日本語索引: り
り から始まる単語 21 語。
り から始まる単語 21 語。
ギリシャ語:γλυκόριζα
読み方:グリコリザ・グリコーリザ
ラテン文字:glykoriza
中世ギリシャ語の γλυκύρριζα(甘い根)に由来する。前半の γλυκό-(甘い)は γλυκός(甘い)とつながり、後半の ρίζα(根)がこの植物の根を指す。現代ギリシャ語では γλυκόριζα と γλυκόρριζα(別綴り)の両方の綴りが使われる。
主な意味はリコリス、甘草。学名は Glycyrrhiza glabra。草本植物そのものを指し、その根はやわらげたり落ち着かせたりする性質があるものとして、主に薬用や菓子づくりに使われる。
ギリシャ語:ρυθμός
読み方:リスモス・リスモース・リトゥモス・リトゥモース
ラテン文字:rythmos
古代ギリシャ語の動詞 ῥέω(流れる)から派生した ῥυθμός(流れや動きの整い方)に由来。ラテン語 rhythmus を経て、英語 rhythm にもなった。現代ギリシャ語ではリズムやペースを表すほか、建築や芸術の様式を指すのにも使われる。
ギリシャ語:λογική
読み方:ロイキ・ロイキー・ロギキ・ロギキー
ラテン文字:logiki
古代ギリシャ語の λογική(論理, 論理学)に由来。形容詞 λογικός(言葉に関する, 理にかなった)の女性形が名詞化した語で, 背景には λόγος(言葉, 理性, 理論)がある。もとは λογική τέχνη(論理の技法)として古代の哲学や修辞で使われた。現代の「論理, ロジック, 常識」の用法はフランス語 logique, 英語 logic からの意味借用で輪郭が整った。
同じ λόγος の語族に λογικός(理にかなった, 論理的な), λογικά(論理的に, 合理的に), λογικότητα(合理性), λογισμός(計算, 勘定), ορθολογισμός(合理主義), παραλογισμός(不合理)。
類義語 μυαλό(頭, 頭脳)や νους(精神, 知性)が思考する主体や能力を指すのに対し, λογική は筋道立った考え方や推論の枠を指す。対義的な語は παράλογο(不条理, 不合理), παραλογισμός(不合理)。英語 logic, logical, logician もこの λογικός の語族からラテン語経由で入った。
ギリシャ語:ρήσος
読み方:リソス・リーソス
ラテン文字:risos
ふたつの語源を持つ同形異義語。
オオヤマネコとしては、スラブ語の ris(オオヤマネコ)からの借用で、口語的な言い方。標準的な呼び方は λύγκας(オオヤマネコ)で、北半球の国々に分布するネコ科の肉食動物を指す。黄褐色の毛皮、短い尾、極めて鋭い視力を持つ四足獣。
アカゲザルとしては、近代ラテン語の rhesus からの借用。古代ギリシャ語の Ῥῆσος(イリアスに登場するトラキア王の名)にちなむ命名で、オナガザル科のマカク属(学名 Macaca mulatta)の学名として定着した。医学・生物学の実験動物としてよく知られ、Rh 因子(赤血球抗原)の名もこの動物にちなむ。
ギリシャ語:δράκοντας
読み方:ドラコドゥス・ドーラコドゥス・ドラコンドゥス・ドーラコンドゥス・ドラコドゥス・ドーラコドゥス
ラテン文字:drakontas
中世ギリシャ語 δράκοντας(竜、← 古代 δράκων「蛇、竜」の対格 -οντα を基盤としたパラダイム再編 μετάπλαση)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。古代ギリシャ語 δράκων は、属格 δράκοντος、対格 δράκοντα という不規則な格変化を持つ -ων 語幹名詞だったが、中世期に対格形を主格として固定化する整理が起こり、現代ギリシャ語の δράκοντας の形に整えられた。同じパラダイム再編のパターンは、γέροντας(老人、← γέρων), λέοντας(ライオン、← λέων), ίππος(馬)でも見られる、中世ギリシャ語の名詞活用の整理の典型例。
源にある古代の δράκων(蛇、大蛇、想像上の怪物)は、動詞 δέρκεσθαι / δέρκομαι(鋭く見る、じっと見つめる)からの派生で、印欧祖語の「見る、視線」を表す語根に由来する。「鋭く見るもの」「じっと見つめるもの」が原義で、蛇の鋭い視線が観察された結果から「蛇」を意味するようになったという解釈が古代から続く。同じ語根からはサンスクリット dr̥ś-(見る), アイルランド語 derc(目)が並ぶ古層語族。
