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タイム

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基本情報

ギリシャ語

θυμάρι

読み方

シマリ・シマーリ・ティマリ・ティマーリ

ラテン文字表記

thymari

変化パターン

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日本語訳

  1. タイム

英語訳

thyme

語源・派生・関連語

ヘレニズム期のギリシャ語 θύμος(タイム、男性名詞)の指小形 *θυμάριον(小さなタイム、タイムの一枝)が、中世ギリシャ語を経て現代の θυμάρι になった継承語(κληρονομιά)。指小辞が原形と入れ替わって新しい主格となるのは、ギリシャ語の名詞語形成によく見られるパターン。

古代の θύμος の語源は確定されておらず、動詞 θύω(犠牲を捧げる、香を焚く)と関連づけて「香を焚く植物、燻香に用いる植物」とする民間語源(παρετυμολογία)が古来から伝わる。実際に古代ギリシャでは祭壇でタイムを焚いて神への香奉として用いたとされる。一方、Beekes は確実な印欧祖語の対応を見出さず、先ギリシャ語基層からの借用説も提唱されている。同じ θύμος がラテン語に thymum として入り、英語 thyme, フランス語 thym, ドイツ語 Thymian, イタリア語 timo, スペイン語 tomillo(こちらは派生形)など、ヨーロッパ各語の「タイム」語彙の源となった。

派生に θυμαράκι(小さなタイム、可愛いタイム、指小形), θυμαρίσιος(タイム風味の、タイムから採れた、← θυμάρι + 形容詞接尾辞 -ίσιος), θυμαρίσιο μέλι(タイムの花からとれた蜂蜜、ギリシャの名産)。類義語的に同系の地中海ハーブ語族として δυόσμος(スペアミント), ρίγανη(オレガノ), βασιλικός(バジル), μέντα(ミント)が並ぶ。

比喩成句 στα θυμαράκια(タイムの茂みに、墓地に、死んで埋葬されて)はギリシャ農村部の墓地に自生するタイムの情景から来た婉曲表現で、πάει στα θυμαράκια(彼はタイムの茂みに行った=亡くなった)の形でよく使われる。

タイム

芳香を持つ低木で、小さな青い花を咲かせるタイムを指す。

  • μέλι που μυρίζει θυμάρι
  • タイムの香りがする蜂蜜
  • thyme-scented honey
  • στην άγονη ράχη του βουνού που ούτε θυμάρι δε φυτρώνει
  • タイムさえ生えないような山の不毛な尾根
  • on the barren ridge of the mountain where not even thyme grows

指小語 θυμαράκι

指小語 θυμαράκι は、小さなタイムを表す。

  • θυμαράκι(小さなタイム)

成句・表現

στα θυμαράκια は、墓地や埋葬された状態を皮肉・婉曲に指す。類義表現に στα κυπαρίσσια(糸杉の間に)がある。

  • στα θυμαράκια
  • 墓地に、死んで埋葬されて(直訳:タイムの茂みに)
  • in the cemetery; six feet under
  • Πήγε στα θυμαράκια.
  • 彼は亡くなって埋葬された(直訳:彼はタイムの茂みに行った)。
  • He died and was buried.

関連項目

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