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精神的な重圧、厄介事

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基本情報

ギリシャ語

βραχνάς

読み方

ヴラフナス・ヴラフナース

ラテン文字表記

vrachnas

変化パターン

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日本語訳

  1. 精神的な重圧、厄介事

英語訳

nightmare, burden

語源・派生・関連語

中世ギリシャ語 βαρυχνάς が、子音 [r] のメタテシス(音位転換)を経て *βαρχνάς となり、母音調整を経て現代の βραχνάς になった継承語(κληρονομιά)。源にあるのは、古代ギリシャ語 βαρύς(重い)と ὕπνος(眠り)の合成語 *βαρυ-υπνάς「重い眠りに落ちた者、深く眠っている者」で、語中の連続した母音と子音の整理([pn > fn > xn] の音変化、つまり ὕπνος の語幹 [pn] が摩擦音化)を経て、最終的に βραχνάς の形に至った。

源にある古代の ὕπνος(眠り)はラテン語 somnus(眠り、英語 somnambulism「夢遊病」, insomnia「不眠症」の語源)と同系統で、印欧祖語の「眠る」を表す語根に由来する。同じ ὕπνος から英語 hypnosis(催眠), hypnotic(催眠の), hypnotism(催眠術)など、近代の心理学・医学用語が広まっている。

もとは「金縛り、悪夢、睡眠中の胸の圧迫感」を指す具体的な体験を表していたが、現代では比喩的に「精神的な重圧、厄介事、深刻なストレス源」を広く指す中心語となった。同じ意味展開は英語 nightmare(夜の悪夢 → 比喩的に「悪夢のような状況」)にも見られる平行例。

派生・関連語族として βραχνιάζω(しわがれ声になる、別語源だが同形), βραχνάδα(しわがれ声、声の不調、別語源だが同形)。なお、βραχνάς(重圧、悪夢)と βραχνός(しわがれた、声の不調)は同形で混同されやすいが、後者は古代 βραγχνός「しわがれた」由来の別系統。類義語に εφιάλτης(悪夢、← 古代の悪夢の擬人化された神 Ἐφιάλτης), μπελάς(厄介事、← トルコ語 belâ), πίεση(プレッシャー、心理的圧力), στενοχώρια(憂慮、悩み)。

精神的な重圧、厄介事

不安や焦燥感を引き起こし、深刻な問題となる人物や事柄を指す。

  • οικονομικός βραχνάς(経済的な重圧)
  • Τα χρέη μού έχουν γίνει βραχνάς.
  • 借金が大きな重荷になっている。
  • The debts have become a nightmare for me.
  • Ο φόβος της απόλυσης ήταν ένας διαρκής βραχνάς.
  • 解雇の恐怖が絶え間ない不安の種だった。
  • The fear of being fired was a constant nightmare.

関連項目

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