#論理
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ギリシャ語:αμφιβολία
読み方:アムフィヴォリア・アムフィヴォリーア
ラテン文字:amfivolia
古代ギリシャ語の ἀμφιβολία(両義性、疑い)に由来。ἀμφίβολος(どちらとも取れる、疑わしい)に -ία を付けた名詞で、さらに ἀμφί(両側に)と βάλλω(投げる)にさかのぼる。動詞は αμφιβάλλω(疑う)、対義語は αναμφίβολος(疑う余地のない)。
英語 amphiboly(文法上の曖昧さ)の語源にもなった。
ギリシャ語:σειρά
読み方:シラ・シラー
ラテン文字:seira
古代ギリシャ語の σειρά(紐, 鎖, 列)に由来。もとは「紐, 鎖」の意味が中心で, 後に「列, 配列」にも使われるようになった。現代の「順序, シリーズ, 連続番組」の用法はフランス語 série, ordre, 英語 serial からの意味借用で輪郭が整った。
同じ σειρά の語族に σειριακός / σειραϊκός(連続の, 連番の), σειρούλα(小さな列), παλιοσειρά(古いシリーズ), 合成語 συμβολοσειρά(文字列), στοιχειοσειρά(文字組版)。軍隊では同期入隊の兵士集団を σειρά と呼び, くだけた呼びかけ「おい同期」としても使う(正式名称 ΕΣΣΟ: Εκπαιδευτική Σειρά Στρατευσίμων Οπλιτών)。
英語 series, serial, serialize もラテン語 serere(つなぐ, 編む)から生まれた語で, σειρά と共通の印欧語根に連なる。トルコ語 sıra(順番, 列)は中世ギリシャ語 σειρά からの借用。
ギリシャ語:γενιά
読み方:イェニャ・イェニャー・ゲニャ・ゲニャー
ラテン文字:genia
古代ギリシャ語 γενεά(生まれ、血筋、世代、家系)が、中世期に母音融合(συνίζηση)で χασμωδία(hiatus)を避けて γενιά になり、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。源にある古代の γενεά は、動詞 γίγνομαι(生まれる、生じる)の語幹 γεν- に集合・抽象を表す接尾辞 -εά がついた抽象名詞で、もとは「生まれること、出生」「同じ祖先から生まれた人々」「同時期に生まれた集団」を意味した。
古代の γεν- 語幹は印欧祖語の「生む、生まれる」を表す語根に由来し、印欧語族の中核語彙の一つ。ラテン語 genus(種類、生まれ), gens(一族、氏族), genitor(父、産む者), generō(生む), さらに英語 gene, genus, genesis, generation, gender, genuine, genealogy, generic, genocide, genitive など、ヨーロッパ語の「生命・誕生・系統」関連語彙の中核を担う。同じ語根からサンスクリット jánati(生む), ジャーティ(種、カースト), 英語 kin, kind なども派生している。
なお、綴りは同じだがストレス位置が異なる γένια(ひげ、← 古代 γένειον「顎、ひげ」)はまったく別系統の語で、混同に注意。
派生・関連語族として γένος(属格 γένους、種、種族、文法上の性、書き言葉寄り), γέννα(出生、誕生), γέννηση(誕生、ジェネシス), γενετική(遺伝学), γενεαλογία(系図学), γενετικός(遺伝の、形容詞), γενιές και γενιές(何世代もの強調表現)。類義語に σόι(家系・一族、トルコ語 soy 由来の口語), φάρα(一族・徒党、口語), οικογένεια(家族)。「ジェネレーション・ギャップ」「ロスト・ジェネレーション」のように、近代社会学的な含意を伴う表現も国際的な使い方として定着している。
ギリシャ語:θέση
読み方:セシ・セーシ・テシ・テーシ
ラテン文字:thesi
古代ギリシャ語 θέσις(属格 θέσεως、置くこと、設置、位置)の語末 -ις を中世以降の名詞語尾 -η に整えなおして、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。基本義(場所、位置、姿勢、軍事的陣地)は古代以来の連続的継承だが、近代の多義(社会的地位、職務、見解・立場、論理・哲学の命題)は、フランス語 place / position からの意味借用(σημασιολογικό δάνειο)として加わった層と、書き言葉から再導入された学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)の層が混在している(Tri の詳細分析)。
