ギリシャ語:ποσοστό
読み方:ポソスト・ポソストー
ラテン文字:pososto
古代ギリシャ語の ποσόν(どれだけ、量)と序数接尾辞 -οστός(〜番目、〜分の一)から作られた語。
フランス語の tantième(quantième との対応から作られた「〜分の一」を表す語)を翻訳借用した語。
ホ から始まる単語 41 語。
ホ から始まる単語 41 語。
ギリシャ語:ποσοστό
読み方:ポソスト・ポソストー
ラテン文字:pososto
古代ギリシャ語の ποσόν(どれだけ、量)と序数接尾辞 -οστός(〜番目、〜分の一)から作られた語。
フランス語の tantième(quantième との対応から作られた「〜分の一」を表す語)を翻訳借用した語。
ギリシャ語:ποταμός
読み方:ポタモス・ポタモース
ラテン文字:potamos
古代ギリシャ語の ποταμός(川)を継承。印欧祖語で「走る, 流れる」を表した語根から出た語。名詞にハイフンでつなげて「非常に長い〜」を表す合成表現(ταινία-ποταμός など)はフランス語 fleuve(大河)からの意味借用で輪郭が整った。
同じ ποταμός の語族に ποτάμι(ふだんの会話で使う形), ποταμάκι(小さな川), ποταμίσιος(川の, 川沿いの), παραπόταμος(支流), 合成語 ιπποπόταμος(カバ, もとは「川の馬」), ποταμόψαρο(川魚), ποταμόπλοιο(川船), ποταμόκολπος(河口湾)。
英語 hippopotamus(カバ), potamology(河川学)もこの古代ギリシャ語 ποταμός から入った。日常では ποτάμι が広く使われ, ποταμός は地理や文学, 比喩表現で使うことが多い。
ギリシャ語:ποντίκι
読み方:ポディキ・ポディーキ・ポンディキ・ポンディーキ
ラテン文字:pontiki
中世ギリシャ語の ποντίκιν を継承。
古代ギリシャ語の形容詞 ποντικός(ポントスの、黒海の)と μῦς(ネズミ)を合わせた ποντικὸς μῦς(黒海のネズミ)に由来。μῦς が脱落して形容詞が名詞化したあと、指小形 ποντίκιον を経て今の形となった。
古代ギリシャ人はネズミが黒海沿岸から来たと考えていたため、この名が付いたといわれる。
現代の「コンピュータのマウス」の意味は、英語 mouse やフランス語 souris などからの意味借用。
ギリシャ語:ποτίζω
読み方:ポティゾ・ポティーゾ
ラテン文字:potizo
古代ギリシャ語の ποτίζω(水をやる、飲ませる)を継承。名詞 πότος(飲み物)に動詞化の -ίζω が付いてできた語で、πότος は πίνω(飲む)と同じ語根から出ている。
派生語に ποτιστήρι(じょうろ)、πότισμα(水やり)、ποτιστικός(灌漑用の)。
英語 potable(飲める)、potion(薬剤、飲み物)もラテン語を経て同じ語根につながる。
ギリシャ語:ποδήλατο
読み方:ポディラト・ポディーラト
ラテン文字:podilato
19世紀に、フランス語 vélocipède を踏まえた翻訳借用として、ギリシャ語の素材で作られた語。vélocipède はラテン語 velox(速い)と pes, pedis(足)からなる。
ギリシャ語では、古代ギリシャ語の要素 πούς(足)と ἐλαύνω(動かす、駆る)を組み合わせた形容詞 ποδήλατος(足で動かす)の中性形を名詞化し、「足で動かすもの」としている。
派生語に ποδηλάτης(自転車乗り)、ποδηλατώ(自転車に乗る)、ποδηλασία(サイクリング)などがある。
ギリシャ語:ποτό
読み方:ポト・ポトー
ラテン文字:poto
古代ギリシャ語の ποτόν(飲み物)から。動詞 πίνω(飲む)と同じ系列の語であり、中世ギリシャ語の πιοτό(ν) を経て現在の形に至る。
英語の potable(飲料に適した)や potion(一服、水薬)、フランス語の poison(毒。もとは飲み物の意)などは、印欧祖語の「飲む」を意味する語根に由来するラテン語を経由しており、ποτό と起源を共有している。
