🔪

折りたたみ小刀、ポケットナイフ

TODO

基本情報

ギリシャ語

σουγιάς

読み方

スヤス・スヤース

ラテン文字表記

sougias

変化パターン

TODO

日本語訳

  1. 折りたたみ小刀、ポケットナイフ

英語訳

pocketknife, folding knife

語源・派生・関連語

語源未詳の語で、トリ辞典は語源欄を「[;]」と記して源を特定していない。一般には、オスマン期以降のバルカン・地中海東部の生活語彙の一つとして中世末から近世にかけてギリシャ語に入った折りたたみナイフの名前として知られ、男性名詞の語末 -ιάς が示すように完全にギリシャ語化して定着している。

英語版ウィクショナリーでも etymology を Unknown と記す。一説にはオスマン・トルコ語経由で入ったとされるが、興味深いことにオスマン・トルコ語の soya / صویا は逆にギリシャ語 σουγιάς を借用したものとされ、語の流れがギリシャから外へ向かう方向にある可能性も指摘されている。中世末から近世のバルカン半島では、地中海東部の刃物・道具語彙が複雑な相互借用関係の中で広まったため、最初の出発点を特定しにくい語の典型例。

語形そのものの内部分析としては、語末の -ιάς が現代ギリシャ語の生産的な男性名詞接尾辞であり、職業・所有・特徴を表す名詞をつくる(μηχανικός「機械工」, καρβουνιάρης「炭売り」, ψαράς「漁師」, ψωμάς「パン屋」のような語末 -ας 系と類似)。語幹 σουγι- の起源は不明確で、オノマトペ起源説(刃を抜く音), 古い職人語起源説などが言及されるが、どれも決定的ではない。

派生・関連語族として σουγιαδάκι(小さなポケットナイフ、指小形), σουγιαδιά(ナイフの一刺し、口語、← σουγιάς + -ιά 道具+「ひと打ち」を作る生産的造語パターン、μαχαιριά と同型)。

同じ刃物・小型ナイフの領域には、汎用の刃物の μαχαίρι(ナイフ、包丁、メス、刃), 大型の戦闘用や肉切り用の σπαθί(剣), 医療用の νυστέρι(メス), 細工用の κοπίδι(鑿、彫刻刀), 小さな剃刀の ξυράφι(剃刀)が並ぶ。σουγιάς の特徴は、刃を柄の中に折りたたんでポケットに収納できる携帯性で、近代以降は スイス式の多機能ナイフ(ελβετικός σουγιάς)が代表的な形として広く知られる。日常では男性のポケットの中の小道具として、あるいは祭事・儀礼用のナイフとして、生活と密接に結びついた語。

折りたたみ小刀、ポケットナイフ

小型で、柄の中に刃を折りたたんでしまえるタイプのナイフを指す。

  • μικρός σουγιάς(小さなポケットナイフ)
  • σουγιάς τσέπης(ポケットナイフ)
  • σουγιάς με μία λεπίδα(刃が一本のポケットナイフ)
  • σουγιάς με δύο λεπίδες(刃が二本のポケットナイフ)
  • ελβετικός σουγιάς(スイス式の多機能ポケットナイフ)

指小語

  • σουγιαδάκι(小さなポケットナイフ)

関連項目

同じ分類 [道具] の単語

同じ品詞 [男性名詞] の単語