源にある古代の θέσις は、動詞 τίθημι(置く、定める、立てる)から派生した抽象名詞で、もとは「置くこと、設置」「置かれた状態」を意味した。古典哲学では、論理・修辞・音楽の専門用語として用いられ、ヘーゲルの弁証法 thesis-antithesis-synthesis(θέση-αντίθεση-σύνθεση、正・反・合)の用語にも継承された。
源にある τίθημι は印欧祖語の「置く、立てる」を表す語根に由来し、英語 thesis(テーゼ、命題), theme(主題), hypothesis(仮説), antithesis(対立), synthesis(統合), parenthesis(括弧), prosthesis(補綴、義肢), metathesis(音位転換)など、近代の論理・哲学・科学・医学の中核語彙が広まる。
派生・関連語族として θέτω(置く、定める), θέμα(主題、テーマ、← 同じ τίθημι 由来), υπόθεση(仮説、事件、← ὑπό「下に」+ θέσις), σύνθεση(合成、統合), διάθεση(配置、気分、性質), ανάθεση(割り当て), αντίθεση(対立、反対), παρένθεση(括弧), μετάθεση(移動、転置), πρόσθεση(加算、付加), έκθεση(陳述、報告、展示)。
「物理的な場所」「座席」「姿勢」「順位」「役職」「定員」「状況」「見解」「役割」と、近代社会の「位置」をめぐる広い概念領域をひとつの語でカバーする多義語で、フランス語 place / position と意味の射程がよく対応する。類義語に μέρος(場所、部分), χώρος(空間、場所), στάση(姿勢、態度), πόστο(役職、持ち場)。指小形 θεσούλα は皮肉を込めて公務員の安定したポストを指すこともある。
ギリシャ語:θεωρία
読み方:セオリア・セオリーア・テオリア・テオリーア
ラテン文字:theoria
古代ギリシャ語の θεωρία(見ること, 観察, 熟考)に由来。θεωρός(使節, 観覧者)に抽象名詞の接尾辞 -ία が付いてできた語で, θέα(見ること, 眺め)を根にもつ語族の一員。「理論」「空論」「学説」の現代の使い分けは, フランス語 théorie, ドイツ語 Theorie, 英語 theory の意味配置と重なって整った。
派生に形容詞 θεωρητικός(理論的な)。「美しい外見」の古い意味からは民衆語の θωριά(風貌, 外見)が生まれた。
同じ θέα の語族に動詞 θεωρώ(見なす, 考える), θέατρο(劇場, 観る場所), θεώρημα(定理, 観察されたもの)。英語 theory(理論), theater(劇場), theorem(定理)はすべてこの語族からの学術借用。対になる πράξη(実践, 実行)とは「理論と実践」の対で対比される。類義の άποψη(意見, 見解), υπόθεση(仮説)は広く日常で使う。
ギリシャ語:στοιχείο
読み方:スティヒオ・スティヒーオ
ラテン文字:stoicheio
古代ギリシャ語の στοιχεῖον(列に並ぶもの、一つの段階)に由来。στοιχεῖον は στοῖχος(列、行)に -εῖον が付いた語で、並びの中の一単位という発想から、文字、基礎、物を構成する要素などを指すようになった。
構成要素、化学元素、原理、データ、活字、素電池などに使われる。複数形 στοιχεία は、判断材料や証拠、身分事項、個人情報などの意味でも頻用される。
アクセント違いの στοιχειό(守護霊、精霊)は同じ στοιχεῖον を語源とする別語。中世に悪霊や土地の霊を指すようになったもので、στοιχείο(要素、データ)とは意味も用法も分かれている。
英語 element はラテン語 elementum を経た語。直接の語源は別だが、四元素、基本要素、文字という意味の対応は、ラテン語側がギリシャ語 στοιχεῖον から意味借用したもの。英語 stoichiometry(化学量論)の stoichio- はギリシャ語 στοιχεῖον に由来する。
派生語には、στοιχειώδης(初歩的な、基本的な)、στοιχειώνω(幽霊が出る、根付く)などがある。慣用句の είμαι στο στοιχείο μου は「本領を発揮している」「水を得た魚のようだ」という状態を表す。
