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タンポポ

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基本情報

ギリシャ語

πικραλίδα

読み方

ピクラリダ・ピクラリーダ

ラテン文字表記

pikralida

変化パターン

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日本語訳

  1. タンポポ

英語訳

dandelion

語源・派生・関連語

ヘレニズム期ギリシャ語 πικραλίς(属格 πικραλίδος、苦い野草、タンポポ、← 古代 πικρός「苦い」+ -αλίς 名詞接尾辞)の対格 πικραλίδα を主格として固定したパラダイム再編(μετάπλαση)を経て、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。古代ギリシャの植物学(テオプラストス、ディオスコリデス、ガレノス)の薬草論で言及される薬用野草の名前。

源にある古代の πικρός(苦い、辛い、苦痛の)は、印欧祖語の「鋭い、刺すような、苦い」を表す語根に由来し、ラテン語 piget(不愉快に思う)と関連する古層語。古代ギリシャ語の πικρός は、味の「苦い」だけでなく、感覚的・感情的な「鋭い、痛切な、辛い」を含む幅広い意味を持ち、現代ギリシャ語の πικρός(苦い、辛い、痛々しい)として継承される。同じ語族からは、πικρία(苦さ、苦しみ), πικραίνω(苦くする、悲しませる), γλυκόπικρος(甘苦い), πικρόχολος(毒舌の、皮肉な、← πικρός + χολή「胆汁」)が並ぶ、味覚・感情の中核語族。

接尾辞 -αλίς は、古代ギリシャ語の植物・動物名をつくる珍しい造語要素で、形容詞・名詞の語幹に付いて「〜の性質を持つもの」を表す。同じパターンで作られた語族には少ないが、ηλιοτρόπιος(ヒマワリ)の系統、医学用語などで用いられる。

植物学的には πικραλίδα は、Taraxacum officinale(タンポポ、セイヨウタンポポ、キク科)を中心に、複数の Taraxacum 属の野草を指す名称。葉と根に強い苦味があるのが特徴で、古代ローマ時代から薬用ハーブとして利用されてきた。古代医学(特にディオスコリデスの『薬物誌』)では、消化促進・利尿・解毒・肝臓・腎臓・関節炎の治療に用いられた、伝統的な薬草の代表。

派生・関連語族として πικραλίδες(複数形、タンポポ群), πικραλιδίτσα(小さなタンポポ、口語の指小形), αγριοράδικο(野生チコリー、ノアザミ、野草の食べ物の総称), ραδίκι(食用野草、ラディキ), χόρτο(草、青菜), αγριόχορτο(野生の草、雑草)。

ギリシャの伝統的な野草料理(χόρτα)では、タンポポは春の代表的な野草として珍重され、生のサラダ(χόρτα τα ωμά)や、茹でて オリーブオイルとレモンで和えるホルタ(χόρτα βραστά με ελαιόλαδο και λεμόνι)として食卓に並ぶ伝統食。地中海食(μεσογειακή διατροφή)の中核を成す野草料理の一つで、ビタミン・ミネラル・抗酸化物質を豊富に含む健康食として、現代も評価されている。

タンポポの花は春の野山の典型的な景色を彩り、子どもの遊び(綿毛を吹いて種を飛ばす遊び), 民間伝承(「願いごとをしながら綿毛を吹くと願いがかなう」), 詩歌・歌謡の象徴(春・希望・はかなさ・自由)として、文化的にも豊かな意味を担う植物。

慣用句では、πικραλίδες στο λιβάδι(草地のタンポポ、春の野原の典型的な情景), μαζεύω πικραλίδες(タンポポを摘む、伝統的な野草採りの行為)が頻出する、自然と生活を結ぶ伝統的な野草語彙の中核。

タンポポ

春によく見かける黄色い花をつける草をいう。

  • κίτρινη πικραλίδα(黄色いタンポポ)
  • αγριολούλουδα και πικραλίδες(野の花とタンポポ)
  • μαζεύω πικραλίδες(タンポポを摘む)
  • Οι πικραλίδες γέμισαν το λιβάδι την άνοιξη.
  • 春になると草地はタンポポでいっぱいになった。
  • In spring the meadow filled with dandelions.

関連項目

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