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建物、ビル

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基本情報

ギリシャ語

κτίριο

読み方

クティリオ・クティーリオ

ラテン文字表記

ktirio

変化パターン

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日本語訳

  1. 建物、ビル

英語訳

building

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 κτίριον(建物、住居)を、近代以降に書きことばから再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。中世形 κτίριον は、古代ギリシャ語 οἰκητήριον(住居、住む場所、← οἶκος「家」+ -τήριον 場所を表す接尾辞)の語頭が、動詞 κτίζω(建てる、築く)に引きずられて語源俗解(παρετυμολογία)で *οἰκτήριον > κτίριον と変化した形。本来の語源とは異なる語に音が似ているために語形が引きずられた、典型的な民間語源の例。語末の -ν が脱落して現代の κτίριο になった。

源にある古代の οἶκος(家、家屋、家政)は、印欧祖語の「住居、定住地」を表す語根に由来する語で、ラテン語 vicus(村、近隣), 英語 -wich(地名語尾、Greenwich の -wich)と同じ語族。οἶκος から派生した語族はヨーロッパの社会・学術語彙の中核を成し、οἰκογένεια(家族), οικονομία(経済、家政、← οἶκος + νέμω「分配する」、英 economy も同源), οικολογία(生態学、← οἶκος + -λογία、英 ecology も同源), οικιστικός(住宅の), οικειότητα(親密さ、← 「家のような」感じ)が出ている。英語の eco-(economy, ecology), エコ・環境の語彙はすべて古代ギリシャ語 οἶκος に発する。

語源俗解の引き手になった κτίζω(建てる、創設する)は、印欧祖語の「住む、住み着く」を表す語根に由来し、ラテン語 situs(位置、場所), sanskrit kṣéti(住む)と関連する古層語。κτίζω 自身からは κτίσμα(建造物、書きことば), κτίστης(建設者、創設者), κτίτορας(創設者、教会・修道院などの設立者)が出ている。

派生・関連語族として κτηριακός / κτιριακός(建物の、形容詞), κτηριολογία / κτιριολογία(建築学、書きことば), κτηριολογικός(建築学の、形容詞), κτηριοδομή / κτιριοδομή(建築構造)。同じ建築物の領域には、住居寄りの σπίτι(家、自宅), 抽象寄りの κτίσμα(建造物), 居住単位の κατοικία(住宅、住居), 大型・公的な μέγαρο(大きな建物、宮殿), οικοδόμημα(建造物、書きことば)が並ぶ。κτίριο は英語の building, structure に対応する基本語で、公共施設・オフィスビル・学校など、規模が比較的大きく公的性格を持つ建築物を指すことが多い。

建物、ビル

公共施設やオフィスビルなど、さまざまな用途の建築物に使う。

  • δημόσια κτίρια(公共の建物)
  • κτίρια γραφείων(オフィスビル)
  • νεοκλασικό κτίριο(ネオクラシック様式の建物)
  • το κτίριο της Φιλοσοφικής Σχολής
  • 文学部の校舎
  • the building of the Faculty of Philosophy

関連項目

同じ分類 [施設・建物] の単語

同じ品詞 [中性名詞] の単語