#空間
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ギリシャ語:εκ
読み方:エク
ラテン文字:ek
古代ギリシャ語では、母音の前で ἐξ(〜から、外へ)、子音の前で ἐκ(同じ意味)を用いた。これを現代ギリシャ語が文語的な前置詞として受け継いだ。次の語が母音で始まるときは εξ(母音前の形)、子音で始まるときは εκ を使う。
接頭辞としても古代ギリシャ語から使われ、現代ギリシャ語では εκ-(子音前の形)と εξ-(母音前の形)として残る。語によってはアクセントが接頭辞に移って έκ-(アクセントが移った子音前の形)や έξ-(アクセントが移った母音前の形)となる。
前置詞としては属格を伴い、場所、出どころ、由来、方法、時間、原因、全体の一部などを表す。ただし会話の基本的な「〜から」は από(〜から)が担い、この前置詞は固定表現や文語的な言い方に多い。
接頭辞では、外へ出す、取り除く、離す、すっかり〜する、〜に変えるといった意味を添える。意味が薄れて、現代ギリシャ語では単語全体として覚えるほうが自然なものもある。
ギリシャ語:προσανατολίζω
読み方:プロサナトリゾ・プロサナトリーゾ
ラテン文字:prosanatolizo
προσ-(προς の合成形)と ανατολή(東、日の出)に、動詞を作る接尾辞 -ίζω が付いた語。東を基準に向きを定める発想から。
「方位を定める、方向づける」や、再帰的な προσανατολίζομαι(方向をつかむ、見当をつける)の意味は、フランス語 orienter / s'orienter からの翻訳借用。英語 orient, orientate も同じく「東」を表す語に由来する。
派生語に προσανατολισμός(方位、見当、方向づけ)など。対義的な語には αποπροσανατολίζω(方向感覚を失わせる、攪乱する)や αποπροσανατολισμός(方向感覚の喪失、攪乱)がある。
類義語として κατευθύνω(向ける、導く、方向づける)、κατεύθυνση(方向、方針)などが挙げられる。
ギリシャ語:προσανατολισμός
読み方:プロサナトリズモス・プロサナトリズモース
ラテン文字:prosanatolismos
動詞 προσανατολίζω(方位を定める、方向づける)に、動作や結果を表す名詞語尾 -μός が付いた語。προσανατολίζω は προς(〜へ)と ανατολή(東、日の出)をもとにした動詞で、東を基準に向きを定める発想から作られている。
「方位、見当、方向づけ」の意味は、フランス語 orientation からの翻訳借用。orientation は orient / orienter に由来し、ラテン語 oriens(昇るもの、東)に遡る。英語 orientation も同じ系統。ギリシャ語の ανατολή も「昇ること、東」を表し、語源は別だが意味の発想が対応している。
関連語に προσανατολίζω(方位を定める、方向づける)、αποπροσανατολισμός(方向感覚の喪失、攪乱)、κατεύθυνση(方向、方針)、ορίζοντας(地平線、水平線)、πυξίδα(方位磁針)などがある。
ギリシャ語:κατεύθυνση
読み方:カテフシンシ・カテーフシンシ・カテフティンシ・カテーフティンシ
ラテン文字:katefthinsi
動詞 κατευθύνω(向ける、導く、方向づける)に、動作や結果を表す名詞語尾 -ση が付いた語。κατευθύνω は κατά- と ευθύνω(まっすぐにする、正す)から構成される。
ευθύνω は εὐθύς(まっすぐな、直接の)と同語源で、ευθεία(直線、まっすぐに)にも関連する。διεύθυνση(方向、住所、管理)なども同じ語根を持つ。
近い語に προσανατολισμός(方位、見当、方向づけ)がある。方針や学問・芸術の流れを指す際は、τάση(傾向)といった語も用いられる。
ギリシャ語:διεύθυνση
読み方:ディエフシンシ・ディエーフシンシ・ディエフティンシ・ディエーフティンシ
ラテン文字:diefthinsi
動詞 διευθύνω(管理する、指揮する、方向づける)に、動作や結果を表す名詞語尾 -ση が付いて作られた語。
διευθύνω は古代ギリシャ語 διευθύνω(まっすぐにする、導く、管理する)に由来。接頭辞 δια- と εὐθύνω(まっすぐにする、正す)からなる構成である。εὐθύνω は εὐθύς(まっすぐな、直接の)と同じ語族で、ευθεία(直線、まっすぐに)にも関連。
