#👁️ 知覚
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ギリシャ語:μυρίζω
読み方:ミリゾ・ミリーゾ
ラテン文字:myrizo
名詞 μύρον(香油, 芳香油)に動詞化の -ίζω がついた古代ギリシャ語の動詞 μυρίζω(香油を塗る, 香りがする)を継承。古代は「香油を塗る」と「香りがする」の二つの意味があったが, 現代では前者の意味は失われ, 「においがする, においをかぐ」の意味に集約された。同じ μύρον から派生した μυρωδιά(におい、香り)と μυρώνω(香油を塗る、聖別する)が同族の語で、μυρίζω との合成語に μοσχομυρίζω(とてもよい香りがする)がある。名詞 μυρωδιά は άρωμα(香水、芳香)より意味が広く、よい香りにも嫌なにおいにも使いやすい。元の μύρον はセム語からの借用とする見方が有力で、英語 myrrh(没薬)も同じ源泉からラテン語経由で別ルートで入った親戚にあたる。
ギリシャ語:παρατηρώ
読み方:パラティロ・パラティロー
ラテン文字:paratiro
古代ギリシャ語の παρατηρῶ(傍らで見張る、監視する)を継承。παρά(傍らに)と τηρέω(見守る、見張る)を合わせた動詞。現代の「観察する、気づく、指摘する」の意味は、フランス語 observer、remarquer からの意味借用で広がった。派生に παρατήρηση(観察、指摘)、παρατηρητής(観察者)、παρατηρητικός(観察力のある)。
ギリシャ語:αντιλαμβάνομαι
読み方:アディラムヴァノメ・アディラムヴァーノメ・アンディラムヴァノメ・アンディラムヴァーノメ
ラテン文字:antilamvanomai
古代ギリシャ語の ἀντιλαμβάνομαι(受け取る、捉える、気づく)に由来。αντί(対して、応じて)と λαμβάνω(取る、受け取る)を合わせた中動相の動詞で、もとは「自分の側へ取り込む」の意味。そこから感覚や思考で対象を捉えることを表すようになった。書き言葉では三人称で αντελήφθη のような古風な形も現れる。
名詞形は αντίληψη(知覚、理解)。動詞 βλέπω(見る、見える)が視覚を広く担うのに対し、αντιλαμβάνομαι は気づく、事情をのみこむ、意図を読み取るところまで含む。
λαμβάνω は印欧祖語で「取る、つかむ」を意味する語根にさかのぼり、同じ動詞から συλλαμβάνω(ともに取る、捕える → 英語 syllable)、επιλαμβάνομαι(〜に取りかかる → 英語 epilepsy)など多くの合成語が作られた。
ギリシャ語:γεύση
読み方:イェフシ・イェーフシ・ゲフシ・ゲーフシ
ラテン文字:gefsi
動詞 γεύομαι(味わう)から派生した古代ギリシャ語の女性名詞 γεῦσις(味わうこと, 味覚)に由来。語尾 -σις が -ση に変わって現代ギリシャ語の γεύση の形になった。
派生に γευστικός(味覚の, 味のある, おいしい), γευστικότητα(味の良さ)。同じ語族に άγευστος(味のない), αγευσία / αγευστία(味覚消失)。合成語に γευσιγνωσία(鑑味, テイスティング), γευσιγνώστης(鑑味家, テイスター)。
ギリシャ語:συνείδηση
読み方:シニディシ・シニーディシ
ラテン文字:syneidisi
古代ギリシャ語の συνείδησις(意識、良心)から。近代にはフランス語 conscience(良心、意識)の意味の影響も重なり、現代ギリシャ語では語尾が -ση(抽象名詞を作る現代的な語尾)の形に整えられた語として、古くからの「良心」に加えて「意識」「自覚」「職業的良心」「信条」といった周辺の用法も広く担うようになった。
