古代ギリシャ語の σύγκρουσις(互いにぶつかり合うこと)から。「共に」を意味する接頭辞 συν- と「打つ、叩く」を意味する動詞 κρούω が組み合わさったもので、もともとは物理的なぶつかり合いを表していた。
中世を経て現代ギリシャ語に至り、物理的な衝突だけでなく、意見や利益の対立、武力紛争、心理的な葛藤まで幅広く使われるようになった。動詞形は συγκρούομαι(衝突する、対立する)。
σύγκρουση と近い意味を持つ語もあるが、それぞれ用法の幅が異なる。πρόσκρουση は物体が固定物にぶつかる「衝撃」に重点を置く。τρακάρισμα は車の衝突事故を指す口語。αντιπαράθεση や διαμάχη は意見や立場の「対立・論争」に使われ、肉体的な衝突を含まないことが多い。
主な意味は、物体同士の物理的な衝突、意見や利益の対立、武力による紛争、そして心理的な葛藤。武力紛争については、πόλεμος(戦争)が組織的・長期的な紛争を指すのに対し、σύγκρουση は個々の衝突や散発的な小競り合いにも使われる。
σύγκρουση は σύγκρουση συμφερόντων(利益相反)や σύγκρουση των πολιτισμών(文明の衝突)のように、法律、政治学、心理学でも定着した複合表現に使われる。