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ギリシャ語:χημεία
読み方:ヒミア・ヒミーア
ラテン文字:chimeia
フランス語 chimie からの借用。chimie は中世ラテン語の alchemia(錬金術)が短くなった語で、その alchemia はアラビア語 al-kīmiyāʾ から。もとは古代ギリシャ語の χυμεία(金属を溶かし合わせる技法、χέω「注ぐ」の派生)で、ギリシャ語からいったん外に出てアラビア語、ラテン語、フランス語を渡り、姿を変えて戻ってきた語。
関連語に αλχημεία(錬金術、同じ経路で入った別形で、アラビア語の定冠詞 al- を残している)。化学の下位分野には βιοχημεία(生化学)、γεωχημεία(地球化学)がある。
ギリシャ語:επιστήμη
読み方:エピスティミ・エピスティーミ
ラテン文字:epistimi
古代ギリシャ語 ἐπιστήμη(知識、学知)に由来。動詞 ἐπίσταμαι(よく知っている、心得ている)に名詞を作る接尾辞 -μη を付けた語で、ἐπί-(〜の上に)と ἵσταμαι(立つ、身を置く)を合わせた動詞から作られている。「知の上に身を置く」感覚が出発点。現代の「科学、学問分野」の意味は、フランス語 science、英語 science からの意味借用で定着した。
ἵστημι(立つ、立てる)は印欧祖語で「立つ」を表す語根から出た語で、ラテン語 stāre(立つ)、status(状態)と同系。英語 stand、state、status、stable、system、stasis も同じ語族。
派生語に επιστήμονας(科学者、学者)、επιστημονικός(科学的な)、επιστημονισμός(科学主義)。複合語に πανεπιστήμιο(大学)、γεωεπιστήμη(地球科学)、νευροεπιστήμη(神経科学)、ψευδοεπιστήμη(疑似科学)。
ギリシャ語:φυσική
読み方:フィシキ・フィシキー
ラテン文字:fysiki
古代ギリシャ語の φυσική を継承。形容詞 φυσικός(自然の、生まれつきの)の女性形を単独で使って名詞にした語で、φύσις(自然、本性)からの派生。アリストテレスの著作 τὰ φυσικά(自然に関する書)で、自然界を扱う学問分野の意味が生まれた。現代の「物理学」の意味は、フランス語 physique、英語 physics からの意味借用で近代に定着した。
φύσις は動詞 φύω(生やす、生ずる)から出た語で、印欧祖語で「育つ、生まれる」を表す語根から生まれた。ラテン語 fui(〜であった)、futurus(未来の)と同系。英語 be、future、physical、physician も同じ語族。ギリシャ語の仲間に φυτό(植物)、φυτρώνω(芽を出す、生える)。
派生語に φυσικός(自然の、物理の)、φυσικά(もちろん、自然に)、φυσιολογία(生理学)、φυσιολογικός(生理的な、正常な)。複合語に πυρηνική φυσική(原子核物理学)、κβαντική φυσική(量子物理学)、αστροφυσική(天体物理学)。
ギリシャ語:γλωσσολογία
読み方:グロソロイア・グロソロイーア
ラテン文字:glossologia
フランス語 linguistique の訳として、近代ギリシャ語で γλώσσα(言語、舌)と -λογία(学、論)をもとに作られた語。中世ギリシャ語に同じ形の γλωσσολογία(おしゃべり、くだらない話)があったが、現代の「言語学」とは別もの。
関連語に γλωσσολόγος(言語学者), γλωσσολογικός(言語学の), κοινωνιογλωσσολογία(社会言語学), νευρογλωσσολογία(神経言語学)。
英語 linguistics もラテン語 lingua(舌、言語)をもとに作られた。
ギリシャ語:πηγή
読み方:ピイ・ピイー・ピギ・ピギー
ラテン文字:pigi
古代ギリシャ語の πηγή(泉, 湧き出る場所)に由来。現代の「光源」「情報源」「史料」などの用法はフランス語 source からの意味借用で整った。解剖学の「泉門」はフランス語 fontanelle に対応する用法。
派生に πηγαίος(もとからの, 自然に湧き出る), πηγάδι(井戸), πηγούλα(小さな泉)。合成に θερμοπηγή(温泉), θειοπηγή(硫黄泉), πετρελαιοπηγή(油井)。学術の文脈では複数形 πηγές が βιβλιογραφία(参考文献)と近い。
ギリシャ語:εργασία
読み方:エルガシア・エルガシーア
ラテン文字:ergasia
古代ギリシャ語の ἐργασία(労働、仕事、商売、作品など)に由来。古代の基本語 ἔργον(仕事、作品)から動詞 εργάζομαι(働く)が派生し、その名詞形としてできた語。ἔργον は英語 work と同じ語源。ενέργεια(エネルギー)も ἐν-(中に)+ ἔργον からなる語で、同じ語根をもつ。
日常で「仕事」を広く指す δουλειά に対し、εργασία はよりフォーマルで、雇用、労働市場、契約など制度的な文脈で使われる。
