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ギリシャ語:ταχυδρομικός
読み方:タヒドゥロミコス・タヒドゥロミコース
ラテン文字:tachydromikos
ταχυδρομείο(郵便局、郵便)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。ταχυδρομείο はカサレヴサの ταχυδρομεῖον に由来し、さらに ταχυδρόμος(郵便配達員)へさかのぼる。
連語には ταχυδρομικός κώδικας(郵便番号)、ταχυδρομικά τέλη(郵便料金)、ταχυδρομική κάρτα(郵便はがき)などがある。
名詞としては ο ταχυδρομικός が「郵便職員」、複数中性の τα ταχυδρομικά が「郵便料金」を指す。副詞には ταχυδρομικά / ταχυδρομικώς(郵便で)がある。
関連語には ταχυδρόμος(郵便配達員)、ταχυδρομείο(郵便局、郵便)、ταχυδρομικός κώδικας(郵便番号)などがある。
ギリシャ語:ταχυδρομείο
読み方:タヒドゥロミオ・タヒドゥロミーオ
ラテン文字:tachydromeio
カサレヴサ(公用語的文語)の ταχυδρομεῖον(郵便局)に由来。形のうえでは ταχυδρόμος(郵便配達員、もとは「速く走る人」)に、場所や施設を表す接尾辞 -είο が付いた語と見られる。
ταχυδρόμος は ταχυ-(速い)と δρόμος(道、走ること)からなる。ταχυ- は古代ギリシャ語 ταχύς(速い)に由来し、ταχύτητα(速度、速さ)と同じ語族に属する。
英語 tachycardia(頻脈)などの tachy- や、hippodrome、aerodrome などの -drome も、それぞれ ταχύς と δρόμος に関わるギリシャ語由来の要素である。
関連語には ταχυδρόμος(郵便配達員)、ταχυδρομικός(郵便の)、ταχυδρομικός κώδικας(郵便番号)などがある。
ギリシャ語:μέσο μαζικής ενημέρωσης
読み方:メソ マジキス エニメロシス・メーソ マジキース エニメーロシス
ラテン文字:meso mazikis enimerosis
μέσο(手段、媒体)の単数形 μέσο、μαζικός(大衆的な、大量の)の女性属格 μαζικής、ενημέρωση(情報提供、報道)の属格 ενημέρωσης からなる連語。英語 mass medium / mass media に対応し、日本語の「マスメディア」にあたる。
単数形 μέσο μαζικής ενημέρωσης は「一つのマスメディア、報道媒体」を指す。総称として「マスメディア」を言うときは、ふつう複数形 μέσα μαζικής ενημέρωσης が使われる。略語は ΜΜΕ。
代表的な μέσα μαζικής ενημέρωσης には τηλεόραση(テレビ)、ραδιόφωνο(ラジオ)、εφημερίδα(新聞)などがある。社会・法律の文脈では ελευθερία των μέσων μαζικής ενημέρωσης(報道機関の自由)、ατομικά δικαιώματα(個人の権利)、ιδιωτική ζωή(私生活)、τιμή(名誉)、αξιοπρέπεια(尊厳)、κοινή γνώμη(世論)などの語と並ぶ。
ギリシャ語:μαζικός
読み方:マジコス・マジコース
ラテン文字:mazikos
μάζα(質量、かたまり、大衆)に、形容詞を作る接尾辞 -ικός が付いた語。フランス語 en masse(大量に、一斉に)に対応する形で定着した。
関連表現に μαζική παραγωγή(大量生産)、μαζικές μετακινήσεις(大規模な移動)、μέσα μαζικής ενημέρωσης(マスメディア)、μαζικά μέσα ενημέρωσης(マスメディア)、μέσα μαζικών μεταφορών(大量輸送機関、公共交通機関)、μαζική κοινωνία(大衆社会)などがある。
物理・化学では μαζικός αριθμός(質量数)のように使われる。
ギリシャ語:μέσο
読み方:メソ・メーソ
ラテン文字:meso
名詞 μέσο は、古代ギリシャ語の μέσον(真ん中、中間のもの)に由来。μέσον は形容詞 μέσος(真ん中の、中央の)の中性形で、印欧祖語で「中央、真ん中」を表す語根に遡る。
