#緑系の色
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ギリシャ語:πρασινωπός
読み方:プラシノポス・プラシノポース
ラテン文字:prasinopos
全体は別の色でも、ところどころに緑の色味が見えることをいう。
ギリシャ語:καταπράσινος
読み方:カタプラシノス・カタプラーシノス
ラテン文字:kataprasinos
πράσινος(緑の)に、強調の接頭辞 κατα-(徹底的に、すっかり)を付けたギリシャ語内部の派生(εσωτερικός σχηματισμός)。中世から現代までのギリシャ語の生産的な造語パターンに乗った形容詞で、色の強度・鮮やかさ・濃さを強調する系列の語族の一員。
源にある πράσινος(緑の、緑色の)は、古代ギリシャ語 πράσινος(ニラ色の、緑色の、← πράσον「ニラ、ポロネギ」+ -ινος 形容詞接尾辞)の継承形。古代ギリシャの色彩語彙では、植物(特にニラ・ポロネギ)の色合いから「緑」を表す語が確立された経緯を持つ。同じ系譜には、πράσο(ポロネギ、← 古代 πράσον), πράσινο(緑色、中性形が名詞化), πρασινάδα(青草、青物、緑), πρασινίζω(緑になる), πρασινωπός(緑がかった)が並ぶ。
接頭辞 κατα- の強調用法は、色形容詞の κατα- 系で活発:κατακόκκινος(真っ赤), κατάλευκος(真っ白), κατάμαυρος(真っ黒), κατακίτρινος(真っ黄色), καταγάλανος(真っ青), κατάκοκκος(真紅)など、色の強度を強調する形容詞の系列の中核。
派生・関連語族として καταπράσινος(男性形), καταπράσινη(女性形), καταπράσινο(中性形), καταπράσινο λιβάδι(真っ緑の草原), καταπράσινα δέντρα(青々とした木々), καταπράσινη πλαγιά(真っ緑の斜面), καταπράσινο τοπίο(緑豊かな風景)。
近い表現には、別系統の ολο- 系(全体性を強調)が並走する:ολοπράσινος(全体が緑の、緑一色の), ολοκόκκινος(全体が真っ赤)など。κατα- は色そのものの強度・鮮やかさを強調し、ολο- は色の覆う範囲・全体性を強調する、という棲み分けがある。
文化的な含意として、緑は地中海・ヨーロッパの文化で「自然・新緑・若さ・希望・春・成長」を象徴し、ギリシャの春の風景(άνοιξη στα νησιά「諸島の春」, καταπράσινη Πελοπόννησος「青々としたペロポネソス」, καταπράσινα νησιά του Ιονίου「青々としたイオニア諸島」)の描写で頻出する形容詞。観光・自然保護・環境政策の文脈でも、ギリシャの自然の豊かさを表す象徴的な表現として広く使われる。
慣用的な使用では、自然描写・観光案内・詩的表現が中心:Το νησί είναι καταπράσινο την άνοιξη(その島は春になると真っ緑になる), Καταπράσινες πλαγιές με αμπελώνες(ぶどう畑の青々とした斜面), Καταπράσινο δάσος(青々とした森)など、地中海の自然景観の言語的中核を担う、視覚的に豊かな表現の語。
ギリシャ語:λαδί
読み方:ラディ・ラディー
ラテン文字:ladi
形容詞 λαδής(オリーブ色の)の中性形が名詞として用いられるようになったもの。オリーブ色という色そのものを指す。
ギリシャ語:πράσινος
読み方:プラシノス・プラーシノス
ラテン文字:prasinos
古代ギリシャ語の πράσινος(西洋ネギ色の)を継承。πράσον(西洋ネギ)+ -ινος(…色の, …製の)からできた語で, 西洋ネギのような淡い緑色が出発点。古代では χλωρός(青々とした)が緑全般に使われることが多かったが, 現代ギリシャ語では πράσινος がそれに代わり, χλωρός は植物の青々とした様子や「生の, みずみずしい」の意味で残る。
英語の鉱物名 prase(淡緑水晶)も同じ語源。英語 chlorophyll(クロロフィル, 葉緑素)は χλωρός から。派生に πρασινίζω(緑になる), πρασινάδα(緑, 緑地), 指小形の πρασινούτσικος(やや緑がかった)。「環境保護の緑, 緑の党」の意味は, ドイツ語 die Grünen からの意味借用で加わった。中性形 πράσινο は名詞として「緑色」「青信号」「緑の党員」を指す。
ギリシャ語:σμαραγδένιος
読み方:ズマラグデニョス・ズマラグデーニョス
ラテン文字:smaragdenios
中世ギリシャ語の σμαράγδι(エメラルド)に、素材を表す形容詞接尾辞 -ένιος がついて造られた形を継承。
基となる σμαράγδι は古代ギリシャ語 σμάραγδος(エメラルド、緑色の宝石)の指小形 σμαράγδιον からの継承。古い形 σμαράγδινος(エメラルドの、-ινος 接尾辞)は古風な表現として残るが、現代ギリシャ語では -ένιος 接尾辞のほうが生産的で広く使われる。
古代の σμάραγδος は東方起源の語と見られ、サンスクリット मरकत(marakata、エメラルド)や、セム諸語の barāqu / barqā(輝く、雷光)系と関連する可能性が指摘される。ラテン語に smaragdus、さらに smaraldus から esmeraldus へと変形。これが英語 emerald、フランス語 émeraude、ドイツ語 Smaragd、イタリア語 smeraldo、スペイン語 esmeralda など、ヨーロッパ各語の語源となった。
接尾辞 -ένιος は素材を表す形容詞をつくる造語要素。χρυσάφι(金)から χρυσαφένιος(金製の)、ασήμι(銀)から ασημένιος(銀製の)、μάρμαρο(大理石)から μαρμαρένιος(大理石製の)など、宝飾品や素材語彙に広く使われる。
エメラルドで作られていることに加え、その鮮やかな緑色の比喩としても文学や詩で多用される。σμαραγδένια θάλασσα(エメラルド色の海)、σμαραγδένια μάτια(エメラルドの瞳)などの定型表現がある。類義語には βαθυπράσινος(深緑の)や λαχανί(キャベツ色、淡い緑)などが挙げられる。
形容詞
中性名詞
色
黄系の色 





宝石・鉱物