ラテン語経由の系譜では、ラテン語 dracō(蛇、竜、軍旗の竜)から、フランス語 dragon, スペイン語 dragón, イタリア語 dragone, 英語 dragon, ドイツ語 Drache の語源となり、ヨーロッパ各語の「竜」語彙の共通祖となった。古代ギリシャ語 δράκων が西欧文化の竜のイメージそのものの源流にある、神話・伝承語彙の中核。
中世以降のキリスト教文化では、黙示録 12 章の「七つの頭を持つ赤い竜」のイメージが、東方の怪物表象とギリシャ・ローマ神話の竜を結びつけて、聖ゲオルギウス(Άγιος Γεώργιος)の竜退治の伝説として広く展開した。ギリシャの民間伝承(ノヴェレ、παραμύθια)でも、δράκος / δράκοντας は山に住む怪物として語られ、英雄譚の中核に位置する。
派生・関連語族として δράκος(竜、ドラゴン、← 中世ギリシャ語 δράκος、δράκων から東方の表象の影響を受けたパラダイム再編), δράκαινα(雌竜、女の竜), δρακόντισσα(女ドラゴン), δρακοντίσιος(竜のような), δρακοντοκτόνος(竜殺し、← δράκοντας + κτείνω「殺す」), δρακογενής(竜から生まれた), δρακόντειος(厳しい、過酷な、← 古代アテネの立法家ドラコン Δράκων「厳格な法律で知られた人物」の名前から派生)。
「ドラコンの法」(δρακόντειοι νόμοι、英 draconian laws)は、紀元前 7 世紀のアテネの立法家ドラコンの厳格な刑法に由来する慣用句で、現代ギリシャ語にも英語にも残る政治・法律用語。立法家の名前がそのまま「厳格・過酷」を意味する形容詞になった珍しい例。
意味の領域では、δράκοντας は神話・聖書・民間伝承の竜を指す書きことば寄りで、より口語的な δράκος は昔話の魔物を指すという棲み分けがある。比喩用法では、人について「非常に邪悪な人」「冷酷な人」を指す比喩、「英雄が立ち向かう困難」を表す象徴として使われる。
ギリシャ語:δράκος
読み方:ドゥラコ・ドゥラーコ
ラテン文字:drakos
中世ギリシャ語 δράκος(蛇、竜、伝承の魔物)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。中世形は、古代ギリシャ語 δράκων(蛇、大蛇)が、東方の竜の表象の影響を受けて意味の中心が「人間型の魔物」へと移り、語末も -ος に再形成(μετάπλαση、← γέρων > γέρος の同類のパラダイム整理)された結果生まれた形。古代の δράκων からは、対格形を主格化した δράκοντας と、-ος 語尾化した δράκος の二形が中世期に成立し、現代まで並走している。
源にある古代の δράκων(蛇、大蛇、想像上の怪物)は、動詞 δέρκεσθαι / δέρκομαι(鋭く見る、じっと見つめる)からの派生で、印欧祖語の「見る、視線」を表す語根に由来する。「鋭く見るもの」が原義で、蛇の鋭い視線から「蛇」を意味するようになったという解釈が古代から続く。同じ語根からはサンスクリット dr̥ś-(見る), アイルランド語 derc(目)が並ぶ古層語族。
ラテン語経由の系譜では、ラテン語 dracō(蛇、竜、軍旗)から、フランス語 dragon, スペイン語 dragón, イタリア語 dragone, 英語 dragon, ドイツ語 Drache の語源となり、ヨーロッパ各語の「竜」語彙の共通祖となった。古代ギリシャ語 δράκων が西欧文化の竜のイメージそのものの源流にある、神話・伝承語彙の中核。
ギリシャの民間伝承では δράκος は、山に住む人型または超自然的な怪物として語られ、英雄譚(昔話、伝説)の中で英雄が打ち倒すべき敵役として登場する。アンドレアス・カルカヴィッツァスやニコラオス・ポリティスら 19–20 世紀の民俗学者が収集したギリシャ民話の中で、δράκος の像は、頭が複数あり、火を吐き、姫を捕らえ、財宝を守り、最後に英雄に倒される、典型的なドラゴン像として体系化されている。同じ伝承の領域には、女の魔物の λάμια(ラミア、← 古代 Λάμια), 悪霊の δαίμονας, 神霊の τέρας(怪物、奇跡)が並ぶ。
派生・関連語族として δράκοντας(竜、より一般的な書きことば形), δράκαινα(雌竜、女の竜), δρακάκι(小さな竜、指小形、ペット用の竜のキャラクターにも使う), δρακούλης(小さなドラゴン、子供への愛称), δρακογενής(竜から生まれた), δρακοκυνήγι(竜狩り), δρακοκτόνος(竜殺し)。現代ギリシャ語で「蛇」を指す日常語は別系統の φίδι(蛇、← 古代 ὄφις)で、δράκος / δράκοντας は神話・伝承の専門語として棲み分けられる。
