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ノロジカ

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基本情報

ギリシャ語

ζαρκάδι

読み方

ザルカディ・ザルカーディ

ラテン文字表記

zarkadi

変化パターン

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日本語訳

  1. ノロジカ

英語訳

roe deer

語源・派生・関連語

ヘレニズム期または中世のギリシャ語 ζορκάδιον(ガゼル、ノロジカ、← 古代 ζορκάς「ガゼル」の指小形)が、母音の前向き同化(υποχωρητική αφομοίωση)[o-a > a-a] を起こして ζαρκάδιον となり、現代の ζαρκάδι になった継承語(κληρονομιά)。指小辞が原形と入れ替わって新しい主格となるのは、ギリシャ語の名詞語形成によく見られるパターン。

源にある古代の ζορκάς は δορκάς(ガゼル、属格 δορκάδος)の並行形で、両形は古代ギリシャ語の中で並んで使われていた。古代の δορκάς は印欧祖語の「見る、視覚」を表す語根(← δέρκομαι「見る、注視する」)に由来し、文字どおり「鋭い視覚を持つ動物、よく見る動物」を意味した。古代ギリシャ・ローマ世界では、ガゼル・ノロジカ・カモシカなど、シカ系の足の速い草食動物を広く指す語だった。

ラテン語に dorcas として入り、英語 dorcas(ガゼル、聖書のドルカス、女性名), 動物学のラテン学名 Dorcas(ガゼル属の一種)として残る。新約聖書の使徒言行録(9

)にギリシャ語名 Ταβιθά(タビタ、← アラム語)の翻訳として Δορκάς が登場し、古代キリスト教世界の女性名としても流通した。

派生・関連語族として ζαρκαδάκι(子ノロジカ、小さなノロジカ、指小形), ζαρκάδα(雌のノロジカ、女性形), δορκάς(古典形、書きことば、動物学用語)。類義語的にシカ科の動物名として ελάφι(シカ全般), πλατόνι(ダマジカ), τάρανδος(トナカイ), αίγαγρος(カモシカ、野生ヤギ)が並ぶ。ζαρκάδι はノロジカに限定される語で、ελάφι がシカ科を広く指す中心語であるのと対の関係。比喩的成句 τρέχει σαν ζαρκάδι(ノロジカのように走る = 非常に速く走る)が、ノロジカの俊足を讃える定型表現として広く使われる。

ノロジカ

森に生息するシカに似た哺乳類で、肉の美味しさから狩猟の対象にもなる。

  • Τα ζαρκάδια τα κυνηγούν για το νόστιμο κρέας τους.
  • ノロジカはその肉の美味しさから狩猟の対象となる。
  • Roe deer are hunted for their tasty meat.
  • Τρέχει σαν ζαρκάδι.
  • ノロジカのように走る(=非常に速く走る)。
  • He/She runs like a roe deer.

指小語

  • ζαρκαδάκι (το)(子ノロジカ、小さなノロジカ)

女性形

  • ζαρκάδα (η)(雌のノロジカ)

関連項目

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