ギリシャ語:τεχνικός
読み方:テフニコス・テフニコース
ラテン文字:technikos
古代ギリシャ語の τεχνικός(技巧の、技能に関わる)に由来。名詞 τέχνη(技術、技芸、技巧)に形容詞を作る -ικός をつけた語。英語 technical、フランス語 technique、ドイツ語 technisch もラテン語 technicus を経て同じ語源。名詞の「技術者」の用法は、フランス語 technicien、英語 technician からの意味借用で広がった。
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ギリシャ語:τεχνικός
読み方:テフニコス・テフニコース
ラテン文字:technikos
古代ギリシャ語の τεχνικός(技巧の、技能に関わる)に由来。名詞 τέχνη(技術、技芸、技巧)に形容詞を作る -ικός をつけた語。英語 technical、フランス語 technique、ドイツ語 technisch もラテン語 technicus を経て同じ語源。名詞の「技術者」の用法は、フランス語 technicien、英語 technician からの意味借用で広がった。
ギリシャ語:εργαλείο
読み方:エルガリオ・エルガリーオ
ラテン文字:ergaleio
古代ギリシャ語の ἐργαλεῖον(道具、作業具)に由来。ἔργον(仕事、働き)に道具を表す接尾辞 -εῖον を付けた名詞で、もともと「仕事の道具」の意味。比喩的に研究や作業の手段を言う用法は、英語 tool、フランス語 outil からの意味借用で定着した。
ἔργον は印欧祖語で「作る、働く」を表す語根から出た語で、英語 work、ドイツ語 Werk と同系。同じ語族に ενέργεια(エネルギー)、όργανο(器官、楽器)、英語 ergonomics(人間工学)、synergy(相乗作用)。
複合語に εργαλειοθήκη(道具箱)、εργαλειομηχανή(工作機械)、πολυεργαλείο(多機能ツール)。
ギリシャ語:γέφυρα
読み方:イェフィラ・イェーフィラ・ゲフィラ・ゲーフィラ
ラテン文字:gefyra
古代ギリシャ語の γέφυρα(橋)を継承。起源は印欧系ではなく、ギリシャ以前からこの地で話されていた古い言語か、小アジアのアナトリア諸語からの借用とする説が有力。古代ギリシャ内にも方言差があり、ボイオティアでは βέφυρα、クレタでは δέφυρα、ラコニア(スパルタ周辺)では δίφουρα と呼んだ。古アルメニア語 kamurǰ(橋)、ハッティ語 ḫamuruwa(梁)とも比較される。
船の艦橋、歯科のブリッジ、ネットワーク機器のブリッジなどでの使い方は、フランス語 pont、英語 bridge からの意味借用で近代に加わった。
派生語に γεφυρώνω(橋を架ける、橋渡しする)、γεφύρι(小さな橋)。複合語に πεζογέφυρα(歩道橋)、αερογέφυρα(空輸)、σιδηροδρομική γέφυρα(鉄道橋)。
ギリシャ語:χταπόδι
読み方:フタポディ・フタポーディ
ラテン文字:chtapodi
χταπόδι は中世ギリシャ語の οκταπόδι(タコ)に由来する。現代ギリシャ語では語頭の o が落ちた χταπόδι が日常形として定着している。
やや硬い文脈では οκτάπους(タコ)という形も見られる。まれに κταπόδι(タコ)という形も使われるが、ふつうは χταπόδι が最も自然で一般的である。
海の生き物を広くいう ψάρι(魚)に対して、χταπόδι は頭足類としてのタコを具体的に指す語。生息環境の語としては θάλασσα(海)と結びつきやすく、近い海産物として καλαμάρι(イカ)や σουπιά(コウイカ)も並ぶ。類義語として πολύποδας(タコ、ポリプ)もあるが、χταπόδι のほうが日常的で食卓の語としてもなじみやすい。
指小語の χταποδάκι(小さなタコ)は、小ぶりのタコや、やわらかく親しみをこめた言い方として使われる。
主な意味は、八本の腕を持つ海の動物としての「タコ」。食材としてもそのまま使われる。そこから、触手のように何本も伸びる形にたとえて、荷物を固定する伸縮ゴムひもや、車の排気マニホールドも χταπόδι と呼ぶ。
ギリシャ語:παπαγάλος
読み方:パパガロス・パパガーロス
ラテン文字:papagalos
アラビア語 ببغاء(擬音起源)を中世ギリシャ語が παπαγάς(オウム)として取り入れ、そこから派生したイタリア語 pappagallo が現代ギリシャ語に再導入された語。語の反復音はオウムの鳴き声を思わせる。