「管理、指揮」や「方向」の意味は、フランス語 direction からの意味借用によって整えられた。また「住所、宛先」の意味は、フランス語 adresse からの意味借用で定着したもの。
関連語に διευθυντής(管理者、校長、取締役、指揮者)、διευθύντρια(女性の管理者、女性指揮者)、διευθυντικός(管理の、指導的な)、κατεύθυνση(方向)、προσανατολισμός(方位、見当)などがある。
ギリシャ語:μέσο
読み方:メソ・メーソ
ラテン文字:meso
名詞 μέσο は、古代ギリシャ語の μέσον(真ん中、中間のもの)に由来。μέσον は形容詞 μέσος(真ん中の、中央の)の中性形で、印欧祖語で「中央、真ん中」を表す語根に遡る。
「手段、媒体」の意味は、フランス語 moyen や英語 means / media からの意味借用によって整えられた。英語 medium / media はラテン語 medium / medius を経て同じ語源に属し、英語 middle, mid, midst も同じ印欧語根につながる。
副詞 μέσο / μέσω は、古代ギリシャ語 μέσῳ(μέσον の与格。「真ん中で、間に」)に由来。現代では「〜を通じて、〜経由で」を表し、書き方は μέσω が一般的である。μέσο は簡略表記として見られることもある。
同じ形の μέσα は、副詞としては「中に、内側に」を指す。一方、μέσο の複数形 μέσα は「手段、媒体」の意味で使われ、μέσα μαζικής ενημέρωσης(マスメディア)の μέσα はこの複数形にあたる。
語頭要素 μεσο- / μεσό- / μεσ- は「中間の、中央の、間の」を表す。μεσημέρι(正午)、μεσάνυχτα(真夜中)、μεσοκαλόκαιρο(真夏)などの語を形成。
他にも Μεσόγειος(地中海)、μεσολιθικός(中石器時代の)、μεσοσπονδύλιος(椎骨間の)などがある。化学などの科学用語でも国際的な meso- に対応する形として使われる。
ギリシャ語:ζώνη
読み方:ゾニ・ゾーニ
ラテン文字:zoni
古代ギリシャ語の ζώνη(帯、腰帯)を継承。古代ギリシャ語でも腰に巻く帯や帯状のものを指し、動詞 ζώννυμι(帯を締める、身に着ける)と同じ語族に属する。
腰に巻く帯から転じて、二つの境界のあいだにある細長い部分、地理・天文上の地帯、軍事・法律上の区域、放送の時間帯などにも使われる。
指小形に ζωνίτσα、ζωνούλα、ζωνάκι。関連語に ζωνάρι(帯、腰帯)、ζωστήρας(帯、ベルト)、ζώνη ασφαλείας(シートベルト、安全帯)、μαύρη ζώνη(黒帯)などがある。
ギリシャ語:οδός
読み方:オドス・オドース
ラテン文字:odos
古代ギリシャ語の ὁδός(道、道筋、旅)を継承。
語根は印欧祖語で「行く、進む」を表す語に起源を持つ。
ὁδός は接頭辞と組み合わさって古代ギリシャ語で多くの合成語を作り、その多くが現代まで伝わった: μέθοδος(μετά + ὁδός「後を追う道」= 方法、英 method)、σύνοδος(συν + ὁδός「共に行く道」= 教会会議、英 synod)、έξοδος(εξ + ὁδός「外への道」= 出口、英 exodus)、είσοδος(εις + ὁδός「内への道」= 入口)、περίοδος(περί + ὁδός「巡る道」= 周期、英 period)、πάροδος(παρά + ὁδός「脇の道」= 通過、横道)、επεισόδιο(επ + είσοδος「入ることに加えて」= 一場面、英 episode)。
日常会話で「道」「通り」を言うのは δρόμος。οδός は通り名(οδός Ακαδημίας「アカデミー通り」)、合成語(εθνική οδός「国道」)、医学用語(αναπνευστική οδός「気道」)、慣用句(καθ' οδόν「道中で」)で使う。
派生語に οδικός(道路の)、οδηγός(案内人、ドライバー、ガイド)、οδηγώ(運転する、案内する)。
類義語に δρόμος(道、通り)、λεωφόρος(大通り、並木道)、δρομάκι / δρομίσκος(小道、路地)。
ギリシャ語:άποψη
読み方:アポプシ・アーポプシ
ラテン文字:apopsi
古代ギリシャ語の ἄποψις(遠くから眺めること、眺望、見解)を継承。古代ギリシャ語の ἀπό-(〜から、離れて)と ὄψις(見ること、視覚、姿)を組み合わせた語で、もとは「離れたところから眺めること」「遠望」を表していた。
