#🧬 生物
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ギリシャ語:είδος
読み方:イドス・イードス
ラテン文字:eidos
古代ギリシャ語 εἶδος(姿、形、種類)に由来。印欧祖語で「見る」を表す語根から出た語で、同じ語根から ιδέα(考え、イメージ)、ιστορία(もとは「見て知ること」)、είδωλον(像、偶像)も生まれている。ラテン語 video(見る)、英語 wit(機知、もとは「知る」)、サンスクリット veda(知識)とも同系。
生物学の「種」や商品の「品目」の用法は、英語 species とフランス語 espèce からの意味借用で定着した。
派生語に ειδικός(特殊な、専門の、専門家)。後半要素の -ειδής(〜のような形の、〜状の)は複合語を多く作り、ανθρωποειδής(人間のような)、κυκλοειδής(円状の)などがある。
ギリシャ語:κύτταρο
読み方:キタロ・キータロ
ラテン文字:kyttaro
古代ギリシャ語の κύτταρον(小部屋、くぼみ、蜂の巣の一房)に由来。もとは κύτος(うつろな空間)から作られた語で、生物の「細胞」の意味はフランス語 cellule からの意味借用で定着した。
ギリシャ語:χυμός
読み方:ヒモス・ヒモース
ラテン文字:chymos
古代ギリシャ語の χυμός(汁、液体)から。χέω(注ぐ)からの派生で、もとは「注がれるもの」の意味。複数形 χυμοί で若々しい生気や活力も表す。ラテン語 chȳmus を経て英語 chyme(消化中の胃内容物)の語源にもなった。
ギリシャ語:μύκητας
読み方:ミキタス・ミーキタス
ラテン文字:mykitas
古代ギリシャ語の μύκης(キノコ、またはキノコのような形の病的な隆起)を語源とし、対格形の -ητα を経て現代ギリシャ語の μύκητας となった。
英語の mycology(菌類学)や、抗生物質の streptomycin(ストレプトマイシン)に含まれる -mycin などは、このギリシャ語を語源に持つ。
派生語に、形容詞の μυκητιακός(菌の、真菌性の)や、菌による疾患を指す μυκητίαση(真菌症、水虫など)がある。
日常的にキノコを指す場合は μανιτάρι(キノコ)が一般的で、μύκητας は生物学や医学の文脈で用いられることが多い。
主な意味は「菌類」。広義にはキノコからカビ、酵母などの微生物までを含む。生物学では葉緑素を持たず寄生生活を送る生物群(菌界)を指し、五界説(動物、植物、菌、原生生物、モネラ)の一つに数えられる。
ギリシャ語:φλοιός
読み方:フリオス・フリオース
ラテン文字:floios
古代ギリシャ語の φλοιός(樹皮、外皮)を継承。木や実を覆う固い皮を古代から表した。現代の地殻や大脳皮質のような外層を指す使い方は、フランス語 croûte(地殻)、cortex(皮質)からの意味借用で広がった。
日常で果物や野菜の皮を言うときは φλούδα のほうで、φλοιός は植物学・地質学・解剖学など専門的な文脈で使う。
ギリシャ語:άνθρωπος
読み方:アンスロポス・アーンスロポス・アントゥロポス・アーントゥロポス
ラテン文字:anthropos
古代ギリシャ語の ἄνθρωπος(人間、人)を継承。語源には諸説あり、ἀνήρ(男、人)と ὤψ(顔、目)を合わせた「人の顔を持つもの」説が古くから唱えられてきたが、ギリシャ語以前の基層語から入ったとする説や、印欧祖語で「下にあるもの(=大地の人)」を意味する語根から生まれ、ラテン語 homō(人)や英語 guma(人、〜man の -man)と同根とする説もある。ミュケナイ時代(a-to-ro-qo)からすでに現れる古い語。
口語で ν が脱落した άθρωπος の形は 3 世紀から確認される古い別形。派生語に ανθρωπιά(人間らしさ、人情)、ανθρώπινος(人間の、人道的な)、ανθρωπάκι(取るに足らない人)、συνάνθρωπος(隣人、同胞)、υπεράνθρωπος(超人)など。類義の言い方に άτομο(個人)、πρόσωπο(人物、法人)、ανθρώπινο γένος(人類)。
