ギリシャ語表記索引: α
α から始まる単語 208 語。
α から始まる単語 208 語。
ギリシャ語:αγανακτώ
読み方:アガナクト・アガナクトー
ラテン文字:aganakto
古代ギリシャ語の ἀγανακτῶ(憤る、苛立つ。-εω 動詞 ἀγανακτέω の縮約形)を継承。派生語に αγανάκτηση(憤り)、αγανακτισμένος(腹を立てている、イライラしている)など。
αγαναχτώ の形も併用される。古代の ἀγανακτῶ から続く口語的な系譜であり、中世ギリシャ語において κτ が χτ に変化したことで成立した。
ギリシャ語:αγάπη
読み方:アガピ・アガーピ
ラテン文字:agapi
古代ギリシャ語の動詞 ἀγαπάω(愛する)から派生した ἀγάπη(親愛、愛)を継承。古代では ἔρως(恋愛、性的な情熱)や φιλία(友情、友愛)と並ぶ愛の語の一つで、新約聖書・キリスト教では神の愛や隣人愛、無償の愛を指す語として重みを持った。日本語でいうアガペーも、この ἀγάπη を音写したもの。
英語 agape(アガペー)も、この ἀγάπη に由来する。
現代ギリシャ語では、人への愛情、恋愛、愛する人、物事への情熱まで広く使う。関連語に αγαπώ(愛する)、αγαπημένος(愛されている、お気に入りの)、αγαπητός(親愛なる)などがある。
愛の周辺には έρωτας(恋愛、性的な情熱)、στοργή(家族的な愛情)、φιλία(友情)、λατρεία(崇拝、熱愛)などがある。対義語は μίσος(憎しみ)、απέχθεια(嫌悪)など。
複数形 αγάπες は、教会用語では初期キリスト教徒の共食、いわゆる愛餐を指すことがある。指小形 αγαπούλα, αγαπάκι, αγαπούλης は、愛しい人への呼びかけや親しみを込めた言い方に使う。
ギリシャ語:αγαπημένος
読み方:アガピメノス・アガピメーノス
ラテン文字:agapimenos
中世ギリシャ語の ἀγαπημένος を継承。αγαπώ(愛する)の受動完了分詞から、形容詞として独立した形。
副詞 αγαπημένα は「仲よく、穏やかに」などを意味する。
ブラウザの「お気に入り」を指す αγαπημένα (τα) は英語 favourites からの意味借用。類義語は αγαπητός(親愛なる)、δημοφιλής(人気のある)など。
ギリシャ語:αγγούρι
読み方:アングリ・アングーリ
ラテン文字:angouri
中世ギリシャ語の αγγούρι を継承。元はコイネー期の ἀγγούριον(キュウリ)にさかのぼるが、その先の語源は確定していない。古代ギリシャ語 ἄγγουρον(さらに ἄγουρος「未熟な、青い」につながる)の指小形とする説、アラビア語 عَجُّور(ʕajjūr、キュウリ。同義語 αντζούρι もここから)からの借用とする説、ペルシア語 angarah からの借用で ŋg と r の影響で a が u に転じたとする説などがある。
派生に αγγουράκι(小キュウリ), αγγουριά(キュウリの木), αγγουρόσπορος(キュウリの種), αγγουρόσουπα(キュウリのスープ), αγγουρόφλουδα(キュウリの皮), αγγουροσαλάτα(キュウリのサラダ), αγριάγγουρο(野生のキュウリ), πικράγγουρο(苦いキュウリ)。
ギリシャ語:αγελάδα
読み方:アイェラダ・アイェラーダ・アゲラダ・アゲラーダ
ラテン文字:agelada
中世ギリシャ語 αγελάδα が、ヘレニズム期または中世のギリシャ語 ἀγελάς(属格 ἀγελάδος、対格 ἀγελάδα、群れに住む雌の動物、← ἀγέλη「群れ」+ -άς 形容詞接尾辞)の対格 -άδα を主格として再形成し、文脈で省略された名詞 βοῦς(雌牛、ἡ)を伴って「群れの中の雌牛」を意味するようになって現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。Tri も「現代の意味は中世期に確立」と注記する。
