#⏰ 時
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ギリシャ語:νυχτερινός
読み方:ニフテリノス・ニフテリノース
ラテン文字:nychterinos
ギリシャ語:ανοιξιάτικος
読み方:アニクシアティコス・アニクシアーティコス
ラテン文字:anoixiatikos
ギリシャ語:φθινοπωρινός
読み方:フシノポリノス・フシノポリノース・フティノポリノス・フティノポリノース
ラテン文字:fthinoporinos
ギリシャ語:καλοκαιρινός
読み方:カロケリノス・カロケリノース
ラテン文字:kalokerinos
καλοκαιρινός(夏の、夏向きの)は、中世ギリシャ語の καλοκαιρινός(夏の)にさかのぼる形で、καλοκαίρι(夏)に接尾辞 -ινός(〜に属する形容詞語尾)がついてできた語。意味は基本的に「夏に関する」「夏に属する」で、いまも広く使われる。
かなりの場面で θερινός(夏の、夏季の)と重なるが、καλοκαιρινός のほうが日常語らしい響きが強い。反対側には χειμωνιάτικος(冬の)が立つが、こちらは季節感や生活感の強い語として並びやすい。
主な意味は「夏の」。そこから、夏に起こること、夏に食べたり着たり使ったりするものまで広く表せる。複数中性の τα καλοκαιρινά(夏物、夏服)は、夏服や夏物をまとめて言う名詞用法。
ギリシャ語:ξενύχτι
読み方:クセニフティ・クセニーフティ
ラテン文字:xenychti
ギリシャ語:εποχή
読み方:エポヒ・エポヒー
ラテン文字:epochi
古代ギリシャ語の ἐποχή(天体が止まって見える点、一定の時期)に由来。動詞 ἐπέχω(〜の上で止まる、保持する)から作られた語で、古代天文学で星が運行の頂点で止まって見える点を指したのが起点。そこから「時間の区切り」を表すようになり、近代に「季節」「歴史上の時代」の意味はフランス語 époque、période からの意味借用で加わった。英語 epoch も同じギリシャ語から。
派生語に εποχικός(季節の、時代の)。類義語の καιρός(天気、時、好機)が状況やタイミングを言うのに対し、εποχή はまとまった期間としての区切りを表す。μέρα(日)よりは長く、χειμώνας(冬)のような一つの季節は εποχή の下位区分にあたる。
ギリシャ語:πρωί
読み方:プロイ・プロイー
ラテン文字:proi
ギリシャ語:στιγμή
読み方:スティグミ・スティグミー
ラテン文字:stigmi
古代ギリシャ語の στιγμή(点, しるし)に由来。動詞 στίζω(刺す, 点を打つ)に名詞を作る -μή が付いてできた語。「瞬間, 短い時間」と「その折, 時点」の使い分けはフランス語 moment の意味配置と重なって整い, 句点や活字のポイントといった技術的な用法は英語 point からの意味借用で加わった。
派生に στιγμιαίος(瞬時の), στιγμιαία(一瞬で), στιγμιότυπο(スナップショット)。同じ στιγ- の語族に στίζω(刺す, 点を打つ), στίγμα(しるし, 汚点), στίξη(句読点を打つこと)。英語 stigma はこの στίγμα から作られた学術借用語。
δευτερόλεπτο(秒)が時計で測れる単位なのに対し, στιγμή はもっと感覚的で「ちょっとのあいだ」「その瞬間」を指す。μεσημέρι(正午, 昼どき)のような時間帯より, はるかに小さい一点に焦点がある。
ギリシャ語:φθινόπωρο
読み方:フシノポロ・フシノーポロ・フティノポロ・フティノーポロ
ラテン文字:fthinoporo
古代ギリシャ語 φθινόπωρον(秋)から。φθίνω(衰える, 減っていく)と ὀπώρα(晩夏の果実, 実りの季節)の合成で, 果実が少なくなっていく季節を表した。語末の -ν が脱落して現代ギリシャ語の φθινόπωρο の形になった。
派生に φθινοπωρινός(秋の), φθινοπωριάτικος(秋の, 秋らしい), φθινοπωριάζει(秋になる, 非人称), φθινοπώριασμα(秋の兆し)。同じ意味の言い方に χινόπωρο(φ が落ちた形), μεθόπωρο / μετόπωρο(古風な形)がある。
