ギリシャ語:ρυθμός
読み方:リスモス・リスモース・リトゥモス・リトゥモース
ラテン文字:rythmos
古代ギリシャ語の動詞 ῥέω(流れる)から派生した ῥυθμός(流れや動きの整い方)に由来。ラテン語 rhythmus を経て、英語 rhythm にもなった。現代ギリシャ語ではリズムやペースを表すほか、建築や芸術の様式を指すのにも使われる。
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ギリシャ語:ρυθμός
読み方:リスモス・リスモース・リトゥモス・リトゥモース
ラテン文字:rythmos
古代ギリシャ語の動詞 ῥέω(流れる)から派生した ῥυθμός(流れや動きの整い方)に由来。ラテン語 rhythmus を経て、英語 rhythm にもなった。現代ギリシャ語ではリズムやペースを表すほか、建築や芸術の様式を指すのにも使われる。
ギリシャ語:αστραπή
読み方:アストゥラピ・アストゥラピー
ラテン文字:astrapi
ギリシャ語:αργά
読み方:アルガ・アルガー
ラテン文字:arga
古代ギリシャ語の形容詞 ἀργός(働いていない、怠惰な、活動していない)の中性複数形に基づく副詞形が、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。源にある ἀργός は、否定接頭辞 ἀ- と ἔργον(仕事、労働、行為)の合成 ἀ-εργός(仕事をしていない)が縮約してできた古代ギリシャ語の形容詞で、もとは「働いていない、活動していない」を意味した。「動きがゆっくり、遅い」の意味は中世期に固まり、「時間が遅い」の意味は近代にフランス語 lent(遅い、ゆっくり)からの意味借用(σημασιολογικό δάνειο)として加わった層もある。
源にある古代の ἔργον(仕事、労働、機能)は印欧祖語の「働く、行う」を表す語根に由来し、英語 work, ドイツ語 Werk と同じ語族。同じ ἔργον からの派生で、英語 energy(エネルギー、← ἐν「中で」+ ἔργον「働き」), allergy(アレルギー、← ἄλλος「他の」+ ἔργον「反応」), ergonomics(人間工学), surgery(外科、← χείρ「手」+ ἔργον), liturgy(典礼、← λειτός「公的な」+ ἔργον)など、ヨーロッパの学術語彙にこの ἔργον は深く浸透している。
派生・関連語に αργός(遅い、形容詞), αργία(休日、休業、← もとは「働かない日」), αργώ(遅れる、止まる、休業する), αργοκίνητος(動きの遅い), αργότερα(後で、比較級), αργούτσικα(やや遅く、指小副詞)。対義語は意味の領域によって異なり、「速度・動作」では γρήγορα(速く), σύντομα(すぐに), βιαστικά(急いで), 「時間が遅い」では νωρίς(早く、早い時間に)が対になる。比較級 αργότερα は時間的な「後で、将来」を表す中心副詞として、未来を指す表現で広く使われる。
ギリシャ語:αργός
読み方:アルゴス・アルゴース
ラテン文字:argos
古代ギリシャ語の ἀργός(働かない、怠惰な)から。「活動していない」から「速度が遅い」「加工されていない」へと意味が広がった。類義語の βραδύς(遅い)は文語的な語。
ギリシャ語:γρήγορος
読み方:グリゴロス・グリーゴロス
ラテン文字:grigoros
古代ギリシャ語 ἐγρήγορος(目覚めている、警戒している、← 動詞 ἐγείρω「起こす、目覚めさせる」の現在完了形 ἐγρήγορα に基づく形容詞)が、中世期に語頭の無アクセント母音 ἐ- が脱落して γρήγορος となり、現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。意味も「目覚めている、警戒している」から「機敏な、動作が速い」を経て、現代の「速い、素早い」の中心義に発展した。
源にある古代の動詞 ἐγείρω(起こす、目覚めさせる、立ち上がらせる)は印欧祖語の「起こす、覚醒させる」を表す語根に由来する。同じ語根から派生した重要語に ἔγερσις(覚醒、立ち上がり), 新約聖書のキリスト教用語 ἀνάστασις(復活、ἀνά-「上へ」+ 立ち上がり)の対概念としての ἔγερσις, 現代ギリシャ語の εγερτήριο(起床ラッパ), εγρήγορση(覚醒、警戒)など、宗教・軍事・心理学の語彙が広まる。
口語形 γλήγορος は方言・口語的な異形で、地域差・年代差で並んで使われる。