本来は飲み物全般を指すが、現代ギリシャ語では特に酒やアルコール飲料を指す場面が目立つ。そこから派生し、習慣的な飲酒やアルコールに依存する状態を表すこともある。
近い語には αναψυκτικό(清涼飲料水)や οινόπνευμα(アルコール)などがある。口語や俗語では πιοτό という形も使われ、親しみを込めた指小語には ποτάκι(ちょっとした一杯、お酒)などの表現がある。
ギリシャ語:πόντος
読み方:ポドゥトス・ポードゥトス・ポンドゥトス・ポーンドゥトス
ラテン文字:pontos
現代ギリシャ語の πόντος には二つの起源がある。日常で使う「センチメートル, 得点, 編み目」の πόντος はヴェネツィア語 ponto(点)からの借用で, 元はラテン語 punctum(刺された点)。文学的な「大海, 外海」を指す πόντος は古代ギリシャ語の πόντος(海上の通路, 大海)を継承したもの。
ヴェネツィア語経由の πόντος の語族は英語側に多い。point(点, 得点), punctuation(句読点), puncture(穴, 穿孔), appointment(約束)もラテン語 punctum の子孫。「センチメートル」の正式な語は εκατοστό だが, 日常では πόντος が使われることが多い。
古代ギリシャ語の πόντος はもと「渡る通路」の意味で, 同じ語源からラテン語 pons(橋), 英語 pontoon(浮き橋), pontiff(教皇, もとは「橋を架ける者」)が出ている。海の意味では θάλασσα(海全般), πέλαγος(外海, 沖合)が日常を担い, πόντος は文学や古風な表現に残る。
ギリシャ語:ποδόσφαιρο
読み方:ポドスフェロ・ポドースフェロ
ラテン文字:podosfairo
πούς(足、属格 ποδός)と σφαίρα(球)を合わせた複合語。英語 football を翻訳借用するかたちで、19世紀末にカサレヴサ(公用語的な文語体)で作られた。
σφαίρα は英語 sphere の元になった語。
ギリシャ語:χωνάκι
読み方:ホナキ・ホナーキ
ラテン文字:honaki
古代ギリシャ語 χώνη(漏斗、るつぼ)が中世ギリシャ語で χωνίον となり、現代ギリシャ語の χωνί(漏斗)へと変化した。χωνάκι はこの χωνί に指小辞 -άκι が付いた形で、もとは「小さな漏斗」。派生語に χωνοειδής(漏斗状の、円錐形の)。
ギリシャ語:πονοκέφαλος
読み方:ポノケファロス・ポノケーファロス
ラテン文字:ponokefalos
ギリシャ語:χόμπι
読み方:ホビ・ホービ・ホンビ・ホーンビ
ラテン文字:chompi
英語 hobby(趣味、余暇の楽しみ)からの外来借用(δάνειο)。20 世紀後半の余暇文化の拡大とともに国際語化した英語 hobby が、現代ギリシャ語に不変化の中性名詞として取り入れられた。古い綴り χόμπυ は、英語の y の音価を反映する伝統的な表記で、現代の χόμπι が広く使われる。
源にある英語 hobby は中英語 hobyn(小型の馬、子馬)に由来し、さらに 16 世紀の hobby horse(おもちゃの木馬、儀式・祭礼で使う木馬の被り物)の縮約形として「子供のおもちゃのように楽しむ娯楽」の意味へ展開した語族。19 世紀以降、ヴィクトリア朝の余暇文化の発展の中で「個人的に趣味として続ける活動」の意味で確立し、20 世紀の国際英語化とともに各語に広まった。
英語 hobby に対応する語は、フランス語 hobby / passe-temps(時間つぶし), ドイツ語 Hobby, イタリア語 hobby, ロシア語 хобби など、ほとんどのヨーロッパ語が英語 hobby をそのまま借用するか、独自の語と並用するかの形で使われている。