ギリシャ語:μεσημέρι
読み方:メシメリ・メシメーリ
ラテン文字:mesimeri
μεσημέρι(正午、昼どき)は、中世ギリシャ語の μεσημέρι(正午、昼どき)に由来し、そのもとにはヘレニズム期の形容詞 μεσημέριος(正午の、昼の)がある。形容詞の中性形が名詞化して、一日の中央にあたる時刻やその前後の時間帯を表す語になった。
μέρα(日、昼間)が日全体を広く言うのに対して、μεσημέρι はその中央の時間帯に焦点がある。βράδυ(晩、夕方、夜)や νύχτα(夜)はその後に続く時間帯で、μεσημέρι はそこへ向かう前のもっとも明るい時間を切り出す語である。
指小語の μεσημεράκι(昼下がり、ちょっとした昼どき)は、昼のやわらかい感じを親しみを込めて言う形である。派生語には μεσημεριανός(昼の、昼食の)、μεσημεριάτικος(真っ昼間の)がある。
主な意味は「正午」。そこから、正午のあと二、三時間の昼どき、さらに朝寝坊したときなどに感じる「もう昼じゃないか」という遅い朝の時間にも使われる。
ギリシャ語:μήνας
読み方:ミナス・ミーナス
ラテン文字:minas
μήνας(月)は古代ギリシャ語の μήν(月、月の周期)に由来し、中世ギリシャ語の μήνας(月)を経て現代ギリシャ語の形に至った。
もともと月の満ち欠けで時間を測る感覚と結びついた語で、英語の month や moon とも同じ古い起源にさかのぼる。
χρόνος(時間、年)が時間全般や長い年月を広く言うのに対して、μήνας は一年を十二に区切った単位としての「月」に焦点がある。χρονιά(年、一年)は一年単位のまとまり、ώρα(時、時間)はもっと短い区切りなので、μήνας はその中間にある暮らしの単位としてよく使われる。
日常では Καλό μήνα(よい月を)というあいさつで非常によく現れる。派生語には μηνιαίος(月ごとの、月次の)、μηνιάτικο(月給や家賃の一か月分)、μηνιάτικος(月払いの)がある。
主な意味は「月」。そこから、一か月ほどの期間、さらに口語では給与や家賃などの「ひと月ぶん」を指すこともある。
ギリシャ語:μεσάνυχτα
読み方:メサニフタ・メサーニフタ
ラテン文字:mesanychta
古代ギリシャ語の μέσος(まんなかの)と νύξ(夜)からなる複合語がもとになり、中世ギリシャ語の μεσάνυκτον(真夜中)を経て、現在の μεσάνυχτα につながった。文字どおり「夜のまんなか」という発想の語。
後半の νύξ は現代ギリシャ語の νύχτα(夜)につながる語で、英語の night やドイツ語の Nacht とも同じインドヨーロッパ語系の語源をもつ。
文語寄りの別形に μεσονύκτιο(真夜中)があり、やや口語寄りの形として μεσονύχτι(真夜中)も使われる。
βράδυ(晩、夕方、夜)が日没から夜の前半を広く言えるのに対し、μεσάνυχτα は夜のかなり遅い時点に焦点がある。νύχτα は夜全体を指せるが、μεσάνυχτα はそのなかでも午前0時前後、またはそれ以降の深い時間帯に限って使う。
主な意味は「真夜中」。きっかり午前0時そのものを指すほか、そこから夜明け前までの深い夜を広く言うこともある。現代ギリシャ語では複数形だけで使うのが普通で、定刻としても時間帯としても言える。
ギリシャ語:διακοπή
読み方:ディアコピ・ディアコピー
ラテン文字:diakopi
διακοπή は διακόπτω(中断する、断ち切る)からできた名詞で、中断や停止の語義はヘレニズム期の διακοπή を文語的に受け継ぐ。古くは「裂け目、断裂」を表す感覚もあり、そこから、物事の流れや進行が途中で切れて止まる「中断、途絶」の意味に広がった。
複数形の διακοπές(休暇、休み)が「休暇」を表す意味は、フランス語 vacances の複数形にならった意味借用による。現代ギリシャ語では、単数形が中断や供給停止を言いやすく、複数形が休みやバカンスを言いやすい。
単数形の διακοπή は、εργασία(労働、仕事、作業、論文)や授業、交通、水や電気の供給が止まることを表すのに向く。複数形の διακοπές は、学校や議会などの制度的な休み、あるいは人が家を離れて過ごす休暇を表す。
