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赤ん坊、乳児、赤ちゃん

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基本情報

ギリシャ語

μωρό

読み方

モロ・モロー

ラテン文字表記

moro

変化パターン

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日本語訳

  1. 赤ん坊、乳児
  2. 未熟な人、子供じみた人(比喩)

英語訳

baby, infant

語源・派生・関連語

古代ギリシャ語の形容詞 μωρός(愚かな、鈍感な、分別のない)の中性形 μωρόν が、中世期に名詞化して「分別のない者、幼い子」の意味を持つようになり、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。意味の重心が「愚かな」から「子供じみた、未熟な」を経て「赤ん坊、乳児」へと移った。

源にある古代の μωρός(属格 μωροῦ、愚かな、鈍い)は、印欧祖語の語根との明確な対応が見出されず、Beekes は先ギリシャ語基層からの借用説を提唱している。同じ μωρός から英語 moron(馬鹿、低能、← 19 世紀の精神医学用語), oxymoron(撞着語法、文字どおり「鋭い愚か」、← ὀξύς + μωρός)など、近代の医学・修辞用語が広まった。

ギリシャ語内部では、古代の「愚かな」の意味が中世期には「分別のない子供」へ転じ、さらに現代では「赤ん坊」の中心義に固まった。同じ意味展開はラテン語 īnfāns(話せない者→赤ん坊), 英語 infant(同じくラテン語経由)にも見られる類似のパターン。

派生に μωράκι, μωρουδάκι, μωρουδέλι(赤ちゃん、可愛い赤ちゃん、指小形), μωρουδιακός(乳児用の), μωρό μου(私の赤ちゃん、恋人や子供への愛称)。類義語に βρέφος(乳児、書き言葉、新生児学・医学), νεογνό(新生児、医学用語), νήπιο(幼児、書き言葉), παιδί(子供、より広い)。「比喩的に分別のない大人」を指す古代の意味も現代の口語に残り、Μη γίνεσαι μωρό!(赤ん坊じゃないんだから!)の用法が生きている。

赤ん坊、乳児

生まれたばかり、あるいは数ヶ月程度の幼い子供を指す。動物の子に対しても用いられる。

  • νεογέννητο μωρό(新生児)
  • πρόωρο μωρό(未熟児)
  • αλλάζω το μωρό(赤ん坊のおむつを替える)
  • θηλάζω το μωρό(赤ん坊に授乳する)
  • κοιμίζω το μωρό(赤ん坊を寝かしつける)
  • κρατώ αγκαλιά το μωρό(赤ん坊を抱っこする)
  • πάνες μωρών(おむつ)
  • φύλαξη μωρών(乳幼児預かり)
  • Περιμένει μωρό.
  • 妊娠している。
  • She’s expecting a baby.
  • Από μωρό παιδί ασχολείται με το μπάσκετ.
  • ごく幼いころからバスケットボールをやっている。
  • He’s been playing basketball since he was a tiny child.

未熟な人、子供じみた人

比喩的に、大人でありながら分別のない振る舞いをする人を指すのにも使われる。

  • Δεν είσαι μωρό, είσαι ενήλικος!
  • 赤ん坊じゃないんだぞ、大人なんだから!
  • You’re not a baby, you’re an adult!
  • Έλα τώρα, μη γίνεσαι μωρό.
  • おいおい、子供みたいな真似はよせ。
  • Come on, don’t be such a baby.

指小語

  • μωράκι(赤ちゃん)
  • μωρουδάκι(小さな赤ちゃん)
  • μωρουδέλι(小さな赤ちゃん)

成句・表現

  • μωρό μου / μωράκι μου
  • 子供や恋人への愛称。「ベイビー」(直訳:私の赤ちゃん)
  • baby, honey (term of endearment)
  • Τι μωρό είναι αυτό!
  • 口語で、魅力的な人を褒める表現(直訳:なんて赤ちゃんなんだ)
  • What a babe!
  • σαν μωρό παιδί
  • 無邪気に、あるいは幼稚に(直訳:赤ん坊の子のように)
  • like a baby

関連項目

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