#💎 宝石・鉱物
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ギリシャ語:ζαφειρένιος
読み方:ザフィレニョス・ザフィレーニョス
ラテン文字:zafirenios
ζαφειρένιος(サファイア色の、深い青の)は、ζαφείρι(サファイア)から -ένιος(〜でできた、〜に関わる)でできた形容詞である。現代ギリシャ語では、宝石そのものに関わる意味と、サファイアのような青色の意味の両方で使う。
γαλανός(澄んだ明るい青の) が明るい青を広く言えるのに対して、ζαφειρένιος は宝石のような深く濃い青を言いやすい。宝石由来の色名という点では σμαραγδένιος(エメラルド製の、エメラルド色の) と並べて見やすい。
意味はサファイア色の、深い青の。海、空、目、布、宝石の色に使いやすい。
ギリシャ語:γρανάτης
読み方:グラナティス・グラナーティス
ラテン文字:granatis
γρανάτης は、近代ヨーロッパ語 garnet / grenat に連なる語から入った借用語である。現代ギリシャ語では、赤系の宝石として知られるガーネットを指す。
λίθος(石、宝石、試金石、結石) が宝石を広く言うのに対して、γρανάτης は個別の宝石名である。
意味は基本的に「ガーネット」「ざくろ石」のみ。宝飾や鉱物標本の文脈で使う。
ギリシャ語:γρανίτης
読み方:グラニティス・グラニーティス
ラテン文字:granitis
γρανίτης は、近代ヨーロッパ語 granite / granit に連なる語から入った借用語である。現代ギリシャ語では、建材や石材として用いられる花崗岩を指す。
λίθος(石、宝石、試金石、結石) が石を広く言うのに対して、γρανίτης は岩石の種類としての花崗岩を言う。μάρμαρο(大理石、マーブル模様) と並んで石材名として現れることが多い。
意味は基本的に「花崗岩」。硬くて粒状の火成岩を指す。
ギリシャ語:μάρμαρο
読み方:マルマロ・マールマロ
ラテン文字:marmaro
古代ギリシャ語の男性名詞 μάρμαρος(光輝, 光る石, 印欧祖語で「輝く」を表す語根にさかのぼる説がある)が女性形を経て中性 μάρμαρον(大理石)となり, 語尾 -ον が脱落して現代ギリシャ語の μάρμαρο に至った。同じ語根に動詞 μαρμαίρω(輝く, きらめく)もある。英語 marble はラテン語 marmor を経て同じ μάρμαρος にさかのぼる。
派生に μαρμάρινος(大理石の), μαρμαρένιος(大理石の, 大理石のように冷たい), μαρμαράς(大理石職人), μαρμαράδικο(大理石加工場), μαρμαρώνω(大理石にする, 凍りつかせる), μαρμαρυγή(きらめき, 輝き), μαρμαρόσκονη(大理石の粉)。合成語に μαρμαρογλύπτης(大理石彫刻家), μαρμαρογλυπτική(大理石彫刻), μαρμαρόστρωση(大理石舗装), καλλιμάρμαρος(美しい大理石の)。
ギリシャ語:ορυκτό
読み方:オリクト・オリクトー
ラテン文字:orykto
ορυκτό は、動詞 ορύσσω(掘る、採掘する)に由来する形容詞 ορυκτός(掘り出された)が名詞化した語である。現代ギリシャ語では、地中から採れる鉱物を指す一般名になっている。
λίθος(石、宝石、試金石、結石) が個々の石を言うのに対して、ορυκτό はより広い分類としての鉱物を言う。μέταλλο(金属) は鉱物の一部をなす分類として結びつく。
主な意味は「鉱物」。地質学や博物展示、採掘資源の説明で使われる。
ギリシャ語:τοπάζι
読み方:トパジ・トパージ・トパズィ・トパーズィ
ラテン文字:topazi
古代ギリシャ語の τοπάζιον(トパーズ)から。現代ギリシャ語でも、そのまま宝石名として使われている。
λίθος(石、宝石、試金石、結石) が宝石を広く言う文語的な語であるのに対して、τοπάζι は個別の宝石名である。
意味は基本的に「トパーズ」のみ。宝石としての石そのものや、その色名的な連想で現れる。
ギリシャ語:ήλεκτρο
読み方:イレクトゥロ・イーレクトゥロ
ラテン文字:ilektro
古代ギリシャ語 ἤλεκτρον(輝くもの, 琥珀)に由来。古代では琥珀のほか金と銀の天然合金(エレクトラム)も指した。擦ると静電気を帯びる琥珀の性質にちなみ, 近代に英語 electricity(電気), electron(電子)が作られ, 現代ギリシャ語ではそこから逆輸入する形で電気関係の語彙が広がった。
