😤

強い憎しみ、悪意

TODO

基本情報

ギリシャ語

εμπάθεια

読み方

エバシア・エバーシア・エバティア・エバーティア・エンバシア・エンバーシア・エンバティア・エンバーティア

ラテン文字表記

empatheia

変化パターン

TODO

日本語訳

  1. 強い憎しみ、悪意

英語訳

malice, prejudice

語源・派生・関連語

ヘレニズム期のギリシャ語 ἐμπάθεια(自然な感情の影響、激情、情念、← ἐν-「中で」+ πάθος「感情、受苦」)を、近代以降に書き言葉から再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。古代の中立的な「強い感情、情念」の意味から、現代では否定的な「悪意、敵対心、偏見」の意味に固まった(Tri は「形容詞 εμπαθής の意味変化に従って」と注記)。

源にある古代の πάθος(属格 πάθους、感情、受苦、苦悩、激情)は、動詞 πάσχω(被る、苦しむ、感じる)から派生した抽象名詞で、もとは「外的な力を受けて感じること」を意味した。プラトン、アリストテレスの哲学では、感覚や感情の働き全般を指す重要な術語として用いられ、ストア派哲学では「悪しき感情、克服すべき情念」のニュアンスに重心が置かれた。

英語 empathy は 1909 年にイギリスの心理学者エドワード・ティチェナーがドイツ語 Einfühlung(感情移入、← ein「中に」+ Fühlung「感じ取り」)を翻訳するために造語した近代英語で、構造的にギリシャ語の ἐν + πάθος をモデルにしている。ところがギリシャ語自体の εμπάθεια は古代以来「悪意、敵対心」の方向に意味が定着していたため、英語 empathy の「共感」の意味と正反対の用法になっており、現代ギリシャ語では英語 empathy に対応する概念に ενσυναίσθηση(共感、← εν-「中に」+ συν-「共に」+ αίσθηση「感覚」)という別の語が造られた。

派生・関連語族として εμπαθής(悪意のある、敵対的な、偏見を持った), εμπαθώς(悪意をもって、副詞)。類義語に έχθρα(敵意、憎しみ), μίσος(憎悪), κακία(悪意、悪徳), προκατάληψη(偏見、先入観), μνησικακία(恨み、根に持つこと)。同じ πάθος から接頭辞を変えた συμπάθεια(好感、同情、← συν-「共に」+ πάθος)と対の関係で、εν-(中に)が悪意、συν-(共に)が好意を生む構造の対照が、ギリシャ語の感情語彙の中で印象的なペアを成している。

強い憎しみ、悪意

激しい嫌悪や敵対心を表す場面で使われる。

  • Γιατί τόση εμπάθεια;
  • なぜそれほどの悪意を抱くのか?
  • Why such malice?
  • Ψευδείς ισχυρισμοί που δείχνουν μεγάλη εμπάθεια.
  • 大きな悪意を感じさせる虚偽の主張。
  • False allegations showing great prejudice.
  • Εκφράζεται με εμπάθεια και φανατισμό.
  • 悪意と狂信をもって表現される。
  • Expressed with malice and fanaticism.

関連項目

同じ分類 [感情] の単語

同じ品詞 [女性名詞] の単語