源にある古代の ἀγέλη(群れ、家畜の集団、特に放牧された牛・馬の集団)は印欧祖語の「集める、駆り集める」を表す語根に由来し、同じ語族にラテン語 agere(駆る、なす、英語 act, agent の語源), ἄγω(古代「導く、駆る」)が並ぶ。古代から中世にかけて、家畜が舎飼い(στάβλος)ではなく群れで放牧される習慣(αγελαία βοσκή)が地中海・ギリシャ本土の畜産文化の中心で、その文脈で「群れの雌牛」が αγελάς → αγελάδα として固まった。
派生・関連語族として αγελαδάκι, αγελαδίτσα(小さな雌牛、子牛、指小形), αγελαδάρης(牛飼い), αγελαδάρισσα(女牛飼い), αγελάδα γαλακτοπαραγωγής(乳牛), αγελαδίσιος(雌牛の、雌牛由来の), αγελαδινός(同上), αγελαδοτροφία(牛飼育), γελάδα(民衆口語形、語頭母音脱落)。類義語に μοσχάρι(子牛、若い牛), βόδι(去勢牛), ταύρος(雄牛), δαμάλα(若い雌牛、未経産牛), βοοειδή(牛類全般、書きことば)。
定型表現として ιερή αγελάδα(聖なる雌牛、誰も手をつけられない聖域), νόσος των τρελών αγελάδων(狂牛病、文字どおり「狂った雌牛たちの病」), παχιές / ισχνές αγελάδες(豊かな時期 / 苦しい時期、← 旧約聖書創世記 41 章のヨセフのファラオの夢の解釈に由来)など、ヨーロッパ文化共通の比喩表現が数多く生きている。
ギリシャ語:αγέρας
読み方:アイェラス・アイェーラス・アゲラス・アゲーラス
ラテン文字:ageras
古代ギリシャ語の ἀήρ(空気、霧、もや。属格 ἀέρος)を継承する αέρας と並んで、中世ギリシャ語以降に母音連続 [a-e] を埋める半母音 [j] が挿入された別形 αγέρας が口語と詩歌の中で生まれた。αέρας と αγέρας は語源を共有する別形の対をなし、αγέρας のほうが肌に感じる風や民謡・詩歌の文脈で好まれる響きを持つ。古代の ἀήρ は「夜明け、東」を表す印欧祖語の語根にさかのぼり、もとは「朝もや、薄霧」を指す語で、古代ギリシャ語 αὔρα(そよ風), ラテン語 aurōra(夜明け、暁の女神)と同根。英語の接頭辞 aero-(航空・空気の)や air(空気、仏 air 経由)も同じ ἀήρ に由来する学術借用。
類義語に αέρας(空気、風。同じ ἀήρ から母音連続をそのまま保った形で、空気そのものや風を指す日常の形として広く使う), άνεμος(風。古代ギリシャ語由来で、気象学・詩歌の硬い形), αύρα(そよ風、空気の流れ。古代 αὔρα 由来), μπάτης(凪の風、海風・陸風)。αγέρας は口語的・文学的な響きで風や肌に感じる空気の動きを指す形として、民謡・詩・地方の話し言葉でよく使う。派生に αγεράκι(そよ風、心地よい風。指小形)。関連語に αήρ(空気。古代 ἀήρ の素形を保った形で硬い文脈に残る)。
ギリシャ語:αγκαλιά
読み方:アガリャ・アガリャー・アンガリャ・アンガリャー
ラテン文字:agkalia
中世ギリシャ語の ἀγκαλιά を継承。古代ギリシャ語の ἀγκάλη(腕の曲がるところ、抱きかかえるところ)に -ιάζω が付いてできた中世の動詞 αγκαλιάζω(抱く)から、逆成によって名詞として現れた形。
派生語には αγκαλιάζω(抱く、抱きしめる)や αγκάλιασμα(抱擁)、αγκαλίτσα(指小形、小さな抱っこ)などがある。
