✨

神秘主義、神秘性への執着

TODO

基本情報

ギリシャ語

μυστικισμός

読み方

ミスティキズモス・ミスティキズモース

ラテン文字表記

mystikismos

変化パターン

TODO

日本語訳

  1. 神秘主義
  2. 神秘性への執着

英語訳

mysticism, mystic obsession, secretiveness

語源・派生・関連語

フランス語 mysticisme(神秘主義)の構造を、ギリシャ語の素材で訳し移した翻訳借用(μεταφραστικό δάνειο)兼学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。Tri の分析では、フランス語 mysticisme は mystique(神秘的な、← ギリシャ語 μυστικός 由来)に -isme(主義、← ギリシャ語 -ισμός 由来)を組み合わせた近代造語で、これを再びギリシャ語の μυστικός + -ισμός に置き換えて取り入れた構造を持つ。

源にあるギリシャ語の μυστικός(秘密の、密儀の)は、古代ギリシャ語 μύω(口を閉じる、目を閉じる)に派生する形容詞で、もとは「沈黙が要求される、秘儀に関する」を意味した。エレウシス密儀(Ἐλευσίνια Μυστήρια)など、古代ギリシャの宗教的な秘儀の文脈で発達した語族。

19 世紀ヨーロッパでは、神との合一・脱魂による絶対者との直接的な接触を求める思想・態度を体系的に指す術語として mysticisme / mysticism が確立し、ギリシャ語ではラテン文字経由の借用ではなく自言語の素材で訳し直した μυστικισμός が定着した。

派生に μυστικιστής(神秘主義者), μυστικιστικός(神秘主義的な), μυστικοπάθεια(秘密にしたがる性質、神秘的なものへの過度な傾き)。類義語に αποκρυφισμός(オカルティズム、超感覚的な力に関する知識・実践の体系), εσωτερισμός(秘教、内側の知を求める思想), διαλογισμός(瞑想、← 古代以来の継承)。

μυστικισμός は感覚や理性を介さず直感や脱魂で絶対者・神性との合一を目指す態度に焦点があり、αποκρυφισμός(知識・実践寄り), εσωτερισμός(内輪の教義寄り)と微妙に重なりながらも区別される。隠微なものや神秘的なものに過度に惹かれる傾向、あるいは物事を秘密にしようとする性質を指す派生用法もある。

神秘主義

哲学や宗教の文脈で、絶対的な存在(神など)についての知識を得ること、あるいは人間がそれと一体化することは、感覚や理性を介在させず、脱魂(エクスタシー)や直観によって直接的になされるとする理論や態度を指す。

  • βουδιστικός μυστικισμός(仏教的神秘主義)
  • χριστιανικός μυστικισμός(キリスト教神秘主義)
  • ισλαμικός μυστικισμός(イスラム教神秘主義)
  • ο μυστικισμός των νεοπλατωνικών φιλοσόφων(新プラトン主義哲学者たちの神秘主義)

神秘性への執着

隠微なものや神秘的なものに過度に惹かれる傾向、あるいは物事を秘密にしようとする性質を指すのにも使われる。μυστικοπάθεια(神秘的なものへの過度な傾き、秘密にしたがる性質)に近い意味合い。

関連項目

同じ分類 [信仰・神話] の単語

同じ分類 [神秘] の単語

同じ分類 [哲学・思考] の単語

同じ品詞 [男性名詞] の単語