ギリシャ語:τεχνικός
読み方:テフニコス・テフニコース
ラテン文字:technikos
古代ギリシャ語の τεχνικός(技巧の、技能に関わる)に由来。名詞 τέχνη(技術、技芸、技巧)に形容詞を作る -ικός をつけた語。英語 technical、フランス語 technique、ドイツ語 technisch もラテン語 technicus を経て同じ語源。名詞の「技術者」の用法は、フランス語 technicien、英語 technician からの意味借用で広がった。
該当語 17 件。単語の詳細は各ページで確認できます。
ギリシャ語:τεχνικός
読み方:テフニコス・テフニコース
ラテン文字:technikos
古代ギリシャ語の τεχνικός(技巧の、技能に関わる)に由来。名詞 τέχνη(技術、技芸、技巧)に形容詞を作る -ικός をつけた語。英語 technical、フランス語 technique、ドイツ語 technisch もラテン語 technicus を経て同じ語源。名詞の「技術者」の用法は、フランス語 technicien、英語 technician からの意味借用で広がった。
ギリシャ語:συνάδελφος
読み方:シナデルフォス・シナーデルフォス
ラテン文字:synadelfos
συνάδελφος(同僚、仲間)は、συν-(共に)と αδελφός(兄弟)に由来する語である。もともとの「同じ仲間に属する人」という感覚が、現代ギリシャ語では同じ職場や同じ立場の人を表す語として残っている。
女性にもそのまま συνάδελφος の形で使われるので、文法上は男性名詞だが実際の用法は通性名詞として広い。
φίλος(友だち、友人、親しい人) が私的な親しさに寄るのに対して、συνάδελφος は同じ仕事や立場のつながりを中心に言う。
意味は同僚、仲間。同じ職場の人にも、同じ専門や団体の仲間にも使える。
ギリシャ語:υπουργός
読み方:イプルゴス・イプルゴース
ラテン文字:ypourgos
ὑπό(〜のもとで)と ἔργον(仕事)からなる古代ギリシャ語の男性名詞 ὑπουργός(助手, 仕える者)に由来。もとは「手伝って働く者」を言う語。「大臣」の意味は, かつて使われていたイタリア語借用 μινίστρος がフランス語 ministre にならう形で υπουργός に引き継がれ, 今の政治語として残った。文法上は男性名詞だが, 女性にもそのまま υπουργός の形で使い, 通性名詞として働く。
ὑπουργός から派生した語に υπουργείο(省庁), υπουργοποίηση(閣僚への登用)。合成語には πρωθυπουργός(首相, 直訳: 第一の大臣), υφυπουργός(副大臣, 政務官), υπερυπουργός(大臣級の大臣)が政治語として並ぶ。
ὑπουργός の第二成分 ἔργον は έργο(仕事, 作品)として別に残り, 第一成分 ὑπό は接頭辞として多くの合成語に入る。政府全体を言う κυβέρνηση(政府, 政権)の中で, υπουργός は特定の省を担当する閣僚。フランス語 ministre, 英語 minister, イタリア語 ministro, ドイツ語 Minister はラテン語 minister(下働き, 奉仕者)から経由した別系統の語で, 意味の上でだけ υπουργός と対応する。ヨーロッパ諸国が近代に政府制度を整えた時期, ギリシャ語では外来語 μινίστρος が退き, 古代語 ὑπουργός が新しい「大臣」の意味を担うようになった。
ギリシャ語:εργοδότης
読み方:エルゴドティス・エルゴドーティス
ラテン文字:ergodotis
εργοδότης(雇用主、使用者)は、έργο(仕事)と δότης(与える人)に由来する語形成からできた語である。現代ギリシャ語では、人を雇って仕事を与える側を指す。
υπάλληλος(職員、社員、事務員) が雇われる側を言うのに対して、εργοδότης は雇う側を言う。雇用関係の文書としては σύμβαση(契約、協定)が近い。
意味は雇用主、使用者。会社にも個人事業主にも使える。
ギリシャ語:μηχανικός
読み方:ミハニコス・ミハニコース
ラテン文字:michanikos
古代ギリシャ語の μηχανικός(機械や仕掛けに関わる)に由来。μηχανή(機械, 装置, 仕掛け)に形容詞を作る -ικός が付いた形で, もとは仕掛けや装置に関わる性質を表した。現代の「技師, エンジニア, 整備士」の用法はフランス語 mécanicien, ingénieur, machinal, 英語 mechanical からの意味借用で輪郭が整った。
同じ μηχανή の語族に μηχανική(機械工学, 力学), μηχανισμός(機構, 仕掛け), μηχάνημα(機械, 装置), μηχανάκι(スクーター, 原付), 合成語 πολιτικός μηχανικός(土木技師), ηλεκτρολόγος μηχανικός(電気技師), αρχιμηχανικός(主任技師)。
英語 mechanic, mechanical, machine もこの μηχανή からラテン語 machina 経由で入った語。
ギリシャ語:οδηγός
読み方:オディゴス・オディゴース
ラテン文字:odigos
古代ギリシャ語の ὁδός(道)と ἄγω(導く)からなる ὁδηγός(導く人, 案内人)を継承。現代の「運転手, ガイド」の用法はフランス語 conducteur, guide, 英語 driver からの意味借用で輪郭が整った。
