(小さな四角、マス目)もよく使われ、布地の小さな四角模様、クロスワードのマス、チェック欄の小さな箱のような場面で出てくる。
主な意味は幾何学の「正方形」。そこから、正方形のマス目、数の二乗、道路に囲まれた街の一区画にも広がる。
ギリシャ語:σημείο
読み方:シミオ・シミーオ
ラテン文字:simeio
古代ギリシャ語 σῆμα(しるし)から派生した σημεῖον(目印、信号、図形)を起源とする。σημεῖον は物理的な目印から証拠や前兆のような抽象的な「しるし」まで広い意味で使われ、中世ギリシャ語を経て語尾が変化し、現代ギリシャ語の σημείο になった。
σημείο と同じ σῆμα から、σημαία(旗)、σημειώνω(記す)、σημαντικός(重要な)など多くの語が生まれた。英語の semiotics(記号論)、semantics(意味論)、semaphore(腕木通信)も同じ語源を持つ。
類義語に ίχνος(痕跡)、σύμπτωμα(症状)、όριο(限界)がある。
主な意味は「点」と「しるし」。物理的な場所を指す用法から、文章や計画の「箇所」、時間の流れにおける「段階」、質的な「程度」まで、あらゆる文脈で特定の一点を示すのに使われる。また、回復や疲労の「兆候」、句読点や数学記号などの「記号」、幾何学上の「点」も表す。
ギリシャ語:έξω
読み方:エクソ・エークソ
ラテン文字:exo
古代ギリシャ語の ἔξω(外に、外で)を継承。前置詞 ἐξ(〜の外へ)に副詞語尾 -ω が付いた語で、形がほぼそのまま今に伝わる。英語の接頭辞 exo- は同じ ἔξω に由来し、exoskeleton(外骨格)、exoplanet(太陽系外惑星)に残る。exotic(異国の、エキゾチックな)も古代ギリシャ語 ἐξωτικός(外部の、外来の)から。
接頭辞 εξω-(〜の外の)として εξωπραγματικός(非現実的な)、εξώφυλλο(表紙)、εξωσυζυγικός(婚姻外の)、εξωγήινος(地球外の)などの合成語をつくる。対義語は μέσα(中に、内側に)。
ギリシャ語:μέσα
読み方:メサ・メーサ
ラテン文字:mesa
古代ギリシャ語の形容詞 μέσος(真ん中の, 中間の)の中性複数形 μέσα が副詞として使われて定着し, 「中に, 内側に」の意味を担うようになった。子音や母音の前では語末が省略されて μες となることがある。
同じ語族に μέσος(真ん中の), μέση(真ん中, 腰), μεσαίος(中間の), μεσαίωνας(中世), μέσον(手段, 媒体, 複数 μέσα = メディア), μεσημέρι(正午, 「真ん中の日」), μεσόγειος(地中海の, 「陸の中間の」)。英語の接頭辞 meso-(中間の)も同じ μέσος にさかのぼり, Mesopotamia は μέσος と ποταμός(川)の合成で「川の間の地」を表す。
類義語の εντός(内に)は改まった響きで, 会話ではふつう μέσα を使う。対義語は έξω(外に), εκτός(〜を除いて, 外に)。
ギリシャ語:χώρος
読み方:ホロス・ホーロス
ラテン文字:choros
古代ギリシャ語の χῶρος(場所、空間、地方、国土)に由来。さらなる起源は確かでなく、印欧祖語の「あとに残す」を表す根(χήρα「未亡人」と同系)から「空けられた場所」の意とする説や、ギリシャ語以前の基層語とする説がある。χώρα(国、地方)は同じ根に属する姉妹語で、χωράφι(畑)もこの系統から来ている。
動詞 χωρώ(収める、収容する;古代 χωρέω)は χῶρος から派生した語で、派生・複合語に χωρικός(空間の)、χωροθεσία(空間配置)、χωροταξία(国土計画)、χωροχρόνος(時空)、χωρογραφία(地誌学)など。類義語に τόπος(場所、地点)があり、χώρος が広がりを持つ空間、τόπος が特定の地点を指す。
英語 anchorite(隠修士、世俗から退いた修道者)は古代ギリシャ語 ἀναχωρητής(退く者、ἀνα- + χωρέω)からラテン語経由で入った語で、ここに χῶρος が含まれる。chorography(地誌学)も同じ χῶρος をもとにした学術語。
ギリシャ語:θέση
読み方:セシ・セーシ・テシ・テーシ
ラテン文字:thesi
古代ギリシャ語の θέσις(置くこと、設置)に由来する。θέσις は「置く」を意味する動詞 τίθημι から派生した名詞で、もともとは「置くこと」「置かれた状態」を表した。中世ギリシャ語を経て現代ギリシャ語の θέση となり、基本義である「置かれた場所」から、物理的な位置、座席、姿勢、社会的な地位、意見の立場まで幅広く指すようになった。
フランス語 place(場所、地位)や position(位置、立場)の語義の影響も受けている。
英語の thesis(テーゼ、命題)も、古代ギリシャ語の θέσις(置くこと、設置)と同じ語源から来ている。「置くこと」から「提示された考え」「主張」へ意味が広がった語で、現代ギリシャ語の θέση が「見解、立場」も指すこととつながりがある。
