ギリシャ語表記索引: η
η から始まる単語 25 語。
η から始まる単語 25 語。
ギリシャ語:ηλεκτρικό πατίνι
読み方:イレクトゥリコ パティニ・イレクトゥリコー パティーニ
ラテン文字:ilektriko patini
ηλεκτρικός(電気の、電気で動く)の中性形 ηλεκτρικό と πατίνι(キックボード、スケート)からなる連語。
πατίνι は、足で地面を蹴って進むキックボードや、車輪・氷上用のスケートを指す語。ηλεκτρικό πατίνι では、電気で動くキックボードを指す。
関連語に ηλεκτρικό ποδήλατο(電動自転車)、ηλεκτρικό αυτοκίνητο(電気自動車)、παιδικό πατίνι(子ども用キックボード)などがある。
ギリシャ語:ηλεκτρικός
読み方:イレクトゥリコス・イレクトゥリコース
ラテン文字:ilektrikos
ήλεκτρο(琥珀)に基づく形容詞で、フランス語 électrique、英語 electric、ドイツ語 elektrisch からの意味借用として近代ギリシャ語に定着した。
古代ギリシャ人は琥珀の摩擦電気を観察していたが、それを体系的な「電気」現象として研究したのは 16-17 世紀のヨーロッパ。古代ギリシャ語の ἤλεκτρον(琥珀)の名がラテン語 electrum を経て電気現象の名となり、再びギリシャ語に戻ってきた経路。
連語に ηλεκτρικό ρεύμα(電流)、ηλεκτρική ενέργεια(電気エネルギー)、ηλεκτρικό αυτοκίνητο(電気自動車)、ηλεκτρική κιθάρα(エレクトリックギター)など多数。派生語に ηλεκτρισμός(電気現象、電気)。
ギリシャ語:ηλεκτρισμός
読み方:イレクトゥリズモス・イレクトゥリズモース
ラテン文字:ilektrismos
フランス語 électricité または英語 electricity からの借用。ギリシャ語では、フランス語 -ité、英語 -ity に対応する名詞語尾として -ισμός が使われ、ηλεκτρισμός の形になった。
électricité / electricity は新ラテン語 electricitas に由来。ラテン語 electrum(琥珀)を経て、古代ギリシャ語の ἤλεκτρον(琥珀)に遡る。
琥珀をこすると軽いものを引きつける性質がある。その観察から、電気をめぐる語彙が作られた。
関連語に ήλεκτρο(琥珀、エレクトラム)、κεχριμπάρι(琥珀)、ηλεκτρικός(電気の)、ηλεκτρο-(電気〜)、ηλεκτρόνιο(電子)など。
物理の文脈では ενέργεια(エネルギー)、ρεύμα(電流)、ηλεκτρικό φορτίο(電荷)、ηλεκτρικά φαινόμενα(電気現象)などが挙げられる。
ギリシャ語:ήλεκτρο
読み方:イレクトゥロ・イーレクトゥロ
ラテン文字:ilektro
古代ギリシャ語 ἤλεκτρον(輝くもの, 琥珀)に由来。古代では琥珀のほか金と銀の天然合金(エレクトラム)も指した。擦ると静電気を帯びる琥珀の性質にちなみ, 近代に英語 electricity(電気), electron(電子)が作られ, 現代ギリシャ語ではそこから逆輸入する形で電気関係の語彙が広がった。
派生に ηλεκτρίζω(帯電させる、しびれさせる)、ηλεκτρικός(電気の)、ηλεκτρισμός(電気)。合成語は ηλεκτρο- の形で作られ、ηλεκτρόνιο(電子)、ηλεκτρονικός(電子の)、ηλεκτρόλυση(電気分解)、ηλεκτρομαγνητικός(電磁気の)など電気・電子に関わる語群を形成する。
琥珀を指すときはトルコ語由来の κεχριμπάρι を使うことが多い。
ギリシャ語:ηλεκτρομαγνητικό κύμα
読み方:イレクトゥロマグニティコ キマ・イレクトゥロマグニティコー キーマ
ラテン文字:ilektromagnitiko kyma
ηλεκτρομαγνητικός(電磁気の、電磁の)の中性形 ηλεκτρομαγνητικό と κύμα(波)からなる連語。
物理学では、電場と磁場の変化が互いに影響し合い、空間を伝播する波動を指す。光や電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などは、すべて波長や周波数が異なる電磁波の一種である。