似た場面で使う ταξίδι(旅、旅行、旅立ち、トリップ)が移動そのものを言いやすいのに対し、διακοπές は休む期間やその過ごし方に重心がある。άδεια(許可、休暇)は職場や制度の側から見た「休み」に寄り、有給休暇や病気休暇のように、与えられた休暇を言うときに自然。αργία(休日、休業日)は祝日や定休日のように、その日が休みであることを表しやすい。
αναψυχή(気晴らし、レクリエーション)は心身を休めるためのくつろぎやレジャーを表し、διακοπές の中身に近い。ψυχαγωγία(娯楽、楽しみ)は楽しませる活動や娯楽全般に寄り、休暇そのものを指す語ではない。ανάπαυση(休息)は休む行為や休養の状態に焦点があり、ελεύθερος χρόνος(自由時間、余暇)は働きや義務から離れた時間そのものを言う。
主な意味は、何かが途中で止まること。そこから、断水や停電のような供給停止、話の流れをさえぎること、さらに複数形で学校や議会の休み、人が楽しみや休養のために出かける休暇まで表す。
休暇の語義では、πάω για διακοπές(休暇に行く)、είμαι σε διακοπές(休暇中だ)、καλές διακοπές(よい休暇を)のような言い方が定番。制度としての休みも同じ複数形で表す。
ギリシャ語:ρολόι
読み方:ロロイ・ロローイ
ラテン文字:roloi
ρολόι は、古代ギリシャ語の ὡρολόγος(時を扱う人、時を整えて読む人)にさかのぼる。ὡρολόγος は ὥρα(時間、時刻)と λέγω(並べる、整える)からできた語である。そこに、道具名や物の名を作る接尾辞 -ιον(道具名や物の名を作る語尾)が付いて ὡρολόγιον(時を示すもの、時計)という形になった。その後、語頭の ὡ-(語頭の要素)が落ち、現代ギリシャ語の ρολόι になった。
ώρα(時間、時刻)が時間そのものを言うのに対し、ρολόι はそれを示す機械や器具を指す。針は δείκτης(指針、指示棒、人差し指、指数、添字)と呼ばれ、壁掛け時計、腕時計、日時計、デジタル時計までまとめてこの語で言える。指小形 ρολογάκι(小さな時計、かわいく言う腕時計)は、小さな時計や腕時計をくだけて言うときに使う。
植物名では、つる性で目立つ花をつけるアサガオを指すことがある。この意味では ιπομέα(アサガオ、朝顔)のような呼び名と重なる。
主な意味は「時計」。そこから、町なかの時計台、水道や電気のメーター、車の計器類にも広がる。比喩的には βιολογικό ρολόι(体内時計)も言い、成句では「きっかり計る」「物事が順調に進む」「機械が正確に動く」といった意味にもなる。
ギリシャ語:γέννηση
読み方:イェニシ・イェーニシ・ゲニシ・ゲーニシ
ラテン文字:gennisi
動詞 γεννώ / γεννάω(産む, 生む)から派生した古代ギリシャ語の女性名詞 γέννησις(誕生, 出生)を経て, 中世ギリシャ語の γέννηση を継承。古代 -σις が -ση に変わった形が中世から定着した。
派生に γεννητικός(生殖の), γεννητούρια(出産祝い), γεννησιά(誕生の時, 生まれ)。同じ語族に γέννα(出産), γεννήτορες(両親), γενέθλια(誕生日), γενιά(世代, 一族), γένος(種族, 性)。
誕生日を指すときは γενέθλια を使う。
ギリシャ語:δευτερόλεπτο
読み方:デフテロレプト・デフテローレプト
ラテン文字:defterolepto
中世ギリシャ語の δευτερόλεπτον(天文学で、角の一分をさらに六十分した単位)が土台にあり、近代にはフランス語 seconde の影響も重なって、現代ギリシャ語の δευτερόλεπτο が日常的な時間の単位として定着した。
ώρα(時間、時刻)が時計の時刻や一時間を言い、χρόνος(時間、時、期間、年、時制、タイム、拍)が時間の流れや長さを広く言うのに対し、δευτερόλεπτο はその中のごく短い一区切りを数える語である。さらに数学では、γωνία(角、隅、アングル材)や弧を測る細かな単位にも使う。
