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シトロン

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基本情報

ギリシャ語

κίτρο

読み方

キトゥロ・キートゥロ

ラテン文字表記

kitro

変化パターン

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日本語訳

  1. シトロン

英語訳

citron

語源・派生・関連語

ヘレニズム期のギリシャ語 κίτρον(シトロン)が、中性名詞語尾 -ον の整理を経て現代の κίτρο になった継承語(κληρονομιά)。κίτρον 自体はラテン語 citrum(シトロンの木)からヘレニズム期に入った借用で、さらに遡るとそのラテン語 citrus は古代ギリシャ語 κέδρος(ヒマラヤスギ、シダー)から派生したと考えられている。針葉樹の名がラテン語で柑橘の名に意味を変え、再びギリシャ語に戻ってきた、いわゆる返り借用(αντιδάνειο)の経路を経た語。

ヘレニズム時代のギリシャはエジプト・ペルシャ方面からシトロンを含む柑橘文化を受け入れ、シトロンは地中海世界に最初に入った柑橘類だった。後にレモン(λεμόνι), ビターオレンジ, スイートオレンジ, マンダリンなど他の柑橘が次々に入ってくるが、いずれも古代の κίτρο/citrus を起点とする系統で、英語 citrus(柑橘類), citron(シトロン), citric acid(クエン酸), ラテン学名 Citrus(柑橘属)などはみなこの語に源を持つ。

派生・関連語に κιτριά(シトロンの木、女性名詞), κιτρολέμονο(シトロンレモンのハイブリッド果実), κιτρολεμονιά(その木), κίτρινος(黄色い、← κίτρον の色)。地中海ではナクソス島がシトロン栽培の名産地として知られ、特産のリキュール λικέρ κίτρο Νάξου(ナクソスのシトロン酒), シトロンの皮のシロップ漬け γλυκό κουταλιού κίτρο がギリシャ料理の伝統的な菓子として残る。

シトロン

長楕円形または卵形の果実で、厚くしわの寄った明るい黄色の皮に覆われ、果肉は硬く締まっている。レモン(λεμόνι)に似ているがそれより大きく、果皮が厚い。ナクソス島ではシトロンを使ったリキュール(λικέρ κίτρο)が特産品として知られる。

  • γλυκό κουταλιού κίτρο(シトロンのシロップ漬け)
  • λικέρ κίτρο Νάξου(ナクソス島のシトロン・リキュール)
  • φλούδα κίτρου(シトロンの皮)

関連項目

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