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サクランボ、桜桃

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基本情報

ギリシャ語

κεράσι

読み方

ケラシ・ケラーシ

ラテン文字表記

kerasi

変化パターン

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日本語訳

  1. サクランボ

英語訳

cherry

語源・派生・関連語

ヘレニズム期ギリシャ語 κεράσιον(サクランボ、← 古代 κέρασος「サクランボの木」の指小形)から、中世ギリシャ語 κεράσι(ν) を経て現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。語末の -ν が脱落して中性名詞 κεράσι の形で定着した。

源にある古代の κέρασος は、サクランボの原産地の一つとされる小アジアのポントス地方の都市 Κερασοῦς(Cerasus、現トルコのギレスン)にちなむという伝承的な語源説が知られる。プリニウスの『博物誌』15.30 では、紀元前 74 年に将軍ルクッルスがポントスから持ち帰った果樹がローマに広まったという話を伝え、ラテン語 cerasus(桜の木), cerasum(サクランボ)の語源にもこの地名が当てられる。実際の語源関係は逆方向(地名がサクランボに由来)の可能性も論じられるが、いずれにせよ古代ギリシャ語の κέρασος が地中海・ヨーロッパのサクランボ語彙の源となった点は変わらない。

ラテン語 cerasum を経由して、フランス語 cerise, スペイン語 cereza, ポルトガル語 cereja, イタリア語 ciliegia, ドイツ語 Kirsche, 英語 cherry(< 古フランス語 cherise)など、ヨーロッパ各語の「サクランボ」語彙が広まった。ギリシャ語 κεράσι はその源流の語族の現代継承形。

派生・関連語族として κερασιά(サクランボの木、← κεράσι + -ιά「木を表す接尾辞」), κερασάκι(小さなサクランボ、サクランボのスプーンスイーツ、指小形), κερασί(サクランボ色、不変化色語), κερασένιος(サクランボ色の、語尾変化する形容詞), κερασόμηλο(サクランボの一種、文字どおり「サクランボリンゴ」)。近い果物には βύσσινο(サワーチェリー、酸味のある種類)があり、こちらは派生語として βυσσινί(暗赤色、ボルドー寄り)を生んでいる。κεράσι が甘いサクランボ全般を指すのに対し、βύσσινο は酸味の強い品種を分けて言う語で、ジャムやリキュール、シロップ漬けの材料として使われることが多い。

サクランボ

κερασιά に実る小さく丸い果実。つやのある赤い皮と、甘く香りのよい果肉を持ち、春に熟す。

  • μαρμελάδα κεράσι(サクランボのジャム)
  • χείλη σαν κεράσι(サクランボのように赤くふっくらした唇)

指小語 κερασάκι

κερασάκι は κεράσι の指小語で、小さなサクランボを指す。食品名では、サクランボを使った γλυκό του κουταλιού、つまり果実をシロップで煮たスプーンスイーツも表す。

成句・表現

  • Όπου ακούς πολλά κεράσια, κράτα και μικρό καλάθι.
  • 大きな話や大きな約束は話半分に聞けというたとえ(直訳:たくさんサクランボがあると聞いたら、小さなかごを持って行け)
  • If you hear there are lots of cherries, take a small basket.
  • το κερασάκι της τούρτας / της υπόθεσης
  • 余計な付け足し、なくてもよいおまけ(直訳:ケーキ/一件の上の小さなサクランボ)
  • the unnecessary extra; something that could be left out

関連項目

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