ὄψις は動詞 ὁράω / ὄπτω(見る)から派生した名詞で、語根は印欧祖語で「見る、目」を表す語に起源を持つ。ラテン語の oculus(目)と同根で、英語の ocular, optic, optical, optometry, autopsy などはすべてこの語族。
近代に入って「意見、見方」「観点、視点」の意味は、フランス語 point de vue(視点、観点)からの意味借用で前面に出て、現代ギリシャ語ではこの意味が中心になっている。
γνώμη より幅広く使われる。「意見」としての類義語に αντίληψη(認識、見方)、εκτίμηση(評価、見立て)、κρίση(判断、批評)、πεποίθηση(信念、確信)など、「眺め」を表す関連語には θέα(眺望、景色)などがある。
語源を共有する語に όψη(顔、外見、見え方)、οπτικός(視覚の、光学の)、αυτοψία(実地検分、検視)など。
ギリシャ語:λακκούβα
読み方:ラクヴァ・ラクーヴァ
ラテン文字:lakkouva
スラヴ系の語からの借用。ギリシャ語にある λάκκος(穴、坑)との類推(似た語に引き寄せられること)で、kk の重子音で綴られるようになった。
ギリシャ語:ευθεία
読み方:エフシア・エフシーア・エフティア・エフティーア
ラテン文字:eftheia
古代ギリシャ語の εὐθεῖα(直線, まっすぐなもの)を継承。形容詞 εὐθύς(まっすぐな, 直接の)の女性形から名詞化した語で, 「まっすぐな線」がもとの意味。印欧祖語で「向きをまっすぐに定める」を表す語根に続く。
同じ εὐθύς の語族に現代の ευθύς(まっすぐな, 直接の), κατευθείαν(まっすぐに, 直接に), ευθύτητα(正直さ), 合成語 ευθύγραμμος(直線の), διεύθυνση(方向、住所)。
γραμμή(線)が曲線や折れ線を含む線一般を指すのに対し, ευθεία は曲がらないまっすぐな線に限って使う。対になる語は καμπύλη(曲線)で, 形容詞 καμπύλος(曲がった, 湾曲した)と名詞 καμπύλωση(湾曲, 屈曲)も同じ語族。
ギリシャ語:τετράγωνο
読み方:テトゥラゴノ・テトゥラーゴノ
ラテン文字:tetragono
古代ギリシャ語の τετράγωνον(正方形、四角いもの)から。τετρα-(四)と γωνία(角)からなる形容詞 τετράγωνος(四つの角をもつ)の中性形が名詞化したもの。
図形としての正方形を指すほか、数学では「二乗」の意味でも用いられる。フランス語の carré が四角形と二乗の両方を表すのと同様、近代的な概念を反映した意味借用といえる。
οικοδομικό τετράγωνο は、道路で囲まれた街の一区画(ブロック)を指す表現。日常会話では οικοδομικό を省略し、単に τετράγωνο と呼ぶことも多い。
関連語には γωνία(角、角度)や τρίγωνο(三角形)、小さな四角やマス目を意味する τετραγωνάκι など。動詞の τετραγωνίζω は、幾何学で「等面積の正方形を作る」ことや、数学で「二乗する」ことを表す。
ギリシャ語:σημείο
読み方:シミオ・シミーオ
ラテン文字:simeio
古代ギリシャ語の σῆμα(しるし)から派生した σημεῖον(目印、しるし、信号)に由来。中世以降に語尾が整い、今の形になった。
同じ σῆμα の語族には σημαία(旗)、σημασία(意味、重要性)、σημειώνω(記す)、σημαντικός(重要な)などがある。英語の semiotics(記号論)、semantics(意味論)、semaphore(腕木通信)も同じ σῆμα 由来。
具体的な場所や図形の点から、文章や計画の箇所、時間の一点、程度の限界、兆候や記号まで、指し示す範囲は広い。時間の一点を表す στιγμή(瞬間)や、境目を表す όριο(限界、境界)と意味が重なる場面もあるが、σημείο は「ここ」と示せる具体的な印や一点に重心がある。
ギリシャ語:έξω
読み方:エクソ・エークソ
ラテン文字:exo
古代ギリシャ語の ἔξω(外に、外で)を継承。前置詞 ἐξ(〜の外へ)に副詞語尾 -ω が付いた語で、形がほぼそのまま今に伝わる。英語の接頭辞 exo- は同じ ἔξω に由来し、exoskeleton(外骨格)、exoplanet(太陽系外惑星)に残る。exotic(異国の、エキゾチックな)も古代ギリシャ語 ἐξωτικός(外部の、外来の)から。
接頭辞 εξω-(〜の外の)として εξωπραγματικός(非現実的な)、εξώφυλλο(表紙)、εξωσυζυγικός(婚姻外の)、εξωγήινος(地球外の)などの合成語をつくる。対義語は μέσα(中に、内側に)。
ギリシャ語:μέσα