英語の anthropology(人類学)、philanthropy(博愛)、misanthropy(人間嫌い)、anthropoid(類人猿の)など -anthrop- を含む語はすべて古代ギリシャ語 ἄνθρωπος をもとにした語。
ギリシャ語:αυγό
読み方:アヴゴ・アヴゴー
ラテン文字:avgo
印欧祖語で「卵」を表す語根にさかのぼる古代ギリシャ語 ᾠόν(卵)を継承。ヘレニズム期の ὠόν を経て, 中世ギリシャ語で母音の連続を避けて γ が挿入された αυγό(ν) / αβγό(ν) の形が定着した。ラテン語 ovum, 英語 egg, ドイツ語 Ei も同じ語族。英語の接頭辞 ovo- も同じ源。
派生に αυγουλάκι(小さな卵)。αβγό は音の変化をそのまま反映した綴りで, 発音は同じ。
古代 ᾠόν を直接受け継いだ ωόν は, 生物学の「卵細胞」や σιγά τα ωά のような成句に残る。卵子を指す ωάριο も同じ源。
ギリシャ語:ζωή
読み方:ゾイ・ゾイー
ラテン文字:zoi
古代ギリシャ語の ζωή(生きること、生命)を継承。動詞 ζω(生きる)に名詞を作る -η を付けた形で、印欧祖語で「生きる」を表した語根の子孫。ラテン語 vivus(生きている)、サンスクリット語 jīvati(生きる)はすべて同じ語根から出る。
派生語に ζωηρός(活発な、生き生きとした)。同じ語根の身近な語に ζώο(動物、古代 ζῷον「生き物」から)。
類義語に βίος。伝統的に ζωή は生物としての生命、βίος は生きざまや経歴を指して使い分ける。英語 zoology(動物学)、zoo(動物園)、protozoa(原生動物)は古代ギリシャ語 ζῷον をもとにした学術造語で、同じ語根につながる。
ギリシャ語:θάμνος
読み方:サムノス・サームノス・タムノス・タームノス
ラテン文字:thamnos
古代ギリシャ語の θάμνος(低木, 茂み)に由来。ギリシャ語以前の基層から古代ギリシャ語に入ったとされる語で, 同じ語族に θαμινός(ぎっしり詰まった), θαμά(しばしば)。
派生に θαμνώδης(低木状の)。合成語に θαμνοσκεπής(低木に覆われた)。
δέντρο(木, 樹木)が一定以上に育って主幹を持つ木を指すのに対し, θάμνος は地面に近い位置から枝分かれする低木を言う。χαμόδεντρο(低木)は「低い + 木」の合成語で同じ範囲を指し, とげのある藪には βάτος(キイチゴ, イバラの類)を使う。
ギリシャ語:δέντρο
読み方:デドゥロ・デードゥロ・デンドゥロ・デーンドゥロ
ラテン文字:dendro
古代ギリシャ語の δένδρον(木、樹木)に由来し、中世ギリシャ語の δέντρο(ν) を経て現代の形になった。現代ギリシャ語の基本形は δέντρο で、古い形を保った異形として δένδρο という綴りもある。こちらは古風、文語、学術寄りの文脈で見られる。英語の dendro-、dendrology、rhododendron なども、この δένδρον を起源とする。
ξύλο(木材、材木、殴打、お仕置き、薪) が材料としての木を指すのに対して、δέντρο はふつう生えている木、樹木そのものを指す。類義語の θάμνος(低木、灌木) は、主幹がはっきりしない低い木を言うことが多い。比喩では、平和や自由の象徴としての木や、図式的な構造としての樹形図にも広がる。
接頭辞 δενδρο- は樹木に関する語を作り、δενδροδιάγραμμα(樹形図)のような語にも見られる。主な意味は樹木で、そこから系統樹やツリー図にも使われる。
:::vocab
- το δέντρο της γνώσης(知恵の樹)
- το δέντρο της ειρήνης(平和の木)
- το δέντρο της ελευθερίας(自由の木)
- το δέντρο της ζωής(生命の樹)
- χριστουγεννιάτικο δέντρο(クリスマスツリー)
- δέντρο των Χριστουγέννων(クリスマスツリー) :::
:::example
- Στολίζω το χριστουγεννιάτικο δέντρο.