派生に ηλεκτρίζω(帯電させる, しびれさせる), ηλεκτρικός(電気の), ηλεκτρισμός(電気)。合成語は ηλεκτρο- の形で作られ, ηλεκτρόνιο(電子), ηλεκτρονικός(電子の), ηλεκτρόλυση(電気分解), ηλεκτρομαγνητικός(電磁気の)など電気・電子に関わる語群を形成する。
琥珀を指すときはトルコ語由来の κεχριμπάρι を使うことが多い。
ギリシャ語:οπάλιο
読み方:オパリョ・オパーリョ
ラテン文字:opalio
サンスクリット語の upala(宝石)を語源とする説があり、古代ギリシャ語の ὀπάλλιος(オパリオス)を経て、現代ギリシャ語では綴りが簡略化され οπάλιο となった。英語の opal と語源を共有する。
派生語に οπαλίνα(乳白色のガラス、オパリンガラス)がある。
現代ギリシャ語では中性名詞 οπάλιο のほかに男性名詞 οπάλιος の形もある。中性形が基本形とされるが、宝石店や鉱物情報サイトでは男性形もよく使われる。鉱物名には男性形(-ος)と中性形(-ο)の両方が並存するものが少なくなく、意味の違いはない。
非晶質のシリカからなる鉱物で、遊色効果を持つ貴石として知られる。
ギリシャ語:κεχριμπάρι
読み方:ケフリバリ・ケフリバーリ・ケフリンバリ・ケフリンバーリ
ラテン文字:kechrimpari
ペルシャ語 kahrubā(藁を引きつけるもの)に由来する。琥珀は擦ると静電気を帯び、藁のような軽いものを引きつける性質があり、その性質がそのまま名前になった。ペルシャ語からトルコ語 kehribar(琥珀)を経て、ギリシャ語に κεχριμπάρι として入った。
古代ギリシャ語では琥珀を ἤλεκτρον(エーレクトロン)と呼んだ。現代ギリシャ語にもそこから ήλεκτρο(琥珀)の形で残るが、日常的には κεχριμπάρι のほうが一般的に使われる。
天然樹脂の化石である琥珀の日常的な名称。宝石としての琥珀のほか、透き通った黄色を形容する表現としても用いられる。
ギリシャ語:νεφρίτης
読み方:ネフリティス・ネフリーティス
ラテン文字:nefritis
古代ギリシャ語の νεφρός(腎臓)から派生した形容詞 νεφρῖτις(腎臓の)に由来する。もとは νεφρῖτις λίθος(腎臓の石)の形で使われ、この石が腎臓の病を治すと信じられていたことに基づく名前。中世から近代にかけて鉱物名として定着した。
英語の nephrite も同じギリシャ語が語源にあたる。同じ νεφρός から派生した語に νεφρίτιδα(腎炎)があり、英語の nephritis(腎炎)もこの語根を共有する。
ίασπις(翡翠)を構成する2鉱物のひとつで、もう一方の ιαδεΐτης(ジェダイト、硬玉)とは鉱物学的に区別される。
翡翠のうちの軟玉にあたる鉱物で、半貴石として珍重される。
ギリシャ語:ίασπις
読み方:イアスピス・イーアスピス
ラテン文字:iaspis
古代ギリシャ語の ἴασπις から。語源不明の借用語で、エジプト語に由来する可能性がある。ヘブライ語やアッカド語、ペルシア語にも同源の語があり、広い地域で共有されていた。古代ではさまざまな色の不透明な石を広く指していたが、現代ギリシャ語では翡翠の総称として定着している。ラテン語 iaspis、古フランス語 jaspre を経て英語 jasper(碧玉)の語源にもなったが、英語とは異なる鉱物を指す。
翡翠としての ίασπις は νεφρίτης(軟玉)と ιαδεΐτης(硬玉)の2つの鉱物を含む。この2つが別の鉱物であることは、1863年にフランスの鉱物学者ダムールによって明らかにされた。
νεφρίτης は νεφρός(腎臓)に由来し、腎臓の病に効く石とされたことにちなむ。英語 nephrite もこのギリシャ語から来ている。ιαδεΐτης はスペイン語 piedra de ijada(脇腹の石)からフランス語 jade を経てギリシャ語に入った語で、スペイン語の ijada(脇腹)も腎臓のあたりを指しており、別の言語経路から同じ「体の痛みに効く石」という意味合いの名になっている。ιαδεΐτης は近代の借用語のため、γιαδείτης や ιαδείτης といった表記揺れがある。
ギリシャ語:κρύσταλλο
読み方:クリスタロ・クリースタロ
ラテン文字:krystallo
κρύσταλλος の中性名詞形。
ギリシャ語:κρύσταλλος
読み方:クリスタロス・クリースタロス
ラテン文字:krystallos
