ギリシャ語:θαύμα
読み方:サヴマ・サーヴマ・タヴマ・ターヴマ
ラテン文字:thavma
古代ギリシャ語の θαῦμα(驚き, 驚異)を継承。θεάομαι(観る)と語源を共有し, もとは「見て驚くもの」。現代の「経済の奇跡」「技術の奇跡」「奇跡のワクチン」など比喩で幅広い驚異を指す用法はフランス語 miracle, merveille と英語 miracle からの意味借用で輪郭が整った。話しことばや文学ではアクセントを移した θάμα という短縮形も使う。
同じ θαῦμα の語族に動詞 θαυμάζω(感嘆する), 形容詞 θαυμάσιος(素晴らしい, 見事な)と θαυμαστός(感嘆に値する), 名詞 θαυμασμός(感嘆), θαυμαστής(愛好者, ファン), θαυμαστικό(感嘆符), 合成語 θαυματοποιία, θαυματουργία(奇跡を起こす業), αξιοθαύμαστος(感嘆に値する)。θαυμάσιος が日常で広く使われ, θαυμαστός は格式高い場面で出てくる。
θεάομαι からは θέατρον(観る場所)が派生して現代の θέατρο になり, ラテン語 theatrum を経て英語 theatre(劇場)になった。英語 thaumaturgy(奇跡的な業, マジック)は θαυματουργία を経て入ったもの。年齢にそぐわない才能を持つ子を指す παιδί-θαύμα(神童)は独語 Wunderkind, 英語 child prodigy, 仏語 enfant prodige の意味借用で生まれた合成語。

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