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看護師、看護婦、ナース

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基本情報

ギリシャ語

νοσοκόμα

読み方

ノソコマ・ノソコーマ

ラテン文字表記

nosokoma

変化パターン

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日本語訳

  1. 看護師
  2. 看護婦
  3. ナース

英語訳

nurse

語源・派生・関連語

ヘレニズム期ギリシャ語 νοσοκόμος(病人を世話する者、← νόσος「病気」+ -κόμος「世話する者」, ← κομέω「世話する、養う」)を、近代以降に書きことばから再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)に、ギリシャ語の女性名詞語尾 -α を付けた女性形 νοσοκόμα として定着した語。男性形 νοσοκόμος は通性名詞(男女両用)としても使えるが、女性看護師には専用の女性形 νοσοκόμα が広く使われる。

源にある古代の νόσος(病気、疾患、苦しみ)は、印欧祖語に確実な対応が見出されない地中海・前ギリシャ語基層の語とされる。古代ギリシャ語の νόσος は、ホメロスの『イーリアス』のアポロンが送った疫病、ヒポクラテスの医学論集の中核概念として、医療・哲学・倫理の語彙の根幹を成した。同じ語族からは、現代ギリシャ語に νοσοκομείο(病院、← νοσο- + -κομείο 場所接尾辞), νοσηλεία(治療、看護), νοσηλευτής / νοσηλεύτρια(看護師、書きことば、近代の正式職業名), νόσος του Παρκίνσον(パーキンソン病), ασθένεια(病気、別系統だが類義)が並ぶ。

源にある古代の動詞 κομέω(世話する、養う、面倒を見る)は、印欧祖語の「気にかける、世話する」を表す語根に由来する古層動詞で、ホメロスの叙事詩で養育・保護・世話の動作を表す語として使われた。現代ではほとんど書きことばに残るのみで、合成語の構成要素としてのみ生きている。

近代の職業語彙としての νοσοκόμα / νοσοκόμος は、19 世紀のフローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale, 1820-1910)以降の近代看護学の発達とともに、ヨーロッパ各地で女性の専門職として確立されてきた。現代ギリシャでは、書きことばの正式職業名 νοσηλευτής / νοσηλεύτρια(看護師、Νοσηλευτικό Τμήμα「看護学科」)と、口語の νοσοκόμα / νοσοκόμος の二語が並走し、書きことば寄りの νοσηλευτής が公的な職業名として、口語の νοσοκόμα が日常会話で広く使われる。

派生・関連語族として νοσοκόμος(男性形、通性), νοσοκόμα(女性形), νοσοκόμοι(複数形), νοσοκομειακός(病院の、看護の、形容詞), νοσοκομείο(病院), νοσοκόμα ασθενοφόρου(救急車の看護師), εξωτερικός νοσοκόμος(外来看護師), αρχινοσοκόμα(看護師長), νοσηλεία(看護、治療), ασθενοφόρο(救急車), ιατρικό προσωπικό(医療スタッフ)。

ギリシャの医療制度では、ESY(Εθνικό Σύστημα Υγείας、ギリシャ国民保健システム、1983 年設立)の中核を成す医療職として、看護師は病院・診療所・地域医療センターで重要な役割を担う。看護学校(σχολή νοσοκόμων / νοσηλευτικές σχολές)は技術教育機関(ΤΕΙ、現在の大学)の主要な学科として、近代医療職業教育の中核を成す。

同じ医療職業の領域には、近い概念として γιατρός(医師), νοσηλευτής(看護師、書きことば), βοηθός θαλάμου(病室補助), μαία(助産師), παραϊατρικό προσωπικό(医療補助職員), υγειονομικός(衛生従事者)が並び、医療チームの中で各職業が協力する近代医療体制の中核語彙体系を形成する。

看護師、看護婦、ナース

病人やけが人の看護を行う医療職を指す。

  • νοσοκόμα σε νοσοκομείο(病院勤務の看護師)
  • έμπειρη νοσοκόμα(経験豊富な看護師)
  • σχολή νοσοκόμων(看護学校)
  • Η νοσοκόμα άλλαξε τον επίδεσμο του ασθενή.
  • 看護師が患者の包帯を替えた。
  • The nurse changed the patient’s bandage.

関連項目

同じ分類 [職業] の単語

同じ品詞 [女性名詞] の単語