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ライラック色の、薄紫色の、ライラック色

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基本情報

ギリシャ語

λιλά

読み方

リラ・リラー

ラテン文字表記

lila

変化パターン

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日本語訳

  1. ライラック色の、薄紫色の
  2. ライラック色、薄紫色

英語訳

lilac

語源・派生・関連語

フランス語 lilas(ライラック、ライラック色)からギリシャ語に入った外来借用(δάνειο)。Tri は λόγ. < γαλλ. lilas と記すが、現代ギリシャ語の日常語として浸透しており、μπλε(青), ροζ(ピンク), γκρι(グレー)と並ぶ汎用の不変化色語として機能する。

源にあるフランス語 lilas は、近世のフランスにおいて 16 世紀末にオスマン帝国経由で導入されたライラック(Syringa vulgaris)の植物名として、トルコ語 leylak(ライラック)から借用された。さらにさかのぼると、トルコ語 leylak はペルシア語 ليلك līlak / ليلج līlanj(藍、ライラック), アラビア語 ليلك līlak(ライラック)からの借用で、東地中海・西アジアの植物・染料語彙の系譜にある。さらに古層をさかのぼると、サンスクリット nila-(青、藍)に由来するとされ、インド・ペルシア・アラビア・トルコ・ヨーロッパへと、植物の名前と色彩語彙が東から西へ広がった文化伝播の歴史を反映する語。

植物としてのライラック(Syringa vulgaris、モクセイ科)は、バルカン半島・アナトリア・カルパティア山脈原産で、16 世紀末にオスマン帝国のスレイマン大帝の時代にウィーンから西欧に紹介され、観賞用低木として広まった経緯がある。ギリシャ語ではこの植物を πασχαλιά(ライラック、復活祭、← Πάσχα「復活祭」の頃に咲くため)と呼び、植物名と色名で語が分化している。

ヨーロッパ各語の「ライラック」語彙には、フランス語 lilas, スペイン語 lila, イタリア語 lillà, ドイツ語 Lila / Flieder, 英語 lilac, ロシア語 сирень siren’(別系統、ギリシャ語 σύριγξ「葦笛」由来)が並び、東地中海・トルコ語起源の系譜と、ロシア語のように別系統の系譜が共存する。

現代ギリシャ語の λιλά は不変化形容詞・中性名詞として、性・数・格で語形が変わらないまま使われる。同じパターンの不変化色語には、近い色の μοβ(紫、← 仏 mauve), βιολέ / βιολετί(バイオレット), μελιτζανί(茄子色), μενεξεδί(すみれ色)が並び、紫系の色合いの細かい違いを言い分ける。

派生・関連語族として λιλάκι(薄いライラック色、口語), λιλά-ροζ(ライラックピンク), λιλά απόχρωση(ライラックの色合い), λιλά σκιά(ライラックの陰影)。同じ植物起源の色名としては、ροζ(バラ色、← 仏 rose < ラ rosa), μενεξεδί(すみれ色、← 古代 μενεξές), καρότο(ニンジン色、橙色), καναρινί(カナリア色、黄色)が並ぶ、植物・動物の名前から色名を作る現代ギリシャ語の生産的な造語パターンの一翼を担う。

色彩文化の文脈では、ライラックは春の到来・新緑・希望・若さの象徴として詩や歌に登場し、ファッションでは 1990 年代以降にパステルカラーの一つとして流行した、ロマンティックで柔らかな色のイメージを担う。化粧品(アイシャドー、口紅、ネイル), 服飾(ドレス、ブラウス), インテリア(壁紙、寝具)の領域で、女性向けの優しい色合いとして広く使われる。

ライラック色の、薄紫色の

明るい薄紫色をしていること。

  • λιλά άνθη(ライラック色の花)
  • λιλά σκιά ματιών(ライラック色のアイシャドー)
  • λιλά φόρεμα(ライラック色のドレス)

ライラック色、薄紫色

名詞として、ライラック色そのものを指す。とくに別の色と組み合わせて、色合いを細かく表す言い方にも使う。

  • μπλε-λιλά μαγιό(青みがかったライラック色の水着)

関連項目

同じ分類 [色] の単語

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