ギリシャ語:γνωστός
読み方:グノストス・グノストース
ラテン文字:gnostos
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ギリシャ語:γνωστός
読み方:グノストス・グノストース
ラテン文字:gnostos
ギリシャ語:συνάδελφος
読み方:シナデルフォス・シナーデルフォス
ラテン文字:synadelfos
συνάδελφος(同僚、仲間)は、συν-(共に)と αδελφός(兄弟)に由来する語である。もともとの「同じ仲間に属する人」という感覚が、現代ギリシャ語では同じ職場や同じ立場の人を表す語として残っている。
女性にもそのまま συνάδελφος の形で使われるので、文法上は男性名詞だが実際の用法は通性名詞として広い。
φίλος(友だち、友人、親しい人) が私的な親しさに寄るのに対して、συνάδελφος は同じ仕事や立場のつながりを中心に言う。
意味は同僚、仲間。同じ職場の人にも、同じ専門や団体の仲間にも使える。
ギリシャ語:σύντροφος
読み方:シドゥロフォス・シードゥロフォス・シンドゥロフォス・シーンドゥロフォス
ラテン文字:syntrofos
古代ギリシャ語の σύντροφος(ともに育てられた者, 仲間)を継承。σύν-(共に)と動詞 τρέφω(養う, 育てる)からできた合成語。「人生の伴侶」「恋人」「仲間」までの現代の使い分けは, フランス語 compagnon の意味配置と重なって整った。
派生に συντροφιά(連れ, 仲間の集まり), συντροφικός(仲間の, 同志の)。同じ τρέφω の語族には τροφή(食べ物, 栄養), τρόφιμος(寄宿生, 養子)。
ギリシャ語:φιλοξενία
読み方:フィロクセニア・フィロクセニーア
ラテン文字:filoxenia
φιλοξενία は、φίλος(愛する、親しい)と ξένος(よそから来た人、客、異邦人)からできた複合語である。現代ギリシャ語では、客を迎え入れて親切に扱うことを表す名詞として定着している。
ξένος(外国の、よその、異質な、異国風の) が外から来た人や異質なものを指すのに対して、φιλοξενία はそうした客人や訪問者を歓迎する側の態度や行為を言う。
主な意味は「もてなし」「歓待」「ホスピタリティ」。家庭での客あしらいにも、地域や業界の hospitality にも使える。
ギリシャ語:παρέα
読み方:パレア・パレーア
ラテン文字:parea
παρέα は中世ギリシャ語 παρέα(仲間、一緒にいること)に由来する。現代ギリシャ語では、気の合う仲間の集まりや、だれかと一緒に過ごすことを表す語として使われる。
主な意味は「仲間」「連れ」。そこから、一緒にいて寂しくないことや、付き添いとして同席することも表す。
ギリシャ語:φίλος
読み方:フィロス・フィーロス
ラテン文字:filos
古代ギリシャ語の φίλος を継承。古代では形容詞「親愛な、愛しい」と名詞「友、味方」の両義を持ち、ホメロス詩ではしばしば「自分の、身近な」という所有・帰属のニュアンスでも用いられた(ἐμὰ φίλα τέκνα「わが子ら」)。印欧語の語源については諸説あり確定しないが、古アイルランド語 bil(善良な、穏やかな)や西ゲルマン系の「穏やかな、親切な」を意味する語と同根とみる説がある。Beekes は「愛しい」ではなく「自分に属する、伴う」がもとの意味だった可能性を指摘しており、ホメロスでの用法ともよく合う。
語頭の φιλο- と語尾の -φιλος は古代から現代まで続くきわめて生産的な合成要素で、「何かを愛する・好む・親しむ人」を表す合成語を数多く生み出してきた。人名の Θεόφιλος(テオフィロス「神の友」)、Φίλιππος(フィリポス「馬を愛する者」)をはじめ、φιλοσοφία(哲学「知を愛すること」)、φιλάνθρωπος(博愛の、人類愛の)、φιλελεύθερος(自由を愛する、自由主義的な)、βιβλιόφιλος(愛書家)など枚挙にいとまがない。この合成要素は西欧諸語にも取り入れられ、英語の philo-/-phile(philosophy、philanthropy、bibliophile など)はすべてこの φίλος に由来する。
親しみをこめた呼び方には φιλαράκι(親友、仲間)、φιλάρας(相棒)、くだけた会話では φίλε や φίλε μου(やあ君、友よ)があり、親しい関係そのものは名詞 φιλία(友情、友愛)、関係の土台になる好感は συμπάθεια(好意、親しみ)で言う。反対の位置を占めるのは εχθρός(敵)、αντίπαλος(対抗者、ライバル)、国家間の関係では εχθρικός(敵対的な)。