ギリシャ語:άγνωστος
読み方:アグノストス・アーグノストス
ラテン文字:agnostos
古代ギリシャ語 ἄγνωστος(知られない、不可知の、← α-「否定」+ γνωστός「知られた」)が現代まで受け継がれた継承語(κληρονομιά)。「見知らぬ人」「無名の人」の用法には、近代にフランス語 inconnu(未知の、見知らぬ)の意味用法を取り込んだ意味借用(σημασιολογικό δάνειο)の層が重なる。
源にある古代の γνωστός(知られた、認識された、← 動詞 γιγνώσκω「知る、認識する」の動詞形容詞)は、印欧祖語の「知る、認識する」を表す語根に由来し、ラテン語 nōscō, cognoscō(認識する、← 英 cognition, recognize, notice), 英語 know, ドイツ語 kennen と同族。古代ギリシャ語の γιγνώσκω からは現代まで広範な派生語族が継承され、γνώση(知識), γνωρίζω(知っている、知り合いだ), γνώμη(意見、← 「知ること」), διάγνωση(診断、← 仏 diagnose), ανα-γνωρίζω(再認識する、認める), γνώριμος(知り合いの)が並ぶ、認識・知識の語彙の中核。
接頭辞 α-(否定)は、古代ギリシャ語以来の極めて生産的な造語要素で、形容詞・名詞の語幹に付いて反意語をつくる。同じパターンで作られた語族には、αδύνατος(不可能、← α- + δύναμις), ασθένεια(病気、← α- + σθένος), αόρατος(見えない、← α- + ὁράω), άπαπτος(純粋な、損なわれない), αστάθεια(不安定)が並ぶ。英語の a-(atypical, asymmetric), in-(incognito, invisible), un-(unknown)と機能的に対応する国際的な否定接頭辞の系譜の一つ。
源にある古代哲学では、ἄγνωστος は哲学・神学の重要な概念語として使われた:プラトンの『パルメニデス』, アリストテレスの『形而上学』では「不可知のもの」「認識できないもの」を指す哲学用語として頻出。新約聖書の使徒行伝 17:23 のパウロの「アテネの未知の神」(Τὸ ἄγνωστον θεόν)の有名な一節は、古代ギリシャの哲学・宗教思想の中核に位置する語の使用例として、西洋思想史で重要な引用源となった。
派生・関連語族として άγνωστο(未知のもの、不明の事柄、中性形が名詞化), αγνωστικισμός(不可知論、← 英 agnosticism、近代哲学・神学用語), αγνωστικιστής(不可知論者、← 英 agnostic), άγνωστο πρόσωπο(見知らぬ人、身元不明者), στους αγνώστους(不審者・身元不明者の中で、警察用語)。哲学・神学・法律・日常生活の語彙の中で活発に展開する。
近代以降、フランス語 inconnu(見知らぬ、未知の、不明の)の意味用法を取り込み、「見知らぬ人」「身元不明者」「無名の作家・画家」のような社会的・文化的な意味の中心が加わった。Tri はこの ΙΙ の用法を λόγ. σημδ. γαλλ. inconnu と注記する。
同じ「未知・見知らぬ」の領域には、外から来た感じの ξένος(外国人、よそ者), 知り合いでないの ανγνώριστος(識別不能の、見分けがつかない), 不明の άδηλος(隠れた、不明の、書きことば), 神秘の μυστήριος(不思議な、神秘的な)が並ぶ。άγνωστος は最も中立的・幅広い「知られていない」を表す中心語として機能する。
ギリシャ語:αγρότης
読み方:アグロティス・アグローティス
ラテン文字:agrotis
