ギリシャ語:ευχάριστος
読み方:エフハリストス・エフハーリストス
ラテン文字:efcharistos
古代ギリシャ語の εὐχάριστος(感謝する、喜ばせる)に由来。εὖ(よく)と χάρις(喜び、好意)を合わせた形容詞。現代の「楽しい、感じのよい」の意味は、フランス語 agréable からの意味借用で定着した。
関連語に εὐχαριστώ(感謝する、「ありがとう」)、ευχαρίστηση(喜び、楽しみ、満足感)。
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ギリシャ語:ευχάριστος
読み方:エフハリストス・エフハーリストス
ラテン文字:efcharistos
古代ギリシャ語の εὐχάριστος(感謝する、喜ばせる)に由来。εὖ(よく)と χάρις(喜び、好意)を合わせた形容詞。現代の「楽しい、感じのよい」の意味は、フランス語 agréable からの意味借用で定着した。
関連語に εὐχαριστώ(感謝する、「ありがとう」)、ευχαρίστηση(喜び、楽しみ、満足感)。
ギリシャ語:γελώ
読み方:イェロ・イェロー・ゲロ・ゲロー
ラテン文字:gelo
ギリシャ語:χαμόγελο
読み方:ハモイェロ・ハモーイェロ・ハモゲロ・ハモーゲロ
ラテン文字:chamogelo
χαμόγελο は動詞 χαμογελώ(笑顔を見せる、ほほえむ)からできた名詞で、さらにさかのぼると χαμο-(下へ、低く、控えめに)と γελώ(笑う)に分かれる。χαμο- は古い複合語要素で、もともとは声を立てず、口元だけで静かに笑う動きが核にあったと考えられる。
この「低く笑う」「そっと笑う」という感覚から、現代ギリシャ語ではごく普通の「笑顔、ほほえみ」を表す基本語として定着した。名詞の χαμόγελο と動詞の χαμογελώ、形容詞の χαμογελαστός(ほほえんだ、笑顔の)は同じ語族をなす。
χαρά(喜び) が内側にある喜びそのものを指しやすいのに対し、χαμόγελο はそれが πρόσωπο(顔) に現れた表情を指す語である。口元だけに出る静かな表情なので、声や動きを伴いやすい γέλιο(笑い) よりも控えめな場面によく合う。見た目の動きとしては χείλος(唇) の端が持ち上がることが中心にあり、そこから比喩的に「喜び」そのものや、服の襟ぐり、整った歯並びまで意味が広がっている。
主な意味は「笑顔、ほほえみ」。そこから、その表情が示す「喜び」、横に広く開いた襟ぐり、見映えのよい白い歯並びも表す。指小語 χαμογελάκι(小さな笑み)は顔文字 :) や :-) を指すこともある。
ギリシャ語:γέλιο
読み方:イェリョ・イェーリョ・ゲリョ・ゲーリョ
ラテン文字:gelio
γέλιο(笑い、笑い声)は中世ギリシャ語の γέλιο(笑い、笑い声)に由来する。現代ギリシャ語では、顔に出る笑いと、耳に聞こえる笑い声の両方をひとまとめに言う基本語として使われている。
χαρά(喜び)や κέφι(上機嫌、陽気な気分)は感情や気分そのものを言う語だが、γέλιο はそれが表情や声として外に出た状態を指しやすい。口元だけの χαμόγελο(微笑み)よりも大きく、表情や声の動きを伴う笑いに合う。比較される語に γέλως(笑い)という形もある。
主な意味は「笑い、笑い声」。自然にこぼれる笑いから、皮肉や気まずさを含んだ笑い、響きとして聞こえる笑い声まで広く言える。複数形の γέλια(大笑い、笑いの連続)では、その場が笑いで満ちることや、どっと笑いが起こることも表す。
ギリシャ語:ευχαρίστηση
読み方:エフハリスティシ・エフハリースティシ
ラテン文字:efcharistisi
ευχαρίστηση は中世ギリシャ語の ευχαρίστησις(喜び、満足)にさかのぼる語で、のちにフランス語 plaisir(喜び、楽しみ)の意味的な影響も受けながら、現代ギリシャ語では ευχαρίστηση の形に整った。「欲求や望みが満たされたときに生まれる喜びや満足感」を表す語として定着している。
日常会話でよく知られる ευχαριστώ(感謝する、ありがとうと言う)も同じ語族に属する語で、挨拶の「ありがとう」としての ευχαριστώ は、もともと動詞 ευχαριστώ の一人称単数がそのまま使われている形。
χαρά(喜び) が喜びそのものの高まりを言いやすいのに対し、ευχαρίστηση はもっと落ち着いた快さや満ち足りた感じに寄る。ευτυχία(幸福、幸せ) はさらに広く、持続的な幸せや幸福を指しやすい。
近い語には αγαλλίαση(歓喜)、απόλαυση(享受、楽しみ)、ευαρέσκεια(満足)、ευφροσύνη(晴れやかな喜び)、ικανοποίηση(満足)、τέρψη(楽しみ)があり、反対側には δυσαρέσκεια(不満、不快)がある。
中心にあるのは、何かが自分の望みや必要にかなったときの喜び、楽しみ、満足感。その感情そのものだけでなく、何かが楽しみになることや、丁寧なやり取りで「喜んで」「光栄です」に当たる言い方にも使われる。
ギリシャ語:ενθουσιασμός
読み方:エンスシアズモス・エンスシアズモース・エントゥシアズモス・エントゥシアズモース