派生・関連語族として χομπίστας(趣味家、ホビイスト、← 英 hobbyist), χομπίστικος(趣味の、ホビー系の、形容詞)。類義語に διασκέδαση(娯楽、楽しみ、気晴らし、より広い「楽しんで過ごすこと」全般), ασχολία(仕事、活動、より中立的), ενασχόληση(取り組み、活動への集中、より持続的)。χόμπι が個人が長く続ける打ち込みの活動を指すのに対し、διασκέδαση は単発的・受動的な楽しみ全般を指す対の関係。
ギリシャ語:χώμα
読み方:ホマ・ホーマ
ラテン文字:choma
古代ギリシャ語の動詞 χώννυμι(積み上げる、埋める)から派生した χῶμα(土手、盛り土)を継承。
近い語に γη(大地、地球)、έδαφος(土壌、地面)、σκόνη(埃、粉末)などがある。
複数形 χώματα は大量の土のほか、土をいじって遊ぶことや、土砂に埋もれる状況などにも使う。土地や故郷を指す際にもこの複数形が用いられる。
埋葬や死の文脈では、「土の中に入る」という表現で亡くなることや葬られることを表す。Ας είναι ελαφρό το χώμα που θα σε σκεπάσει(あなたを覆う土が軽いものでありますように)のような追悼の定型句でもおなじみだ。
指小形 χωματάκι は少量の土や小さな塊を表し、愛着を込めて使われることもある。
ギリシャ語:πολλά
読み方:ポラ・ポラー
ラテン文字:polla
古代ギリシャ語の形容詞 πολύς(多い、多くの)の中性複数形 πολλά を継承。
πολύς は印欧祖語の「満ちる、多い」を表す語根に由来し、英語の接頭辞 poly-(多くの)などもこの語根から派生している。
ギリシャ語:πόλη
読み方:ポリ・ポーリ
ラテン文字:poli
古代ギリシャ語の πόλις(都市、都市国家)を継承。古典の主格 πόλις、属格 πόλεως の形が、中世ギリシャ語以降に主格 πόλη として整えなおされ、属格 πόλης / πόλεως, 複数 πόλεις, πόλεων と古典の屈折を一部残した形で日常語として今に至る。古代の πόλις は「要塞、城砦」を表す印欧祖語の語根にさかのぼり、サンスクリット語 pur, pura(城砦、町), リトアニア語 pilis(城)と同根。英語 politics(政治), policy(政策), metropolis(首都、大都市), acropolis(アクロポリス), necropolis(墓地), cosmopolitan(世界市民の)はいずれも πόλις からラテン語経由で入った学術借用。
類義語に άστυ(街、市街地。古代ギリシャ語由来で書き言葉の硬い形、住居や街並みの物理的側面を指す), πολιτεία(国家、政体、市民社会。同じ πόλις 系で政治的なまとまりを指す), δήμος(自治体、市。行政単位としての市を指す), χωριό(村), κωμόπολη(町、小都市)。πόλη は人口や建物が集まった居住地を指すふつうの形として広く使い、固有名的に大文字 Πόλη だけでコンスタンティノープルを指す用法が中世から続く。関連語に πολίτης(市民、住民), πολιτική(政治), πολιτικός(政治の、政治家), πολιτισμός(文明、文化), πολίτευμα(政体), πολεοδομία(都市計画), πολιούχος(町の守護神、守護聖人), πόλισμα(小集落、町)。合成語に μητρόπολη(首都、大都市、府主教座), ακρόπολη(アクロポリス、上の街), μεγαλούπολη(巨大都市), κωμόπολη(小都市、町), νεκρόπολη(墓地、死者の町), υπερπόλη(超巨大都市)。
ギリシャ語:χωρίο
読み方:ホリオ・ホリーオ
ラテン文字:chorio
古代ギリシャ語 χωρίον(場所, 箇所, 一節)に由来。χώρος(場所, 空間)の指小形で, 古代では「小さな場所」から「要塞地」「農地」「文章の箇所」まで指した。
χωριό(村)は日常の用法で χωρίον を受け継いだ形, χωρίο は文章の「一節」の意味で古代の形を改めて取り入れた形で, アクセント位置で区別される。
同じ語族に χώρα(国, 地域), χώρος(場所, 空間), χωρικός(土地の, 村の), χωροταξία(国土計画), χωρίζω(分ける, 隔てる)。