同じ ὁδηγός の語族に οδηγώ(運転する, 導く), οδήγηση(運転, 操縦), οδηγία(指示, 指令), οδηγίες(取扱説明書, マニュアル), 合成語 αμαξοδηγός(馬車の御者), μηχανοδηγός(機関士), συνοδηγός(助手席の同乗者), εργοδηγός(現場監督)。
ギリシャ語:υπάλληλος
読み方:イパリロス・イパーリロス
ラテン文字:ypallilos
古代ギリシャ語の ὑπάλληλος(互いの下にある、従属する)に由来。ὑπό(〜の下に)と ἀλλήλους(互いに)からなる形容詞で、句 ὑπ' ἀλλήλους から一語に融合した形。「職員、社員」の使い方は、フランス語 employé からの意味借用で加わった。
派生語に υπαλληλικός(職員の)、συνυπάλληλος(同僚)、υπαλληλία(職員身分、職員組織)。よく使う表現に δημόσιος υπάλληλος(公務員)、τραπεζικός υπάλληλος(銀行員)、υπάλληλος γραφείου(事務員)。
古代ギリシャ語 ἀλλήλων(互いに)は、παρά(〜のそばに)と結んで παράλληλος(並行の)を作る。これがラテン語 parallelus を経て英語 parallel(並行の、平行線)の語源につながり、ὑπάλληλος とは合成の型を共有する。
ギリシャ語:σύντροφος
読み方:シドゥロフォス・シードゥロフォス・シンドゥロフォス・シーンドゥロフォス
ラテン文字:syntrofos
古代ギリシャ語の σύντροφος(ともに育てられた者, 仲間)を継承。σύν-(共に)と動詞 τρέφω(養う, 育てる)からできた合成語。「人生の伴侶」「恋人」「仲間」までの現代の使い分けは, フランス語 compagnon の意味配置と重なって整った。
派生に συντροφιά(連れ, 仲間の集まり), συντροφικός(仲間の, 同志の)。同じ τρέφω の語族には τροφή(食べ物, 栄養), τρόφιμος(寄宿生, 養子)。
ギリシャ語:μάρτυρας
読み方:マルティラス・マールティラス
ラテン文字:martyras
中世ギリシャ語 μάρτυρας に由来し、さかのぼると古代ギリシャ語 μάρτυς/μάρτυρος(証人、証言する人)にいたる。古くは見聞きしたことを公に明らかにする人を広く指した語で、ヘレニズム期から初期キリスト教の文脈で、信仰の真実を命をかけて証しした人、すなわち殉教者の意味も加わった。現代の苦しみを受ける人という比喩的な使い方はフランス語 martyr の影響で近代に整えられた。英語 martyr も同じギリシャ語にさかのぼる。
派生語・関連語に μαρτυρία(証言、証拠)、μαρτυρώ(証言する、証しする)、μαρτύριο(殉教、苦しみ)、μάρτυρας κατηγορίας(検察側証人)。関連語に δικαστήριο(裁判所、法廷)。
ギリシャ語:δάσκαλος
読み方:ダスカロス・ダースカロス
ラテン文字:daskalos
動詞 διδάσκω(教える)から派生した古代ギリシャ語の男性名詞 διδάσκαλος(教える人)に由来。中世ギリシャ語で語頭の δι- が脱落した δάσκαλος の形になった。
熟達者や巨匠、芸術の師を「先生」と呼ぶ用法には、フランス語 maître からの意味借用も含まれる。
派生語には δασκάλα(女性形)や διδασκαλία(教義)などがある。教育的、あるいは説教くさいことを意味する διδακτικός もその一つ。
関連語として σχολείο(学校)や μάθημα(授業)などが挙げられる。英語の didactic(教訓的な)も、同じ動詞 διδάσκω から派生した単語。
ギリシャ語:γιατρός
読み方:ヤトゥロ・ヤトゥロー
ラテン文字:giatros
古代ギリシャ語の ἰατρός(医者。動詞 ἰάομαι「治療する、癒やす」から行為者を作る接尾辞 -τρός を付けた形)を継承。中世ギリシャ語で語頭の無アクセント i- が後続母音との衝突を避けて滑音 [j] となり、γ- が前接して γιατρός の形が生まれた。古形 ἰατρός もそのまま ιατρός として学術借用で残り、改まった場面や医学用語で用いられる。英語の接頭辞 iatro-(治療)や接尾辞 -iatry(psychiatry「精神医学」), -iatrics(pediatrics「小児科学」)はこの ἰατρός を新ラテン語経由で受け継いだ学術借用。
類義語に ιατρός(医者。古形を保った硬い形で、公式・学術の文脈で使う)。γιατρός は医者を指すふつうの形として広く使う。文法上は男性名詞だが、男女共通の通性名詞として用いられ、冠詞で性を区別する(ο γιατρός / η γιατρός)。俗語的な女性形に γιατρίνα, γιάτρισσα, γιατρέσα。派生に γιατρεύω(治療する、癒やす), γιατρικό(薬、治療法), γιατρειά(治療、治癒), γιατρείο(診療所), αγιάτρευτος(治せない、不治の)。合成語に οδοντογιατρός(歯科医), τρελογιατρός(精神科医。俗称), γιατροσόφι(民間療法), γιατροπορεύω(治療する、世話をする)。