
間接疑問文と間接命令文
間接疑問文と間接命令文について
従属節としての疑問と命令
- 疑問や命令の内容は、従属節として文中に組み込むことができる
- 直接疑問文や命令文とは異なり、主節の一部として発言や意図の内容を伝える
間接疑問文
- 「尋ねる」「知っている」などの動詞の後に続く従属節で、間接的に疑問を表す
- 「〜かどうか」をたずねる間接疑問は αν または μήπως で導かれ、動詞は直説法をとる。να+接続法で表すこともある
- 疑問詞を用いた間接疑問は、直接疑問文と同様の疑問詞で導かれ、直説法または接続法をとる
間接命令文
- 依頼・命令・指示を表す動詞の後に続く従属節で、να+接続法で表される
- 肯定の直接命令では命令法から接続法へ変化し、弱形代名詞の位置も移動する
- 否定の直接命令ではもともと接続法のため、人称の変更のみが起こる
従属節としての疑問と命令
直接疑問文や命令文は独立した文として機能しますが、疑問や命令の内容を別の文の中に組み込んで表現することもできます。このとき、疑問や命令の内容は従属節として主節の一部になり、「何を尋ねたか」「何を命じたか」といった発言や意図を補足的に伝えます。
直接疑問文
直接疑問文について

肯定の命令文
肯定の命令文について

間接疑問文
間接疑問文は、「尋ねる」という意味の動詞や、否定・疑問文における「知っている (ξέρω)」「聞く・知る (μαθαίνω)」などの動詞の後に続きます。
- Τον ρώτησα αν ήρθε η Μαρία
- マリアが来たかどうか彼に尋ねた
- I asked him if Maria has come
「〜かどうか」をたずねる間接疑問
「マリアが来たか」「一緒に行きたいか」のように、従属節全体の内容が成り立つかどうかをたずねる間接疑問です。直接疑問文の「はい・いいえで答える疑問文」に対応し、ふつうは接続詞 αν(〜かどうか)または μήπως(ひょっとして〜かどうか)によって導かれ、動詞は 直説法 をとります。
- Ο Γιάννης με ρώτησε αν/μήπως ήθελα να πάω μαζί τους
- ヤニスは、私が彼らと一緒に行きたいかどうか尋ねた
- John asked me if I wanted to go with them
また、特に「どうするべきか」「〜するかしないか」のような内容では、接続詞を使わずに不変詞 να を伴う 接続法 で間接疑問を表すこともあります。
- Η Μαρία με ρώτησε να φύγει ή όχι
- マリアは、帰るべきかどうか私に尋ねた
- Mary asked me whether to leave or not
一見すると να を伴う 接続法 の従属節ですが、この文では με ρώτησε によって導かれ、「帰るべきかどうか」という未決定の内容を表しているため、間接疑問として解釈されます。
疑問詞を用いた間接疑問
文の構成要素のうち、名詞句の内容を問う場合、間接疑問文は適切な 疑問詞 によって導かれます。この 疑問詞 は、名詞句を完全に置き換える代名詞として使われることもあれば、名詞 の前に置かれる限定詞として使われることもあります。
- Με ρώτησε ποιος του τηλεφώνησε
- 彼は誰が自分に電話をかけてきたのか私に尋ねた。
- He asked me who phoned him
- Δεν ξέρουν ακόμη ποιον υποψήφιο θα ψηφίσουν
- 彼らはどの候補者に投票するかまだ決めていない。
- They do not know yet which candidate they will vote for
- Αναρωτιέμαι ποιανού θα δώσουν την υποτροφία
- 彼らが誰に奨学金を出すのかしらと思っている。
- I am wondering who they will give the scholarship to
- Ήθελα να μάθω ποιανού φοιτητή θα δώσουν υποτροφία
- どの学生に奨学金が出るのか知りたいと思っていた。
- I would like to know which student they will give a scholarship to
疑問の対象となる名詞句が属格(所有格)であり、かつ別の名詞句の一部(所有、主格的、目的格的関係など)である場合、間接疑問文は 疑問詞 単独、またはその属格を含む 名詞句全体 によって導かれます。
- Ρώτησαν ποιανού η κόρη διορίστηκε στην τράπεζα
- 彼らは誰の娘が銀行に採用されたのか尋ねた。
- They asked whose daughter was appointed at the bank
- Ρώτησαν η κόρη ποιανού διορίστηκε στην τράπεζα
- 彼らは誰の娘が銀行に採用されたのか尋ねた。
- They asked whose daughter was appointed at the bank
上記のすべてのケースにおいて、属格の ποιανού(誰の)は τίνος に置き換えることが可能です。
また、間接疑問文では、前置詞句や副詞句に当たる部分を 疑問詞 でたずねることもできます。
- Με ρώτησε από ποιον πήρα τα λεφτά
- 彼は誰からお金を受け取ったのか尋ねた。
- He asked me who I got the money from
- Μάθε με ποιον ήταν η Ελένη στην ταβέρνα
- エレニがタベルナ(食堂)で誰と一緒にいたのか調べてきなさい。
- Find out who Helen was at the taverna with
- Πες μου από πού/από ποιο μέρος κατάγεται ο Ανδρέας
- アンドレアスがどこ(どの場所)の出身か教えて。
- Tell me where/which place Andreas comes from
- Θέλει να μάθει δίπλα σε ποιον/σε ποιον δίπλα καθόμουνα
- 彼女は私が誰の隣に座っていたのか知りたがっている。
- She wants to find out who I was sitting next to
- Δεν έχουμε αποφασίσει πώς/με ποιο τρόπο/με τι τρόπο θα πάμε
- どうやって(どの方法で)行くか、まだ決めていない。
- We have not decided how/by what means we will go
- Πες μου γιατί/για ποιο λόγο δεν μου μιλάς
- なぜ(どの理由で)私に口をきいてくれないのか言って。
- Tell me why/for what reason you are not talking to me
名詞または形容詞の補語を問う間接疑問文は、疑問詞 τι(何)によって導かれます。
- Τον ρώτησα τι είναι ο Γιάννης
- 私は彼に、ヤニスは何者なのか(職業など)を尋ねた。
- I asked him what John was
直接疑問文と同様に、間接疑問文の動詞も、上記の例のような 直説法 または以下の例のような 接続法 のいずれかをとることができます。
- Με ρώτησε ποιον να φέρει μαζί του
- 彼は誰を連れてくるべきか私に尋ねた。
- He asked me who to bring with him
- Δεν ξέρει με ποιον (άνθρωπο) να μιλήσει
- 彼女は誰(どの人)に話せばいいのか分からずにいる。
- She doesn’t know who (which person) to speak to
節を導く 疑問詞 の直後には通常動詞が続きますが、γιατί(なぜ)や πότε(いつ)といった副詞的疑問詞の後には、稀に主語が続くこともあります。
直接疑問文
直接疑問文について