「手段、媒体」の意味は、フランス語 moyen や英語 means / media からの意味借用によって整えられた。英語 medium / media はラテン語 medium / medius を経て同じ語源に属し、英語 middle, mid, midst も同じ印欧語根につながる。
副詞 μέσο / μέσω は、古代ギリシャ語 μέσῳ(μέσον の与格。「真ん中で、間に」)に由来。現代では「〜を通じて、〜経由で」を表し、書き方は μέσω が一般的である。μέσο は簡略表記として見られることもある。
同じ形の μέσα は、副詞としては「中に、内側に」を指す。一方、μέσο の複数形 μέσα は「手段、媒体」の意味で使われ、μέσα μαζικής ενημέρωσης(マスメディア)の μέσα はこの複数形にあたる。
語頭要素 μεσο- / μεσό- / μεσ- は「中間の、中央の、間の」を表す。μεσημέρι(正午)、μεσάνυχτα(真夜中)、μεσοκαλόκαιρο(真夏)などの語を形成。
他にも Μεσόγειος(地中海)、μεσολιθικός(中石器時代の)、μεσοσπονδύλιος(椎骨間の)などがある。化学などの科学用語でも国際的な meso- に対応する形として使われる。
ギリシャ語:ραδιοκύμα
読み方:ラディオキマ・ラディオキーマ
ラテン文字:radiokyma
ραδιο-(ラジオ、無線)と κύμα(波)からなる語。英語 radio wave / radiowave をなぞった翻訳借用で、ギリシャ語では 1915 年ごろから使われる。
この語は単数形 ραδιοκύμα でも使えるが、通信や放送で使う「電波」を総称するときは、ふつう複数形 ραδιοκύματα が用いられる。
物理学上は ηλεκτρομαγνητικό κύμα(電磁波)の一種であり、通信、ραδιόφωνο(ラジオ)、τηλεόραση(テレビ)、レーダーなどの信号伝送に利用される。
関連語に τηλεπικοινωνία(通信)、ραδιοφωνικός(ラジオの)、τηλεοπτικός(テレビの)、σήμα(信号)、δέκτης(受信機)、ραδιοπομπός(無線送信機)、ραντάρ(レーダー)などがある。
ギリシャ語:ηλεκτρομαγνητικό κύμα
読み方:イレクトゥロマグニティコ キマ・イレクトゥロマグニティコー キーマ
ラテン文字:ilektromagnitiko kyma
ηλεκτρομαγνητικός(電磁気の、電磁の)の中性形 ηλεκτρομαγνητικό と κύμα(波)からなる連語。
物理学では、電場と磁場の変化が互いに影響し合い、空間を伝播する波動を指す。光や電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などは、すべて波長や周波数が異なる電磁波の一種である。
関連語には ηλεκτρομαγνητική ακτινοβολία(電磁放射)、ηλεκτρομαγνητικό πεδίο(電磁場)、φως(光)、ραδιοκύμα(電波)、μήκος κύματος(波長)、συχνότητα(周波数)など。
ギリシャ語:κινητό τηλέφωνο
読み方:キニト ティレフォノ・キニトー ティレーフォノ
ラテン文字:kinito tilefono
κινητός(動く、可動の、携帯の)の中性形 κινητό と τηλέφωνο(電話)からなる連語。20 世紀末の新語で、英語 mobile phone からの翻訳借用。
τηλέφωνο は、古代ギリシャ語の τῆλε(遠くに)に由来する τηλε- と φωνή(声、音)に関わる語。κινητό τηλέφωνο は「動かして持ち運べる電話」という構成になっている。
省略形として κινητό だけでも「携帯電話、スマホ」を表す。関連語に κινητή τηλεφωνία(携帯電話通信)、δίκτυο κινητής τηλεφωνίας(携帯電話網)、ασύρματο τηλέφωνο(コードレス電話)、σταθερό τηλέφωνο(固定電話)、καλώδιο τηλεφώνου(電話線)などがある。
ギリシャ語:τηλέφωνο
読み方:ティレフォノ・ティレーフォノ
ラテン文字:tilefono
英語 telephone またはフランス語 téléphone に由来。
telephone / téléphone は、古代ギリシャ語の τῆλε(遠くに)に由来する tele- と、φωνή(声、音)に由来する -phone を組み合わせた近代の国際語。
ギリシャ語では、もとの構成要素に対応する τηλε- と φωνή をもとに、τηλέφωνο の形で受け入れられた。
