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知性、知的創作物(法律)、天才、知の人

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基本情報

ギリシャ語

διάνοια

読み方

ディアニア・ディアーニア

ラテン文字表記

dianoia

変化パターン

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日本語訳

  1. 知性
  2. 知的創作物(法律)
  3. 天才、知の人

英語訳

intellect, intellectual creation, genius

語源・派生・関連語

古代ギリシャ語 διάνοια(属格 διανοίας、思考、知性、心の働き、意図)を、近代以降に書き言葉から再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。古代以来ほぼ同じ形のままで現代に伝わっている、古典哲学に深く根ざした語。

源にある古代の διάνοια は、前置詞 διά-(〜を通じて、貫いて、分けて)と νοέω(考える、知性で把握する、← νοῦς「精神、知性」)の派生語の合成で、文字どおり「考えを通じて捉えること」「分析的・推論的な思考」を意味した。プラトン、アリストテレスの哲学では、最高の直観知(νοῦς)と感覚知(αἴσθησις)の間に位置する「推論的・分析的な思考能力」として位置づけられ、認識論の中核概念となった。

ラテン語に dianoia として直接借用される一方、その意味の射程はラテン語 ratio(理性), intellectus(知解)に分かれて翻訳された。英語 dianoia は哲学の専門用語として「分析的思考、論理的推論」の意味で残り、近代英語の intellect, intelligence, intellectual はラテン語経由で派生した同概念領域の語族。

派生・関連語族として νους(精神、心、知性), νόημα(意味、考え), νοητικός(知的な、思考の), διανοητικός(知的な、思考の), διανοούμενος(思考する者、知識人), παράνοια(妄想、← παρά-「外れた」+ νοῦς、英 paranoia), εύνοια(好意、← εὖ「よい」+ νοῦς「思い」)。類義語に νους(より広い「精神、心」), σκέψη(思考、考え), λογική(論理), ευφυΐα(聡明さ、才知), ιδιοφυΐα(天才性、独創)。

法律用語 προϊόν διανοίας(知的創作物、知的活動の産物)は、英 intellectual property の翻訳借用に近い概念で、著作権・特許・商標などの「知的財産」を指す。比喩的に「並外れて聡明な人物、天才」を指す用法(οι διάνοιες της εποχής μας「我らが時代の知の人たち」)も古代以来の用法を踏襲している。慣用表現 ούτε κατά διάνοια(思考の中ですら〜ない、まったく〜ない)が日常語として広く使われる。

知性

やや文語的に、考える力や知的な働きそのものを指す。

  • δημιουργική διάνοια(創造的な知性)
  • έχω κάτι κατά διάνοια
  • 何かを考えている、念頭に置いている
  • to have something in mind
  • Ούτε κατά διάνοια να φύγω.
  • 帰るつもりなどまったくない。
  • I have absolutely no intention of leaving.
  • Ούτε κατά διάνοια είμαι άρρωστος.
  • 病気だなんてまったくそんなことはない。
  • I am not ill in the slightest.
  • να μην προτρέχει η γλώσσα της διανοίας
  • 思慮より先に口を走らせるな。「口は災いの元」(直訳:知性の舌が先走らないように)
  • let the tongue not outrun the mind

知的創作物(法律)

法律では προϊόν διανοίας の形で、知的活動によって生まれた創作物や精神的な創作物を指す。

  • προϊόν διανοίας(知的創作物)
  • πνευματικό δημιούργημα(精神的創作物、知的創作物)

天才、知の人

非常に頭の切れる人や、知的能力が際立って高い人を指すのにも使われる。

  • οι διάνοιες της εποχής μας(わたしたちの時代の知の人たち)
  • διάνοια στα μαθηματικά(数学の天才)
  • μαθηματική διάνοια(数学の天才)

関連項目

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