主な意味は時間の単位としての「秒」。そこから転じて「ほんの一瞬」「すぐに」という言い方にもなり、幾何や天文では角度の細かな単位である「角秒」も表す。
速さを強調するときは、σε κλάσμα δευτερολέπτου(ほんの一瞬で)や υπόθεση δευτερολέπτων(ほんの数秒のこと)のような言い回しがよく使われる。
ギリシャ語:λεπτό
読み方:レプト・レプトー
ラテン文字:lepto
λεπτό は中世ギリシャ語の λεπτόν(細かいもの、小単位)を受け継いだ語で、現代では時間の「分」、ユーロや旧ドラクマの補助単位、角度の「分」に使われる。時間や角度を細かく区切る小単位として日常語にも専門語にもまたがっている。
ώρα(時間、時刻)は「1時間」や時計の時刻を表し、λεπτό はその ώρα を60に割った単位を表す。χρόνος(時間、時、期間、年、時制、タイム、拍)はより広い「時間」全体や長さを言えるが、λεπτό は数えて測る短い単位に使う。
角度では μοίρα(度)をさらに60に分けた単位を表す。口語では λεφτό(同語の口語綴り)と綴ることもあり、指小形 λεπτάκι / λεπτούλι(かわいく言う「ちょっと」「ちょっとだけ」)は「ちょっと待って」のような柔らかい言い方で使われる。
主な意味は「分」。そこから「ほんの短い時間」「セント硬貨の単位」「角度の分」へ広がる。日常会話では待ち時間や所要時間を表すほか、料金、携帯電話の無料通話分、黙祷、実況のような分刻みの進行でもよく使う。
ギリシャ語:εβδομάδα
読み方:エヴドマダ・エヴドマーダ
ラテン文字:evdomada
中世ギリシャ語の εβδομάδα(週)がそのまま受け継がれた語。現代ギリシャ語でも基本形は εβδομάδα で、日常会話では語頭を落とした口語形 βδομάδα(週)もよく使われる。属格は通常 εβδομάδας(週の)で、やや文語では εβδομάδος(週の)という形も現れる。
主な意味は「週」。七つの μέρα(日)から成る時間のまとまりを指し、週の始まりは文脈によって日曜始まりにも月曜始まりにもなる。さらに、催し・授業・広報などで区切った「週間」や、休暇・調整などの七日間のまとまりにも使う。
固定した呼び名として、εργάσιμη εβδομάδα(労働週)、εβδομάδα επικοινωνίας / εισαγωγική εβδομάδα(学期冒頭の導入週間)、η Μεγάλη Εβδομάδα / η Εβδομάδα των Αγίων Παθών(聖週間)のような表現がある。
ギリシャ語:κύκλος
読み方:キクロス・キークロス
ラテン文字:kyklos
古代ギリシャ語の κύκλος(円、輪、車輪)を継承。周期、シリーズ、人の輪、範囲、循環といった現代の抽象的・専門的な用法の多くはフランス語 cycle, cercle、英語 cycle からの意味借用で広がった。
修辞学には、一文の冒頭と末尾に同じ語を置いて円を描くように閉じる技法があり、これを κύκλος と呼ぶ。たとえば新約聖書『ピリピ人への手紙』4章4節の Χαίρετε ἐν Κυρίῳ πάντοτε· πάλιν ἐρῶ, χαίρετε(常に主にあって喜べ。もう一度言う、喜べ)は、冒頭と末尾が χαίρετε(喜べ)で閉じられている。
英語 cycle もラテン語 cyclus を経て同じ語源。印欧祖語の「回る」を表す語根から来た語で、英語 wheel も同じ語根を共有する。
ギリシャ語:καθυστέρηση
読み方:カシステリシ・カシステーリシ・カティステリシ・カティステーリシ
ラテン文字:kathysterisi
καθυστέρηση は、動詞 καθυστερώ(遅れる、遅らせる)から派生した女性名詞。動詞の動作や結果を名詞化し、「遅れること」「遅らせること」を表す。
近い語には αργοπορία(遅刻)、επιβράδυνση(減速)、χρονοτριβή(時間の浪費)などがある。対義語には επιτάχυνση(加速) や επίσπευση(促進)がある。
時間的な遅延や遅刻を表すのが中心で、列車や船の遅れ、納期の遅れ、返事の遅れなどに広く使われる。口語では、女性について生理が遅れていることを指すこともある。
社会、経済、文化、技術などの発展が遅れていることや、音楽で和音の構成音を次の和音まで引き伸ばすことを指すのにも使われる。