ラテン文字:enthousiasmos
ギリシャ語:χαρούμενος
読み方:ハルメノス・ハルーメノス
ラテン文字:charoumenos
中世ギリシャ語の χαρούμενος(喜んでいる)を継承。古代ギリシャ語の動詞 χαίρω(喜ぶ、楽しむ)の中受動相 χαίρομαι が中世ギリシャ語で口語化していく中で、現在受動分詞 χαιρούμενος の語幹が、同根の名詞 χαρά(喜び)の χαρ- に引っ張られて χαρούμενος の形に整いなおされ、形容詞として定着した。古代の χαίρω は印欧祖語の「望む、欲する」を表す語根に由来し、サンスクリット語 háryati(楽しむ), ラテン語 hortor(励ます、勧める)と同根。同じ χαίρω 系から派生した名詞 χάρις(恵み、優美、感謝)は、英語 charisma(カリスマ), charity(慈愛), eucharist(聖体拝領、感謝の典礼)など、品格・恵み・感謝を中心とする語族の源になった。
類義語に ευτυχισμένος(幸福な。古代 εὐτυχής 由来の継承で、より持続的・本質的な幸福感を指す), εύθυμος(陽気な、上機嫌の。古代 εὔθυμος「気分のよい」由来), ευδαίμων(幸せな、恵まれた。書き言葉の硬い形、古代 εὐδαίμων「神に祝福された」由来)。対義語に λυπημένος(悲しんでいる), στενοχωρημένος(落ち込んだ、悩んでいる), θλιμμένος(沈んでいる、嘆いている), θλιβερός(憂鬱な、悲惨な)。χαρούμενος は人・気分・表情・出来事・期間など、喜びを伴うあらゆる対象に使う形として広く使う。派生に χαρούμενα(楽しそうに。副詞)。関連語に χαρά(喜び。語幹を共有する名詞), χαίρω / χαίρομαι(喜ぶ。動詞), χάρις(恵み、優美、感謝), χαρωπός(陽気な、晴れやかな)。
ギリシャ語:κεφάτος
読み方:ケファトス・ケファートス
ラテン文字:kefatos
κέφι(上機嫌、ノリ、意欲)に、形容詞を作る接尾辞 -άτος が付いた語。
χαρούμενος(嬉しい)は単に気分が明るいことを広く言えるのに対し、κεφάτος は内側から湧くようなノリの良さや活気を強く含む。ευδιάθετος(機嫌の良い)よりもくだけた語で、社交的な楽しさのニュアンスが強い。
主な意味は「陽気な、上機嫌な」。人や集団の状態だけでなく、話や音楽のように人を楽しい気分にさせるものにも使う。
ギリシャ語:κέφι
読み方:ケフィ・ケーフィ
ラテン文字:kefi
トルコ語の keyif(楽しみ、気晴らし。方言では kef)から入った語で、さらにその背景にはアラビア語系の語がある。
χαρά も「喜び」を表すが、κέφι は単なる喜びよりも動きのある語で、内側から湧く上機嫌さ、ノリの良さ、何かをしたくなる勢いを表す。パーティーや音楽で場が盛り上がっているときや、何かに熱中する気分を言うときによく使う。
主な意味は、上機嫌で陽気な気分。また、何かをしたいという意欲や気分も指す。複数形 κέφια では、そのときどきの機嫌や調子をまとめて言うこともある。
ギリシャ語:χαρά
読み方:ハラ・ハラー
ラテン文字:chara
古代ギリシャ語の動詞 χαίρω(喜ぶ)から派生した χαρά(喜び)を継承。同じ χαίρω から古代ギリシャ語で χάρις(恵み)、さらに χάρισμα(恵みの賜物)が生まれた。χάρισμα は現代ギリシャ語にも残り、英語 charisma の語源にもなった。
類義語の ευχαρίστηση は満足感や楽しみを指し、χαρά よりも一時的な感情に近い。ενθουσιασμός は熱狂や熱意、ευτυχία はより持続的で深い幸福を表す。
対義語には θλίψη(悲哀)、λύπη(悲しみ)、στενοχώρια(悩み)がある。
主な意味は喜びという強い肯定的な感情。また、喜びをもたらす出来事や慶事も指す。複合語の παιδική χαρά は「子供の遊び場」を意味し、μια χαρά は「とても良い、順調」という副詞的な使い方もされる。指小辞の χαρούλα は「小さな喜び」。
ギリシャ語:ευτυχία
読み方:エフティヒア・エフティヒーア
ラテン文字:eftychia
古代ギリシャ語の εὖ(良く)と τύχη(運、偶然 → τύχη)からなる εὐτυχία(成功、幸運)に由来。現代ギリシャ語では「幸福、幸せ」が中心の意味で、「幸運、好機」の用法にはフランス語 bonheur の意味借用が含まれる。
対義語の δυστυχία(不幸)は δυσ-(悪い)と τύχη の構成で、ちょうど対をなす。派生語には ευτυχισμένος(幸せな)がある。
類義語の ευδαιμονία(持続的な幸福、至福)は、より精神的・哲学的な充足感を指す。ευτυχία が出来事や感情の昂ぶりによる幸せを表すのに対し、ευδαιμονία は内面的な充足に重きを置く。出来事としての「幸運」には ευτύχημα(幸運な出来事)や καλοτυχία(幸運)もある。
主な意味は、ポジティブな出来事や喜びによる幸福、幸せ。また、幸運や好都合な巡り合わせも指す。祝辞では「κάθε ευτυχία(あらゆる幸福を)」のように用いられることも多い。