ギリシャ語:θάλασσα
読み方:サラサ・サーラサ・タラサ・ターラサ
ラテン文字:thalassa
古代ギリシャ語の θάλασσα(海)を継承。印欧語族に属さないギリシャ語以前の基層から入った語で, 確かな親族関係のある言語は立っていない。
派生に形容詞 θαλασσινός(海の, 海産物の), θαλάσσιος(海の, 海洋の), 色を表す θαλασσής, θαλασσί(海色の, 青緑の), 動詞 θαλασσώνω(台無しにする), 指小形 θαλασσάκι(小さな海, 穏やかな海)。合成語に θαλασσοκράτωρ(海を支配する者), θαλασσόλυκος(海の狼, 老練な船乗り)。英語 thalassic(海洋の), thalassemia(地中海性貧血)はここから作られた学術借用語。
πέλαγος(外海, 大海)が陸から離れた広い海面を指すのに対し, θάλασσα は海そのもの全体を言う。πόντος(海)は詩的・文学的な言い方, ωκεανός(大洋)は太平洋や大西洋のような巨大な海洋を指す。淡水の λίμνη(湖)や ποταμός(川)とは別の語。
主な意味は「海」で、陸地を取り囲む塩水の塊を指す。比喩的に「大量のもの」を表すのにも使われる。
θάλασσα や派生形 θαλάσσιος(海の)を含む合成語が多く、海の生き物の通称にも使われる。αγγούρι της θάλασσας(ナマコ、直訳「海のきゅうり」)、αλογάκι της θάλασσας(タツノオトシゴ、直訳「海の子馬」)、αυτί της θάλασσας(アワビ、直訳「海の耳」)のように、見た目や特徴から名付けられたものが多い。

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