古代ギリシャ語 ἀγρότης(農民、田舎者、← ἀγρός「畑、田、田舎」+ -της 動作主・所属を表す名詞接尾辞)を、近代以降に書きことばから再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。古代ではホメロスの『オデュッセイア』にもすでに ἀγρότης が見え、田舎暮らしの人、農夫、田舎者を意味した。
源にある古代の ἀγρός(畑、農地、田、田舎、村)は、印欧祖語の「野原、田、放牧地」を表す語根に由来し、ラテン語 ager(畑、← 英 agriculture, agrarian), サンスクリット ájra-(平原), 英語 acre(エーカー、もとは「畑」), ドイツ語 Acker と同族。地中海・印欧語の「畑・田・田舎」を表す最古層の語彙の一つ。
古代ギリシャ語の ἀγρός から派生した語族は、現代まで継承される広い系譜を持つ:αγρός(畑、書きことば), αγριος(野生の、← 「田舎の、野の」が原義), αγρότης(農民), αγροτικός(農業の、形容詞), αγροικία(田舎の家、田舎屋敷), αγρόκτημα(農場、← αγρός + κτήμα), αγροφυλακή(農地警察), αγρωστής(耕作者、書きことば), παράγραγος(農地), αγριμολόγος(野生植物採取者), αγριομανιτάρα(野生キノコ)が並ぶ、極めて生産的な語族。
近代の派生では、ヨーロッパ語からの借用も多く、ραββίνος γεωργίας(農業ラビ、書きことば), αγριοτυρί(野生チーズ), αγρόκτημα(農場、← 英 farm の翻訳借用)が並ぶ。
接尾辞 -της は、古代ギリシャ語以来の生産的な動作主名詞接尾辞で、職業・所属・行為者を表す名詞をつくる。同じパターンで作られた語族には、πολίτης(市民、← πόλις「都市」), στρατιώτης(兵士、← στρατός「軍」), εργάτης(労働者、← έργον「仕事」), μαθητής(生徒、← μανθάνω「学ぶ」), αθλητής(アスリート、← άθλος「競技」), καθηγητής(教師、教授)が並ぶ、職業名詞の中核を成す造語要素。
派生・関連語族として αγρότισσα(女性の農業従事者、女性形), αγροτικός(農業の、形容詞), αγροτικοί δρόμοι(農道), αγροτικά εργαλεία(農具), αγροτικά προϊόντα(農産物), αγροτικός συνεταιρισμός(農業協同組合), αγροτική επιθεώρηση(農業視察), αγροτογεωργικός(農林業の), αγροτο-βιομηχανικός(農工業の)。
同じ「農業従事者」の領域には、書きことばの γεωργός(農夫、← γεωργία「農業」、英 George「農夫」の語源), 牧畜の κτηνοτρόφος(家畜飼育者), 葡萄畑の αμπελουργός(葡萄栽培者), 漁業の ψαράς(漁師), 農地所有者の κτηματίας(地主)が並び、農村の職業語彙の体系を形成する。
ギリシャの社会・経済では、αγρότης は伝統的な家族農業の中心的な担い手で、20 世紀後半の都市化以降は減少傾向にあるが、現代ギリシャの農村社会・農業政策・EU 共通農業政策(ΚΑΠ)の語彙の中で重要な位置を占める。νέοι αγρότες(若い農業従事者、新規就農者)の補助金・支援プログラムが EU レベルで進められ、地中海農業の継承と革新の課題と結びついている。
ギリシャ語:άγχος
読み方:アンホス・アーンホス
ラテン文字:agchos
古代ギリシャ語の動詞 ἄγχω(絞める、息を詰まらせる)を語源とする。
ψεύδω(欺く)→ ψεῦδος(嘘)、πνίγω(窒息させる)→ πνῖγος(蒸し暑さ)といった動詞から名詞を派生させる規則に基づき、カサレヴサにおいて ἄγχω に接尾辞 -ος を加えて構成された。