サッカーなどでは複数形 καθυστερήσεις が、試合の規定時間に加えられるアディショナルタイムを指す。発達に関する表現では、καθυστέρηση του λόγου や καθυστέρηση της ομιλίας が、子供の言語習得が平均より遅れることを表す。
ギリシャ語:γενιά
読み方:イェニャ・イェニャー・ゲニャ・ゲニャー
ラテン文字:genia
古代ギリシャ語の γενεά(ゲネアー、生まれ、血筋、世代)を起源とし、中世ギリシャ語の γενιά(世代)を経て現在の形に至る。英語の generation やフランス語の génération と同じ語源から生まれた語で、「生む」を意味する印欧語の語根に行き着く。
なお、綴りは同じだがストレスの位置が異なる γένια(イェニャ/ゲニャ:ひげ)という語があり、こちらは γένι(あごひげ)の複数形でまったく別の語。
同義語に σοΐ(家系・一族)や、より口語的な φάρα(一族・徒党)がある。特定の世代を表す表現として、μπιτ γενιά(ビート・ジェネレーション)や χαμένη γενιά(失われた世代)もよく知られている。
同時期に生きる人々の集団、共通の家系、約30年の時間単位、技術の進歩段階など、さまざまな場面で用いられる。日本語でもおなじみの「ジェネレーション」にあたる語で、日常会話から生物学まで幅広い。
ギリシャ語:δύση
読み方:ディシ・ディーシ
ラテン文字:dysi
古代ギリシャ語 δύσις(沈むこと、日没)に由来し、中世ギリシャ語の δύση(日没)を経て現在の形になった。動詞 δύω(沈む)から派生した語で、天体が沈むことから、その方角である西、さらに終わりや衰退の意味へ広がった。対義語は ανατολή(日の出、東)。
「西洋・西側諸国」の意味では、フランス語 ouest や英語 west の影響も受けている。
形容詞形は δυτικός(西の、西からの)。その中性複数形 δυτικά は、副詞として「西へ、西に」を表すほか、方向ラベルとして「西方向」の意味でも使われる。
西から吹く風の名には πουνέντες や ζέφυρος がある。
主な意味は天体が沈むこと。そこから西という方角、西洋や西側諸国、比喩的な衰退や終わりを指すのにも使われる。
ギリシャ語:ανατολή
読み方:アナトリ・アナトリー
ラテン文字:anatoli
ἀνά(上へ)と τέλλω(昇る, 生じる)の合成からなる動詞 ανατέλλω(昇る)から派生した古代ギリシャ語の女性名詞 ἀνατολή(昇ること, 日の出, 東)を継承。対義語は δύση(日没, 西)。「東方, アジア諸国」や比喩の「始まり」の用法は, フランス語 Orient / Est と動詞 ανατέλλω の比喩用法からの意味借用。
形容詞形は ανατολικός(東の、東からの)。その中性複数形 ανατολικά は、副詞として「東へ、東に」を表すほか、方向ラベルとして「東方向」の意味でも使われる。東から吹く風の名には λεβάντες や απηλιώτης がある。
英語 Anatolia(アナトリア、小アジア)はギリシャの東に位置する土地を指して Ἀνατολή が地域名として使われた中世ギリシャ語の用法から、中世ラテン語を経て入った。フランス語 Anatole、ロシア語 Анатолий は同じ語を男性名にしたもの。
ギリシャ語:απόσταση
読み方:アポスタシ・アポースタシ
ラテン文字:apostasi
古代ギリシャ語の動詞 ἀφίστημι(離れて立つ, 離れる)から派生した ἀπόστασις(離れること, 距離)に由来。ἀφίστημι は接頭辞 ἀπό-(離れて)と動詞 ἵστημι(立つ)から成る。
同じ語族に動詞 αφίσταμαι(離れる, 距離を置く), αποστασιοποίηση(距離を置くこと)。
類義語の διαδρομή は「行程」, διάστημα は「空間的・時間的間隔」に重心があり, απόσταση は二点間の隔たりそのものを指す。
ギリシャ語:αιώνας
読み方:エオナス・エオーナス
ラテン文字:aionas
古代ギリシャ語の αἰών(一生, 生涯, 永劫)を継承。
同じ語族に αιώνιος(永遠の), αιωνιότητα(永遠性), διαιωνίζω(永続させる), μεσαίωνας(中世), μεσαιωνικός(中世の), προαιώνιος(太古の)。