ギリシャ語:κοινή λογική
読み方:キニロイキ・キニーロイキ・キニロギキ・キニーロギキ
ラテン文字:koini logiki
形容詞 κοινός(共通の)の女性形 κοινή と λογική(論理)からなる連語。英語の common sense, フランス語の sens commun が「共通の感覚」と言うのに対し, ギリシャ語では「共通の論理」と組み合わせる。アリストテレスが五感を統合する能力として論じた κοινή αἴσθησις(共通感覚)はラテン語に sensus communis と訳されて, 西欧諸語の「感覚」系列の言い方のもとになった。
同義に κοινός νους(共通の知性)。近い語に γνώμη(意見), φρόνηση(分別, 思慮)。
ギリシャ語:λογική
読み方:ロイキ・ロイキー・ロギキ・ロギキー
ラテン文字:logiki
古代ギリシャ語の λογική(論理, 論理学)に由来。形容詞 λογικός(言葉に関する, 理にかなった)の女性形が名詞化した語で, 背景には λόγος(言葉, 理性, 理論)がある。もとは λογική τέχνη(論理の技法)として古代の哲学や修辞で使われた。現代の「論理, ロジック, 常識」の用法はフランス語 logique, 英語 logic からの意味借用で輪郭が整った。
同じ λόγος の語族に λογικός(理にかなった, 論理的な), λογικά(論理的に, 合理的に), λογικότητα(合理性), λογισμός(計算, 勘定), ορθολογισμός(合理主義), παραλογισμός(不合理)。
類義語 μυαλό(頭, 頭脳)や νους(精神, 知性)が思考する主体や能力を指すのに対し, λογική は筋道立った考え方や推論の枠を指す。対義的な語は παράλογο(不条理, 不合理), παραλογισμός(不合理)。英語 logic, logical, logician もこの λογικός の語族からラテン語経由で入った。
ギリシャ語:λόγος
読み方:ロゴス・ローゴス
ラテン文字:logos
古代ギリシャ語 λόγος がそのまま受け継がれた継承語(κληρονομιά)。動詞 λέγω(古代では「集める、選ぶ」、のちに「話す、述べる」)の名詞形で、印欧祖語の「集める、拾い集める」を表す語根に由来する。古代から「言葉」「話」「理性」「根拠」「計算」「比率」など多義に渡り、現代までその広がりを保ち続けている。
ラテン語 legō(集める、読む), lex(法)も同じ語根を共有し、英語 lecture, legend, legal, collect などが同系統に属する。ギリシャ語からの広がりとしては、英語 logic, logical がこの語から派生した古代 λογική(論理学)経由で広まり、結合辞 -logy も古代の -λογία から多くの学問分野の名前に流れ込んだ。ορθός λόγος(正当な理性)はフランス語 la droite raison の翻訳借用(μεταφραστικό δάνειο)。
通常の複数 λόγοι と並んで、具体的な「言葉、発言」では λόγια のほうがよく使われる。これは古代の λόγιον(託宣、神のお告げ)の中性複数で、ヘレニズム期にキリスト教の文脈で「キリストの言葉、教え」として定着し、現代まで日常の発話で「言葉」全般を指す複数として残った。同じ宗教用語からの並行発達として、ヘレニズム・ギリシャ語 παραβολή(キリストのたとえ話)に由来するイタリア語 parola, スペイン語 palabra(言葉)がある。
派生に λογάκι(ちょっとした言葉、指小形), λογύδριο(短くつまらない演説。ヘレニズム期の λογύδριον からの学術借用), λογικός(論理的な、合理的な), λογική(論理、論理学)。類義語は意味分野ごとに分かれ、「発言・スピーチ」では ομιλία(演説、まとまった話), αγόρευση(公の演説、弁論), κουβέντα(くだけたおしゃべり);「理性」では λογική(論理), νους(知性);「比率」では αναλογία(比例、均衡)。
ギリシャ語:γραμμή
読み方:グラミ・グラミー
ラテン文字:grammi

女性名詞
幾何
評価
軍事
政治
化学
コンピュータ 
言葉
法 

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時 
空間
仕事 

元素
情報・メディア 
連語
人
信仰・神話