🐐

ヤギ、雌ヤギ、ヤギ肉、ヤギ料理

TODO

基本情報

ギリシャ語

κατσίκα

読み方

カツィカ・カツィーカ

ラテン文字表記

katsika

変化パターン

TODO

日本語訳

  1. ヤギ、雌ヤギ
  2. ヤギ肉、ヤギ料理
  3. 気難しい女(罵倒)

英語訳

goat, goat meat

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 κατσίκα(ヤギ)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。中世ギリシャ語では先に子ヤギを意味する κατσίκι が現れ、そこから女性形 κατσίκα(雌ヤギ、ヤギ全般)が逆形成(αναδρομικός σχηματισμός)でつくられたと説明される。

κατσίκι の語源には複数の説があり、トリ辞典は中世ギリシャ語 κατσίκι(ν) と記す一方、別の説ではアルバニア語 kec, kac(子ヤギ)からの借用、あるいはルーマニア語 cățel(子犬、若い動物)系の南東ヨーロッパ畜産語彙との関連が論じられる。子ヤギを呼ぶ呼び声「κατς-κατς」のような擬音起源説もあり、確定した語源を持たない。

古代ギリシャ語の対応語は αἴξ(属格 αἰγός、ヤギ、印欧祖語の「ヤギ」を表す語根に由来)で、こちらは αίγα(雌ヤギ、書きことば)として現代まで継承される。古代の αἴξ から派生した語族には αιγαγρος(野生ヤギ、← αἴξ「ヤギ」+ ἄγριος「野生の」), αίγειος(ヤギの、書きことばの形容詞), αιγίδα(盾、保護、もとは「ヤギの皮で覆われた盾」、ゼウスの神具), Αιγαίο(エーゲ海、語源は諸説あり「ヤギ」説のほかに αἶγες「波」説もある)があり、神話・地理・抽象語彙の中核に深く入り込んでいる。

派生・関連語族として κατσίκι(子ヤギ、雄子ヤギ含む中性名詞), κατσικάκι(子ヤギ、指小形、料理名としての子ヤギ料理にもなる), κατσικίσιος(ヤギの、形容詞、← κατσίκα + -ίσιος), κατσικίλα(ヤギ臭さ、口語), κατσικοπρόβατο(ヤギ羊、まとめて言う口語), κατσικομούτρης(ヤギ顔の人、口語の罵倒語), κατσικοτόμαρο(ヤギの皮、罵倒語にもなる)。ヤギの呼び分けでは、雄を τράγος(雄ヤギ、もとは古代ギリシャ語), 子を κατσίκι, 雌・全般を κατσίκα または γίδα と言い分ける。野生のヤギには αίγαγρος(野生ヤギ), クレタ固有の野生ヤギには κρι-κρι(クリクリ), 年老いた雌ヤギには γκιόσα(年老いた雌ヤギ、口語)が並ぶ。

罵倒語としての κατσίκα は、女性に対して動物名を当てる口語の罵倒群の一員で、γαϊδούρα(ロバ女), γουρούνα(豚女), δαμάλα(若い雌牛), κάργια(カラス女), κότα(雌鶏、臆病者の女), φοράδα(雌馬)と同じ系列にある。

ヤギ、雌ヤギ

反芻する偶蹄類の家畜で、とくに雌ヤギを意識して使われることが多い。毛色や家畜かどうか、乳や毛や糞といった産物と結びついて使われる。指小語の κατσικούλα(小さなヤギ)は、小さなヤギや親しみをこめた言い方として使われる。

  • άσπρη κατσίκα(白いヤギ)
  • καφέ κατσίκα(茶色のヤギ)
  • μαύρη κατσίκα(黒いヤギ)
  • οικόσιτη κατσίκα(家畜のヤギ)
  • γάλα κατσίκας(ヤギの乳)
  • κοπριά κατσίκας(ヤギの糞)
  • μαλλί κατσίκας(ヤギの毛)

ヤギ肉、ヤギ料理

換喩で、ヤギそのものだけでなく、その肉や対応する料理も指す。料理名では素材名としてそのまま出やすい。

  • κατσίκα με χυλοπίτες(ヤギ肉とヒロピテスの料理)

気難しい女

罵倒で、気難しく扱いにくい女性を指す。動物名を使って女性を悪く言う類の言い方で、近い語に γαϊδούρα(ロバ女)、γουρούνα(豚女)、δαμάλα(若い雌牛)、κάργια(カラス女)、κότα(雌鶏、臆病者の女)、φοράδα(雌馬)がある。

関連項目

同じ分類 [食べ物] の単語

同じ分類 [性格] の単語

同じ分類 [動物] の単語

同じ分類 [哺乳類] の単語

同じ分類 [ウシ亜目] の単語

同じ品詞 [女性名詞] の単語