英語 eon, aeon(永劫)もラテン語経由で同じ語源。
類義語の εκατονταετία がきっかり100年の長さを指すのに対し, αιώνας は時代区分や「ひどく長い時間」の比喩にも使う。
ギリシャ語:βράδυ
読み方:ブラディ・ブラーディ
ラテン文字:vrady
古代ギリシャ語の βραδύς(緩慢な、遅い)から。アクセント位置の変化には、ヘレニズム期の副詞 βράδιον(より遅く)の影響があったと考えられている。
この語の語源である βραδύς は、英語では brady-(緩慢な、遅い)として bradycardia(徐脈)などの医学用語に残る。
類義語の νύχτα も「夜」を表すが、βράδυ は主に日没から真夜中ごろまでの晩の時間を指し、νύχτα は暗い時間帯全体や就寝時間まで含めて広く言いやすい。
主な意味は「晩」「夕方」「夜」。日が暮れるころから深夜までの時間を指すほか、文脈によっては夜の暗がりそのものも表す。副詞的に「夜に」の意味でも使われ、指小語 βραδάκι は宵の口や晩の早い時間を指す。
ギリシャ語:ημέρα
読み方:イメラ・イメーラ
ラテン文字:imera
古代ギリシャ語の ἡμέρα(日)を継承。フォーマルな文章や καλημέρα のような挨拶では古代の形のまま、日常会話では中世以降に語頭の母音が落ちた μέρα が一般的。
派生語に ημερήσιος(日ごとの), ημερίδα(一日の研究会), σήμερα(今日), καθημερινός(日々の), εφημερίδα(新聞、もとは「日刊のもの」), ενημερώνω(知らせる)など。英語 ephemeral(はかない、短命の)は古代ギリシャ語の ἐφήμερος(一日かぎりの)を経て同じ ἡμέρα をもとにした語。
ギリシャ語:μέρα
読み方:メラ・メーラ
ラテン文字:mera
古代ギリシャ語の ἡμέρα(日、昼間。ἦμαρ「日」の長母音形)を継承。冠詞つきの την ημέρα, της ημέρας などで語頭の無アクセント η- が脱落し、中世ギリシャ語を経て今の μέρα の形に落ち着いた。古形 ημέρα もそのまま ημέρα として学術借用で残り、書き言葉や公式の文脈で用いられる。英語 ephemeral(短命な、一日限りの)は古代ギリシャ語 ἐπί(〜の上に)と ἡμέρα から成る ἐφήμερος(一日限りの)をラテン語経由で受け継いだ学術借用で、μέρα と語根を共有する。
類義語に ημέρα(日。古形を保った硬い形で、書き言葉や公式の文脈で使う), εικοσιτετράωρο(24 時間、一日)。μέρα は日・昼間を指すふつうの形として広く使う。派生に μερούλα(短い一日、愛称。指小形), ημερήσιος(一日の、日次の), καθημερινός(日常の、毎日の), μεροκάματο(日当、日給), μεροδούλι(日雇い仕事)。合成語に καλημέρα(おはよう、こんにちは), σήμερα(今日), ολημέρα(一日中), μεσημέρι(正午), ξημέρωμα(夜明け)。
ギリシャ語:νύχτα
読み方:ニフタ・ニーフタ
ラテン文字:nychta
印欧祖語で「夜」を表す語根にさかのぼり, 古代ギリシャ語の νύξ(夜。属格 νυκτός, 対格 νύκτα)を継承。中世ギリシャ語で対格 τὴν νύκτα が主格として再分析され, 子音連続 [kt] が [xt] に変化して今の νύχτα の形に落ち着いた。ラテン語 nox(夜), 英語 night, ドイツ語 Nacht, フランス語 nuit と語根を共有する。
類義語に βράδυ(晩。日没から就寝までの時間帯を指し、夜全体よりも前半に重心がある), βραδιά(一晩。特定の晩の出来事や雰囲気に焦点を当てた言い方)。νύχτα は日没から日の出までの暗い時間全体を指すふつうの形として広く使い、より深い時間帯のニュアンスを含む。派生に νυχτώνω(日が暮れる), νυχτιά(一晩、夜分)。関連語に νυχτερινός(夜の、夜間の。古代 νυκτερινός 由来), νυχτερίδα(コウモリ。古代 νυκτερίς 由来), νυχτερεύω(夜更かしする、徹夜する)。合成語に μεσάνυχτα(真夜中), καληνύχτα(おやすみ), ολονύχτιος(一晩中の), ημερονύχτιο(24時間、昼夜), νυχτοπούλι(夜行性の鳥、夜型の人), νυχτοκάματο(夜なべ仕事、夜勤手当), νυχτοφύλακας(夜警), ξενύχτι(夜更かし)。