類義語には μέρος(場所、部分)、χώρος(空間、場所)、στάση(姿勢、態度)、πόστο(役職、持ち場)がある。μέρος は部分や場所、χώρος は広がりのある空間、στάση は体の姿勢や態度、πόστο は職場での持ち場やポストを指す。
主な意味は「位置、場所」。人や物が置かれた場所から、座席、体や物の姿勢、順位、社会的な地位や職務、募集枠、置かれた状況、見解や立場、社会や人生における役割や重要性まで、広い範囲で使われる。
指小語の θεσούλα は、皮肉を込めて公務員の安定したポストを指すことがあるほか、ちょっとした席や小さなスペースも指す。複合表現には χάρτης θέσης(位置図、所在マップ)や φώτα θέσης(車幅灯)がある。
ギリシャ語:απόσταση
読み方:アポスタシ・アポースタシ
ラテン文字:apostasi
古代ギリシャ語の動詞 ἀφίστημι(離れて立つ, 離れる)から派生した ἀπόστασις(離れること, 距離)に由来。ἀφίστημι は接頭辞 ἀπό-(離れて)と動詞 ἵστημι(立つ)から成る。
同じ語族に動詞 αφίσταμαι(離れる, 距離を置く), αποστασιοποίηση(距離を置くこと)。
類義語の διαδρομή は「行程」, διάστημα は「空間的・時間的間隔」に重心があり, απόσταση は二点間の隔たりそのものを指す。
ギリシャ語:κέντρο
読み方:ケドゥロ・ケードゥロ・ケンドゥロ・ケーンドゥロ
ラテン文字:kentro
動詞 κεντέω(刺す, 突く)から派生した古代ギリシャ語の中性名詞 κέντρον(家畜を追い立てる尖った棒, 針, 円規の足)に由来。円規の尖った足が紙面に刺さる点を κέντρον と呼んだことから「円の中心」の意味が生まれた。語尾 -ον が脱落して現代ギリシャ語の κέντρο の形になり, 現代の用法の多くはラテン語 centrum を経たフランス語 centre からの意味借用。英語 center / centre も同じ centrum にさかのぼる。
派生に κεντράκι(こぢんまりした店, 指小形), κεντρί(針, 棘), κεντρίζω(刺激する), κεντρικός(中心の), κεντρώνω(接ぎ木する), κέντρωμα(接ぎ木), άκεντρος(針のない, 中心のない)。合成語に επίκεντρο(震源, 中心点), ομόκεντρος(同心の), φυγόκεντρος(遠心の), έκκεντρος(偏心の, 奇矯な), συγκεντρώνω(集中させる), απόκεντρος(中心から遠い)。
μέση(真ん中)が位置を指すのに対し, κέντρο は機能や活動が集まる点, 拠点や施設を指す。
ギリシャ語:πλευρά
読み方:プレヴラ・プレヴラー
ラテン文字:plevra
古代ギリシャ語の πλευρά(脇, 脇腹, 肋骨)に由来。形も意味も古代からほとんど変わらないが, 現代の「側面」「陣営」「観点」などの比喩的な用法はフランス語 côté, 英語 side からの意味借用で輪郭が整った。英語 pleura(胸膜)もラテン語経由でこの語から入った医学用語。
派生に πλευρικός(側の, 肋骨の), πλευρίτιδα(胸膜炎), πλευρίτσα, πλευρούλα(指小形)。合成語に δίπλευρος(二辺の), ισόπλευρος(等辺の), τρίπλευρος(三辺の), πολύπλευρος(多面的な), αμφίπλευρος(両面の)。中性並行形 πλευρό も同じ語族で, 肋骨を言うときによく使う。
話し言葉で「側, 面」と言うときは μεριά もよく使う。πλευρά は幾何学や形式的な場面, 身体の部位(肋骨), 抽象的な「側面」や議論の「陣営」で選ばれる。立方体のような立体の面を πλευρές と呼ぶこともあるが, 幾何学の厳密な用語では面は έδρα にあたる。
ギリシャ語:όριο
読み方:オリオ・オーリオ
ラテン文字:orio
名詞 ὅρος(hóros, 境界石, 境界標)から派生した古代ギリシャ語の中性名詞 ὅριον(hórion, 境界)に由来。ὅρος はもともと土地の境を示す石や杭を指し, そこから「境界, 限界」を表す ὅριον が作られた。語源的には ὄρος(óros, 山)とも関連があり, 山が自然の境界として機能していたことと結びつく。
英語の horizon(地平線、水平線)は、ὅρος から派生した動詞 ὁρίζω(horízō、境を定める)の分詞 ὁρίζων(限界を定めるもの)を起源とし、視界の限界線を意味する。同様に aphorism(格言、箴言)も、ἀφορίζω(区切る、定義する)から派生した ἀφορισμός(定義)に由来し、考えを簡潔に区切り出したものという意味を持つ。
γραμμή(線)が物理的な線としての連続性を強調するのに対し、όριο はそれが区切りとして機能する面に焦点を当てる。
主な意味は「境界、限界」。国境や敷地の境界線のような空間的な区切りから、善悪の境界や社会階層の壁のような比喩的な区切り、人間の耐性や忍耐の限界、速度制限のような上限・下限、さらに数学における極限値や物理学の限界点にも用いられる。