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真っ赤な、真紅の

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基本情報

ギリシャ語

κατακόκκινος

読み方

カタコキノス・カタコーキノス

ラテン文字表記

katakokkinos

変化パターン

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日本語訳

  1. 真っ赤な
  2. 真紅の

英語訳

bright red, deep red

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 κατακόκκινος(真っ赤な、← 強調の接頭辞 κατα- + κόκκινος「赤い」)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。κατα- + 色形容詞 で「徹底的に、すっかり」の意味を強調する造語パターンの典型例で、現代ギリシャ語の生産的な造語要素として広く使われる。

源にある κόκκινος(赤い、赤色の)は、古代ギリシャ語 κόκκινος(緋色の、深紅の)の継承形で、語源は名詞 κόκκος(種子、粒、特にケルメスカイガラムシ Kermes vermilio の実)。古代地中海では、ケルメスカイガラムシの乾燥した雌虫から取れる赤色染料が、極めて高価な高級染料として珍重され、古代ローマの皇帝の紫衣の代替、ビザンツの聖職者の祭服、中世ヨーロッパの貴族の衣装の染料として使われてきた。κόκκος から派生した「赤」の語族は、英語 cochineal(コチニール、別系統だが同じ昆虫染料の概念), scarlet(緋色、← ペルシア語 saqilāṭ < 中世ラテン scarlatum < 古代の κόκκος 由来の染料の名)と関連する、地中海の赤色染料文化の中核を成す語族。

接頭辞 κατα- は、古代ギリシャ語以来の極めて生産的な造語要素で、形容詞・名詞・動詞の語幹に付いて「徹底的に、すっかり、下に」の意味を加える。色形容詞に付いた強調表現の κατα- 系の語族には、κατάλευκος(真っ白な), κατάμαυρος(真っ黒な), καταπράσινος(真っ緑な), κατακίτρινος(真っ黄色な), καταγάλανος(真っ青な)が並び、現代ギリシャ語の色彩表現を強調する形容詞の系列を成す。

同じ強調パターンには、別系統の ολο- 系(全体性を強調)が並走する:ολοκόκκινος(全体が真っ赤), ολόμαυρος(全体が真っ黒), ολόασπρος(全体が真っ白), ολοπράσινος(全体が緑一色)など。κατα- は色そのものの強度・鮮やかさを強調し、ολο- は色の覆う範囲・全体性を強調する、という棲み分けがある。

派生・関連語族として κατακοκκινίζω(真っ赤になる、動詞), κατακοκκινίσμα(真っ赤になること、口語), κατακόκκινο(真っ赤な、中性形), κατακόκκινη(真っ赤な、女性形)。

慣用的な使用では、γίνομαι κατακόκκινος(真っ赤になる)が、感情の高ぶり(恥ずかしさ・怒り・興奮)の身体反応を表す慣用句として頻出する。έγινε κατακόκκινος από ντροπή(恥ずかしさで真っ赤になった), έγινε κατακόκκινη από οργή(怒りで真っ赤になった), κατακόκκινο τριαντάφυλλο(真っ赤なバラ、愛・情熱の象徴), κατακόκκινα χείλη(真っ赤な唇、化粧の表現)が、感情・自然・美容の語彙の中で活発に展開する、現代ギリシャ語の表現の中核。

真っ赤な、真紅の

赤い色が非常に濃く、強く目立つことをいう。

  • κατακόκκινο τριαντάφυλλο(真っ赤なバラ)
  • κατακόκκινο πρόσωπο(真っ赤な顔)
  • κατακόκκινα χείλη(真っ赤な唇)
  • Έγινε κατακόκκινος από ντροπή.
  • 彼は恥ずかしさで真っ赤になった。
  • He turned bright red from embarrassment.

関連項目

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