ギリシャ語:μοβ
読み方:モヴ・モーヴ
ラテン文字:mov
フランス語 mauve(モーヴ、薄紫色)からの外来借用。性・数・格で語形が変化しない不変化形容詞として現代ギリシャ語に取り入れられ、同じくフランス語由来の色名 μπεζ(ベージュ)、γκρι(グレー)、μπλε(青)、ροζ(ピンク)などと共通の形で定着している。
フランス語 mauve はラテン語 malva(ゼニアオイ、アオイ科の植物)に由来。薄紫の花を咲かせるこの植物の名がそのまま色名となり、19世紀後半に化学者ウィリアム・パーキンが発見した世界初の合成染料の一つも mauve と呼ばれた。それ以降、ヨーロッパ各語で「薄紫」を指す現代の色名として定着した経緯がある。
同じ malva を語根として、英語 mallow(ゼニアオイ)、mauve(薄紫)、ドイツ語 Malve(ゼニアオイ)、イタリア語 malva、スペイン語 malva など、ヨーロッパ各語の植物名や色名が広まっている。
ギリシャ語では従来の綴り μωβ から現在の μοβ に整理された。指小形は μοβάκι(薄い紫、可愛らしい紫)。
紫系の色名はギリシャ語に豊富で、βιολετί(バイオレット)、μενεξεδί(スミレ色)、λιλά(ライラック色)、μελιτζανί(茄子色)、σικλαμέν(シクラメン色)、ιώδες(学術的なスミレ色)などが並ぶ。これらの中でも μοβ は特定の色合いに限定されず、紫色全般を表す語として用いられる。
中性形と同じ形で名詞としても機能し、「紫色という色」そのものを指す(το μοβ)。

形容詞
中性名詞
色
紫系の色 
道具
住居 
動物
哺乳類
ウシ亜目
食べ物 
悲しみ・苦しみ
感情 
信仰・神話
施設・建物 
職業
様態 
天文
星座 
数量 

金属 
元素 
言葉
教育 
家族
年齢