ギリシャ語:συνεργασία
読み方:シネルガシア・シネルガシーア
ラテン文字:synergasia
古代ギリシャ語の σύν(共に)と ἔργον(仕事、活動)から成る合成語。ヘレニズム期のギリシャ語では職能組合やギルドを意味していたが、近代になってフランス語の collaboration(共同作業)や coopération(協力)の影響を受け、現在の「共同作業、協力」の意味が定着した。
英語の synergy(シナジー)は同じ σύν と ἔργον を語源に持つ。
類義語の σύμπραξη(共同行動)が一時的な行動を指すのに対し、συνεργασία は継続的な作業や体制を指す傾向がある。
主な意味は「共同作業」や「協力関係」。同じ分野で二人以上が共に働くことや、学術・報道における共同制作、寄稿、国家間や組織間の提携や協調も表す。
ギリシャ語:συνάνθρωπος
読み方:シナンスロポス・シナーンスロポス・シナントゥロポス・シナーントゥロポス
ラテン文字:synanthropos
古代ギリシャ語の σύν(共に)と ἄνθρωπος(人間)を組み合わせた語で、ドイツ語の Mitmensch(同胞、仲間の人間)の翻訳借用として現代ギリシャ語に定着した。Mitmensch も mit(共に)と Mensch(人間)の合成語で、構造がそのまま対応する。後半の ἄνθρωπος は現代ギリシャ語の άνθρωπος と同じ語。
同胞や周りの人間、社会を構成する一員としての人間を指す。類義語に ο πλησίον(隣人)がある。
ギリシャ語:πίστη
読み方:ピスティ・ピースティ
ラテン文字:pisti
古代ギリシャ語の動詞 πείθω(説得する)から派生した名詞 πίστις(信頼、確信)が起源。もとは「説得されて信じること」で、現代ギリシャ語で πίστη となった。
英語 faith(信仰)はラテン語 fidēs(信頼)から古フランス語を経て入った語で、fidelity(忠実さ)や fealty(忠誠)、スペイン語 fe(信仰)も同じ fidēs から。ギリシャ語 πίστις とこれらは「信じる」を意味する同じ印欧語根を共有する。
ギリシャ語:τριβή
読み方:トゥリヴィ・トゥリヴィー
ラテン文字:trivi
古代ギリシャ語の τριβή(摩耗, 経験, 猶予, 従事)に由来。動詞 τρίβω(こする, 摩耗させる)から抽象名詞を作る -ή が付いてできた語で, もとは「こすること」。印欧祖語で「こする」を表す語根に続き, ラテン語 tero(こする, すり減らす)も同じ語族。物理の「摩擦」の意味はフランス語 friction と frottement からの意味借用で整った。「経験, 習熟」の用法は, こすり続けるうちに身につく技という発想から育った。
同じ τρίβω の語族に名詞 τρίψιμο(こすり, 摩擦), διατριβή(論文。δια-「通して」+ τρίβω から)。英語 tribology(摩擦学), diatribe(辛辣な批判。もとの意味は「時間をすり減らす議論」)も同じ τρίβω の語族。
合成語に ανεργία τριβής(摩擦的失業。転職や求職活動の過渡期に生じる一時的な失業)。
ギリシャ語:ισορροπία
読み方:イソロピア・イソロピーア
ラテン文字:isorropia
古代ギリシャ語の ἰσορροπία(釣り合い、等しく傾くこと)に由来。ἴσος(等しい)と ῥοπή(傾き、重さ)からなる合成語で、天秤の両側が等しく傾く、すなわち釣り合いの取れた状態を古代から表した。現代の物理・化学や社会的な「平衡、均衡」の意味は、フランス語 équilibre、英語 equilibrium からの意味借用で広がった。
対義語に ανισορροπία(不均衡、不安定)。派生語に ισορροπώ(バランスを取る), εξισορρόπηση(均衡の回復)。英語の iso- はこの ἴσος を受け継いだ接頭辞で、isosceles(二等辺三角形), isotope(同位体)などに使う。
ギリシャ語:γείτονας
読み方:イトナス・イートナス・ギトナス・ギートナス・イトナス・イートナス
ラテン文字:geitonas
古代ギリシャ語の γείτων(隣人、近所の人)の対格 γείτονα を経て、中世ギリシャ語の γείτονας(隣人、近所の人)が成立し、現代ギリシャ語の γείτονας に至った。
同じ語は英語の neighbour / neighbor に相当する。より形式的に「近隣住民」を指す περίοικος などもあるが、日常会話では γείτονας が最も一般的である。