ギリシャ語:χωριό
読み方:ホリオ・ホリオー
ラテン文字:chorio
古代ギリシャ語 χωρίον(小さな場所, 区画)を経て, 中世ギリシャ語の χωριόν を継承。χωρίον は χώρα(場所, 土地, 国)の指小形で, 古代の「小さな場所」からヘレニズム期に「都市に対する農村地域」の意味で使われ, 中世以降に「村」として定着した。
文章の「一節」を指す χωρίο は同じ古代 χωρίον を改めて取り入れた形で, アクセント位置で区別される。
派生に χωριουδάκι(小さな村, 可愛い村), χωριανός(同郷の人)。同じ語族に χωριάτης(村人), χωρικός(村人, 農民), χωριάτικος(村の, 田舎風の), χωριατιά(野暮な振る舞い)。合成語に χωριατόσπιτο(田舎の家), χωριατόπαιδο(村の子)。接尾 -χώρι は βλαχοχώρι(ヴラフ人の村), κεφαλοχώρι(中心的な村)など多くの地名で使われる。
ギリシャ語:πολίτης
読み方:ポリティス・ポリーティス
ラテン文字:politis
古代ギリシャ語の πολίτης(ポリスの自由市民)に由来。πόλη(都市)の古代形 πόλις に「〜に属する人」を表す -ίτης が付いた形。現代の「国民, 市民」の用法はフランス語 citoyen からの意味借用で輪郭が整った。中世には Πολίτης が「コンスタンティノープル住民」の呼び名として固有名化した。
同じ πόλις・πόλη の語族に πολιτεία(国家, 市民権), πολιτεύομαι(政治に携わる), πολιτικός(政治の, 政治家), πολιτισμός(文明), πολιτογράφηση(帰化), 合成語 συμπολίτης(同郷人, 同胞), κοσμοπολίτης(コスモポリタン), μητροπολίτης(首都出身者, 大主教)。
英語 politics(政治), policy(政策), cosmopolitan(世界市民)もラテン語を経由してこの πόλις の語族に連なる。κάτοικος(住民)が住んでいる事実を指すのに対し, πολίτης は権利と義務を持つ市民の立場を指す。
ギリシャ語:πολύχρωμος
読み方:ポリフロモス・ポリーフロモス
ラテン文字:polychromos
古代ギリシャ語 πολύχρωμος(多色の)を継承。πολύ-(多くの)と χρώμα(色)からなる複合語。
現代ギリシャ語で日常的な形容詞として定着した背景には、フランス語・英語の polychrome の影響もある。
対義語に μονόχρωμος(単色の、モノクロの)。英語 polychrome は πολύς と χρώμα のギリシャ語要素から作られた語。
ギリシャ語:πόρτα
読み方:ポルタ・ポールタ
ラテン文字:porta
印欧祖語で「通り抜ける」を表す語根にさかのぼるラテン語 porta(門, 通路)からヘレニズム期ギリシャ語の πόρτα に入り, 中世ギリシャ語を経て今に至る継承。古代ギリシャ語の θύρα(扉, 門)に代わって, 中世以降は扉や門を指す語として定着した。
英語の portal(ポータル、入り口)はラテン語 porta から中世ラテン語 portāle、古フランス語を経由して入った同源語。port の「舷門、コンピュータのポート」の意味も同じ porta から。「港」の port は姉妹語のラテン語 portus にさかのぼり、同じ印欧祖語の語根を共有する。
類義語に θύρα(扉、公式の場や書き言葉で使うことが多い), πύλη(より大きな門や、比喩的な入り口)。派生に πορτιέρης(ドアマン、ボーイ)。指小語に πορτάκι, πορτέλο, πορτίτσα, πορτούλα。合成語に αυλόπορτα(中庭の門), γκαραζόπορτα(ガレージの扉), εξώπορτα(玄関の扉), καγκελόπορτα(鉄格子の門), μπαλκονόπορτα(バルコニーへの扉), τζαμόπορτα(ガラスの扉)。
ギリシャ語:χορταρί
読み方:ホルタリ・ホルタリー