τῆλε はさらに印欧祖語で「回る、めぐる」ことを表す語根に結びつけられる。
φωνή は古代ギリシャ語 φωνή(声、音)を継承。印欧祖語で「話す、声を出す」ことを表す語根に遡る。
派生語に τηλεφωνώ(電話する)、τηλεφώνημα(電話、通話)、τηλεφωνικός(電話の)など。
関連語に φωνή(声)、τηλεφωνική γραμμή(電話回線)、κινητό τηλέφωνο(携帯電話)、σταθερό τηλέφωνο(固定電話)、τηλεόραση(テレビ)などがある。
ギリシャ語:κινητός
読み方:キニトス・キニトース
ラテン文字:kinitos
古代ギリシャ語の κινητός(動かせる、動くことのできる)に由来。κινητός は動詞 κινέω(動かす、動き出させる)に、可能や結果を表す形容詞を作る接尾辞 -τός が付いた形。
κινέω は κίνηση(動き、運動)や κινητήρας(モーター、エンジン)と同じ語族に属し、さらに印欧祖語で「動き出させる、動く」を表す語根に遡る。
現代の「可動の、移動式の、携帯の」という意味は、フランス語 mobile や英語 mobile からの意味借用によって整えられた。mobile はラテン語 mobilis(動きやすい、動かせる)に由来し、意味の発想が κινητός と対応している。
中性形 κινητό は、κινητό τηλέφωνο(携帯電話)の省略として単独で「携帯電話、スマホ」を指す。
派生語に κινητά(可動物、動産、携帯電話の複数)、κινητικότητα(可動性、移動性)、κινητοποίηση(動員、行動化)など。
関連語に κίνηση(動き、運動)、κινώ(動かす)、κινητικός(運動の)、κινητήριος(推進する)、ακίνητος(動かない、不動の)などがある。
ギリシャ語:καλώδιο
読み方:カロディオ・カローディオ
ラテン文字:kalodio
古代ギリシャ語の καλῴδιον(小さな綱、小さな船索)に由来。καλῴδιον は κάλως(太い綱、船の索)に指小辞 -ίδιον が付いた形。
現代の電気・通信ケーブルの意味は、フランス語 câble からの意味借用で定着した。フランス語 câble は船の太い綱を指す語から、電信・通信・電気の線を指す語にもなった。ギリシャ語の καλώδιο も、もとは綱に関わる語だったため、「束ねられた線、ケーブル」という意味を受け入れやすかった。
関連語に αγωγός(導体、管)、σύρμα(針金、ワイヤー)、καλωδιάκι(細いケーブル、短いコード)などがある。電気の文脈では ηλεκτρικός(電気の)、χαλκός(銅)、ηλεκτρικό ρεύμα(電流)などと並ぶ。
ギリシャ語:μπάσο
読み方:バソ・バーソ
ラテン文字:baso
ギリシャ語:κύκλωμα
読み方:キクロマ・キークロマ
ラテン文字:kykloma
古代ギリシャ語の κύκλωμα(円形のもの、車輪)に由来。κύκλωμα は κύκλος(円、輪、車輪)から作られた名詞で、結果やまとまりを表す接尾辞 -ωμα が付いた形。κύκλος は印欧祖語で「回る」を表す語根に起源を持ち、英語 cycle もラテン語 cyclus を経て同じ語源に遡る。英語 wheel も同じ語根を共有する。
電気回路の意味は、フランス語 circuit からの意味借用で加わった。circuit はラテン語 circuitus(周りを行くこと)に由来し、電流が通る閉じた経路という発想が κύκλωμα と対応している。
流通や販売の仕組み、利害で閉じた集団を指す意味には、英語 ring からの意味借用が重なっている。犯罪組織の文脈では σπείρα(一味、犯罪グループ)という表現も近い。
関連語に κύκλος(円、周期)、κυκλικός(円形の、周期的な)、βραχυκύκλωμα(短絡、ショート)など。電気分野では ρεύμα(電流)、αγωγός(導体)、ενέργεια(エネルギー)、πεδίο(場)などの用語と並ぶ。
ギリシャ語:αγωγός
読み方:アゴゴス・アゴゴース
ラテン文字:agogos
古代ギリシャ語の ἀγωγός(導く人、案内する人)に由来。ἀγωγός は動詞 ἄγω(導く、連れて行く、進める)から作られた名詞で、ἄγω はさらに印欧祖語で「駆る、進める」を表す語根に遡る。
物理学における「導体」の意味は、フランス語 conducteur からの意味借用。conducteur もラテン語 conducere(導く、連れて行く、集める)に由来し、「導くもの」という発想が αγωγός と対応している。