関連語には ηλεκτρομαγνητική ακτινοβολία(電磁放射)、ηλεκτρομαγνητικό πεδίο(電磁場)、φως(光)、ραδιοκύμα(電波)、μήκος κύματος(波長)、συχνότητα(周波数)など。
ギリシャ語:ηλεκτρομαγνητικός
読み方:イレクトゥロマグニティコス・イレクトゥロマグニティコース
ラテン文字:ilektromagnitikos
英語 electromagnetic をもとにした学術語。ギリシャ語では、電気を表す ηλεκτρο- と「磁気の」を表す μαγνητικός を組み合わせた形として受け入れられた。
electro- は「電気の」を表す連結形で、現代ギリシャ語の ηλεκτρικός(電気の)や ηλεκτρισμός(電気)、琥珀を表す ήλεκτρο(琥珀、エレクトラム)と同じ語族に属する。もとは古代ギリシャ語の ἤλεκτρον(琥珀)に遡る。琥珀をこすると軽いものを引きつける性質があることから、電気をめぐる語彙が作られた。
magnetic は magnet(磁石)から作られた語で、さらにラテン語 magnes、古代ギリシャ語 μαγνῆτις λίθος(磁鉄鉱、マグネシアの石)に遡る。Μαγνησία(マグネシア)という地名に結びつく語で、英語 magnet, magnetic も同じ語源に属する。
関連語に ηλεκτρομαγνητισμός(電磁気学、電磁気)、ηλεκτρομαγνητικό πεδίο(電磁場)、ηλεκτρομαγνητική ακτινοβολία(電磁放射)、ηλεκτρομαγνητικά κύματα(電磁波)などがある。
ギリシャ語:ηλιακό σύστημα
読み方:イリアコ システィマ・イリアコー シースティマ・イリャコ システィマ・イリャコー シースティマ
ラテン文字:iliako systima
ギリシャ語:ηλιακός
読み方:イリアコス・イリアコース・イリャコス・イリャコース
ラテン文字:iliakos
古代ギリシャ語の ἡλιακός(太陽の)を継承。ήλιος(太陽)に関係形容詞を作る -ακός が付いた形。
英語 solar、フランス語 solaire はラテン語 sol(太陽)からの形容詞で、ηλιακός とは別系統。現代ギリシャ語の技術用語(ηλιακή ενέργεια「太陽エネルギー」、ηλιακή κυψέλη「ソーラーセル」、ηλιακός θερμοσίφωνας「ソーラー温水器」など)はこれら欧州諸語の概念を取り入れた意味借用で発展した。
連語に ηλιακό σύστημα(太陽系)、ηλιακή ενέργεια(太陽エネルギー)、ηλιακό πάρκο(ソーラーパーク)、ηλιακό στέμμα(コロナ)、ηλιακός κύκλος(太陽周期)、ηλιακή έκλειψη(日食)など。
ギリシャ語:ηλίανθος
読み方:イリアンソス・イリーアンソス・イリアントス・イリーアントス
ラテン文字:ilianthos
ギリシャ語:ηλικία
読み方:イリキア・イリキーア
ラテン文字:ilikia
古代ギリシャ語の ἡλικία(同じ年齢、成熟した年齢)を継承。ἧλιξ(同い年の)からの派生語。派生語に ηλικιωμένος(年配の)、συνομήλικος(同い年の)。
ギリシャ語:ήλιος
読み方:イリョ・イーリョ
ラテン文字:ilios
印欧祖語で「太陽」を表す語根に起源を持ち、古代ギリシャ語の ἥλιος(太陽)を継承。ラテン語 sol、英語 sun、ドイツ語 Sonne は同じ語根の別系統。
派生語に ηλιακός(太陽の), ηλιοθεραπεία(日光浴), ηλιοστάσιο(至点), λιάζομαι(日なたぼっこをする)など。関連語に ηλίανθος(ヒマワリ、ήλιος + άνθος「花」の合成語で、口語では ήλιος だけでも呼ぶ), φως(光)。英語 helium は太陽のスペクトルで発見された元素で、ラテン語経由で ἥλιος をもとにした語。heliocentric(太陽中心の), heliosphere(太陽圏)なども同じ語源。
ギリシャ語:ημέρα
読み方:イメラ・イメーラ
ラテン文字:imera
ギリシャ語:Ηνίοχος
読み方:イニオホス・イニーオホス
ラテン文字:iniochos
古代ギリシャ語の ἡνίοχος(御者)から。ἡνία(手綱)と ἔχω(持つ)からなる合成語で、「手綱を持つ者」の意味。
ギリシャ語:ήρεμος