哲学的な「意識」の意味はヘレニズム期の用法にさかのぼる。一方で、日常的な「自覚」や、社会的な文脈での「歴史意識」「階級意識」のような広がりは、近代以後の意味の押し広げ方を反映している。
主な意味は、心の働きとしての「意識」「自覚」と、道徳的な判断を支える「良心」。そこからさらに、意識のある状態、哲学用語としての意識、仕事への責任感、集団への帰属意識、個人の信条まで幅広く表す。
συνείδηση は固定表現の多い語でもある。たとえば καθαρή συνείδηση(清らかな良心)、κρίση συνειδήσεως(良心の葛藤)、επαγγελματική συνείδηση(職業的良心)、ιστορική συνείδηση(歴史意識)、αντιρρησίας συνείδησης(良心的兵役拒否者、良心的反対者)のように、個人の内面から社会的立場までを一語でまとめて言える。
ギリシャ語:μυρωδιά
読み方:ミロディア・ミロディアー
ラテン文字:myrodia
中世ギリシャ語の μυρωδία(におい、香り)に由来する。現代ギリシャ語では、鼻で感じる「におい」全般を広く指す日常語として使われている。
同じ「香り」でも、άρωμα(香り、風味、香水)は、よい香りや風味、香水を言うときに使いやすい。これに対して μυρωδιά(におい、匂い、香り)は、心地よい香りにも嫌な臭いにも広く使える、ふつうの「におい」の語である。
やや硬めの οσμή(におい、臭気)という語もある。強い悪臭には βρόμα(悪臭、臭み)、δυσοσμία(悪臭)、μπόχα(ひどい臭い)といった言い方が使われる。口語では μυρουδιά(におい、香り)という綴りも見られる。
主な意味は、物や場所から漂うにおい、匂い、香り。よい香りにも嫌な臭いにも使え、複数形 μυρωδιές(さまざまなにおい、香り)では、さまざまなにおいや季節の香りをまとめて言うことも多い。比喩では、その場や季節の気配を表し、口語では「ほんの少し」の意味にも広がる。
ギリシャ語:μυρουδιά
読み方:ミルディア・ミルディアー
ラテン文字:myroudia
μυρωδιά(におい、匂い、香り、少量)の口語的な綴り。
μυρωδιά と同じく、日常的なにおい全般から、比喩的な気配、口語での「ほんの少し」まで幅広く使われる。
ギリシャ語:νοημοσύνη
読み方:ノイモシニ・ノイモシーニ
ラテン文字:noimosyni
νοημοσύνη(知能、知性)は文語的に、νοήμων(知的な、分別のある)に抽象名詞を作る接尾辞 -οσύνη(〜であること、〜さを表す接尾辞)が付いてできた語。現代ギリシャ語では、人の頭の働きや知的能力をやや硬い言い方でまとめて表す。
近い語では、ευφυΐα(聡明さ、機転のよさ)が生まれつきの才気やひらめきの鋭さを言いやすい。日常会話で「頭のよさ」を言うなら、μυαλό(脳、頭)のほうがくだけた言い方として出やすい。
同じ語族に νόηση(認知、知性作用)や νους(精神、心、理性)がある。νόηση が理解や認知の働きそのものを指しやすいのに対し、νοημοσύνη はそうした働きを支える能力や頭のよさを言うときに使いやすい。
主な意味は「知能」「知性」。心理学では、知覚、記憶、連想、想像、注意、思考といった認知能力の総体を指し、とくに新しい状況への適応や、類似・差異・関係を見分ける力を含めていう。知能検査、知能指数、人工知能のような硬い表現でもよく使われる。
ギリシャ語:νόηση
読み方:ノイシ・ノーイシ
ラテン文字:noisi
名詞 νόος(精神)から派生した動詞 νοέω / νοώ(考える, 理解する), さらにそこから派生した古代ギリシャ語の女性名詞 νόησις(理解, 知的把握)から。語尾 -σις が -ση に変わって現代ギリシャ語の νόηση の形になった。