- クリスマスツリーを飾る。
- decorate the Christmas tree :::
ギリシャ語:άνθρακας
読み方:アンスラカス・アーンスラカス・アントゥラカス・アーントゥラカス
ラテン文字:anthrakas
古代ギリシャ語の ἄνθραξ(石炭、木炭、燃える炭)に由来。中世ギリシャ語 άνθρακας を経て今に至る。化学の「炭素」の意味はフランス語 carbone(ラヴォワジエの命名)からの意味借用で、現代に加わったもの。英語 anthrax(炭疽), anthracite(無煙炭)も ἄνθραξ を起源とする。英語 carbon は同じ炭を指すが、ラテン語 carbō(熾火)に由来するフランス語 carbone からの借用で、語源的には別系統。
燃料の炭・石炭を言うときは κάρβουνο(炭、石炭、木炭)がふつうで、άνθρακας は化学・医学・農学で使う学術的な語。合成語の核にもなり、ξυλάνθρακας(木炭、木炭末), γαιάνθρακας(石炭), λιθάνθρακας(無煙炭), υδατάνθρακας(炭水化物), υδρογονάνθρακας(炭化水素)などを作る。απανθρακώνω(完全に焼く、炭にする)にも同じ語幹。
ギリシャ語:οικογένεια
読み方:イコイェニア・イコイェーニア・イコゲニア・イコゲーニア
ラテン文字:oikogeneia
コイネーの οἰκογενής(家で生まれた奴隷。οἶκος「家」+ γένος「生まれ」の形容詞)に抽象名詞化の接尾辞 -εια が付いた οἰκογένεια に由来。古代から中世にかけては「家で生まれた奴隷」を指し、購入奴隷と区別する証明書などに用いられた。
現代の「家族」の意はイタリア語 famiglia / フランス語 famille からの意味借用で、生物分類の「科」の意はラテン語 familia の意味借用。英語 economy(ギリシャ語 οικονομία「家の管理」経由)や ecology の eco- も同じ οἶκος を起源とする。
類義語に φαμίλια(家族、くだけた言い方), νοικοκυριό(世帯), οίκος(家名、王家), γένος(一族、門地)。派生に οικογενειακός(家族の、家庭的な), οικογενειάρχης(一家の長), υποοικογένεια(亜科), ενδοοικογενειακός(家庭内の), οικογενειακώς(家族ぐるみで)。
ギリシャ語:ζώο
読み方:ゾオ・ゾーオ
ラテン文字:zoo
古代ギリシャ語の ζῷον(生き物、動物)から。ζῷον は ζωός(生きている)に指小辞 -ιον がついた形で、もとは「小さな生き物」を意味した。この語は ζωή(命)や ζω(生きる)と語根を共有している。英語の zoology(動物学)や zoo(動物園)、接頭辞の zoo- は、この古代ギリシャ語が起源である。
類義語として、文脈により ζωντανό(家畜、生き物)、αγρίμι(野生動物)、θηρίο(猛獣)、κτήνος(獣、非道な人間)などと使い分けられる。
主な意味は、植物と対比される動物全般を指すが、とくに人間(άνθρωπος)や鳥(πουλί)、魚(ψάρι)、昆虫(έντομο)を除いた哺乳類(θηλαστικό)を指すことも多い。比喩的には、教養のない人や愚かな人に対する罵倒語としても使われる。
指小語の ζωάκι は小さな動物、または親しみを込めた「動物ちゃん」。
ギリシャ語:ουρά
読み方:ウラ・ウラー
ラテン文字:oura
古代ギリシャ語の οὐρά(尻尾)を継承。印欧祖語で「尾、尻」を表す語根に続く。現代の「列、キュー」の意味は英語 tail, queue からの意味借用で整った。
英語 squirrel はラテン語 sciurus 経由で古代ギリシャ語 σκίουρος から。σκίουρος は σκιά(影)+ οὐρά の合成として「尾で影を作るもの」と伝統的に解釈されている。動物分類の Anura(無尾目、カエル類)は ἀ-(無)+ οὐρά の合成。
派生語に ουρίτσα(小さい尻尾), ουραγός(しんがり、最後尾を行く人)。合成に πιάνο με ουρά(グランドピアノ、尻尾のあるピアノ)。「順番待ちの列」には γραμμή も使う。

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