古代ギリシャ語の κρύσταλλος(澄んだ氷、水晶)に由来。現代の「結晶」「ガラス製品」の意味はフランス語 cristal、英語 crystal からの意味借用で広がった。英語 crystal もラテン語 crystallus を経て同じ語源。
現代ギリシャ語では主に男性名詞で、まれに女性名詞としても使う。同じ意味の中性名詞 κρύσταλλο の形もある。
ギリシャ語:αμέθυστος
読み方:アメシストス・アメーシストス・アメティストス・アメーティストス
ラテン文字:amethystos
古代ギリシャ語の ἀ-(否定の接頭辞)と μεθύω(酔う)に由来する。もともと「酔わせない」という性質を意味する形容詞で、この石を身につけていると酒に酔わないという古代の迷信から、宝石アメジスト(紫水晶)を指す名詞としても定着した。英語の amethyst も同語源である。
現代ギリシャ語では、名詞として半貴石のアメジスト(淡い紫色の石英)を、形容詞として酔っていない状態(素面)を意味する。
ギリシャ語:αχάτης
読み方:アハティス・アハーティス
ラテン文字:achatis
古代ギリシャ語の ἀχάτης(瑪瑙)から。シチリア島のアカテス川(現ディリロ川)のほとりで発見されたことにちなむとされる。ラテン語 achātēs、中世フランス語 agathe を経て英語 agate の語源にもなった。
ギリシャ語:σμαραγδένιος
読み方:ズマラグデニョス・ズマラグデーニョス
ラテン文字:smaragdenios
σμαράγδι(エメラルド)の形容詞形で、古代ギリシャ語 σμάραγδος から派生した。古い形の σμαράγδινος(エメラルドの)から、現代ギリシャ語で一般的な -ένιος の語尾に置き換わり σμαραγδένιος となった。σμαράγδινος は古風な表現として残るが、現代ではまれ。英語の emerald と同じ語源にあたる。
エメラルドでできていることや、エメラルドのような鮮やかな緑色を表す。色としての類義語に βαθυπράσινος(深い緑の)がある。
ギリシャ語:λαζουρίτης
読み方:ラズリティス・ラズリーティス
ラテン文字:lazouritis
ペルシア語の lāžward(ラピスラズリ)から、アラビア語 lāzaward(青い石)、中世ラテン語 lazur を経て、フランス語 lazurite としてギリシャ語に入った。英語の lazurite(ラズライト)や azure(紺碧)も同じペルシア語に由来する。
鮮やかな青色が特徴の珪酸塩鉱物を指す。名前の似た λαζουλίτης(天藍石)とは別の鉱物。
ギリシャ語:λαζουλίτης
読み方:ラズリティス・ラズリーティス
ラテン文字:lazoulitis
ペルシア語の lāžaward(青色)から中世ラテン語 lazulum(青)を経て、フランス語 lazurite としてギリシャ語に入った。λάπις λάζουλι(ラピスラズリ)の λάζουλι と同じ語源だが、指す鉱物は異なる。英語の lazulite(天藍石)や azure(紺碧)も同じペルシア語に由来する。
語尾の -ίτης は鉱物や「〜に関連するもの」を表す接尾辞で、英語の -ite に対応する。
マグネシウムや鉄を含むリン酸塩鉱物で、美しい青色が特徴。
ギリシャ語:σμαράγδι
読み方:ズマラグディ・ズマラーグディ
ラテン文字:smaragdi
古代ギリシャ語の σμάραγδος(エメラルド)から。σμάραγδος はオリエント諸語からの借用語とされる。後の時代に指小辞の付いた σμαράγδιον(smaragdion)を経て、現代ギリシャ語の σμαράγδι となった。英語の emerald も同じ語源で、俗ラテン語を経由する過程で語頭の s が脱落し、大きく形が変わった。
派生形容詞に σμαραγδένιος(エメラルド製の、エメラルド色の)がある。
深い緑色をした透明な貴石を指す。
ギリシャ語:λάπις λάζουλι
読み方:ラピス ラズリ・ラーピス ラズリ
ラテン文字:lapis lazouli
ラテン語の lapis(石)と、ペルシア語に由来するアラビア語 lāzaward(鮮やかな青)を組み合わせた中世ラテン語 lapis lazuli に由来する。「青い石」を意味する。フランス語・英語を経由して現代ギリシャ語に入った借用語で、英語の lapis lazuli も同じ中世ラテン語から来ている。
ラピスラズリの主成分にあたる鉱物は λαζουρίτης(青金石)と呼ばれる。名前の似た λαζουλίτης(天藍石)は別の鉱物で、リン酸塩からなる青い石を指す。顔料としての青色は ουλτραμαρίνα(ウルトラマリン)と呼ばれる。