同じ語族に νους(精神, 理性, νόος の縮約形), νοώ(考える, 理解する), νόημα(意味, 意図), νοήμων(知的な, 理解のある), νοητικός(認知の, 知的な), νοητός(思念される)。合成語に διανόηση(思索), κατανόηση(理解), επινόηση(発明, 考案), παρανόηση(誤解)。
ギリシャ語:εντύπωση
読み方:エディポシ・エディーポシ・エンディポシ・エンディーポシ
ラテン文字:entyposi
古代ギリシャ語の ἐντύπωσις(刻印、刻み込むこと)から。ἐν-(中に)+ τύπος(型、刻印)からなる語で、もとは物理的に型を押しつけることを指した。τύπος は英語 type(型、活字)、typical(典型的な)、stereotype(ステレオタイプ)の語源で、ラテン語 typus を経て英語に入った。
現代の「心に受ける印象」の意味は、フランス語 impression(「押す」の意から)の訳語としてうつったもの。
派生語に εντυπωσιακός(印象的な)、εντυπωσιάζω(感銘を与える)、εντυπώνω(刻み込む)など。関連語に αίσθηση(感覚)、ιδέα(考え、観念)、άποψη(見解)、τύπος(型、新聞、活字)など。
ギリシャ語:θέα
読み方:セア・セーア・テア・テーア
ラテン文字:thea
古代ギリシャ語の θέα(見ること, 眺め, 光景)を継承。「見る, 観察する」を意味する動詞 θεάομαι の名詞形。同じ綴りでアクセント位置が異なる θεά(女神)は θεός(神)に由来する別の語で, 語源上のつながりはない。
同じ θέα の語族に θέαμα(見せ物, 光景), θέαση(観賞, 視聴), θεατής(観客), 合成語 θέατρο(劇場, もとは「観る場所」)。類義の語として άποψη(視点, パノラマ的な眺め), εικόνα(像, イメージ), κοίταγμα(見ること, 視線)がある。
英語 theater, theory はどちらも同じ θεάομαι の語族から入った語で, θέατρον(観る場所)→ラテン語 theatrum →英語 theater, θεωρία(観察, 考察)→ラテン語 theoria →英語 theory の経路で各言語に入った。仏語 théâtre, théorie も同じ経路。
ギリシャ語:βλέπω
読み方:ヴレポ・ヴレーポ
ラテン文字:vlepo
古代ギリシャ語の βλέπω(見る)を継承。ギリシャ語以前の何らかの言語からの借用とされ, 確かな語源はわかっていない。現在系列は βλέπω で残るが, 完結相(過去)は別語源の είδα が担う。είδα は古代ギリシャ語の完結相過去形 εἶδον に由来し, ラテン語 video(見る), 英語 wit(知恵), wise(賢い), ドイツ語 wissen(知る)と同じ印欧語根で「見る, 知る」を表した語の子孫。一つの動詞の現在と過去で別系統の語根が並んで残った形。
同じ βλέπω の語族に βλέμμα(視線, 眼差し), βλέψη(視覚), βλέφαρο(まぶた), βλεφαρίδα(まつ毛), 合成語 αναβλέπω(見上げる), αποβλέπω(目標にする), διαβλέπω(見抜く), επιβλέπω(監督する), παραβλέπω(見逃す), προβλέπω(予見する), ξαναβλέπω(再会する), πρωτοβλέπω(初めて見る)。
意識して「眺める」を言う κοιτάζω に対し, βλέπω は「見える」から「見守る」まで幅広い。抽象的な「知覚する」には αντιλαμβάνομαι, 「理解する」には κατανοώ が並ぶ。辞書や注記の略号 βλ. は βλέπε(参照せよ)の略。「薔薇色の目で見る(βλέπω τα πάντα ρόδινα)」のような成句はフランス語 voir tout en rose からの翻訳借用。

動詞
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