ギリシャ語:ώρα
読み方:オラ・オーラ
ラテン文字:ora
古代ギリシャ語の ὥρα(季節、時期、適切な時)を継承。印欧祖語で「年、季節」を表す語根に続き、ラテン語 hōra, 英語 hour と同じ語源。英語 year と古語 yore は、ラテン語を経由せずこの語根から直接続く。現代の「60分、時刻」の意味はフランス語 heure, 英語 time からの意味借用で整った。
派生語 ωραίος(美しい)は「その時にかなった」→「盛り」→「美しい」の流れ。ώριμος(熟した), ωρίμανση(熟成), ωράριο(スケジュール)も同じ語根から。英語 horoscope(星占い)は ὥρα + σκοπέω(観察する)で「時を観る者」, horology(時計学)は ὥρα + -λογία の造語。
ギリシャ語:χρόνος
読み方:フロノス・フローノス
ラテン文字:chronos
古代ギリシャ語の χρόνος(時間、期間、時代、年)を継承。さらなる起源は確かでなく、古来さまざまな語との結びつけが試みられてきたが定説はない。
派生・複合語に χρονικός(時間の、年代記の)、χρονικό(年代記)、χρονολογία(年代学、年代順)、χρονόμετρο(クロノメーター、ストップウォッチ)、χρονοδιάγραμμα(スケジュール、工程表)、χρονοτριβή(時間の浪費、遅滞)、χρονογράφος(年代記作者、コラムニスト)、σύγχρονος(同時代の、現代の)、συγχρονίζω(同期させる)、διαχρονικός(通時的な、時代を超えた)、αναχρονισμός(時代錯誤)など。関連語に χρονιά(年、一年)、ώρα(時刻、1時間)。
英語 chronology(年代学)、chronological(年代順の)、chronic(慢性の)、chronicle(年代記)、chronometer(クロノメーター)、chronograph(クロノグラフ)、anachronism(時代錯誤)、synchronize / synchronous(同期する、同時の)、diachronic(通時的な)も同じ古代ギリシャ語 χρόνος をもとにした学術語。
ギリシャ語:καλοκαίρι
読み方:カロケリ・カロケーリ
ラテン文字:kalokeri
古代ギリシャ語の καλός(良い)と καιρός(時、天気、季節)の合成語 καλοκαίριον から、中世ギリシャ語 καλοκαίρι(ν) を経て今に至る継承。もとは「穏やかな天候、好機」の意で、ギリシャでは一年で最も良い季節とされることから、やがて「夏」そのものを指すようになった。καλός は英語の calligraphy(カリグラフィー)や kaleidoscope(万華鏡)にも借用要素として残り、いずれも「良い、美しい」の意を共有する。
類義語に θέρος(夏)。θέρος は古典・詩歌の文脈で使う硬い語で、特に「収穫期」としての夏を指すことが多い。ふつうは καλοκαίρι が「夏」を表す形として定着している。派生に καλοκαιράκι(気持ちのよい夏の日), καλοκαιρία(好天), καλοκαιριάζω(夏めく、夏になる), καλοκαιρεύω(夏を過ごす), καλοκαιριάτικος(夏の〜), καλοκαιρινός(夏の〜)。合成語に κατακαλόκαιρο(真夏), μεσοκαλόκαιρο(夏の中頃), αποκαλόκαιρο(夏の終わり), αποκαλοκαιρινός(夏の終わりの〜), γαϊδουροκαλόκαιρο(小春日和、猛暑)。

中性名詞
コンピュータ
時
情報・メディア 
形容詞 
季節
秋 






言葉 



動作
余暇 
道具
施設・建物
植物 
信仰・神話 
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