文学的用法では、ニコス・カザンザキスの『キリスト最後の試み』のキリスト・ドラゴン像、ミシェル・ファイベルの世界文学論など、西欧の竜伝承全体の中で δράκος は東地中海の独特の表象を象徴する語として位置づけられる。慣用句 Καλό το παραμύθι σου, αλλά δεν έχει δράκο(お前のおとぎ話はいいが、竜が出てこない)は、話に肝心なものが欠けている、信じがたい話だ、という意味で使われる、伝承文学の比喩を介した懐疑表現。
ギリシャ語:Τρόπις
読み方:トゥロピス・トゥローピス
ラテン文字:tropis
ギリシャ語:σωματίδιο
読み方:ソマティディオ・ソマティーディオ
ラテン文字:somatidio
ヘレニズム期ギリシャ語の σωματίδιον(小さな身体、小さな物体)に由来。古代ギリシャ語の σῶμα(身体、物体)から作られた指小形で、σῶμα 本来の由来は確定していない。
現代の「粒子」という意味は、フランス語の corpuscule(小体、微粒子)や particule(粒子)からの意味借用。corpuscule もラテン語 corpus(身体、物体)の指小形 corpusculum に由来し、発想としては σωματίδιον と対応している。
関連語に άτομο(原子)、μόριο(分子)、ηλεκτρόνιο(電子)、πρωτόνιο(陽子)、νετρόνιο(中性子)などがある。連語には στοιχειώδες σωματίδιο(素粒子)などが挙げられる。
ギリシャ語:μετέωρο
読み方:メテオロ・メテーオロ
ラテン文字:meteoro
フランス語 météore からの学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。さらにこのフランス語自体が中世ラテン語 meteora を経て古代ギリシャ語 τά μετέωρα(中性複数形「天体現象」、形容詞 μετέωρος「空中に吊るされた、高い所にある」の中性複数)にさかのぼるため、ギリシャ語のもとに戻ってきた αντιδάνειο の側面もあわせ持つ。古代 μετέωρος は前置詞 μετά(〜の中で、〜と共に)と動詞 ἀείρω(持ち上げる)の語幹からなり、文字どおり「空中に持ち上げられた」を意味する。
アリストテレスは大気現象を扱った著作 Μετεωρολογικά(『気象論』)でこの語を術語として確立し、これが中世ヨーロッパに伝わって気象学・天文学の用語の基になった。英語 meteor(流星), meteorology(気象学), meteorite(隕石)も同じ流れで、フランス語 météore, ドイツ語 Meteor などとともに国際語化している。
派生に μετεωρολογία(気象学), μετεωρολόγος(気象予報士), μετεωρίτης(隕石), μετεωροειδές(流星体、大気圏突入前の小天体)。類義語に πεφταστέρι(πέφτω「落ちる」+ αστέρι「星」の合成、日常で「流れ星」を指すのに最もよく使う語), διάττων αστήρ(流れ星、文学・科学の文章で用いる古風な言い方)。
ギリシャ語:Κύνες Θηρευτικοί
読み方:キネスシレフティキ・キーネスシレフティキ・キネスティレフティキ・キーネスティレフティキ
ラテン文字:kynes thireftikoi
κύων(犬)の複数形 κύνες と θηρευτικός(狩りの)の複数形 θηρευτικοί からなる連語で「狩りの犬たち」を言う。
17世紀にポーランドの天文学者ヘヴェリウスが設定した星座で、新しい星座のため神話は存在しない。
もとは中世におけるギリシャ語からアラビア語、さらにラテン語への翻訳過程で、「こん棒」を意味するギリシャ語が「犬」へと取り違えられた経緯があり、ヘヴェリウスがそのままこれを採用して星座名として確立させた。
二匹の犬には Αστερίων(北)と Χαρά(南)の名がついている。ラテン語名は Canes Venatici で、英語でもこの名称がそのまま使われる。
ギリシャ語:μάγειρας
読み方:マイェラス・マーイェラス・マゲラス・マーゲラス
ラテン文字:mageiras
動詞 μάσσω(こねる)にさかのぼる古代ギリシャ語 μάγειρος(料理人, 肉をさばく人)を継承。語幹 μάγειρ- に男性名詞語尾 -ας が付いて中世ギリシャ語で μάγειρας の形になった。
