ギリシャ語:αγανακτώ
読み方:アガナクト・アガナクトー
ラテン文字:aganakto
古代ギリシャ語の ἀγανακτῶ(憤る、苛立つ、ἀγανακτέω の無縮約形)を継承。派生語に αγανάκτηση(憤り)、αγανακτισμένος(腹を立てている、イライラしている)。
αγαναχτώ の形も並んで使われる。古代 ἀγανακτῶ からの口語的な系譜で、中世ギリシャ語で κτ が χτ に変化してできた。
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ギリシャ語:αγανακτώ
読み方:アガナクト・アガナクトー
ラテン文字:aganakto
古代ギリシャ語の ἀγανακτῶ(憤る、苛立つ、ἀγανακτέω の無縮約形)を継承。派生語に αγανάκτηση(憤り)、αγανακτισμένος(腹を立てている、イライラしている)。
αγαναχτώ の形も並んで使われる。古代 ἀγανακτῶ からの口語的な系譜で、中世ギリシャ語で κτ が χτ に変化してできた。
ギリシャ語:εκνευρίζω
読み方:エクネヴリゾ・エクネヴリーゾ
ラテン文字:eknevryzo
古代ギリシャ語の ἐκνευρίζω に由来。εκ-(外へ、切り離して)と νεῦρον(腱、神経)を合わせた動詞で、もともとは「腱を切る」ことを言った。現代の「いらいらさせる」の意味は、フランス語 énerver からの意味借用で定着した。
関連語に νεύρα(神経、いらだち)、νευρικός(神経質な、神経の)、εκνευρισμός(いらだち)。
ギリシャ語:φωνάζω
読み方:フォナゾ・フォナーゾ
ラテン文字:fonazo
中世ギリシャ語の φωνάζω を継承。古代ギリシャ語の φωνέω / φωνῶ(声を出す、呼ぶ)に反復・強意を表す -άζω を付けた形で、φωνή(声)から作られた動詞。強く、または繰り返し声を出す感覚が出発点。
関連語に φωναχτός(声の大きい)、φωνασκώ(声を張り上げる)、εκφωνώ(はっきり発音する、読み上げる)、συμφωνώ(同意する)、διαφωνώ(意見が合わない)、άφωνος(声を失った、無言の)。
ギリシャ語:τσακώνομαι
読み方:ツァコノメ・ツァコーノメ
ラテン文字:tsakonomai
τσακώνω(捕まえる、つかまえる)の中動相・受動相から出た動詞で、「互いに捕まえ合う」から「言い争う、口げんかする」へ意味が分かれた。もとの動詞は中世ギリシャ語から続く語で、刃物を意味する中世ギリシャ語 τσακίον からきたと推定される。
ギリシャ語:έξαλλος
読み方:エクサルロス・エークサルロス
ラテン文字:exallos
古代ギリシャ語の ἔξαλλος(普通と違う、際立った)に由来。ἐξ(〜の外へ)と ἄλλος(他の)の合成で、「他のものから外れている、通常の範囲を超えている」が初義。古代の動詞 ἐξάλλομαι(高く跳び上がる)と取り違えられたとも言われ、その影響もあって今は怒りや喜びで「我を忘れている」状態、祝祭やリズムが「度を越して激しい」さま、見た目が「奇抜すぎる」ことなどに使う。
派生語に名詞 εξαλλοσύνη(取り乱した状態、奇行)、副詞 έξαλλα(取り乱して、どぎつく)。怒りの文脈では θυμός(怒り)、喜びの文脈では χαρά(喜び)と結びつく。成句 εν εξάλλω καταστάσει/σε έξαλλη κατάσταση は「ひどく興奮した状態で」を指す改まった表現。
ギリシャ語:νεύρα
読み方:ネヴラ・ネーヴラ
ラテン文字:nevra
νεύρα は語形としては νεύρο(神経)の複数形で、その底には古代ギリシャ語の νεῦρον(腱、神経、弓の弦)がある。そこから現代ギリシャ語では、νεύρο の複数形として νεύρα が保たれている。
英語の neuron(ニューロン)や接頭辞 neuro-(神経の)も、同じ古代ギリシャ語にさかのぼる。
現代ギリシャ語で「神経が張りつめた状態」「そこから来るいらだちや怒り」を表すこの言い方は、フランス語 nerfs(神経、神経過敏)の影響を受けて広まったとされる。身体の器官としての神経そのものより、感情がぴりついて落ち着かない状態を言うことが多い。
θυμός(怒り)はもっと広く一般的な「怒り」を言え、οργή(激しい怒り、憤怒)はより重く強い怒りを表す。これに対して νεύρα はもっと口語的で、神経が逆立っている感じ、不機嫌さ、ぴりぴりした怒りをまとめて言う。
主な意味は、神経が張りつめている状態や、そのせいで起こるいらだち、怒り。この意味ではほぼ複数形で使い、τα νεύρα μου(私の神経、つまり「いらいら」)のように定冠詞や所有代名詞と結びつきやすい。口語では指小形の νευράκια(ちょっとしたいらだちを軽く言う形)も使われる。
ギリシャ語:οργή
読み方:オルイ・オルイー・オルギ・オルギー
ラテン文字:orgi
印欧祖語で「働く, 動く」を表す語根の子孫で, ἔργον(仕事)や ἐνέργεια(働くこと)と同じ語族にあたる古代ギリシャ語の女性名詞 ὀργή(気質, 衝動, 怒り)を継承。現代では「激しい怒り」に絞り込まれた。
英語 orgasm は ὀργή から派生した動詞 ὀργάω の名詞形 ὀργασμός に由来。orgy も同じ語族の ὄργια(ディオニュソスの秘儀)から。同じ語根に英語 energy, organ, work も連なる。
類義語に θυμός, 文語で μήνις(神々の怒り)。派生語に οργίζομαι(怒る), οργισμένος(怒った)。
ギリシャ語:θυμός
読み方:シモス・シモース・ティモス・ティモース
ラテン文字:thymos
古代ギリシャ語の θῡμός(魂, 精神, 息, 勇気, 情熱)を継承。印欧祖語で「煙」を表す語根に続き, サンスクリット dhūmá(煙), リトアニア語 dūmas, ラテン語 fūmus(煙), 古代教会スラヴ語 dymŭ, アルバニア語 tym と同じ語族の仲間。英語 fume(煙, 立腹する)はラテン語 fūmus から。古代には魂や生命の息吹を幅広く指したが, 現代ギリシャ語では「怒り」に意味がしぼられた。
派生に動詞 θυμώνω(怒る), その過去分詞 θυμωμένος(怒っている)。
アクセント位置が異なる θύμος(胸腺)は別の語源で, タイム(百里香)の名から解剖学用語になった。類義の οργή(激しい怒り, 憤怒)は瞬間的な激情を, θυμός は一過性から持続的なものまで幅広い怒りを指す。