女性形 γειτόνισσα も、中世に古代ギリシャ語の語幹 γειτον- に接尾辞 -ισσα が付いて成立した。親しみを込めた指小語 γειτονάκι もある。
主な意味は「隣人、近所の人」。同じ近所に住んでいる人を指し、複数形では比喩的に「隣国の人々」を表すこともある。
ギリシャ語:παιδί
読み方:ペディ・ペディー
ラテン文字:paidi
印欧祖語で「少ない, 幼い」を表す語根にさかのぼり, ラテン語 puer(子供)やサンスクリット putrá(息子)と同源の語族に連なる古代ギリシャ語 παῖς(子供, 少年)の指小形 παιδίον(小さな子)から, 中世ギリシャ語 παιδίν を経て今に至る継承。英語の接頭辞 ped(o)-(pedagogy「教育学」, pediatrics「小児科学」)はこの παῖς/παιδ- からラテン語・新ラテン語を経由して入った学術借用。
類義語に τέκνο(子、子女。公的・文芸の文脈で「子孫」のニュアンスを帯びる硬い形), βρέφος(乳児), μωρό(赤ちゃん), νεογέννητο(新生児)。派生に παιδάκι(小さな子、お子さん。指小形), παιδαρέλι(若造), παίδαρος(立派な体格の青年), παιδικός(子供の、子供らしい)。合成語に παιδότοπος(子供の遊び場), εκπαίδευση(教育), εκπαιδευτικός(教育の、教育関係者)。関連語に παιδεία(教育、教養), παίδευση(教育、鍛錬)。
ギリシャ語:γυναίκα
読み方:イネカ・イネーカ・ギネカ・ギネーカ
ラテン文字:gynaika
印欧祖語で「女性」を表す語根にさかのぼり, 英語 queen(古英語 cwēn から)と同じ語根を共有する古代ギリシャ語 γυνή(女性, 対格 γυναῖκα)を継承。もとの対格形 γυναῖκα が主格として定着し, 中世ギリシャ語を経て今に至る。英語の接頭辞 gyn(o)-(gynecology「婦人科学」, gynoecium「雌蕊」)はこの γυνή から新ラテン語を経て入った学術借用。
類義語に κυρία(〜様、貴婦人。丁寧な言い方), κοπέλα(娘、若い女性), θήλυ(生物学的な雌)。γυναίκα は年齢や立場を問わず成人女性を広く指す。派生に γυναικάρα(強意形。魅力的で堂々とした女性), γυναικάκι(小柄な女性、妻の愛称。また取るに足らない女性を指すこともある), γυναικούλα(愛しい妻、また器の小さい女), γυναικείος(女性の、女性らしい), γυναικίσιος(女性の〜), γυναικίστικος(女性らしい、女々しい), γυναικωνίτης(女性の部屋、ハーレム)。合成語に αντρογυναίκα(男勝りの女性), αντρόγυνο(夫婦), μισογύνης(女性嫌い), βρομογύναικο(ひどい女。蔑称), παλιογύναικο(どうしようもない女。蔑称)。
ギリシャ語:κυρία
読み方:キリア・キリーア
ラテン文字:kyria
ヘレニズム期ギリシャ語の κυρία を継いだ学術借用(διαχρονικό δάνειο)。もとは古代ギリシャ語の形容詞 κύριος(主権を持つ、権威のある)の女性形。女性への敬称として使う今の用法は、フランス語 madame やイタリア語 signora の呼称を写した意味借用(σημασιολογικό δάνειο)が重なって定着した。もとの κύριος は古代ギリシャ語 κυριακόν(主の家)を経由して、英語 church(教会。ラテン語 ecclesia とは別にゲルマン語系統を経て入った借用)にも連なる。
類義語に κυρά(おかみさん。親しみのある呼びかけ), νοικοκυρά(主婦、家の女主人), λαίδη(レディ。英語 lady からの借用), δεσποινίς(~嬢。未婚女性の敬称)。関連語に男性形 κύριος(〜氏、紳士), κυριακή(日曜日。「主の日」から)。
ギリシャ語:κύριος
読み方:キリオス・キーリオス
ラテン文字:kyrios
古代ギリシャ語の κύριος(権限を持つ者、支配者)に由来。κῦρος(権威、力)に -ιος が付いてできた語。男性への丁寧な敬称・呼びかけとしての用法は、中世ギリシャ語を経てフランス語 monsieur、イタリア語 signore からの意味借用で広まった。「紳士」としての用法は英語 gentleman からの意味借用で加わった。
派生した κυριακόν(主の家)は、ゲルマン語を経て英語 church(教会)の語源になった。「キリエ・エレイソン(主よ、憐れみたまえ)」の Kyrie は呼格 κύριε にあたる。
女性形は κυρία(女性への敬称)。