読み方:メサ・メーサ
ラテン文字:mesa
古代ギリシャ語の形容詞 μέσος(真ん中の, 中間の)の中性複数形 μέσα が副詞として使われて定着し, 「中に, 内側に」の意味を担うようになった。子音や母音の前では語末が省略されて μες となることがある。
同じ語族に μέσος(真ん中の), μέση(真ん中, 腰), μεσαίος(中間の), μεσαίωνας(中世), μέσο(手段, 媒体, 複数 μέσα = メディア), μεσημέρι(正午, 「真ん中の日」), μεσόγειος(地中海の, 「陸の中間の」)。英語の接頭辞 meso-(中間の)も同じ μέσος にさかのぼり, Mesopotamia は μέσος と ποταμός(川)の合成で「川の間の地」を表す。
類義語の εντός(内に)は改まった響きで, 会話ではふつう μέσα を使う。対義語は έξω(外に), εκτός(〜を除いて, 外に)。
ギリシャ語:χώρος
読み方:ホロス・ホーロス
ラテン文字:choros
古代ギリシャ語の χῶρος(場所、空間、地方、国土)に由来。さらなる起源は確かでなく、印欧祖語の「あとに残す」を表す根(χήρα「未亡人」と同系)から「空けられた場所」の意とする説や、ギリシャ語以前の基層語とする説がある。χώρα(国、地方)は同じ根に属する姉妹語で、χωράφι(畑)もこの系統から来ている。
動詞 χωρώ(収める、収容する;古代 χωρέω)は χῶρος から派生した語で、派生・複合語に χωρικός(空間の)、χωροθεσία(空間配置)、χωροταξία(国土計画)、χωροχρόνος(時空)、χωρογραφία(地誌学)など。類義語に τόπος(場所、地点)があり、χώρος が広がりを持つ空間、τόπος が特定の地点を指す。
英語 anchorite(隠修士、世俗から退いた修道者)は古代ギリシャ語 ἀναχωρητής(退く者、ἀνα- + χωρέω)からラテン語経由で入った語で、ここに χῶρος が含まれる。chorography(地誌学)も同じ χῶρος をもとにした学術語。
ギリシャ語:θέση
読み方:セシ・セーシ・テシ・テーシ
ラテン文字:thesi
古代ギリシャ語 θέσις(属格 θέσεως、置くこと、設置、位置)の語末 -ις を中世以降の名詞語尾 -η に整えなおして、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。基本義(場所、位置、姿勢、軍事的陣地)は古代以来の連続的継承だが、近代の多義(社会的地位、職務、見解・立場、論理・哲学の命題)は、フランス語 place / position からの意味借用(σημασιολογικό δάνειο)として加わった層と、書き言葉から再導入された学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)の層が混在している(Tri の詳細分析)。
源にある古代の θέσις は、動詞 τίθημι(置く、定める、立てる)から派生した抽象名詞で、もとは「置くこと、設置」「置かれた状態」を意味した。古典哲学では、論理・修辞・音楽の専門用語として用いられ、ヘーゲルの弁証法 thesis-antithesis-synthesis(θέση-αντίθεση-σύνθεση、正・反・合)の用語にも継承された。
源にある τίθημι は印欧祖語の「置く、立てる」を表す語根に由来し、英語 thesis(テーゼ、命題), theme(主題), hypothesis(仮説), antithesis(対立), synthesis(統合), parenthesis(括弧), prosthesis(補綴、義肢), metathesis(音位転換)など、近代の論理・哲学・科学・医学の中核語彙が広まる。
派生・関連語族として θέτω(置く、定める), θέμα(主題、テーマ、← 同じ τίθημι 由来), υπόθεση(仮説、事件、← ὑπό「下に」+ θέσις), σύνθεση(合成、統合), διάθεση(配置、気分、性質), ανάθεση(割り当て), αντίθεση(対立、反対), παρένθεση(括弧), μετάθεση(移動、転置), πρόσθεση(加算、付加), έκθεση(陳述、報告、展示)。
「物理的な場所」「座席」「姿勢」「順位」「役職」「定員」「状況」「見解」「役割」と、近代社会の「位置」をめぐる広い概念領域をひとつの語でカバーする多義語で、フランス語 place / position と意味の射程がよく対応する。類義語に μέρος(場所、部分), χώρος(空間、場所), στάση(姿勢、態度), πόστο(役職、持ち場)。指小形 θεσούλα は皮肉を込めて公務員の安定したポストを指すこともある。
