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モモ、桃

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基本情報

ギリシャ語

ροδάκινο

読み方

ロダキノ・ロダーキノ

ラテン文字表記

rodakino

変化パターン

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日本語訳

  1. モモ、桃

英語訳

peach

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 ροδάκινον(モモ、← *δωράκινον、ラテン語 duracinum「硬い皮の桃」からの借用が中世期にギリシャ語の音韻に整えられた形)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。中世期に音韻交替(αντιμετάθεση)[d-r > r-d] と母音変化 [u > o](巻き舌の [r] の影響を受けた変化)を経て ροδάκινον に整えられ、語末の -ν が脱落して現代の ροδάκινο の形になった。中世期にラテン語から入った後にギリシャ語の音韻体系に同化して継承の流れに乗った、典型例。

源にあるラテン語 duracinum / dūracinus は、ラテン語 dūrus(硬い)+ acinus(果実、実の粒、ベリー)の合成で、もとは「硬い皮の果実」「核が果肉に固く結びついた果実」を意味した。古代ローマでは特定の品種の桃を指す名前として使われ、後期ラテン語の文献に persicum duracinum(硬皮の桃)の形で現れる。古代ギリシャ語ではやはり persica(ペルシア生まれの果実、← Περσία「ペルシア」、桃の原産地と考えられた地域名から)を中心に呼ばれており、桃の名前にはペルシア起源説が定着していた。

ヨーロッパ語の「桃」語彙は二系統に分かれる。ラテン語 persicum から、フランス語 pêche, スペイン語 melocotón, イタリア語 pesca, ポルトガル語 pêssego, ドイツ語 Pfirsich, 英語 peach(< 古仏 pesche < ラ persica)が出ており、桃の原産地ペルシアを名前に残している。一方、ギリシャ語 ροδάκινο はラテン語 duracinum 系統を引き継いだ独自の語形で、両系統が並走している珍しい例。

派生・関連語族として ροδακινιά(モモの木、← ροδάκινο + -ιά 植物名接尾辞), ροδακινάκι(小さな桃、指小形), ροδακινί(桃色、桃のような色を表す不変化色語), ροδακινής(桃色の、形容詞), ροδακινόκηπος(桃畑), ροδακινοχυμός(桃ジュース), κομπόστα ροδάκινου(桃のコンポート)。

植物学的には Rosaceae(バラ科)の Prunus persica(モモ)の果実で、近い果物にはアンズ(βερίκοκο), スモモ(δαμάσκηνο), サクランボ(κεράσι), アーモンド(αμύγδαλο), リンゴ(μήλο)が並び、地中海・ヨーロッパの石果・仁果類の重要な食材語彙の一つとして体系化されている。

モモ、桃

やわらかい果肉と香りを持つ丸い果実をいう。

  • ώριμο ροδάκινο(熟した桃)
  • κομπόστα ροδάκινο / κομπόστα ροδάκινου(桃のコンポート)
  • χυμός ροδάκινου(桃ジュース)
  • Έκοψε ένα ώριμο ροδάκινο από το δέντρο.
  • 彼は木から熟れた桃を一つもいだ。
  • He picked a ripe peach from the tree.

関連項目

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