ラテン文字:chortari
ギリシャ語:χόρτο
読み方:ホルト・ホールト
ラテン文字:chorto
ギリシャ語:μπορντό
読み方:ボルド・ボルドー・ボルンド・ボルンドー
ラテン文字:bordo
フランス語 bordeaux(ボルドー色、ボルドーワインの色)からギリシャ語に入った学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)で、不変化中性名詞・形容詞として定着した。源にあるフランス語 bordeaux は、フランス南西部の都市 Bordeaux(ボルドー)の名前で、その地域で生産される赤ワイン(vin de Bordeaux、ボルドーワイン)の特徴的な深い赤紫色から、色名として近世以降に派生した。
源にあるフランスの地名 Bordeaux は、ガリア人の都市 Burdigala(ブルディガラ)を語源とし、ローマ帝国期にラテン語化、中世期にフランス語化を経て現代の Bordeaux になった。語源は印欧祖語にも、ガリア語固有の地名にも諸説あり、確定していない。ボルドーは紀元前 60 年代にローマ帝国アクィタニア州の主要都市となり、中世以降はフランスの主要なワイン生産地として知られ、特にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランの混醸赤ワインが「ボルドーワイン」として国際的な評価を確立した。
19 世紀のフランスのファッション・芸術文化の中で、ボルドーワインの色合い(深い赤に紫と茶が混じった色)が独特の色名として確立され、ヨーロッパ各地の色彩語彙に広まった:英語 burgundy(ブルゴーニュ色、← Burgundy「ブルゴーニュ」、フランスの別のワイン産地), スペイン語 burdeos, イタリア語 bordeaux, ドイツ語 Bordeauxrot, ロシア語 бордовый bordovyy が並ぶ。
ヨーロッパの「ワイン色」「ボルドー色」「ブルゴーニュ色」は、それぞれワイン産地の地名を冠した類似の深紅・深赤紫を指し、ファッション・装飾・口紅・家具・内装で 20 世紀以降に標準的な色名として確立された、近代の地名色彩語の典型例。同じパターンで作られた色名には、Bordeaux 系のほか、Magenta(マジェンタ、← 1859 年のマジェンタの戦いに由来), Sienna(シエナ、← イタリア・トスカーナの都市), Indigo(インディゴ、← インド由来の藍色)が並ぶ、地名・固有名から色名を作る近代の造語パターン。
派生・関連語族として μπορντό φόρεμα(ボルドー色のドレス), μπορντό κραγιόν(ボルドー色の口紅), μπορντό σακάκι(ボルドー色のジャケット), μπορντό τοίχος(ボルドー色の壁), σκούρο μπορντό(暗いボルドー色), ανοιχτό μπορντό(明るいボルドー色), βαθύ μπορντό(深いボルドー色)。
同じ赤系の色語の領域には、より広く明るい κόκκινος(赤、← 古代 κόκκινος < κόκκος「種子」、特にケルメスの実の赤色染料に由来), 暗赤色の βυσσινί(暗赤色、ボルドー寄り、← βύσσινο「サワーチェリー」), 赤茶のキャラメル色 κεραμιδί(瓦色), 赤ピンクの κερασί(サクランボ色), 紫寄りの μελιτζανί(ナス紺、茄子色), 紫の μοβ(紫、← 仏 mauve), ライラックの λιλά(ライラック色)が並び、明度・彩度・茶味・紫味で言い分けられる。
μπορντό はその中で、ワインを思わせる深く落ち着いた赤紫を指し、特にエレガントで成熟した色合いとして、フォーマルなドレス、口紅、革製品、家具、内装に使われる、上品で知的な印象を与える色語として位置づけられる。
ファッション・装飾の文脈では、秋冬の色(χρώμα φθινοπώρου / χειμώνα)として伝統的に好まれ、革製品(バッグ、靴、ベルト), 木製家具(チェアの張り、カーテン), 化粧品(マットなボルドー口紅), 葉巻・万年筆・革表紙の本などの伝統的な高級品の色合いとして、文化的・社会的な含意を持つ色語として機能する。