関連語に αγωγή(教育、伝導)、οδηγός(運転手、案内者)、αγωγιμότητα(伝導性)、ημιαγωγός(半導体)などがある。管としての意味では σωλήνας(管、パイプ)が近く、物理では ηλεκτρικός αγωγός(電気導体、電線)、αγωγός της θερμότητας(熱の導体)など。
ギリシャ語:δίσκος
読み方:ディスコス・ディースコス
ラテン文字:diskos
古代ギリシャ語の δίσκος(投げ円盤、皿、円盤)を継承。さらに前の由来は判然とせず、ギリシャ語以前の言語を源流とする説がある。ラテン語 discus を経て、英語 disc, disk, discus の語源にもなった。
音楽の「レコード」はフランス語 disque、コンピュータの「ディスク」は英語 disc からの意味借用で入った。天文では ηλιακός δίσκος(太陽面)、γαλαξιακός δίσκος(銀河円盤)のように、丸く平たい見え方や構造を指す連語にも使う。
派生語に δισκάκι(小さいディスク、小皿)など。関連語に δισκοβολία(円盤投げ)、δισκοβόλος(円盤投げの選手)、δισκόφρενο(ディスクブレーキ)、σκληρός δίσκος(ハードディスク)、οπτικός δίσκος(光ディスク)などがある。音楽作品のまとまりは άλμπουμ(アルバム)とも言う。
ギリシャ語:κοινή γνώμη
読み方:キニ グノミ・キニー グノーミ
ラテン文字:koini gnomi
ギリシャ語:φακός
読み方:ファコス・ファコース
ラテン文字:fakos
古代ギリシャ語の φακός(レンズ豆)を継承。
語源は古代から「レンズ豆」を表してきた語で、両凸の形がレンズ豆に似ていたことから、後にガラスや結晶を磨いた光学器具の名としても使われるようになった。
同じ発想はラテン語 lens(レンズ豆)にも見られ、ここから英語 lens、フランス語 lentille などが生まれた。古代ギリシャ語と古代ラテン語が、光学器具を別々にレンズ豆の形になぞらえたことになる。
現代ギリシャ語では、もとの「レンズ豆」の意味は φακή(女性形、複数 φακές)が引き継ぎ、男性形 φακός は光学レンズ・カメラ・懐中電灯の側に特化している。性の違いで意味が分かれた語の対の一つ。
カメラの意味はフランス語 lentille や英語 lens、また objectif などの近代光学・写真用語の流入を経て広がった。
「懐中電灯」の意味は、光を放つ道具の名としてさらに発展したもの。
派生語に ενδοφακός(眼内レンズ)、φακούλι(指小形、まれ)など。
光学・カメラ関連の語に κάμερα(カメラ)、φωτογραφική μηχανή(写真機)、αντικειμενικός(対物レンズ)、προσοφθάλμιος(接眼レンズ)など。
懐中電灯の文脈では φανός(ランタン、街灯)、φανάρι(ランプ)などが近い。
ギリシャ語:ενημέρωση
読み方:エニメロシ・エニメーロシ
ラテン文字:enimerosi
動詞 ενημερώνω(情報を伝える、最新の状態にする、更新する)から作られた語。
動詞は εν-(〜の中へ、〜に)と ημέρα(日)を組み合わせ、-ώνω で動詞化したもので、もとの構成は「現状の日付に持ってくる」「その日まで連れてくる」という発想。英語の update(up + date「日付までに引き上げる」)と同じイメージで作られている。
「情報提供」の意味はフランス語 information からの意味借用、「更新」の意味は英語 updating からの意味借用で定着した。Μέσα Μαζικής Ενημέρωσης(マスメディア)の決まり文句も、この語の重要な使い方の一つ。
派生・関連語には、ενημερωμένος(情報を得ている、最新の)、ενημερωτικός(情報を伝える、案内の)、πληροφόρηση(情報、案内)、πληροφορία(情報)などがある。
ギリシャ語:δελτίο
読み方:デルティオ・デルティーオ
ラテン文字:deltio
古代ギリシャ語の δελτίον(小さな書字板)を継承。古代ギリシャ語の δέλτος(書字板)の指小辞で、δέλτος はギリシャ文字 Δ(デルタ)にちなんで名づけられた語。古代の蝋を塗った折りたたみ式書字板が三角形(Δ 字形)をしていたためとされる。
Δ 自体はフェニキア文字の dāleth(「扉」を意味する)から借用されたもので、フェニキア・セム系の文字伝来が背景にある。
近代に入って「公報」「票」「証明書」「帳票」などの用法は、フランス語 billet(票、紙片)、bulletin(公報、報告書)、carnet(手帳、台帳)からの意味借用で定着した。「ニュース速報」の意味は英語 news bulletin(1915 年)の翻訳。