ἄγχω は古代から比喩的に「圧迫する、悩ます」の意味でも用いられていたが、現代の「不安、ストレス」という語義はフランス語 angoisse からの意味借用によって定着したものである。英語 anxiety も印欧祖語の同一語根に由来する。
φόβος(恐怖)や不安から生じる、強く持続する不快感・圧迫感の状態を指す。動詞形は άγχομαι(不安になる、気が揉める)。
ギリシャ語:αγωγή
読み方:アゴイ・アゴイー・アゴギ・アゴギー
ラテン文字:agogi
古代ギリシャ語の ἀγωγή(導くこと、引率、教育)を継承。古代ギリシャ語の動詞 ἄγω(導く、連れて行く)から派生した語で、もとは「導く行為」「連れて行くこと」を表し、そこから「人を導いて育てる教育」「精神や身体を導いて形作るしつけ」の意味に展開した。
語根は印欧祖語で「駆る、進める」を表す語に起源を持ち、ラテン語の動詞 ago / agere(行う、駆る、進める)と同根。ラテン語経由で英語の act, action, agent, agile などの語族が広がっている。
中世ギリシャ語で「裁判での主張、訴訟」の意味が加わった。
近代になってフランス語 procès(訴訟、過程)からの意味借用で「治療の経過、療法」の意味が、英語 conduction からの意味借用で物理学の「伝導(電気・熱の)」の意味が定着した。
教育の意味では αγωγή は「しつけ、教育の理念」寄りで、「教育」を表す語には εκπαίδευση(学校教育、訓練)、παιδεία(教養、人格形成)、μόρφωση(教養、修養)などが広く使われる。「家庭での育ち、しつけ」を ανατροφή で表すこともある。
αγωγή が前面に出るのは φυσική αγωγή(体育)、σεξουαλική αγωγή(性教育)のような合成語の中。
法律の意味では αγωγή は民事訴訟の正式な法律用語。関連語に δίκη(裁判、公判そのもの)、μήνυση(刑事告訴)、καταγγελία(告発、苦情申立)など。
治療の意味では αγωγή は医学の文脈で「処方された一連の治療コース」を指して使う。「治療、療法」一般には θεραπεία が広く使われる。
物理学の伝導は専門用語として αγωγή が標準。関連用語に αγωγιμότητα(伝導性)。
ギリシャ語:αγωγός
読み方:アゴゴス・アゴゴース
ラテン文字:agogos
古代ギリシャ語の ἀγωγός(導く人、案内する人)に由来。ἀγωγός は動詞 ἄγω(導く、連れて行く、進める)から作られた名詞で、ἄγω はさらに印欧祖語で「駆る、進める」を表す語根に遡る。
物理学における「導体」の意味は、フランス語 conducteur からの意味借用。conducteur もラテン語 conducere(導く、連れて行く、集める)に由来し、「導くもの」という発想が αγωγός と対応している。
関連語に αγωγή(教育、伝導)、οδηγός(運転手、案内者)、αγωγιμότητα(伝導性)、ημιαγωγός(半導体)などがある。管としての意味では σωλήνας(管、パイプ)が近く、物理では ηλεκτρικός αγωγός(電気導体、電線)、αγωγός της θερμότητας(熱の導体)など。
ギリシャ語:αγώνας
読み方:アゴナス・アゴーナス
ラテン文字:agonas
古代ギリシャ語の動詞 ἄγω(導く, 率いる)から派生した ἀγών(集まり, 競技, 闘争)を継承。
同じ語族に αγωνία(苦悩), αγωνίζομαι(戦う, 競う), αγωνιστής(闘士), ανταγωνιστής(敵対者), ανταγωνισμός(競争, 対抗), διαγωνισμός(コンテスト, 試験), πρωταγωνιστής(主役)。