派生語に εργάτης(労働者)、εργαλείο(道具)、έργο(仕事、作品)、εργασιακός(労働の、雇用の)など。合成名詞も多く、συνεργασία(協力)、επεξεργασία(処理、加工)、διεργασία(過程)、τηλεργασία(テレワーク)など。
ギリシャ語:βιβλιογραφία
読み方:ヴィヴリョグラフィア・ヴィヴリョグラフィーア
ラテン文字:vivliografia
βιβλιογραφία はフランス語 bibliographie の文語借用。前半の βιβλιο-(本を表す接頭辞)と、後半の -γραφία(書くこと、記録すること)からなる。-γραφία は γράφω(書く)と同じ語族にあたり、全体としては英語 bibliography とも同系の語になる。
なお、ヘレニズム期の βιβλιογραφία は「本を書くこと」という意味で、現代ギリシャ語の βιβλιογραφία とは指す内容が異なる。
主な意味は、ある主題について本・雑誌・論文などを体系的に並べた文献一覧、またはその主題についてすでに書かれている文献群そのもの。個々の本ではなく、資料を整理して見渡す視点で使われる語である。
ギリシャ語:θεατρολογία
読み方:セアトゥロロギア・セアトゥロロギーア・テアトゥロロギア・テアトゥロロギーア
ラテン文字:theatrologia
θεατρολογία は、θεατρολόγος(演劇研究者、演劇学者)に -λογία(学問分野を表す要素)が加わった形で、学問名として使われる。中心にあるのは θέατρο(演劇、劇場)で、それを研究対象として扱う分野を表す。
-λογία は、学問分野や体系的な研究を表す語を作るときによく使われる形で、英語の -logy に対応する。θεατρολογία も同じ作りの学術語である。
人を表す語には θεατρολόγος(演劇研究者、演劇学者)があり、分野名と対になる。内容の面では θέατρο(演劇、劇場)の研究を中心に、作品、上演、演劇史、舞台表現などを扱う語として使われる。
主な意味は「演劇学」。大学の学科名、研究分野名、肩書きとして使われることが多い。
ギリシャ語:φιλοσοφία
読み方:フィロソフィア・フィロソフィーア
ラテン文字:filosofia
古代ギリシャ語の φιλεῖν(愛する)と σοφία(知恵)からなる φιλοσοφία(知を愛すること)に由来。英語 philosophy をはじめ、ヨーロッパ諸言語の「哲学」の語源でもある。
派生語に φιλόσοφος(哲学者)、φιλοσοφικός(哲学的な)、φιλοσοφώ(思索する、哲学する)がある。
主な意味は真理や知識の探究としての哲学だが、学問体系としての哲学、特定の原理や考え方、日常的な深い思考や人生観にも用いられる。
ギリシャ語:χώρος
読み方:ホロス・ホーロス
ラテン文字:choros
古代ギリシャ語の χῶρος(場所、空間、地方、国土)に由来。さらなる起源は確かでなく、印欧祖語の「あとに残す」を表す根(χήρα「未亡人」と同系)から「空けられた場所」の意とする説や、ギリシャ語以前の基層語とする説がある。χώρα(国、地方)は同じ根に属する姉妹語で、χωράφι(畑)もこの系統から来ている。
動詞 χωρώ(収める、収容する;古代 χωρέω)は χῶρος から派生した語で、派生・複合語に χωρικός(空間の)、χωροθεσία(空間配置)、χωροταξία(国土計画)、χωροχρόνος(時空)、χωρογραφία(地誌学)など。類義語に τόπος(場所、地点)があり、χώρος が広がりを持つ空間、τόπος が特定の地点を指す。
英語 anchorite(隠修士、世俗から退いた修道者)は古代ギリシャ語 ἀναχωρητής(退く者、ἀνα- + χωρέω)からラテン語経由で入った語で、ここに χῶρος が含まれる。chorography(地誌学)も同じ χῶρος をもとにした学術語。
ギリシャ語:κτιριολογία
読み方:クティリオロイア・クティリオロイーア・クティリオロギア・クティリオロギーア
ラテン文字:ktiriologia
κτίριο(建物)の古い形 κτίριον に、体系的な学問や論理を意味する接尾辞 -λογία(英語 -logy の語源)が組み合わさった語で、学術的な表現として用いられる。κτίριον は古代ギリシャ語の οἰκητήριον(住む場所)が縮まった形で、中世にかけて κτίζω(建てる)と結びつけて理解されるようになった。英語の building science や building technology に相当する。
κτίσμα(建造物)は κτίζω から直接派生した語で、κτίριο とは成り立ちが異なるが、現代では意味の近い語として並んでいる。建築関連の学問には、意匠や設計に重点を置く αρχιτεκτονική(建築学)と、施工や技術に重点を置く οικοδομική(建築工学、建築術)がある。κτιριολογία はこの οικοδομική の一分野にあたる。
主に建築工学の一分野を指す。

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