鮮やかな青色をした半貴石を指す。性・数で語形が変化せず、男性名詞としても中性名詞としても使われる。
ギリシャ語:ζαφείρι
読み方:ザフィリ・ザフィーリ
ラテン文字:zafeiri
ヘブライ語 sappir に由来する語で、ヘレニズム時代のギリシャ語では σάπφειρος の形で用いられていた。当時この語が指していたのはサファイアではなくラピスラズリ、つまり青い半貴石だった。
初期の格変化において、対格で冠詞の末尾 n と結合したことにより語頭の s が z に有声化した。その後の音韻変化も経て、中世ギリシャ語では ζαφείρι(ν) の形となり、現代に至る。英語の sapphire と同語源で、いずれもヘブライ語 sappir に由来する。
日常的にはこの口語形 ζαφείρι が一般的だが、鉱物学的な文脈や格調高い表現では古代ギリシャ語の形を保った σάπφειρος が用いられる。
淡い色から濃い色まで、あらゆる色調の青色を持つ鉱物・貴石を指す。
ギリシャ語:τουρκουάζ
読み方:トゥルクアズ・トゥルクアーズ
ラテン文字:tourkouaz
τιρκουάζの母音の逆行同化による別形。
τιρκουάζ と同じく、宝石のターコイズおよびターコイズブルーの色を指す。
ギリシャ語:άστριος
読み方:アストゥリオス・アーストゥリオス
ラテン文字:astrios
古代ギリシャ語の ἄστριος(ある種の貴石)から。鉱物群を指すため、通常は複数形 άστριοι で用いられる。ορθόκλαστο(正長石)や πλαγιόκλαστα(斜長石)が代表的で、φεγγαρόπετρα(ムーンストーン)もこのグループに属する。
ギリシャ語:τιρκουάζ
読み方:ティルクアズ・ティルクアーズ
ラテン文字:tirkouaz
フランス語の turquoise に由来する。turquoise は pierre turquoise(トルコの石)を縮めたもので、この石がトルコを経由してヨーロッパに伝わったことからそう呼ばれた。英語の turquoise も同じ語源から来ている。
ギリシャ語には τιρκουάζ の形で借用されたが、母音の逆行同化により τουρκουάζ という形も生まれた。現代ギリシャ語ではどちらの形も使われる。
宝石としてのターコイズ(トルコ石)と、その石の色に由来する緑がかった明るい青色(ターコイズブルー)の両方を指す。名詞としても形容詞としても語形が変化しない不変化語で、形容詞的に用いるときもそのまま名詞の後ろに置く。
ギリシャ語:φεγγαρόπετρα
読み方:フェンガロペトゥラ・フェンガローペトゥラ
ラテン文字:feggaropetra
ギリシャ語:μαργαριτάρι
読み方:マルガリタリ・マルガリターリ
ラテン文字:margaritari
ヘレニズム時代のギリシャ語 μαργαρίτης(真珠)に指小辞 -άριον が付いた、中世ギリシャ語の μαργαριτάρι(ο)ν(真珠)に由来する。指小辞は小ささを表す接尾辞だが、μαργαριτάρι ではその意味合いは失われている。μαργαρίτης 自体は東洋言語からの借用語と考えられており、同じ語からヒナギクを指す μαργαρίτα も派生している。
主な意味は「真珠」で、貝の中で形成される有機宝石を指す。白く輝く形状から、涙や歯など真珠に似たものの比喩にも用いられる。また、皮肉的に文章や発言における「ひどい間違い」を指すこともある。
ギリシャ語:διαμάντι
読み方:ディアマディ・ディアマーディ・ディアマンディ・ディアマーンディ・ディアマディ・ディアマーディ
ラテン文字:diamanti
古代ギリシャ語の ἀδάμας(征服しがたい、不屈の)に由来する。中世ラテン語に入って diamas となり、さらにイタリア語の diamante を経て、再びギリシャ語に取り入れられた。もとはギリシャ語だった語がラテン語・イタリア語を回って戻ってきた返り借用語にあたる。語頭が ἀδ- から δια- に変化した背景には、古代ギリシャ語の διαφανής(透明な)の影響があるとされている。
同じ ἀδάμας から英語の diamond や adamant(断固とした)も生まれた。現代ギリシャ語でも αδάμας の形は残るが、専門的な文脈に限られ、日常的には διαμάντι が使われる。
主な意味はダイヤモンド(金剛石)で、硬度と光沢に優れた炭素の結晶体を指す。宝石としての利用のほか、比喩的に非常に澄んだものや、優れた人格の持ち主を形容するのにも使われる。指小語 διαμαντάκι は「小さなダイヤモンド」のほか、愛称として「可愛い人」の意味でも使われる。

男性名詞
宝石・鉱物
物質 
連語 
形容詞
色
青系の色 
素材 


金属 


緑系の色 