代名詞と限定詞の分類
代名詞と限定詞の分類について

間接命令文
依頼・命令・指示などを表す動詞の後で、その内容を従属節として示すとき、間接命令文は 不変詞 να を伴う 接続法 の従属節 で表されます。
肯定の直接命令と間接命令
肯定の直接命令では、命令法の動詞 と、その後ろに置かれる 弱形代名詞 が用いられます。これを間接命令にすると、命令の内容は να を伴う 接続法 の従属節 で表され、弱形代名詞 は動詞の前に移ります。
直接命令:
- Φέρε μου το βιβλίο
- その本を私に持ってきなさい。
- Bring me the book
間接命令:
- Μου είπε να του φέρω το βιβλίο
- 彼は私に本を持ってくるように言った。
- He told me to bring him the book
否定の直接命令と間接命令
否定の直接命令では、動詞はすでに να を伴う 接続法(または να の省略形)で表されるため、間接命令にしても基本の構造は変わりません。主に変わるのは、動詞の人称 と、それに応じた 弱形代名詞 です。
直接命令:
- (Σε παρακαλώ) (να) μην μου μιλάς όταν γράφω
- (お願いだから)書いているときは私に話しかけないで。
- Please do not talk to me when I am writing
間接命令:
- Με παρακάλεσε να μην του μιλάω όταν γράφει
- 彼は書いている間、自分に話しかけないようにと私に頼んだ。
- He asked me not to talk to him while he is writing