派生に μαγειρεύω(料理する), μαγειρικός(料理の), μάγειρισσα(女性の料理人), μαγειρική(料理法), μαγειρείο(厨房, 飲食店)。合成語に εκλογομάγειρας(選挙結果を操作する人, 選挙のコック)。
ギリシャ語:λύρα
読み方:リラ・リーラ
ラテン文字:lyra
古代ギリシャ語の λύρα(リラ)を継承。古代ギリシャ語より前の語源は定かでなく, 外来の借用語と見る説もある。古代の竪琴から, のちに弓で弾くギリシャ伝統の擦弦楽器にも同じ名が使われるようになった。先頭を大文字にした Λύρα(こと座)は, この楽器の形に見立てた星座名がそのまま継承された形。
派生に λυρικός(リラの, 叙情的な, 抒情詩の), λυρισμός(叙情性), λυράρης, λυριτζής(リラ奏者)。ラテン語 lyra を経由して英語 lyre, フランス語 lyre, 英語 lyric, lyricism もこの語族に連なる。
弓で弾くリラはクレタ(κρητική λύρα), ポントス(ποντιακή λύρα)などの地方伝統音楽で中心的な楽器として使われる。撥弦楽器の系統では κιθάρα(ギター, 古代のキタラ)が別にあり, λύρα とは別の系統に位置する。
ギリシャ語:θεωρία
読み方:セオリア・セオリーア・テオリア・テオリーア
ラテン文字:theoria
古代ギリシャ語の θεωρία(見ること, 観察, 熟考)に由来。θεωρός(使節, 観覧者)に抽象名詞の接尾辞 -ία が付いてできた語で, θέα(見ること, 眺め)を根にもつ語族の一員。「理論」「空論」「学説」の現代の使い分けは, フランス語 théorie, ドイツ語 Theorie, 英語 theory の意味配置と重なって整った。
派生に形容詞 θεωρητικός(理論的な)。「美しい外見」の古い意味からは民衆語の θωριά(風貌, 外見)が生まれた。
同じ θέα の語族に動詞 θεωρώ(見なす, 考える), θέατρο(劇場, 観る場所), θεώρημα(定理, 観察されたもの)。英語 theory(理論), theater(劇場), theorem(定理)はすべてこの語族からの学術借用。対になる πράξη(実践, 実行)とは「理論と実践」の対で対比される。類義の άποψη(意見, 見解), υπόθεση(仮説)は広く日常で使う。
ギリシャ語:μήλο
読み方:ミロ・ミーロ
ラテン文字:milo
古代ギリシャ語 μῆλον(果実全般)を継承。古代にはリンゴのほかマルメロや桃など木の実全般を指したが, 現代ギリシャ語ではリンゴに意味が絞られ, 語尾 -ον が脱落して μῆλο / μήλο の形になった。英語 melon は μῆλον と πέπων(熟したウリ)の合成語 μηλοπέπων がラテン語 melopepo を経て変化したもので, 同じ μῆλον にさかのぼる。
派生に μηλιά(リンゴの木), μηλίτης(リンゴ酒, シードル), μήλινος(リンゴ色の, 淡黄緑色の), μηλιώνας(リンゴ園)。合成語に μηλόπιτα(リンゴのパイ), μηλομαρμελάδα(リンゴジャム), μηλόκρασο(リンゴ酒), μηλοχυμός(リンゴジュース), μηλοπέπονο(カンタロープ), μηλοκύδωνο(マルメロ), ξινόμηλο(酸っぱいリンゴ), μηλολόνθη(コガネムシ)。
ギリシャ語:γείτονας
読み方:イトナス・イートナス・ギトナス・ギートナス・イトナス・イートナス
ラテン文字:geitonas
古代ギリシャ語の γείτων(隣人、近所の人)から。古代の対格 γείτονα を土台に、男性名詞の語尾 -ς がついて今の主格形 γείτονας に整った。
γείτων のさらに古い語源は未詳。印欧語族の古い層に属する可能性はあるが、確かな対応語は立てにくいとされる。
女性形は γειτόνισσα。親しみを込めた指小形には γειτονάκι などがある。関連語に γειτονιά(近所、界隈)、γειτονικός(隣の、近隣の)、γειτονεύω(隣り合う、接する)など。
複数形 γείτονες は、近隣住民だけでなく近隣諸国の人々も指す。口語的な複数形には γειτόνοι もある。類義語は περίοικος(近隣住民)など。

中性名詞
経済 
自意識 
植物
食べ物 
音楽
速度 
哲学・思考
論理 
動物
哺乳類 
信仰・神話 
天文
星座 
物質 
宇宙
天気 
数量 

書類 
職業 


身体・健康 

人間関係
人