派生・関連語族として γρήγορα(速く、副詞), γρηγοράδα(速さ), γρηγορώ(覚醒する、警戒する、書き言葉), εγρήγορση(覚醒状態、警戒、← 学術借用形), ξύπνιος(目を覚ましている、機敏な、← 同義語), γρηγορούτσικος(やや速い、指小形)。類義語に ταχύς(速い、書き言葉・科学的な響き、← 古代 ταχύς), σβέλτος(敏捷な、イタリア語 svelto 由来の口語)。対義語に αργός(遅い), βραδύς(緩慢な、書き言葉)。日常で「速い」を指す中心語で、人や乗り物の動き、仕事や理解の速さ、機械・通信の処理速度まで広くカバーする。
ギリシャ語:βιασύνη
読み方:ヴィアシニ・ヴィアシーニ
ラテン文字:viasyni
古代ギリシャ語の βία(力、暴力)から派生した動詞 βιάζω(強いる、急がせる)に由来。もとは「力で押す、強いる」感覚をもつ語。
「強いる、急がせる」から、時間に追われる焦りや急ぎを表す意味へと広がった。
類義語の βιάση(急ぎ、焦り)は文語寄り。一方、πρεμούρα や φούρια は口語寄りで、せかされた感じが強い。関連する形容詞には βιαστικός(急いでいる、性急な)や βίαιος(暴力的な、強制的な)などがある。
急ぐあまり丁寧さを欠いた雑な仕事にも使う。複数形 βιασύνες では、慎重さを欠いた性急な行動や場当たり的な振る舞いなどを指す。
ギリシャ語:φρένο
読み方:フレノ・フレーノ
ラテン文字:freno
イタリア語 freno(くつわ、馬具のはみ、ブレーキ、抑制)にギリシャ語の中性語尾 -ο がついた外来借用(δάνειο)。19 世紀の機械文明の流入とともに、自動車・自転車・機械の制動装置を指す技術語として現代ギリシャ語に取り入れられた。
イタリア語 freno はラテン語 frēnum(くつわ、馬の口にかける金属製のはみ、抑制)にさかのぼり、もともとは馬具の用語だった。馬を制御する道具のイメージが、機械的な制動装置の比喩として転用され、近代になって自動車・列車のブレーキの語として固まった。同じラテン語 frēnum から、フランス語 frein, スペイン語 freno, ポルトガル語 freio, 英語 refrain(控える、← ラテン語 refrēnāre「引き締める」)など、ヨーロッパ各語の「制動・抑制」関連語彙が広まっている。
ギリシャ語内部では複数形 φρένα が日常で広く使われ、単数 φρένο が一つのブレーキ装置を指すときに、複数 φρένα が乗り物の制動システム全体を指すときに、と使い分けがある。なお、無関係な同形語として古代由来の φρένα(横隔膜、心、精神)があるが、こちらは古典的な用法で、機械のブレーキとは語源が完全に切り離されている。
派生・関連語族として φρενάρω(ブレーキをかける、動詞), φρενάρισμα(ブレーキング、急停止), αερόφρενο(エアブレーキ), ποδόφρενο(フットブレーキ), σερβόφρενο(サーボブレーキ), χειρόφρενο(ハンドブレーキ), δισκόφρενο(ディスクブレーキ)。類義語の τροχοπέδη(制動機、← 古代の τροχός「車輪」+ πέδη「足かせ」、学術借用形)は技術文書・規定書で使う書きことば寄りの語で、日常では φρένο が中心。比喩用法 βάζω φρένο σε κάτι(〜に歯止めをかける), πατώ φρένο(ブレーキを踏む、減速する)が定型化している。
ギリシャ語:ταχύτητα
読み方:タヒティタ・タヒーティタ
ラテン文字:tachytita
古代ギリシャ語の ταχύτης(速さ)から。形容詞 ταχύς(速い)に抽象名詞を作る -της が付いた形で、現代ギリシャ語では語尾が -τητα に整った。
英語 tachometer(タコメーター、回転速度計)や tachycardia(頻脈)の tachy- も、この ταχύς に由来。
物理的な速度のほか、物事の進む速さやペース、通信速度などにも使う。自動車や自転車では、変速ギアやその段も指す。このギアの意味は、フランス語 vitesse が「速度」と「ギア」の両方を指すことによる意味借用で加わったもの。
χύτρα ταχύτητας は圧力鍋のこと。直訳では「速さの鍋」で、短時間で調理できることからこの名で呼ぶ。
近い語に γρηγοράδα(素早さ)、σβελτάδα(機敏さ)、対義語に βραδύτητα(遅さ)などがある。関連語には ταχύμετρο(速度計)、ταχύς(速い)など。
ギリシャ語:επιτάχυνση
読み方:エピタヒンシ・エピターヒンシ
ラテン文字:epitachynsi
古代ギリシャ語の ἐπιταχύνω(速める)から。ἐπί-(さらに)+ ταχύνω(速くする)からなり、語根 ταχύς(速い)は英語 tachy-(tachometer「回転速度計」、tachycardia「頻脈」、tachyon「タキオン」など)の語源でもある。
派生語に επιταχυντής(加速器、粒子加速器)、επιταχύνω(加速する、促進する)など。関連語に ταχύτητα(速度)、τάχυνση(同義の、接頭辞のない形)、επιβράδυνση(減速)など。