英語 agony(苦悩), antagonist(敵対者)もラテン語経由で同じ語源。
類義語の μάχη は戦闘行為を, πόλεμος は国家間の武力衝突を指すのに対し, αγώνας は競技や社会運動にも使う。
ギリシャ語:αδάμαντας
読み方:アダマダス・アダーマダス・アダマンダス・アダーマンダス・アダマダス・アダーマダス
ラテン文字:adamantas
ヘレニズム期のギリシャ語 ἀδάμας(属格 ἀδάμαντος、対格 ἀδάμαντα、「征服できないもの、もっとも硬い金属、鋼鉄」)の対格 -αντα を主格として再形成した形を、近代以降に書き言葉から再導入した学術借用(λόγιο διαχρονικό δάνειο)。古代の ἀδάμας は否定接頭辞 ἀ- と動詞 δαμάζω(手なずける、屈服させる、打ち砕く)の語幹からなり、文字どおり「征服できない」「打ち砕けない」を意味した。古代では主に最も硬い金属(鋼鉄、ダイヤなど)を指したが、後期に宝石としての「ダイヤモンド」の意味で固定された。
同じ ἀδάμας が中世ラテン語に diamas として入り、古フランス語 diamant を経て、英語 diamond, フランス語 diamant, ドイツ語 Diamant, イタリア語 diamante などヨーロッパ語の「ダイヤモンド」語彙の源になった。同じ流れの中で、ロマンス語経由で再びギリシャ語に戻った αντιδάνειο の形が日常語の διαμάντι(ダイヤモンド)。一方、αδάμαντας はヘレニズム期からの形を直接近代に再導入した学術借用形で、両者は同じ語源から異なる経路で現代ギリシャ語にたどり着いた対の関係にある。
派生に αδαμάντινος(ダイヤモンドの、堅固な、揺るぎない)。類義語に διαμάντι(日常で「ダイヤモンド」を指す中心語), αδάμας(αδάμαντας と同じ語の古典的な形、書きことばで使う)。αδάμαντας は文学・宝飾・人名で使う書きことば寄りの語。
ギリシャ語:αέρας
読み方:アエラス・アエーラス
ラテン文字:aeras
印欧祖語で「夜明け, 東」を表す語根にさかのぼり, もとは「朝もや」を指した古代ギリシャ語の ἀήρ(下層の空気, 霧)を継承。やがて空気一般を指すようになり, 対格形 ἀέρα から主格が再形成され, 中世ギリシャ語を経て今の形に落ち着いた。ラテン語 aurōra(夜明け)は同じ語根から出た同源の語。英語の接頭辞 aero-(aeroplane「飛行機」)や名詞 air(空気)はこの ἀήρ を借用要素として受け継いでいる。雰囲気・堂々とした態度の意味は, フランス語 air からの意味借用(σημασιολογικό δάνειο)。
類義語に αγέρας(風。詩歌や民謡の中で使う古風な形), άνεμος(風。気象や文芸の文脈で使う硬い形), ατμόσφαιρα(大気、空気感)。αέρας は空気・風を指すふつうの形として広く使う。派生に αεράκι(そよ風。指小形), αέριος(気体の), αέρινος(空気のように軽い), αερίζω(風を通す、換気する), αερικό(風の精、妖精), αεράτος(風通しのよい、のびやか), ανάερος(空中の)。合成語に αεροπλάνο(飛行機), αεραντλία(空気ポンプ), αερολιμένας(空港), αεροδρόμιο(飛行場), αεροπόρος(飛行士), αερόσακος(エアバッグ)。

中性名詞
食べ物
生物 
動詞
感情
怒り 

形容詞 
信仰・神話 
知覚 
野菜 
動物
哺乳類
ウシ亜目 
天気 

神秘 
経済 
人 
植物
花 
職業 
悲しみ・苦しみ 
法
身体・健康
物理 
工学
水
情報・メディア 
社会
スポーツ 
恐怖 

書類 

家族
人間関係 

物質