読み方:イレモス・イーレモス
ラテン文字:iremos
古代ギリシャ語の副詞 ἠρέμα(静かに、穏やかに)から派生した ἤρεμος(穏やかな)に由来。印欧祖語で休む・静まることを表す語根につながる。
派生語に名詞 ηρεμία(落ち着き)、動詞 ηρεμώ(落ち着く)、副詞 ήρεμα(穏やかに)、ηρεμιστικός(鎮静の)、ηρεμιστικά(鎮静剤)。近い語に ήσυχος(静かな)、γαλήνιος(凪いだ、安らかな)、πράος(穏やかな、温和な)、ψύχραιμος(冷静な)。関連名詞に ειρήνη(平和)。対義語に ταραγμένος(取り乱した、波立った)。
ギリシャ語:Ηριδανός
読み方:イリダノス・イリダノース
ラテン文字:iridanos
古代ギリシャ語の Ἠριδανός(神話上の川の名)に由来。古代の詩で北方の伝説の川を指し、のちイタリアのポー川の呼び名にも使われた。
プトレマイオスの48星座にも含まれる古い星座。神話では太陽神ヘリオスの息子ファエトンが父の日輪の戦車を御して暴走し、ゼウスに雷で撃たれて落下した川とされる。
南天を長く曲がりくねる星の並びが、その川の姿に見立てられた。ファエトンの死を嘆いた友人キュクノスが白鳥になったという Κύκνος(はくちょう座)の神話なども、この話とつながる。
ギリシャ語:ήρωας
読み方:イロアス・イーロアス
ラテン文字:iroas
古代ギリシャ語 ἥρως(属格 ἥρωος、対格 ἥρωα、英雄、半神的存在)を、近代以降に書き言葉から再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。古代の ἥρως はもっぱら神話で「卓越した能力を持ち、神々と人間の中間に位置する偉人、死後に崇拝の対象となる存在」を指す宗教的・神話的な語だった。「勇敢な行動をとる人物」「物語の主人公」のような現代的な比喩用法は、フランス語 héros からの意味借用(σημασιολογικό δάνειο)。
古代 ἥρως の語源は確定されておらず、印欧祖語の「保護する、守る」を表す語根との関連、あるいは先ギリシャ語基層からの借用説などがある。ラテン語 hērōs を経てヨーロッパ各語に広まり、英語 hero, フランス語 héros, ドイツ語 Heros / Held(こちらはゲルマン系), イタリア語 eroe など、「英雄」を表す語彙の源となった。
女性形 ηρωίδα(ヒロイン、女傑)も対応する古代 ἡρωίς(属格 ἡρωίδος)の対格 ἡρωίδα を主格として再形成した学術借用形。
派生に ηρωικός(英雄的な、英雄の、ヘロイックな), ηρωισμός(英雄的行為、英雄精神), ηρωοποιώ(英雄視する、英雄として祀り上げる), ηρωολατρία(英雄崇拝)。類義語に γενναίος(勇敢な、雄々しい。形容詞で、人格・行動の評価), παλικάρι(勇敢な若者、ますらお。民間の英雄観に根ざす語), πρωταγωνιστής(主人公、主役。劇・映画・物語の主役を指す術語)。ήρωας は神話・歴史・物語のすべての文脈で「英雄」「主人公」を指す中心語。
ギリシャ語:ηφαιστειακή πέτρα
読み方:イフェスティアキペトゥラ・イフェスティアキーペトゥラ
ラテン文字:ifaisteiaki petra
ギリシャ語:ηφαίστειο
読み方:イフェスティオ・イフェースティオ
ラテン文字:ifaisteio
フランス語 volcan の翻訳借用として近代に作られた語。古代ギリシャの火と鍛冶の神 Ήφαιστος(ヘファイストス)にちなむ「ヘファイストスの場所」という意味の構成。形容詞 ηφαίστειος(ヘファイストスの)の中性形を名詞化したもの。
ラテン語の火神 Vulcanus(ウルカヌス)にちなんで volcanus や volcano が西欧諸語の「火山」の名称となっており、これを翻訳借用する際、ギリシャ語側ではローマの火神に対応するギリシャの火神 Ήφαιστος を選んだ。
派生語には ηφαιστειακή πέτρα(火山岩)のほか、ηφαιστειακός(火山の)、ηφαιστειολογία(火山学)、ηφαιστειολόγος(火山学者)などがある。

連語
道具
住居 
乗り物 
物理
工学
形容詞
男性名詞 
金属 
光と闇
情報・メディア 

天文 

植物
花 
天気
宇宙
元素
時 
星座 
人
信仰・神話 
感情 
性格
様態 


軍事 
地学
物質
災害 