ギリシャ語:απόσταση
読み方:アポスタシ・アポースタシ
ラテン文字:apostasi
古代ギリシャ語の動詞 ἀφίστημι(離れて立つ, 離れる)から派生した ἀπόστασις(離れること, 距離)に由来。ἀφίστημι は接頭辞 ἀπό-(離れて)と動詞 ἵστημι(立つ)から成る。
同じ語族に動詞 αφίσταμαι(離れる, 距離を置く), αποστασιοποίηση(距離を置くこと)。
類義語の διαδρομή は「行程」, διάστημα は「空間的・時間的間隔」に重心があり, απόσταση は二点間の隔たりそのものを指す。
ギリシャ語:κέντρο
読み方:ケドゥロ・ケードゥロ・ケンドゥロ・ケーンドゥロ
ラテン文字:kentro
動詞 κεντέω(刺す, 突く)から派生した古代ギリシャ語の中性名詞 κέντρον(家畜を追い立てる尖った棒, 針, 円規の足)に由来。円規の尖った足が紙面に刺さる点を κέντρον と呼んだことから「円の中心」の意味が生まれた。語尾 -ον が脱落して現代ギリシャ語の κέντρο の形になり, 現代の用法の多くはラテン語 centrum を経たフランス語 centre からの意味借用。英語 center / centre も同じ centrum にさかのぼる。
派生に κεντράκι(こぢんまりした店, 指小形), κεντρί(針, 棘), κεντρίζω(刺激する), κεντρικός(中心の), κεντρώνω(接ぎ木する), κέντρωμα(接ぎ木), άκεντρος(針のない, 中心のない)。合成語に επίκεντρο(震源, 中心点), ομόκεντρος(同心の), φυγόκεντρος(遠心の), έκκεντρος(偏心の, 奇矯な), συγκεντρώνω(集中させる), απόκεντρος(中心から遠い)。
μέση(真ん中)が位置を指すのに対し, κέντρο は機能や活動が集まる点, 拠点や施設を指す。
ギリシャ語:πλευρά
読み方:プレヴラ・プレヴラー
ラテン文字:plevra
古代ギリシャ語の πλευρά(脇, 脇腹, 肋骨)に由来。形も意味も古代からほとんど変わらないが, 現代の「側面」「陣営」「観点」などの比喩的な用法はフランス語 côté, 英語 side からの意味借用で輪郭が整った。英語 pleura(胸膜)もラテン語経由でこの語から入った医学用語。
派生に πλευρικός(側の, 肋骨の), πλευρίτιδα(胸膜炎), πλευρίτσα, πλευρούλα(指小形)。合成語に δίπλευρος(二辺の), ισόπλευρος(等辺の), τρίπλευρος(三辺の), πολύπλευρος(多面的な), αμφίπλευρος(両面の)。中性並行形 πλευρό も同じ語族で, 肋骨を言うときによく使う。
話し言葉で「側, 面」と言うときは μεριά もよく使う。πλευρά は幾何学や形式的な場面, 身体の部位(肋骨), 抽象的な「側面」や議論の「陣営」で選ばれる。立方体のような立体の面を πλευρές と呼ぶこともあるが, 幾何学の厳密な用語では面は έδρα にあたる。
ギリシャ語:όριο
読み方:オリオ・オーリオ
ラテン文字:orio
古代ギリシャ語の ὅριον(境界、限界)から。これは ὅρος(境界石、境界標)から派生した中性名詞で、土地の境を示す石や杭の発想から来ている。
山を表す ὄρος とはアクセントも語源説明も別に扱われることが多いが、山が自然の境界として働くことから、意味の上では近い発想で結びつけられてきた。
同じ ὅρος から動詞 ὁρίζω(境を定める、区切る)が作られ、その分詞 ὁρίζων は ορίζοντας(地平線、水平線)につながる。英語 horizon もラテン語を経てこの ὁρίζων に由来する。
英語 aphorism(格言)は、ἀφορίζω(切り分ける、定義する)からできた ἀφορισμός(定義、短い言葉)をもとにした語。
γραμμή(線)は線そのものを指し、όριο はその線が区切りとして働くところに重きがある。土地や国の境界だけでなく、善悪や社会階層の境目、忍耐や速度の限界、数学や物理の極限にも使う。

連語
住居 
前置詞
言葉 
動詞
教育
仕事
哲学・思考
政治
男性名詞
乗り物 
住所・行政区画
書類 
情報・メディア
道具
時
衣類
地学
天文
軍事
法 
身体・健康 

地形 
生と死
経済 

数量 

学問 