同義に ψιττακός。指小形の παπαγαλάκι は小型のオウムのほか、情報を流す工作員や情報の運び屋をくだけて言う。派生動詞 παπαγαλίζω(機械的に繰り返す), 形容詞 παπαγαλίστικος(オウム的な)がある。
ギリシャ語:φρένο
読み方:フレノ・フレーノ
ラテン文字:freno
φρένο はイタリア語の freno(ブレーキ)に由来する。現代ギリシャ語では主に複数形 φρένα で用いられる。
工学・技術用語としての「制動装置」から、日常的な乗り物のブレーキ、比喩的な「抑制」まで幅広く使われる。類義語に τροχοπέδη(制動機)があるが、日常会話では φρένο が一般的。
関連する複合語に αερόφρενο(エアブレーキ)、ποδόφρενο(フットブレーキ)、σερβόφρενο(サーボブレーキ、倍力装置)、χειρόφρενο(ハンドブレーキ)がある。動詞形は φρενάρω(ブレーキをかける)。
主な意味は、移動中または回転中の物体、主に車両を減速・停止させるためのブレーキ。換喩として、急ブレーキをかける際に発生する摩擦音を指すこともある。比喩的には、何かを食い止めたり、制限したり、進行を遅らせたりする表現にも使われる。
ギリシャ語:κτιριολογία
読み方:クティリオロイア・クティリオロイーア・クティリオロギア・クティリオロギーア
ラテン文字:ktiriologia
κτίριο(建物)の古い形 κτίριον に、体系的な学問や論理を意味する接尾辞 -λογία(英語 -logy の語源)が組み合わさった語で、学術的な表現として用いられる。κτίριον は古代ギリシャ語の οἰκητήριον(住む場所)が縮まった形で、中世にかけて κτίζω(建てる)と結びつけて理解されるようになった。英語の building science や building technology に相当する。
κτίσμα(建造物)は κτίζω から直接派生した語で、κτίριο とは成り立ちが異なるが、現代では意味の近い語として並んでいる。建築関連の学問には、意匠や設計に重点を置く αρχιτεκτονική(建築学)と、施工や技術に重点を置く οικοδομική(建築工学、建築術)がある。κτιριολογία はこの οικοδομική の一分野にあたる。
主に建築工学の一分野を指す。
ギリシャ語:καύσιμος
読み方:カフシモス・カーフシモス
ラテン文字:kafsimos
古代ギリシャ語の καύσιμος(燃やすのに適した)に由来。動詞 καίω(燃やす)と同じ語根 καυ- からの形容詞。現代ギリシャ語で中性複数形 τα καύσιμα が「燃料」を指す名詞として使われる用法は、フランス語 carburants からの意味借用で定着した。
同じ語根から καύση(燃焼), καυστικός(腐食性の、辛辣な), καυστήρας(バーナー)など。英語 caustic(腐食性の、辛辣な)はラテン語経由で古代ギリシャ語の καυστικός から。holocaust は ὅλος(全部の)と καίω の合成 ὁλόκαυστον(丸ごと焼いた供物)から。
ギリシャ語:ανάφλεξη
読み方:アナフレクシ・アナーフレクシ
ラテン文字:anaflexi
古代ギリシャ語の名詞 ἀνάφλεξις(発火)に由来。動詞 αναφλέγω(発火させる)の名詞形で、ἀνά-(上に、再び)と φλέγω(燃やす、焼く)の合成に名詞化接尾辞が付いた形。
化学の発火・引火が中心義。戦争や緊張の勃発・再燃に使う比喩用法はフランス語 conflagration(大火、動乱)からの意味借用。機械工学の点火(ガソリンエンジンの点火装置)はフランス語 allumage(点火)からの意味借用。
類義語に λαμπάδιασμα(ぱっと燃え上がること), έναυση(点火、着火), αναζωπύρωση(再燃), πυροδότηση(起爆、誘発)。派生に αυτανάφλεξη(自然発火), προανάφλεξη(早期点火、ノッキング)。英語 phlogiston(燃素), phlegm(粘液)も φλέγω を起源とする。
ギリシャ語:πυροδοτώ
読み方:ピロドト・ピロドトー
ラテン文字:pyrodoto
古代ギリシャ語の πῦρ(火)と δίδωμι(与える)を πυρο- + -δοτώ の形で組み合わせた学術借用で、19 世紀中頃に作られた。フランス語 mettre le feu(〜に火をつける、爆発装置に点火する)の意味を写した翻訳借用で、「爆発装置を作動させる」の語義はここから定着した。
類義語に πυρπολώ(火を放つ、放火する)。派生に πυροδότηση(起爆、点火), πυροδότης(起爆装置、引き金となる人・要因), πυροδότρα(女性の起爆者), πυροδοτικός(起爆用の), αναπυροδοτώ(再起爆する), αποπυροδοτώ(起爆解除する)。