🧅

タマネギ、玉ねぎ、玉葱

TODO

基本情報

ギリシャ語

κρεμμύδι

読み方

クレミディ・クレミーディ

ラテン文字表記

kremmydi

変化パターン

TODO

日本語訳

  1. タマネギ

英語訳

onion

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 κρεμμύδι(ν)(タマネギ)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。中世形は、ヘレニズム期ギリシャ語 κρέμμυον / κρόμμυον(タマネギ、← 古代の κρόμμυον)の指小形 *κρεμμύδιον(小さなタマネギ)として作られ、語末の -ν が脱落して現代の κρεμμύδι になった。ヘレニズム期に [e > o] への変化が見られるのは、唇音 [m] の影響(μ の唇の構えに引かれる音同化)と説明される。

源にある古代の κρόμμυον は、印欧祖語の「玉ねぎ、頭の形をしたもの」を表す語根に由来する説や、地中海地域の前ギリシャ語基層からの借用とする説(Beekes)など、複数の語源説が論じられる。確定した語源を持たない、地中海農耕の古い層に属する野菜語彙の一つ。

ヘレニズム期から現代までの音変化のすじみちは κρόμμυον > κρέμμυον > κρεμμύδιον > κρεμμύδι(ν) > κρεμμύδι となり、口語形 κρομμύδι(タマネギ)として古い [o] の段階を残す形も並走している。

派生・関連語族として κρεμμυδάκι(小さなタマネギ、若いタマネギ、指小形), κρεμμύδα(大きなタマネギ、増大形), κρεμμυδίλα(タマネギ臭、口語), κρεμμυδάς(タマネギ売り、タマネギ好き、口語), κρεμμυδόσουπα(オニオンスープ), κρεμμυδόψωμο(タマネギパン), κρεμμυδοφλούδα(タマネギの皮), κρεμμυδοκόφτης(タマネギ刻み器、← κρεμμύδι + κόφτης)。同じ鱗茎を食べる野菜には σκόρδο(ニンニク, ← 中世 σκόρδο < 古代 σκόροδον), πράσο(ポロネギ), σχοινόπρασο(チャイブ)が並び、料理では香味野菜として一括りで扱われる。広い分類の上位語は λαχανικό(野菜)で、その中の Allium 属の代表的な食材として頻出する。

タマネギ

ユリ科の流れをくむネギ属の二年生草本で、食材としてはその球根を指すのがふつう。葉も食べられ、料理では生でも火を通しても広く使われる。

  • κίτρινο/κόκκινο/λευκό κρεμμύδι(黄タマネギ、赤タマネギ、白タマネギ)
  • ξερά/φρέσκα/χλωρά κρεμμύδια(乾燥タマネギ、新しいタマネギ、葉つきの青いタマネギ)
  • γλυκά/σοταρισμένα/τηγανητά/ψητά/ωμά κρεμμύδια(甘く仕上げた玉ねぎ、ソテーした玉ねぎ、揚げた玉ねぎ、焼いた玉ねぎ、生の玉ねぎ)
  • καθαρίζω / τσιγαρίζω / ψιλοκόβω τα κρεμμύδια(玉ねぎの皮をむく/炒める/みじん切りにする)
  • φέτες κρεμμυδιού(玉ねぎのスライス)
  • δαχτυλίδια / ροδέλες κρεμμυδιών(オニオンリング)
  • γύρος με/χωρίς κρεμμύδι(玉ねぎ入り/玉ねぎ抜きのギュロス)
  • χωριάτικη σαλάτα με/χωρίς κρεμμύδι(玉ねぎ入り/玉ねぎ抜きのグリークサラダ)

成句・表現

  • (ντυμένος) σαν κρεμμύδι
  • 厚着で何枚も重ね着している、着ぶくれしている(直訳:タマネギのように着込んだ)
  • dressed in many heavy layers, bundled up like an onion
  • κάνω κάποιον με τα κρεμμυδάκια
  • 人を言葉でこてんぱんにやりこめる、またはひどく殴る(直訳:人をタマネギ付きにする)
  • tear someone apart verbally, or beat someone badly
  • μέχρι/ώσπου/όσο να πεις κρεμμύδι
  • あっという間に、たちまち(直訳:タマネギと言うまでに)
  • in no time, before you can say onion

関連項目

同じ分類 [食べ物] の単語

同じ分類 [植物] の単語

同じ品詞 [中性名詞] の単語