派生に δελτιοθήκη(カードキャビネット、書字板入れ)。
ギリシャ語:πρόγραμμα
読み方:プログラマ・プローグラマ
ラテン文字:programma
πρό(前に)と γράφω(書く)を合わせた動詞 προγράφω(前もって書く)から派生した古代ギリシャ語の中性名詞 πρόγραμμα(前もって書き出したもの, 告示, 布告)を継承。
英語 program/programme やフランス語 programme は、後期ラテン語 programma(公示された布告)を経て、この古代ギリシャ語 πρόγραμμα にさかのぼる語。つまり同じ語源を共有している。
現代の「プログラム, 予定表, 番組」といった意味は、これらの西欧語で発展した近代の用法(テレビ番組、コンピュータプログラムなど)を、ギリシャ語が意味借用として取り込んだもの。
ギリシャ語:άρθρο
読み方:アルスロ・アールスロ・アルトゥロ・アールトゥロ
ラテン文字:arthro
古代ギリシャ語の ἄρθρον(継ぎ目、関節)を継承。動詞 ἀραρίσκω(合わせる、組み合わせる)に道具・手段を表す接尾辞 -θρον が付いた形で、もとは体の継ぎ目を表した。現代ギリシャ語の「記事」「条文」「文法の冠詞」の使い方は、フランス語・英語 article、ドイツ語 Artikel からの意味借用で広がった。
派生語に άρθρωση(関節)、αρθρωτός(節のある)、αρθρώνω(関節を組む、明確に発音する)。英語 arthritis(関節炎)、arthropod(節足動物)は同じ古代語から。英語 article は「合わせる」を表す印欧祖語語根から、ラテン語 articulus(artus「関節」の指小形)を経て入った。
ギリシャ語:διαδίκτυο
読み方:ディアディクティオ・ディアディークティオ
ラテン文字:diadiktyo
英語 internet(inter「間を」+ network「網」)を翻訳借用して、現代ギリシャ語内で作られた語。διά-(間を通って)と δίκτυο(網)の合成。
1990 年代半ばにインターネットを指す標準語として広まった経緯がある。口語では ίντερνετ もそのまま使う。
関連語には διαδικτυακός(ネット上の)や ιστοσελίδα(ウェブサイト)のほか、Παγκόσμιος Ιστός(ワールド・ワイド・ウェブ)などが挙げられる。
ギリシャ語:εφημερίδα
読み方:エフィメリダ・エフィメリーダ
ラテン文字:efimerida
ギリシャ語:είδηση
読み方:イディシ・イーディシ
ラテン文字:eidisi
ギリシャ語:ραδιόφωνο
読み方:ラディオフォノ・ラディオーフォノ
ラテン文字:radiofono
ギリシャ語:τηλεόραση
読み方:ティレオラシ・ティレオーラシ
ラテン文字:tileorasi
フランス語 télévision の翻訳借用(カルク)で、τηλε-(遠い)と όραση(視覚、見ること)を合わせた語。
フランス語が古代ギリシャ語由来の τηλε- とラテン語 videre(見る)からの vision を組み合わせたハイブリッドな構成を、すべてギリシャ語の素材で置き換えたもの。
派生語に τηλεοπτικός(テレビの)。τηλε- を共有する関連語に τηλεθεατής(テレビ視聴者)、τηλεχειριστήριο(リモコン)、τηλεπαιχνίδι(テレビゲーム番組)など。
ギリシャ語:μήνυμα
読み方:ミニマ・ミーニマ
ラテン文字:minyma
ギリシャ語:βιβλίο
読み方:ヴィヴリオ・ヴィヴリーオ
ラテン文字:vivlio
古代ギリシャ語の βιβλίον(本、巻物)に由来。βιβλίον は βύβλος(パピルス)の指小形で、βύβλος はフェニキアの都市 Βύβλος(今のレバノンのジュベイル)から加工パピルスが輸入されたことにちなむ名前。つまり「ビブロス産の小さな巻物」が本の呼び名になった。
派生語に βιβλιοθήκη(図書館、本棚), βιβλιοπωλείο(書店), βιβλιοθηκάριος(司書), βιβλιοδεσία(製本), βιβλιάριο(小冊子)。英語 bible(聖書)は βιβλία(βιβλίο の複数形)から教会ラテン語 biblia を経て作られた語で、「書物」の意味から聖書だけを指すようになった。bibliography(書誌学), bibliophile(愛書家)の biblio- も同じ語源。

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